MARANTZ OPSODIS
ES−150A . ES−150S  音質テスト

2005年に発売された、ES-150A,ES-150Sのセットは、フロント設置の3台のスピーカーのみでサラウンドの立体音響を実現するOPSODIS(OPtimal SOurce DIStribution Technology)THEATERは、英国 サウサンプトン大学音響技術研究所(ISVR)、および鹿島建設株式会社が開発した立体音響技術をMARANTZが煮詰めることによって実現した新たなサラウンドシステムです。
「リスナー前方にスピーカーがあるだけなのにも関わらず、OPSODISの提供するサラウンド・サウンドは5.1chを設置した環境に匹敵する明確な定位を実現し、音の移動感などはそれ以上の優れた再現性を発揮する」とされていますが、その実力はどの程度なのでしょう?

marantz

メーカーWEBへのリンク

ES-150A・ES-150Sセット: 希望小売価格 350,000円 (税抜価格)
ES-150A: 希望小売価格 200,000円 (税抜価格)
ES-150S: 希望小売価格 150,000円(税抜価格)

カラー:ES-150A…シルバー ES-150S…ブラック
専用リモコン付属

OPSODISは、デジタル回路を搭載したプレイメインアンプ(いわゆるAVアンプとほぼ同じ)と専用の3台のスピーカーから構成されます。(必要があれば、汎用のサブウーファーを追加できます)

今回のテストでは、プレーヤーにmarantz DV9600を使い、同軸デジタルと5.1chアナログの接続による音質をテストしました。

DTSデモディスク(アナログ入力)による音質評価

OPSODIS OFF

OPSODIS ON

デジタル入力よりもさらに、高域が強く、シャリシャリした音質で低音が足りなくなる。

音質はやや改善され、サラウンド効果も感じられるが、基本的な情報量が不足しがちなので、marantzの高級ステレオの音質ほどではない。

DTSデモディスク(デジタル入力)による音質評価

OPSODIS OFF

OPSODIS ON

床に置いたスピーカーの位置から音画でているのを強く感じる。高域が強く、シャリシャリした音質で低音が足りない。
モノラルスピーカーを床の上に置いているような印象。

高域が減衰しバランスが良くなるが、音質的はハイエンドの高音質を基準にすると可もなく不可もない普通の音。
スピーカーの上下方向の位置調整は有効。音像が床から離れて上にあがった。
音の広がりは、左右方向へ180度くらいはあるが、リスナーの後方への広がりはやや希薄で後ろにスピーカーを置く5.1chシステムとは、はっきり差がある。

ソフトによっては、音像が無理に分離してゴーストのように2重に感じられることがある。

SACD(アナログ入力)による音質評価

OPSODIS OFF

OPSODIS ON

SACDでは音質は相当良くなるが、DTSデモディスクと同じように、センターの定位と、左右への音の広がりが、きちんとセットアップされたステレオスピーカーと比べると、不十分で床に置いたスピーカーからモノラルで音が出ている感じが強い。
高域が強く、シャリシャリした音質で低音が足りない印象も変わらない。

SACDサラウンド5.1chアナログ入力して聴いてみた。
DTSに比べると感がかなり向上し、普通の音にはなるが、基本的に高域の分解能が不足している感じは否めない。
DTSディスクを聴くよりも「無理に分離させている感じ」が強く、音像にゴーストが出る。
この現象は、説明書に記載されている「精密な位置決め」によって緩和されるが、今回のテストでは完全に解消するまでには至らなかった。

DVDオーディオ(アナログ入力)による音質評価

OPSODIS OFF

OPSODIS ON

DVDオーディオを掛けているのに、CDソフトを聴いているようなイメージがする。

高域の伸びが足りないため、やや音がこもっているように聞こえる。

情報量が増える。
後ろ方向、左右方向に空間は大きく広がりホール感がでるが、上下方向に音が広がらない。床の上にスピーカーを置く以上、これが限界なのかも知れない。
床においたスピーカーの前面に、ムートンを敷くなどの「吸音措置」を講じるべきだろう。

DVDオーディオ(デジタル入力)による音質評価

OPSODIS OFF

OPSODIS ON

演奏したディスクの中では一番いい音が出る。相性が良いのだろう。
音場は、上下に薄くて左右に広い。前後は浅く「奥行きのない皿状」に音が広がる。
通常〜良くできた2chシステムには、音質は適わないがそれなりに楽しめる。

エコー感が強くなり、音楽の表情やホールの広さも出るようになるが、逸品館の試聴室では、上下方向への音の拡がりが不足する。

もっと小さなスピーカー(IMAGE11クラス)をTVの横に置いて聞く方が、レンジは狭くても定位という意味では、自然な音が聞けるのでは無いだろうか?

CD(アナログ入力)による音質評価

OPSODIS OFF

OPSODIS ON

床の上に置いたスピーカーから音が出る。
奥行きはなく左右横一列に音が広がる。

音の広がりがおかしい。

セッティングが不十分なためか?

CD(デジタル入力)による音質評価

OPSODIS OFF

OPSODIS ON

中〜高域がもりあがる。低音が出るようになってバランスは改善する。

エコーが過大。音が曇ってもやつく。
ボーカルソフトでは、違和感が強い。

今回の試聴のまとめ

良好な関係にある[marantz]の鳴り物入りの新製品なので悪い評価を下すのは忍びないが、いつも特別にいい音を聞き慣れている私たちにとって[OPSODISの音]は、取り立てて感動するほどのものではない。

確かに、添付されている「バイノーラル録音(特殊な録音方式)」のディスクを再生した場合は、素晴らしい定位やサラウンド効果を発揮するが、一般的な市販ソフトではその良さが出しにくい。

それは、たぶん付属しているスピーカーの中高域の音の質に問題があるのではないかと思う。外観は、立派でずいぶんと綺麗なのだが、使用されるユニットがAV品質の域を出ない。こんな音のユニットでは、越えたユーザーの耳はごまかせない。このあたりが、「高額でも売れるピュアオーディオ製品」と「ある価格を超えると売れなくなるAV製品」に許されるコストの限界なのだろうか?折角の新技術なのだから、妥協せずにもっと追求したものを作って欲しかった、作らせてあげたかった、というのが私の偽らざる本音である。

とは言え、皆さんがよく知っているBOSEよりはるかに良い音は出るから、ピュア2chのハイエンドサウンドと比較しなければ、まず不満が出ることはないだろう。

OPSODISの効果については、疑問はない。フロントにしかスピーカーを置かないだけにしては、左右へと後方への音の広がりはさすがだと感じされられる部分は確かにあるが、効果をきちんと出すためには「スピーカーをピンポイントで位置決め」しなければならない。説明書に数値がきちんと示されているので、その通りにやれば、誰がやっても大きな失敗はないと思われる。今後の発展とすれば、AVアンプに搭載されているような「自動音場補正機能」が搭載されれば言うことはない。

気になるライバルのYAMAHA YSPシリーズとの比較では、音の広がりや移動量、明瞭度でYAMAHAが勝るが、YAMAHAは「壁」が無いと使えない。そう言う意味では、壁が無くてもどこでも使えるOPSODISが広い部屋や、異形のリビングでは有利だろう。外観、仕上げは、問題なくOPSODISが優れている。

2006年1月 清原 裕介

立体的な音が前だけじゃなく、後方に密度感高く回り込み、回り込む音場感は、とてもリアルに感じられます。
音楽を聴くには前方の定位感が低めに感じられ違和感がありますが、前にスクリーンを壁一杯に張った状態でもスクリーン下側に設置するだけでかなりのサラウンド効果を得られるこのシステムはとても魅力的です。

2006年1月 古谷 誠司

 

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