CREEK OBH15 OBH21 OBH22 TEST REPORT

CREEK(クリーク)の小型フォノイコライザー・OBH15、ヘッドフォンアンプ・OBH21、パッシブプリアンプ・OBH22
の音質をテストしました。

CREEK OBH15(MM/MC)

フォノイコライザーアンプ

標準価格¥65,000(税別)

生産完了しました

CREEK OBH21

ヘッドフォンアンプ

標準価格¥50,000(税別)

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CREEK OBH22

パッシブ、プリアンプ(リモコン付き)

標準価格¥95,000(税別)

生産完了しました

画像はクリックすると拡大します

型番 OBH15
入力 2系統(MM/MC切替)
利得 37(56)dB
特性 20Hz-20KHz±0.25dB
S/N比 82(75dB)
出力 250(250)mV
入力感度
(MM/MC)
3.5mV/47KΩ
0.5mV/1000Ω
重量 500g
寸法 W100*D150*H65mm
※( )内はMC時
型番 OBH21
入力 1系統
出力 2系統
300mW、300Ω
RCA出力 Tape OUT
S/N比 65dB
重量 360g
寸法 W100*D150*H65mm
型番 OBH22
入力 3系統
出力 1系統
Tape OUT 1系統
インピー
ダンス
入力:20KΩ以下
出力:20KΩ以下
減衰 0-90dB
重量 610g
寸法 W100*D150*H65mm
ワイヤレスリモコン付属
(クリックすると画像が見られます

シリーズすべての電源は付属(共通)のACアダプターから供給されます。
供給されるのは直流の24Vですから、腕に自信があれば、本体の改造なしに「バッテリー駆動」に変更することも不可能ではありません。
消費電力は、数W〜5W程度と非常に低く、最大消費電力もACアダプターの損失を加えて10Wは越えないと思います。
(バッテリ駆動により、必ず高音質になるとは限りませんのでご注意下さい)

概要

OBHシリーズは、同一の筐体を使うことでコストを下げて高音質で低価格を実現したイギリスの名門オーディオメーカーCREEK(クリーク)の製品です。

今をさかのぼる10年ほど前からすでに逸品館ではOBHの前モデルを販売していました。旧OBHは、外観や作りは誉められたものではありませんでしたが「音質」は、価格を遙かに超える本格的なもので、逸品館のお薦めラインナップに加えると共に、フォノイコライザーは逸品館オリジナルの改良モデルも作っていましたから、このシリーズをご存じの方もいらっしゃると思います。

旧モデルの生産完了時、一時的に供給が不安定になった時期がったためにしばらく取り扱いを見合わせていましたが、今回、OBH−22(パッシブ、プリアンプ)の新発売に伴いラインナップが出揃うと共に、供給も安定しましたので再びこのシリーズを取り扱うため、販売前に音質テストを行いました。

仕様・音質

OBH15

仕様
OBH15の前モデルOBH8(MM)、OBH9(MC)は、それぞれの規格のカートリッジに対応した専用モデルでしたが、OBH15は背面にあるプッシュスイッチの切り替えにより、MMとMC両方のカートリッジに対応するように改良されています。
OBH8/9で全面にあった「電源スイッチ」は、背面に移され使いにくくなっているようですが、待機時の消費電力のほとんどは「ACアダプターが消費」するため、省エネのために本体側のスイッチを切っても、ほとんど消費電力は下がらないでしょうし、また本体寿命を延ばすために頻繁にスイッチを入り切りすると「返って寿命を縮める」ことになってしまいますから、これはこれでも問題ないと思います。
どうしても通電を続けるのが気になる場合には、長期間(1週間〜10日以上)使わない場合だけ、スイッチを切ればよいでしょう。
電源は付属のACアダプターによって供給されます。ACアダプターのケーブルは、約1.5mほどありますから長さも問題ないはずです。

音質
音質はMM/MC入力とも旧モデルを凌いでいます。特にMC入力の音質は、この価格帯のフォノイコライザーとしては非常に優れており、これなら「積極的にMCカートリッジを使っても大丈夫」でしょう。
但し、誤解を避けるため付け加えますが、やはりMCカートリッジは「良質な昇圧トランス」と組み合わせて使うことで本領を発揮しますから、将来的にも昇圧トランスの併用をお考えでない場合には「音の良いMMカートリッジのご使用をお薦め」いたします。
肝心の音質は、「柔らかく」、「色彩感」に富む「良きクリークの伝統」を引き継ぐものです。音色を色に例えるなら「ほのかな桜色」に感じられるような、耳あたりが良く優しく暖かい音質です。春風のよう、と例えればよいのでしょうか?国産品には見られない「音楽的雰囲気」、「音楽的な楽しさ」が溢れる、好ましい音質です。
従来モデルとの違いは、MCポジションの音質の向上だけではありません。「S/N比の向上」もめざましく、レコードの再生時に問題となりがちな「残留ノイズ/サーというノイズ」や「ハムノイズ/ブーンというノイズ」は、ほとんど問題とならないレベルに抑えられています。
今回のテストは、レコード半面を聴くと言う簡単なものでしたが、一聴して「好ましさ」と「完成度の高さ」を感じさせる、AIRBOWとの共通性を感じさせるようなバランスの良い自然な音質と感じられ、トータルの音色は超高級アンプのFMアコースティックに類似しているように思えるほどでした。結果として、この価格では非常に納得できる製品だと断言できます。

OBH21

仕様
1系統の入力と、スルーアウト装備された2系統のヘッドホン出力を持つ小型のヘッドホンアンプです。スルーアウトとが設けられたことで、CD−AMP間に挿入する形で使うことが出来るので、ヘッドホン出力を持たないCDとアンプの組み合わせにも問題なく使うことが出来るようになりました。(ケーブルさえ選んでいただければ、CD−AMP間にOBH21を挿入することによる音質劣化は無視できる程度に収まります)
このモデルにはスイッチはありませんが、OBH15と同じくスイッチの必然性を感じません。パソコンやパソコンの周辺機器と同じく、待機電力をカットするためには「ACアダプターをコンセントから抜かなければならない」からです。
フロントパネルは、全面から背面に掛けて「アール(曲面加工)」が施された、高級感のある仕上げになっています。旧モデルと比較しても、仕上げの向上には驚かされます。失礼な言い方かも知れませんが、イギリスの低価格製品としては非常に優秀です。
また、CECのHD51/53などで問題とされている「ボリュームのガリ」は、まったくありません。低インピーダンスのヘッドホンにも対応しています。

音質
音質は、フォノイコライザーとほとんど同じ印象です。柔らかく、色彩感に富み、バランスに優れ自然で、音楽を心地よく、躍動感豊かに楽しませてくれます。
その音質に国産品との大きな違いを見いだすとすれば、それは「音楽的見識の高さ」にあると思えます。CREEKは、透明度も高く繊細さにも優れていますが、決して逸脱することなく「安心して」音楽を聴けるのです。
耳当たりの良く付かれない音質は、クラシックやJAZZなど「生楽器(アコースティック楽器)」を多用する音楽にベストマッチするでしょう。
エレクトリックな楽器を多用するPOPSやROCKなどでは、パンチ力や切れ味が若干不足するように感じられるかも知れませんが、それはSONYなどの高音と低音が過度に強調された音(いわゆるドンシャリ)の「携帯オーディオ機器(私は決して聴きませんが)」を基準とすればの話であって、それらに対応できないわけではありません。逆に、今まで聞き取れなかった、感じ取れなかったボーカルなどのニュアンスがよる深く、聞き取りにくかった歌詞が、より明確に聞き取れるようになるはずです。
ほぼ同価格帯のHD53との比較では、透明度としなやかさに勝るように感じました。ニュアンスや示唆に富み、生楽器で演奏される本格的な音楽(クラシック、JAZZ、民族音楽、弾き語りのボーカル、ライブなど)には、私ならOBH21を選ぶだろうと思います。作り手の「音楽的見識の高さ」が伝わるように感じたからです。
消費電力や発熱、サイズが小さいのもありがたいですし、仕様でも紹介したスルーアウトの存在も魅力だと思います。
しかし、さらに価格の高いHD53V8.0のクォリティーはOBH21よりも確実に高く、価格差を考えると判断は慎重にしなければならないと感じました。

OBH22

仕様
他のOBHシリーズと同じ「コンパクトなBOX」に納められた、高品質ボリューム/ポテンションメーターと3系統の入力切り替え、1系統のTape−OUTからなる、ワイヤレスリモコン対応パッシブ・プリアンプ。平たく言うと、3系統の入力切り替え付きの「ワイヤレス電動ボリューム」がこのモデルです。
端子やACアダプターの出来からは、価格はやや割高に感じられますが、付属のリモコンは他のCREEK製品と同じ「非常に本格的なもの」がついています。しかし、この大型リモコンは他のCREEK製品を使わない場合には、無用の長物と化しかねません。
細部はともかく、機能的に「Tape−OUT」と「MUTE」が装備されているのは、非常に親切で魅力的です。写真からでは、想像しにくいかも知れませんが「フロントパネルの小さなプッシュボタン」を操作することで、リモコンなしで「入力切り替え」と「MUTE」の操作ができるのも便利です。
ワイヤレスリモコン回路のマイコン(制御回路)への電源供給の自動休止機能も搭載されています。
カタログには「将来の機能拡張に対応したバス・コネクターを基盤に装備」と書かれていますから、もしかすると「フォノイコライザーボード」などの追加が予定されているのかも知れません。
とにかく、小型の外観に似合わないほど中身は高機能な製品です。

音質
この「パッシブ・プリアンプ」いわゆる「ただのボリューム」は、聴いてみると「驚くほどCREEKの音質」です。たったボリューム一つで、他には何も回路が無いにもかかわらず「CREEKの音」なのです。低価格では高音質を実現できない、不要なパッシブ回路(プリアンプ回路)を搭載せずとも、これほど「音の良い入力切り替え/音量調節器」を作ることが出来るのです。
フォノイコライザーやヘッドフォンアンプと同じく、繊細かつ透明度の高い音質で「パッシブ方式」にありがちな「ぎすぎすした感じ、乾いた感じ」がまったくありません。どちらかと言えば「良くできたプリアンプのような滑らかで艶やかな音質」です。やはりバランスが良く自然で、聴き疲れすることなく音楽に没頭することが出来るでしょう。
このような「パッシブボリューム」は、過去に私も製作しましたが、「数十万円もする有名メーカーのプリアンプ」よりも「透明度、鮮度が高く」、「音楽的な魅力」もまさるとも劣らない「高音質」が実現できた経験があります。その「音が悪くならないパッシブボリューム方式」に便利な「リモコン」が搭載されているのですから、これは「外観にこだわらず、コストパフォーマンスが高いプリアンプ」をお捜しの方には是非一度試していただきたいと思います。
但し、注意しないといけないことがいくつかあります。
まず、これらの「パッシブ、プリアンプ」は、接続する機器によって「必ずしも同じ音色とはならず」、接続する機器によって音の善し悪しが変化することが避けられません。A−Bでは良くても、C−Bでは良くないと言うことがあり得るわけです。
また、「接続ケーブルの長さ」は、入−出力トータルで「3m以内」に納める方が良いでしょう。あまり長くなるとノイズを拾ったり、高域が減衰します。
最後に「パッシブ回路はインピーダンス変換を行わない」ので、送り側の機器の出力インピーダンスと受け側に機器の入力インピーダンスに注意しなければ、周波数特性に偏りが生じます。
送り側の機器の出力インピーダンス(OBH22の入力に接続する機器)は、OBH22の入力インピーダンス「20KΩを確実に越えない出力インピーダンス」でなければなりません。出来れば「数KΩを上回らない」方が良く、一部の真空管プリアンプなどやトランス出力を持つ機器では、このインピーダンスを上回る可能性があり、そのような場合にはOBH22を使うことは出来ません。
また、受け側の機器(OBH22の出力に接続する機器)の入力インピーダンスも「20KΩを下回る」製品は接続しない方が良いでしょう。そのような機器を接続した場合、インピーダンスのミスマッチにより「周波数特性に狂いが生じる」ため、正常な音質が保証できなくなります。
以上のような注意点をクリアーすると、この価格では通常考えられないほどの「透明度」、「繊細さ」がリーズナブルな価格で手に入ります。

2005年3月 逸品館代表 清原 裕介

 

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