JMラボ コーラス706S JM LAB Chorus 706S

 JMラボ/JMLAB
コーラス706S ,Chorus706S 音質テスト
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逸品館がお薦めしてきた、フランス“JMラボ/JMlab”社より、新しいChorus/コーラスシリーズが発売されました。

その中で最も安い2ウェイスピーカー“706S”の音質が素晴らしかったのでリポートします。

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Model 706S
メーカー標準価格¥70,000(ペア・税別)

  

706Sのスピーカー端子部。

ジャンパー線はテスト用に作ったもの。

形式 2ウェイ、2スピーカー
(フロントバスレフ)
ユニット 2.5cmTNC逆ドーム型
16.5cmPGコーン
インピーダンス 8オーム
再生周波数帯域 55〜28,000Hz
音圧レベル 90dB
最大入力 80W
カラー チタングレー
寸法(mm) 220×370×250(W,H,D)
質量 6.8Kg、1台

新型Chorusの特徴

旧モデルのチタンに変えて、より剛性が高く優れたダンピング特性を持つアルミ・マグネシウム合金を振動板(ダイヤフラム)に採用した、新開発TNC2.5cm逆ドーム型ツィーターを搭載。1.6テスラの強力な磁気を発生するネオジウムマグネットと1KHzまで再生可能なハイ・フレキシブル・エッジの採用と相まって、2KHz〜28KHzに至るまでの幅広い周波数帯域をフラットに再生します。

セルロースをグラス・シートでサンドイッチした構造を持つポリグラス・ダイヤフラム(PGコーン)を採用。適度の内部損失と高い剛性を兼ね備え、自然で豊かな中低域特性を実現。さらに、ボイスコイル軽量化し、アルミダイキャスト製フレームをオープンエア構造とすることで、前シリーズ比で約40%のハイ・スピード化を達成。

高密度MDF材を用いた高剛性のサイドパネル構造を引き継ぎ、キャビネットの重量を従来比で25%アップ。共振の少ないクリアな中低域を実現。

リアルウッド材仕上げ(側面)と美しいアルミ模様(前後、上下面)を採用、高級感のある質感と部屋のインテリアにマッチするデザインを実施。

ネットワークには位相特性を重視したFocal、JMラボ、オリジナルのOPC(Optimum Phase Crossover)設計思想を採用。クロスオーバー特性をエレクトロニクスのみで設計するのではなく、ユニットのメカニカルな特性をも含めて総合的に設計することにより、中域と高域ドライバーユニット間のロールオフによる位相ひずみを最小に設定。

Bi−Wire対応、スピーカーターミナルを採用。

706Sは、専用スタンドによる設置、背面のフック穴を利用した壁掛け設置も可能。

706Sの音質 (付属のジャンパープレート使用)

従来のCHORUSシリーズ最大の特徴であった「歯切れの良さ」、「音離れの良さ」、「明瞭度の高さ」はそのままに、やや弱点であった「低音のふくらみ」、「低音のボン付き」、「低音の遅れ」などがキャビネットの強化とウーファーユニットの改善によって達成されているのが一聴してわかる。

音は明るく明瞭で、低音が伸びやかで厚みもある。同時期に試聴したTANNOYのFUSIONとの比較で低音の質感の高さはより際だって聞こえるが、これは「音質的に理想的な高密度MDF」をキャビネットに採用したJMlabの努力のたまものだと言える。FUSIONが採用しているような「チップ材を集成したパーチクルボード」に比べ、ほとんど「粉」に近い状態の「細かな木材を集成したMDF」は、単位面積あたりの密度、素材の均一性が高い上に内部損失も大きく、チップ材自体の「鳴き」によって「ややがさつな音を立て、音の密度感が低い」などの問題点が多いパーチクルボードよりも音質的に遙かに好ましい。
話がわき道にそれるが、逸品館が薦めているHAYAMI/ESシリーズのラックの棚板はMDF。そのため外観に似合わない「緻密」で「透明な音」を実現する。対して音質に問題がありお薦めしていないTAOCのSSシリーズラックは、さほど密度が高くないパーチクルボードを採用しているため、音が「がさつ」で「低音の密度感」も低い。SSシリーズのラックの音質を改善するためには、AIRBOW人工大理石などを用いた棚板の強化が必要となる。MDFとパーチクルボードの材質の特性がそれぞれのラックの音質差に顕著に表れる。同様の理由でTAOCのオーディオボードもお薦めしていないが、こちらはパーチクルボードのような「軟弱」な材質を「硬い」メラミン材でサンドイッチしたものだから、表面のメラミンが」盛大に鳴き」まったく使い物にならない。TAOCのボードは、ほとんどの場合で音質改善効果がないばかりか、逆に音を悪くする。ない方がましな製品の代表選手であろう。
逸品館がお薦めしているスピーカーや木製スタンドもMDF使ったものが多いが、それも最初からMDFを選んで試聴したのではなく、テストの結果偶然にMDFが多く残ってきたという事実がMDFの良さを裏付ける。例を挙げるなら、QUAD、AUDIO−PRO、WAKATSUKIのスピーカースタンドなどにMDFが使われている。

価格やサイズが信じられないほど、帯域が広く中高域も低域も伸びやかで、小型スピーカーにありがちな「閉鎖感」はない。

JMlabの伝統に漏れず「定位がシッカリと決まりピントがビシッと合う」様は、非常に心地よいが、JMlabの製品らしい「特性の良さ」、「基本性能の高さ」が裏目に出てセッティングには非常に過敏な性格を持つ。性能をフルに発揮するためにはレーザーセッターや良いスタンド、インシュレーターなどの助けが必要だろう。

フランス製の製品らしい「色気」があり「色彩感」が豊か。情緒的にチューニングされているが「HiFI」としても良い、非常に整った良い音と感じる。ただし、良い音で聴ける「スイートスポット」は意外に狭く、リスニングポジションはスピーカーの中心線上が最も良い。どちらかといえば、離れて聴くよりニアフィールドで聞く方が、中低音の厚みも増しバランスが良くなる。小さな部屋や、すこしサイズは大きいがデスクトップスピーカーとしても威力を発揮するだろう。

この音調でもう少し「質感」が高いと凄いことになるが、それは搭載しているユニットやキャビネット、そして「コスト」の限界でどうしようもない「壁」を感じさせるが、それにしてもこの価格で「ハイエンドの香り」を感じさせる「正統派HiFIスピーカー」を世に送り出せるのは凄いと思う。

価格の近いQUADとの比較では、「特性重視」の706S、「音楽性重視」の11Lといったイメージで、私の感覚では11Lの方が「音楽に親しみやすい」感じが強く、706Sから切り替えると11Lの「自然さ」、「ニュアンスの緻密さ」、「上品さ」に心を奪われるし、その完成度の高さに心が安まる。

もしマテリアルにそれぞれのスピーカーを例えるとするなら11Lは「シルク」。肌触りが良く滑らかで人の心に馴染み落ち着いたイメージがある。対する706Sは「最先端の化学繊維」。肌にはなじまないかもしれないが、折り目正しく決して崩れたりしないしベタつくこともない。「繊維の性能」が感じられる。
706Sは、11Lよりも「音と格闘する」イメージでより積極的な「オーディオ的努力」を重要視する「若い人、元気な人向き」のスピーカーだ。音楽も「最新録音」、「電子楽器」を主体とした「POPS」、「ROCK」、「フュージョン」などに向いている「エンヤ」などをこのスピーカーで聴くとつぼにはまるだろう。これから、どっぷりとオーディオと格闘したい人には、全面的にお薦めしたい。この価格でここまで「高性能」に「音楽を鳴らす」スピーカーは滅多にお目にかかれないはずだから。

2005年 3月20日 清原 裕介

 おまけ・・・。706Sの音質 (作ったジャンパープレート使用)

706Sの「性能」と「音質」にオーディオ的な可能性を感じたので、「付属のジャンパプレート」を「自作のジャンパー線」に変えて、ちょっと「遊んで」見ることにしました。

上の706Sのスピーカー端子についている「ジャンパー線」は、すでに付属のものではありません。右側にジャンパー線の単体写真を載せています、AET SCR−AC/SPの配線材とAIRBOWのクライオ処理済みYラグやIラグを使って作っています。

ジャンパー線を変えると706Sの音は、より滑らかで柔らかくなります。高域のメタリックな暴れが無くなり、表情が落ち着いてしっとりします。やや不足していた中域のエネルギー感と質感が向上し帯域バランスが良くなります。それまでは聞こえなかった「ポリフォニック」の構造が目に見えるように克明に描き出されます。結果としてかなり大きな改善が得られました。

これほどの改善効果があるなら、このジャンパー線を商品にしても良いのですが、実際には次のような問題点があり、このままの状態では売り物にならないと考えています。

その問題点とは「スピーカー端子とのマッチング」と「スピーカーケーブルとのマッチング」です。スピーカー端子の「ケーブル挿入穴」は、ほぼ例外なく「丸い穴」になっているため「ジャンパー線の端子がYラグ」だとスピーカー端子に締め付けたときにどうしても「隙間」が空いてしまいます。

そのためスピーカーケーブルの末端が「裸線」のままだと、スピーカーケーブルがYラグと端子の隙間に入り込み締め付けが不十分になってしまいます。Iラグでは、さらにその傾向が強くなります。

スピーカーケーブルの端末に「Yラグ」が取り付けられていても、2枚のプレートを端子で挟み込み形になるため、均等なトルクで締め付けることが難しく、やはり音質的な問題が生じます。

この問題に対処するため、上の写真のように「2種類の端末のジャンパー線」を試作したのですが、決定的な解決とはなりませんでした。今回のテストでは意外に「Iラグ」を使ったジャンパー線の方が音が良かったのですが、その理由は、今回のテストを行った環境(状態)では、「Yラグよりもがたつきが少なかった」ためだと思われます。

このように様々な端子とケーブル、そしてジャンパー線の「親和性」、「調和性」を解決しなければ「良いジャンパー線は作れないと確信しました。私の知る限り、現在販売されている様々なジャンパー線もこの問題を解決しているとは思えず、それでいて数万円もする売価が設定された製品があるのは信じられません。

それくらいなら、AET 6N14G以上のケーブルを使って「端子を取り付けないジャンパー線を自作」する方が、遙かに安く効果もさほど変わらないと思います。

とにかく、こんな「ジャンパー線のテスト」に使えるほどクリティカルに反応するのが「706S」の持ち味です。11Lなら、きっとそんな「些細な変化」は、上手くくるんで「七難隠し」すばらしい「音楽だけを聴かせてくれる」のでしょう。このような大局的な製品が存在するのは興味深く、これだからオーディオは面白いと思いました。

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