CAV FI-EX DP-880 DP-870 FIEX DP880 DP870 CAV JAPAN スピーカー 音質 評価 テスト

CAV JAPAN

CAV JAPAN / FI-EX DP-880 DP-870 音質 評価 テスト

左から、 FI−EX 、 DP−880 、 DP−870

CAVは、中国に本社のあるHiFiとホームシアターの専門メーカーです。生産品は、超弩級のトランジスター、真空管アンプから、スピーカー、サブウーファーなどの多岐にわたり総数100近い製品を送り出していますが、中でもスピーカーを多く生産しています。

(CAV JAPAN ホームページより抜粋)

CAVは、1993年に中国広東省の広州で設立されて以来、約10年強のキャリアの中で、常にオーディオのトップメーカーとして走り続けている企業です。CAVの生産工場は、広東省、広州近郊の番寓(パンユウ)にあり、敷地面積18万uに従業員600人(そのうちの技術者が100人)が勤務しています。すでにISO-9001を取得しており、2007年にはISO-14000の取得も予定しています。

現在、中国国内に約1500店舗を構え、売上ベースで市場の15%を占めています。チャネル内訳としては専門販売店 が40%、百貨店が30%、量販店が30%という販売比率になっており、現在、家具販売店への展開にも力を注いでいます。ホームシアター・スタイルの展示をメインに、来年には300店舗越を予定中です。近年、積極的に海外への輸出を展開しており、USA、カナダ、EUをはじめ50ヶ国以上の国に、CAV商品またはOEM商品を展開しています。USAのCES電子展示会、ドイツのBerlin電子展、広州交易会への出展も行うなど、その拡がりはますます大きなものとなっております。今回のCAVジャパン株式会社の誕生は、CAVブランドの日本市場への初上陸を意味する大きな出来事になるでしょう。

日本のオーディオメーカーとは、生産委託(OEM)や販売委託(輸入代理業務)などを通じて以前から関係がありましたが、今回CAV JAPANという現地法人(日本法人)を樹立し、本格的に日本市場へ導入されることになりました。CAV JAPANの代表は、日本の大手オーディオメーカーで営業をしていた経歴があり、それを生かしすでにかなり多くのオーディオ専門店と販売契約を締結しています。逸品館へも取り扱いの打診がありましたが、取引に先立ってCAV JAPANの代表にCAVの「理念」と「地盤」を伺いました。 

彼は大手のオーディオメーカーを退職し、そのコネクションを生かして中国製品の輸入を行うのは、努めたメーカーへの背信行為に当たらないかという、私の意地悪な質問をよどみもなく「否定」してくれました。立つ鳥跡を濁さずの例え通り、CAV JAPANは筋道を立てて設立された会社であることを確認できました。その「理念」を要約すると「日本の音楽ファンにより良い商品をよりやすく提供したい」と言うことになります。さらに、国内オーディオ市場に「かつてなかったほどの安くて良い商品」を導入することで、やや沈滞気味の日本のオーディオメーカーに強い刺激を与え、活性化したいと言うことでした。

次に「地盤」ですが、これは本社の規模を鑑みるまでもなく、しっかりとした企業として成立している会社ですから問題はなさそうです。

輸入品の中には、オーディオマニアの新しい物好きを逆手にとって「地盤もないのにブランドを名乗り高価な製品を売るだけ売って、売れなくなったらアフターサービスを放棄して撤退する」という、とんでもないことを繰り返している輸入代理店が少なくありませんが、逸品館はお客様に望まれたとしても、そういう「輸入代理店」の製品は、極力扱いを避けています。

なぜなら、最終的にお客様の苦情を受けるのは「販売店」だからです。輸入代理店は、さっさと業務を畳んで撤退して知らぬ振りで口を拭えばよいでしょうが、店舗を構えている販売店は、逃げ出せません。お客様に「つまらぬ物を売った」責任は、販売店にしっかりと戻ってきます。

企業としての「理念」と「地盤」は、クリアーしたCAVですが、肝心の製品はどうでしょう?売れ筋スピーカーの3モデルをテストしました。

FI−EX (生産完了モデル)

・バイオリンのような流麗な曲線仕上げと、独自の技法を使い入念な手作業で作られた13回の研磨処理のピアノ塗装。
・場所を取らないスリム設計で豊かな音場空間を創り出します。

ツィーター 25mm(ソフトドーム/テキスタイル)
ミッド 100mm×2
ウーファー 200mm×1
許容入力 30-180W
インピーダンス 6(オーム)
感度(出力音圧レベル) 87dB/1W/1m
周波数帯域 40Hz-20KHz
クロスオーバー周波数 220Hz / 2.3KHz
外形寸法 H1180×W255×D395mm
質量(逸品館にて計量) 25.5Kg(1本)
メーカー標準価格 ¥200,000(ペア・税別)

細部まで非常に丁重に仕上げられた曲面が美しい

側面下側に20cmのウーファーが搭載されている
(ウーファーのネットは、取り外し出来ません)

両端バナナプラグの上質な2.2mスピーカーケーブルが付属

ネットは、マグネットで固定される
(ウーファーのネットは、取り外してはいけません)

付属のジャンパープレートは、音が良くない

端子はWBT風の高級品を採用

テストリポート


第一印象

仕上げの素晴らしさに反比例するようにあまりにも価格が安いこのモデルに個人的には、一番興味をひかれた。そのコストパフォーマンスの高さに合わせCDプレーヤーとアンプには、AIRBOWの最新エントリーモデル(気合いいっぱいの!)LITTLE COSMOS2を組み合わせることにした。テストに際し、前日の朝にセッティング、数人のお客様にも聞いていただくことが出来たが、開封直後にもかかわらずかなり良い反応が得られた。そのまま一晩、エージング用CDソフトを演奏し続け昼下がりにテストを開始する。

接続について

FI−EXは、Bi−Wire接続に対応しているので、いつものように4種類の接続を試してみる。+−共に低域に入れると、低域のタイミングが早くなりすぎて音がやや濁る。+−共に高域に入れると、ハイ上がりになって低域が足りない。+を低域、−を高域に入れると、低域のタイミングが微妙にずれて、音楽のバランスが崩れる。結局、+を高域、−を低域に接続するという方法が一番しっくりしたので、この接続で試聴することにした。

音質全般

すでに前日の視聴からも判明していたことだが、このスピーカーは聴感上150〜200Hz付近にディップ(音の谷間)が感じられる。前日聞いていただいたお客様は、説明しなければ気付かれなかったので普通の人には、わかりにくいかも知れないが、あきらかに「楽器の基音」や「ボーカルのお腹から出る音」が弱い。150〜200Hz付近にディップと断ったのは、150Hz以下の帯域では音圧は通常のバランスに戻るからだ。

いきなり「癖」の部分から評価を始めたが、それは他の部分が良くできている反動だと考えて欲しい。500Hz以上の帯域の音質は、クラスを遙かに超えた透明度、明瞭度、質感を持っている。

スピーカーにうんと近づいて聞いてみる。正面のバーチカルツイン部分から出ている音が、硬質でクリアなのにもかかわらず荒れたところがなく、とても高いクォリティーを感じさせる。この音質は、少なくともペア60万円程度のスピーカーのレベルではないだろうか?好印象のFI−EXの高域は、ウィーンアコースティックやPMCのような「ソフトドームらしい滑らかで優しい音色」ではない。ソフトドーム型ツィーターを使っているにもかかわらず、ハードドーム型のような「芯のある明瞭度のたかい高音」を再生する。シンバルやトランペット、ピアノなどの「金属系の音質の再現」は、得意分野だ。だからといって「声がキンキンしない」のはすごい。採用されている小型のウーファー×2のコーン紙が、非常に硬質なことと、中高域の明瞭度が非常に高いことは無関係ではないだろう。ちょっと「行き過ぎ(サービスしすぎ)」の感はあるが、この中高域の切れ味の良さ、透明感の心地よさは、かなりのものだ。

FI−EXには、スピーカー側面下部に口径20cmのウーファーが一つついている。耳を近づけると、控えめな低音が出ている。再生されるのは、150Hz以下のサブーウーファーの帯域に近い。後ろ側に回ると、バスレフのポートが二つある。ポートからは、200Hz以上の前面のウーファーの最低域成分が出ているようだ。最初に指摘した「150〜200Hz付近のディップ」は、まさにこの側面ウーファーと背面バスレフポートの音が「重なる部分」である(後で調べた仕様からもこの周波数に間違いがないことが確認できた/低域のクロスオーバーが220Hz)。今回、壁からかなり離れた場所にFI−EXを設置したために、背面バスレフポートの音が後ろ側に拡散してしまい、それが原因でバスレフポート〜側面ウーファーの音の繋がりが上手く行かず、結果として150〜200Hz付近にディップを生じさせたようだ。スピーカーがもっと壁に近くなる通常のセッティングでは、今回感じたディップは消える可能性が大きい。

カーペンターズを聞いてみる

まず、フロント部のサランネットを外した状態で試聴した。中高域の透明度、繊細さ、明瞭度のレベルが高く耳に突き刺さるように高音が飛んでくるのはそれはそれで心地よいのだが、中域が不足しているためにカレンカーペンターの声が「10才若すぎる」ように聞こえる。LITTLE COSMOS2のトーンコントロールを使って、適正なバランスを探すと[BASSのつまみを3時付近]まで回したところで低域のバランスが取れた。高域は、心地よいがやはり「過多」なので、[TREBLEを10時付近]まで絞ると、高域のバランスが適正となった。しかし、最初からトーンコントロールでごまかさなければならないとすれば、スピーカーとして明らかに問題なので、高域を落とす目的でサランネットを付けてみるとどうだろう!出てこなかったはずの、中低域が出てくるではないか!サランネットを付けると、バランスにはほぼ問題はなくなった。サランネット一つでここまで変わるスピーカーも珍しい。不思議なこともあるものだ。

この状態できくカーペンターズは、クッキリとしてはつらつとした印象だ。ギターの音色やピアノの音色の再現性は、特筆ものである。フュージョン系のソフトをかけると、その切れ味の鋭さ、濁りの無さにハマルこと間違いないだろう。声も高域の透明度が素晴らしく、ボーカルの口元が見えるようだ。細かい表現力も抜群。でも、やっぱりちょっと「ウ・ル・サ・イ」感じは残っている。とはいえ、最近の間違った「口先だけの音しか聞こえない高級オーディオ」よりは遙かにまともだから安心して欲しい。

個人的には、ちょっとうるさいと聞こえるときもあるけれど、「メリハリが利いて気持ちよい!」と言い換えれば、大きな長所になる。傾向的にはタンノイなどとはまったく逆のややドンシャリ系スッキリサウンドと思ってもらえばほぼ間違いはない。繰り返しになるが、電気屋さんの店頭で流れているような「耳を塞ぎたくなるようなドンシャリ」の音とは違う。私の耳は、職業柄不自然な音に非常に過敏だから、その耳でややうるさいくらいなら、普通の人にはまったく問題ないと断言して良いだろう。

使いこなしのポイント

FI−EXは、基本的に中高域よりのバランスだ。スピーカーケーブルを選ぶときには、中低域にしっかりとウェイトの載った製品を探して欲しい。高額ケーブルにありがちな、エネルギーバランスが高域よりのケーブルを選ぶとその部分が強調されてしまいかねない。特に、中域〜低域にかけて音が薄く感じることがあるので、ケーブルは「太い音」がする製品を意識して選ぶと良い結果を生むはずだ。付属品のケーブルは、今回テストしなかったが、見た感じでは「太い音」が出そうなので、とりあえずこのケーブルを使うと良いだろう。ただし、両端がバナナプラグになっているので、アンプの端子がバナナプラグに対応していない場合は、バナナプラグを切り取らないと使えないのでご注意を。
スピーカーケーブルの接続だが、付属のジャンパープレートは、あまり音が良くないから交換して欲しい。この場合も「太めの音」がするケーブルをジャンパー線に使うと良いはずだ。Bi−Wireの接続方法にスピーカーが明確に反応するから、+を高域、−を低域に接続されることをお薦めする。

セッティングは、壁からの距離と角度に注意することが重要だ。3号館のテストでは、100〜150Hz付近付近にディップが生じたが、壁に近づけるとこのディップが解消する可能性が高い。スピーカーが細く、指向性が緩やかなので、レーザーセッターを使うようなピンポイントの設置をしなくても、かなり良好な音の広がりが得られるのは、大きな美点だ。誰が使っても「良好な音の広がり」が比較的簡単に得られるはずだ。スパイクは付属していないので、床にそのまま置いても良いし、専用のオーディオボードを奢ってやるとさらに本領を発揮するだろう。

サランネットは外しても良いが(横についているウーファーのネットは外れるようになっていないので注意)低域が足りないと感じるときは、サランネットを付けると改善する。サランネットを付けた状態でも、中高域は十分な透明度と明瞭度を失わない。音の広がりも改善されるし、良いことの方が多い。

まとめ

このスピーカーの「売り」は、なんと言ってもその外観!驚くべき美しい仕上げの良さに尽きる。音質も外観に似合わず「高いクォリティー」を感じさせるが、中華人民の個性(京劇などを見ると彼らは、金属的な音を好むように感じる)が大きく反映されているのか?高域が「かなりキラキラ輝いて」感じられる。決して不愉快ではないが、トーンコントロール回路のないアンプを使い、さらに小音量で聞く場合には、ハイ上がりのバランスはかなり辛いのではないだろうか?このスピーカーは、McintoshやLUXMANのような、中低音が豊かで穏やかな性質のアンプと組み合わせるのがよいだろう。接続するアンプには、トーンコントロール回路が必須である。

今流行の「デジタルアンプ」と繋ぐと、方向性が重なりあって「それが好き」な人には良いかもしれないけれど、音ばかり細かくてニュアンスの感じられない、長時間聞くには辛い音になる恐れが強い。

海外製高級スピーカーと同等の外観。同等の音質。やや足りないのは「深み」と言う歴史が培うプラスアルファだろうか?あるいは、今回のテストではエージングが足りなかったのかも知れない。基本的な性能は高いが、癖もある。それを承知で使いこなせれば、こんなに安い買い物はない!どう考えたって、この仕上げで、この音なら、最低でも倍(ペア40万円)は、するほどの製品に見えるはずだから!

DP−880 (生産完了モデル)

・ドイツ製ツィーターによる、透明度と純度の高い高音
・3Way方式により中音部の純粋な再生と低音の豊かな再生を実現

ツィーター 25mm(ソフトドーム/テキスタイル)
ミッド 160mm×1
ウーファー 160mm×2
許容入力 20-180W
インピーダンス 8(オーム)
感度(出力音圧レベル) 87dB/1W/1m
周波数帯域 35Hz-40KHz
クロスオーバー周波数 200Hz / 3.5KHz
外形寸法 H1190×W290×D330mm
質量(逸品館にて計量) 34.5Kg(1本)
メーカー標準価格 オープン価格

金メッキスピーカー端子を採用

全体の仕上げは非常に上質

ネットを外すと仕上げの悪い部分が露呈

ユニットの縁に黒い塗料が、浸み出している箇所あり

両端がバナナプラグの高品質スピーカーケーブルと真鍮
削り出しの高さ調整可能(右2個参照)なスパイクが付属

サランネットは、マグネット固定方式

テストリポート


接続について

FI−EXに引き続いて、DP−880を聞く。Bi−Wireの接続を試す。+−両方を低域に入れると、高域の質感がやや低下する。+−両方を高域に入れると、低域の量感がやや少なくなるが、いずれの場合もFI−EXより傾向が顕著ではなく、セッティングで使いこなせる範疇にあると感じられる。−を高域、+を低域に入れると、音の分離が悪くなる。+を高域、−を低域に入れると、断然音の分離が良くなる。FI−EX同様、+を高域、−を低域でテストをスタートする。 

音質全般

中高域の透明度、明瞭度、音質のクォリティーは、FI−EXとほとんど変わらないが、さすがにサイズが大きいので中低音の厚みが違う。サイズの近いKLIPSCH等と比べると、「低域はやや薄い」が、十分な量は出る。ただし、FI−EX同様高域のエネルギーが強い傾向は持っている。高域の「キラキラ感」も同じだ。どうやらやはりこの「キンキン、キラキラ」の傾向が中国人の好むHiFiの音なのだろう。あるいはエージング不足なのか? 

音は細かく、透明度は高く、そして明瞭。低域も箱が大きく、価格が安いスピーカーから想像されるような「緩い」ものではなく、量感こそ少なめだが、制動の効いた引き締まった低音が出る。 重量が35Kg/1本もあるのは伊達ではない。

カーペンターズを聞いてみる

カレン・カーペンターの声は、少し若くそしてやや硬質だ。バックの楽器の音は、やや電気的(PAを通しているような音に聞こえる)か?高精細度、低歪みを目標とする現代的HiFiサウンドに仕上がっている。同価格帯の国産スピーカーと比べて音質のクォリティーは、断然高い。

 FI−EXよりも帯域バランスが良く、パッと聞きは良い音に聞こえるが、じっくり聞いてゆくとFI−EXよりも「深み」がやや足りないように感じることがある。発色の美しい「デジカメ画像」を見ているようなイメージで楽器などの音色の中間色、くすんだ部分の表現がやや飛んでしまっているように感じる。TVで言うとクッキリハッキリの、店頭効果の高い製品に似ている印象。コントラストが高くハイライトよりの音だ。

使いこなしのポイント

高域のきつさを和らげる目的でツィーターだけにネットを付けてみる。高域のキツさがやや減じて、バランスが良くなったように感じるが、高域の分離感も低下する。どちらが良いとは言えないから、ソフトなどに応じて使い分けると良さそうだ。さらにウーファーにもネットを付けて聞く。ツィーターにネットを付けたときと同じように音場がまろやかになるが、音場にやや曇りが生じる。私は、ネットなしが好きだが、これも好みで使い分けると良いだろう。 

音の広がりは、さすがにサイズが大きいのでレーザーセッターを使うような精密なセッティングなしでは、前後方向の奥行きの深さが足りない。音がスピーカーにへばりつき、ユニットから音が出てくるように感じられる。やはり、このサイズになるとレーザーセッターの助けなしで、良好な音場を得るのは難しいようだ。

まとめ

良いスピーカーだが、私の望むのはもう少し「深み」を感じる製品だ。聞き飽きることはないが、聞き惚れられるかどうか?若干好みが分かれそうな部分を感じる。しかし、もしエージングが進んでこのスピーカーから「深み」が出ると!困ったことになる。この価格で「深み」まで出されてしまうと、他のスピーカーの存在価値がなくなってしまうからだ。

 現状の音質だとこのスピーカーは、ピュアオーディオよりもホームシアターユースにマッチするように思う?なによりも価格が安いから、通常の2chの価格で5ch分のスピーカーが揃ってしまうし、帯域が広く明解な音質は、近代映画にはピッタリなはずだから。

比較的広い部屋なら、大きなサイズと仕上げの良さが効いて、かなりパンチのあるインテリアにもなるだろう。 価格も含め、本格的スピーカーの入門モデルとして、非常に良くできた製品だという感想だ。少なくとも、安い中国製品と聞いて連想されるような「安物イメージ」は、このスピーカーにはない。支払う代価を超える満足感が、確実に得られる製品だと思う。

DP−870 (生産完了モデル)

・ドイツ製ツィーターによる、透明度と純度の高い高音
・3Way方式により中音部の純粋な再生と低音の豊かな再生を実現

ツィーター 25mm(ソフトドーム/テキスタイル)
ミッド 160mm×1
ウーファー 160mm×1
許容入力 30-180W
インピーダンス 8(オーム)
感度(出力音圧レベル) 88dB/1W/1m
周波数帯域 50Hz-35KHz
クロスオーバー周波数 4.5KHz
外形寸法 H1035×W225×D280mm
質量(逸品館にて計量) 23.2Kg(1本)
メーカー標準価格 オープン価格
付属品や仕上げなどはDP−880と同じ。

DP−870全般

最後にDP−870を聞く。Bi−Wireの接続と音の変化は、DP−880と同じだ。音質の傾向もDP−880とほぼ同じだが、サイズが小さい分中低音の量感が少なくなる。しかし、その問題は致命的ではなく、サイズから想像できるだけの量感は十分に出る。

高域の「キラキラ感」も変わらない。音楽を聴いた印象も、ほとんど同じでコメントできることが少ない。セッティングに対する寛容性もDP−880と同じだ。しかし、構成が異なる2モデルの音質をほぼ同じに出来ると言うことは、しっかりと確立した「音作り」の技術があるということにほかならない。

DPシリーズの「キラキラ感」の理由を知りたくて、ツィーターの音を遮って、ウーファーとミッド2つのユニットの音を個別に聞いてみた。下にあるユニットは、ウーファーらしく高域がしっかりとカットされている。上側のミッドは、3Wayなので当然ウーファーよりも高域まで聞こえる。驚いたことに!ツィーターの音を消して聞くミッドだけでも「高域のキラキラ感」が感じられるではないか!これでこの「キラキラ感」は、CAVの狙いだと確信する。

確認のためアンプをAIRBOW LITTLE PLANET2 CDプレーヤーをCC4300/Specialに変更してDP−870を聞いてみたが傾向は変わらなかったから、LITTLE COSMOS2と相性が悪かったというわけではなさそうだ。このややサービス過剰気味の「綺麗な高音」が、中国で好まれる音質なのだろうか?あるいは、CAVが目差す音質なのだろうか?この個性をどう判断するかでCAVを気に入るか、嫌いになるか、決められるだろう。

総合評価

直接音が多めで響きの少ない音。明るくて明瞭度が高いけれど、奥行きがやや浅い音。この音をどこかで聞いたことがあると思ったら、JBLの廉価モデルと同じ印象ではないか!

ブランドネームでは、JBLが圧倒的に高いが案外コストが問題となるこの価格帯の製品では、JBLもCAVも内容に大きな相違はないのかもしれない。そういえば、JBLの廉価モデルは、すべて中国やマレーシアで作られている。そう考えると音質の近似性、メーカー標準価格の近似性(JBLがやや高い)も納得が行く。そして私には気になるこの高音も、JBL使いの友人はまったく気にならないということだから、この切れ味鋭い高音は「好み」の問題なのだろう。

仕上げも美しく、価格も安く、メーカーもしっかりしているこのCAVのスピーカーが日本で成功するかどうか?それは、CAVの音がどれくらいのユーザーに受け入れられるか?が決め手となりそうだ。

とにかく、安くて良い製品を手に入れたいとお考えなら、CAVのスピーカーをチェックして損はないと思う。今回テストした3モデルは、1号館・2号館に試聴機として購入しているので興味を持たれたら店頭でお試しいただければ幸いである。

2007年5月6日 逸品館 代表取締役 清原 裕介

 

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