CEC 新型DAコンバーター

DA53テストリポート

この製品は、完売いたしました。

2004年12月3日、CECから標準価格85,000円(税別)のUSB対応DAコンバーター“DA53”が発売されました。早速、その音質と機能をレポートします。


CEC DA53 FRONT

フロントパネルの意匠は、ヘッドホンアンプ(HD53)やフォノイコライザーアンプ(PH53)と同じシルバーの仕上げです。

53シリーズになって、HD51とは別物のようにシリーズの仕上げは非常に良くなりました。

左はUSB接続時のみに使える、ヘッドホン出力とマイク入力とそのボリュームです。


CEC DA53 REAR

入力は、同軸、光(TOS)、AES/EBU(バランス)、そしてUSB(V1.1)の4系統が設けられています。サンプリング周波数は、192KHzまで対応しています。

出力もRCAとXLR(バランス)と、必要なものは全てそろっています。

電源ケーブルも着脱が可能です。

CEC DA53 主な仕様 (標準価格85,000円/税別) 生産完了モデル
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DAコンバーター バーブラウン・PCM1796×2
デジタル入力

AES/EBU(XLR):1=GND,2=HOT,3=COLD
COAXIAL(RCA)
OPTICAL(TOS)
USB(V1.1)

アナログ出力

バランス(XLR):1=GND,2=HOT,3=COLD
アンバランス(RCA)

周波数特性 10Hz−20KHz(サンプリング周波数44.1KHz)
S/N比 115dB(44.1KHz、32Fs)
外形寸法

217.5(W)×257(D)×57(H)mm
端子、ボタン含まず

質量 1.8Kg
電源・消費電力 AC100V、50/60Hz ・ 5W


CEC DA53 操作パネルと操作方法

入力と動作モードの調整は,右側のつまみを「回転」、「押す」ことで行います。
各モードは[ ]で括られています。

つまみを押すと、ブルーのLEDが一個ずつ点滅を始めます。
つまみを回すと、点滅しているLEDポジションのモードが切り替わります。

表示は、一番上列が「サンプリング周波数の表示」
自動表示でつまみでは操作できません。

2列目が「入力切り替え」
LED点滅時につまみを回すとUSB−TOS−COAX−AESとLEDの点滅が移動、巡回し、
入力をセレクトできます

3列目左が「デジタルフィルターの切り替え」
FLATは、高域が伸び、SOFTにすると高域がほんの少し減衰します。

3列目右が「ディザ」
最小ビット数の切り替えが出来ます。通常ONで使用します。

4列目は、オーバーサンプリングの倍率切り替え」
32倍、64倍、128倍が選択できます。

音質

音質のチェックは、COAXIAL入力でCD(サンプリング周波数44.1KHz)を演奏して行いました。

透明度が高く明快なサウンドで、クッキリハッキリしていますが、嫌な輪郭はなく「価格より遙かに良い音を聴いている」という印象です。特に、シッカリした芯のある高域が魅力的で、低価格DACにありがちな「高域のもやつき」・「高域の抜けの悪さ」そういったマイナス印象は、まったく感じられず、どちらかと言えば遙かに高額なDACを聴いているような「透明度」と「抜けの良さ」を感じます。

低域もシッカリしており、やはり低価格な製品にありがちな「もやつき」、「にごり」、「ふくらみ」は、一切感じません。高域同様、かなり高級なDACを聴いている印象です。

解像度(音の細やかさ)もかなりのレベルで、通常CDを聴くDACとして使用する限りでは不満は出ないはずです。

もし注文を付けるとすれば「中域にやや硬さを感じる」ことですが、これはテストした個体がまだ十分にエージングが進んでおらず、今後エージングが進むにつれ解決すると思います。

トータルの印象としては、非常に明晰、明快な音で、人間に例えるとすれば、スゴク出来のよい優等生、ウルトラスマートなエリート、といった感じでマイナスのイメージがありません。ものすごく高いレベルでそつなくまとまっています。

難癖を付けるとすれば、「やや人間くささに欠ける」部分でしょうか?「大阪弁」のような、曖昧さや、泥臭さは一切感じられず、やや端正でクールに過ぎる感じがしましたが、その他の長所がそれを補って余りある、素晴らしく出来のよいDACです。個人的には、CECの上級機種のDX51やDX71よりも好ましいとさえ感じました。

CDでのテストの次に、パソコンとUSB接続した音を聴いてみました。パソコン自体は「自作」でペンティアム3/800がデュアルで乗っている、やや旧型のマシンです。付いている、CD−RWも、適当なバルク品で大したものではありません。USBに接続すると、DACのスイッチが切れた状態でも認識され、何の苦労もなく使用可能となります。

音質は、ラインアウトではなく「ヘッドホン端子(USB接続時のみに音が出ます)」で行いましたが、驚きました!

CDを再生しましたが、予想を遙かに覆す望外の高音質です。CDプレーヤーとデジタル接続した場合より、音が良い印象で、気になっていた硬さが取れ、上品な柔らかささえ感じられます。この音質なら、HD53のような「高価なヘッドホンアンプは不要」と断言できます。

パソコンとDA53を繋げる環境で「ヘッドホンで音楽を楽しみたい」とお考えなら、HD53ではなくDA53の導入をお勧めします。パソコンとUSB接続するだけで、素晴らしく音の良いヘッドホンサウンドを楽しめるからです。

各モードのによる音の違い

DF
FLAT:高域がシャープになりすぎます。輪郭にオーバーシュートが付いたようにややシャリシャリし
     奥行き感が殺がれてしまうようです。
SOFT:高域が非常に高い周波数で減衰するようですが、聴感上ではほとんどわかりません。
     シャリシャリ感が無くなり耳あたりが良くなります。広がりもあり通常はこちらのモードが良さそうです。

DITH
OFF:微少レベルの分解能が落ちます。
ON:より細かい音や空気感まで聞こえるようになります。通常は、ONが良さそうです。

オーバーサンプリング
32倍:情報量が最も多く、バランスが取れています。通常はこのモードがお薦めです。
64〜128倍:音が硬く平面な感じに変化します。情報量も落ちるようです。

まとめ

CECの主任設計者「カルロス・カンダイアス」の手によるオーディオ機器は、時折素晴らしいひらめきを感じさせます。反面、彼が自身の才能を過信するあまり、構造や設計の詰めが甘く利己的で、安定性に問題があったり、環境を選びすぎるなどの問題を抱える製品も少なくありません。

特に最近発売されたAMP5300は、スピーカーターミナルに「安全性の問題から他社は決して使わない、金属むき出しのスピーカー端子、しかもバネ式」というお粗末なパーツが採用されているため、安全性に大きな問題があります。このような乱暴な作りは、決して許されるべきではなく、marantz、DENONなどの国内メーカーは無論、大手海外メーカーでは考えられられないことです。

AMP5300の発売事前のテストで、私はこの問題点を強く指摘し「強く改善を勧告」しましたが、必要な改善がなされなかったため、逸品館では対策が行われるまで「販売を見合わせる」という断固な措置を講じていますが、それは、ユーザーの利益や安全を確保するため、販売店として当然の措置だと認識しています。

製品の安定性(故障の少なさ)や安全性を確保するのは、設計の基本中の基本です。それを蔑ろにするカンダイアスに対する、私の個人的な評価は決して高くありません。

もちろんCECの製品はカンダイアスの手によるものだけではなく、逸品館がお薦めしてきた「CH5000R」、「CH7700」は、日本人の手で設計されたものです。国内設計の製品は、安全性は無論、故障も少なく動作も安定しています。このような「安くて素晴らしい製品を送り出した」ことが、ユーザーからの高い支持を得られる原動力となったことを、CECは今一度きちんと再認識し、ちゃちなガレージメーカーのような製品を製造、販売するべきではないと思います。

多くの苦言を呈しましたが、今回のDA53は大傑作です。音も良いし、使い勝手も良いし、価格は安いし、ほとんど文句のつけようがありません。音の良いヘッドホン端子が、USBでなければ使えないのが唯一の残念なところです。

低インピーダンスのヘッドホンの駆動に問題を抱えていたHD53も、Ver8.0になってそれが解決し、更に音質も大幅にブラッシュアップされ、もろ手を挙げてお薦めできる音質と性能にアップグレードしています。DA53、HD53/Ver8.0。少なくとも、この2機種に関してカンダイアスは「良い仕事をした」と高い評価を与えることが出来ます。

P.S.
早々に、AMP3300やAMP5300等も、この2機種と同じくらいの完成度に高めて欲しいものです。やろうと思えば、素晴らしい仕事が出来るんだから!
お客様のことを心から考えれば、低い次元で自己満足してる場合じゃないんです。慢心することなく「常に非の打ちどころのない最高のものを作り出す努力を怠らないこと、高い次元を目差し続けること」それが設計者にとって最も大切な資質なのですから。CEC製品を愛好するお客様のためにも、さらによい製品を作って下さい。

2004年12月 清原 裕介

 

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