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esoteric d-07 音質 評価 評判 usb dac d/aコンバータ

 

Esoteric D-07 、 AIRBOW AV8003/Special 音質 評価 テスト

HEGEL CDP2A CDP4A H2A H4A P2A P4A H1 H200 音質 比較 評価 テスト

  

2009年11月末に発売されたEsoteric D-07をAV8003/Specialと組み合わせてテストしました。

Esoteric D-07とAIRBOW D07 Ultimate、クロックジェネレーターによる音質改善テストはこちら。

Esoteric D-07

AIRBOW AV8003/Special
コンプリートパッケージ
 

 

メーカー標準価格 ¥300,000(税別) 生産完了 販売価格 ¥380,000(税込) 生産完了

Esoteric(エソテリック)製品のご購入お問い合わせは、経験豊富な逸品館におまかせください。

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主な特徴

USB端子を含む豊富なデジタル入力を備え、エソテリック・スーパーオーディオCDトランスポートとの組み合わせによるスーパーオーディオCDの再生に加え、PCとのUSB接続により、最大96kHz/24bitまでの高解像度音楽ファイルの再生にも対応。

D/A変換前段のデジタル処理は、エソテリックのデジタルプロセッシング技術の集大成とも言える豊富なD/Dコンバート機能を用意。PCMフォーマットのデジタル信号をDSDにコンバートするフォーマット変換機能やPCMアップコンバート機能(2倍/4倍)、2種類のデジタルフィルターなど、先端技術をフルに投入した高品位な機能をお好みに合わせて選択可能。

さらに組み合わせるデジタル機器との同期再生を可能にするワードシンク機能やワードシンク機能を持たないデジタル機器からの入力に対して効果的にジッターを低減する2nd PLL機能など、ハイエンド機器ならではの高品位な機能を搭載。

また、アナログ出力レベルを調整するアッテネーターを搭載し、豊富なデジタル入力のセレクター機能と合わせてデジタルプリアンプとしてもご使用いただけます。

エソテリックのハイエンドテクノロジーをフルに投入して完成した『D-07』は、オーディオビジュアル機器との接続のみならず、PCとの接続による高解像度音楽ファイル再生にも徹底したクオリティを求めるお客様にお勧めしたいハイエンドD/Aコンバーターです。 

DVDビデオの音声はCDで不足しがちな空気感に溢れ、奏者の気配やその場の雰囲気がCDよりも格段に濃厚に再現されます。さらに、BDディスク、ネットワーク配信などにより普及しつつある48KHz/24bitや96KHz/24bitをベースとする「新生代デジタル音声」が収録されたディスクからは、SACDに迫るほど素晴らしい音質が楽しめます。この「新世代デジタル音声」に対応するサラウンド・アンプとしてmarantz AV8003をカスタマイズして生まれたのが新生代のAVセンター、AV8003/Specialです。

DVDプレーヤー、BDプレーヤー、HDDレコーダー、CATV(TV)などのデジタル出力をAV8003/Specialに入力するだけで高額な他メーカーのBDプレーヤー+AVアンプの音質を軽々と上回る素晴らしい音が再現されます。

パソコンでCDをリッピング(パソコンでCDの音声をデジタルで取り込む)すれば、エラーのないピュアなデジタル音声がHDDに取り込めます。それをPCやHDDからLAN経由でデジタルアウトしAV8003/Specialで再生して頂ければ、25〜50万円クラスの中〜高級CDプレーヤーを大きく上回る音質が実現します。
AV8003/Specialの音質は細く硬い他社のAV関連製品とは全く異なり、アナログレコードのように軟らかく、中低音も驚くほど豊かな、ピュアオーディオとして十分に通用するサウンドに仕上がっています。徹底したデジタルノイズ対策と電源の高品質化により実現した、シルクのようにきめ細かく滑らかなサウンドからは、デジタルのトゲトゲしさは全く感じられません。空気の揺らぎが感じられるほど透明で繊細なサウンドが、部屋いっぱいに広がります。

主な仕様

出力端子

XLR端子(2ch)×1系統
RCA端子(2ch)×1系統

周波数特性

5Hz〜40kHz

バランスデジタル入力

XLR端子×1

同軸デジタル

RCA端子×2

光デジタル入力

光デジタル端子×1

USB入力

USB Type B端子×1

入力可能周波数

44.1、88.2、176.4、48、96、192、100kHz
(矩形波)

電源

AC 100V 50/60Hz

消費電力

7W

外形寸法(W×H×D)

442mm×103.5mm×346mm(突起部含む)

質量

9.5kg

入出力端子(入力/出力)

◇デジタル音声・映像端子
HDMI(4/2)、S端子(4/3)
LAN/DLNA対応(1)

◇映像端子
コンポーネント(4/2)
コンポジット(4/4)

◇デジタル音声
同軸デジタル(3/1)
光デジタル(3/1)

◇アナログ音声
7.1ch(1/1)
RCA(7/6)・XLR(1/0)
ヘッドホン(1)
ステレオプリ出力(2)、

チューナー部

FM/AMステレオチューナー搭載

消費電力

85W、待機電力1W(AC100V・50/60Hz)

外形寸法

W440×H184.5×D385o

重量

11.6kg

試聴リポート

PCに取り込んだ音楽を高音質で楽しむには、PCと接続できる高音質DACが必要です。しかし、オーディオ用USBインターフェイスの問題から、現在96KHz/24bit入力に対応したオーディオ用USB DACは少数です。その中でも2009年11月末にEsotericから発売された、96KHz/24bitのUSBデジタル入力に対応した高級DAC D-07には期待できます。

そこで、すでにLAN(DLNA)経由でPCに取り込んだ96KHz/24bitの高音質デジタル音声の再生に対応しているAIRBOWのAVセンター AV8003/Specialとの比較を含め、下記の環境でEsotric D-07を試聴しました。

スピーカー

T-3G Vienna Acoustics T3G \638,000(ペア)

DVDプレーヤー

 AIRBOW DV60/Ultimate

パワーアンプ

 AIRBOW MM8003/Special

接続ケーブル

 LAN audioquest RJ45-G/2.0m 生産完了

 同軸デジタル AIRBOW MSD-130/EVO ¥27,000

 USB Real Sound APEQ2pro 付属品

同軸デジタル接続でD-07とAV8003/Special、Ble-spec CDとノーマルCDを比較する

DVDプレーヤー “AIRBOW DV60/Ultimate”と“Esoteric D-07”をAIRBOW MSD-130/EVOで同軸デジタル接続し“AV8003/Special”に「7.1chアナログ入力」した音質と“AV8003/Special”と“AIRBOW DV60/Ultimate”を直接デジタル接続した音質を比較した。最初にSONYから発売されている「ブルースペックCDデモディスク」で聞き比べを行った。

 Feel the Difference of the Blue-spec CD Jazz Selection  SICP 20050-1

・DV60/Ultimate→(同軸デジタル)→D-07→(アナログ)→AV8003/Special (CD)
緻密で厚みがある。音質バランスや、音楽的な表現にも優れている。個人的には、今までのEsoteric製品の中で最も自然に音楽が聴けると思う。雰囲気も濃く、「高級機らしい音」が楽しめた。

・DV60/Ultimate→(同軸デジタル)→AV8003/Special (CD)
D-07と比較すると、音数がやや少なく空気が"やや薄い"感じで音楽の全体像もD-07よりも荒いが、響き成分がD-07よりも多く、音質は躍動的で楽しい。価格の差は"質"に出るが、音楽的な楽しさは大きくは違わない。
耳よりも体?に訴えてくる「AIRBOWらしいパワフルな音」が特徴だ。

・DV60/Ultimate→(同軸デジタル)→D-07→(アナログ)→AV8003/Special(Blu-spec)

D-07はAV8003/Specialよりも一音一音が細やかだ。AV8003/Specialが良くできたDVDなら、D-07はハイビジョンの雰囲気。明らかに情報量が多いのが聞き取れる。しかし、Esoteric製品中最もバランスが良く自然なD-07だが、AV8003/Specialで聞く楽器の音は“より違和感”が少なく、それと比較すると僅かにD-07の音には違和感が感じられた。また、前後方向の立体感(奥行き)もD-07がAV8003/Specialより浅く感じられた。

しかし一般的には、AV8003/Specialの持つ「高度な自然さ」を完全に再現するのは難しく、逆にD-07の「情報量」の増加はどんな環境でも感じられるから、D-07を購入したときの満足感は充分高いことは間違いない。

ブルースペックCDとノーマルCDの差は、D-07がAV8003/Specialよりも明確だ。再生される情報量(音)の多さに、音質差が比例しているのだ。ブルースペックCDは音がクリアになり、音の輪郭がクッキリとし音の分離が良くなるが、音楽的にはそれが必ずしも良い方向には向かわない。硬すぎるブルースペックCDの音よりも、楽器の音色は明らかにノーマルCDが好ましい。さらにノーマルCDでは強調感が無くなるので前後方向への音場も深くなり、より自然に音楽が聴ける。D-07で聞き比べた限りではブルースペックCDは音を聞いている感じで、ノーマルCDは音楽を聞いている感じの印象だ。

・DV60/Ultimate→(同軸デジタル)→AV8003/Special (Blu-spec)

S/Nが向上して、音場の見通しが良くなる。音が一段と良くなった。もう一度、ノーマルCDに戻してみると、S/N感はすこし落ちる代わりに響きが増えて、音楽がよりチャーミングになった。どちらが好きか?生々しいか?と問われれば、音質は明らかにブルースペックCDが良いが、私はノーマルCDのもつ"雰囲気"のほうが好きだ。

D-07同様、AV8003/SpecialでもノーマルCDの音が私の好みによりマッチした。

Ble-spec CD vs ノーマル CD

以前、CDとSACDハイブリッド盤で"CDの音"を聞き比べたら、SACDハイブリッド盤の方が音が良いと説明したことがあるが、ノーマルCDとブルースペックCDの違いもそれに近い。しかし、SACDハイブリッドでは音楽も良くなったのに対し、今回の比較試聴ではブルースペックCDは「音の輪郭が硬くなって」音楽に悪影響を与えたように感じられた。

この一枚では優劣の結論は出せないし、また出す必要もないが、SONYが主張するブルースペックCDとノーマルCDの「音の違い」は確認できた。

同軸デジタル接続でD-07とAV8003/Specialを比較する

さらに好きな“音楽”でEsoteric D-07とAIRBOW AV8003/Specialの比較を続けた。

 マイケル・ジャクソン ヒストリー ESCA 6200-1 “HEAL THE WORLD”

・DV60/Ultimate→(同軸デジタル)→D-07→(アナログ)→AV8003/Special

緻密なサウンドでイントロの電子音の粒子が非常に細かい。

子供の台詞は中域に厚みがあるが、高域の伸びがやや穏やかで"母音"重視の発音に聞こえる。それに続くマイケルのボーカルは、緻密で説得力がある。

ハーモニーとボーカルはきちんと分離するが、前後方向の奥行きは、やはりやや浅い。

低音の量感は多く、前に出てくるがP-0sのような塊感のある硬い低音ではなく、球状にスピーカーから低音が丸く広がってゆくる感じ。

・DV60/Ultimate→(同軸デジタル)→AV8003/Special

イントロの電子音の粒子はD-07ほど細やかではないが、透明感や響きの美しさではD-07を上回る。

子供の台詞は"子音"がハッキリとして英語らしい発音になるが、D-07に比べると高音がやや薄っぺらく「チャラチャラするように」感じられることがある。マイケルのボーカルは、緻密さ説得力でD-07に及ばない。

ハーモニーとボーカルはきちんと分離する。前後方向の奥行きは、D-07よりも深い。

低音の量感はD-07よりも少なく、押し出し感も弱い。

 矢野顕子 Super fork Song ESCB-1294 “中央線”

・DV60/Ultimate→(同軸デジタル)→D-07→(アナログ)→AV8003/Special

イントロのピアノは、アタックがやや不明瞭でハンマーが弦に当たった瞬間のタッチが分かりにくい。ピアノの響きが少し曇って、矢野顕子らしい澄んだ響きが出ない。低音も響きが止まらない。厚みはあるが、響きがすこしミュートされたようなピアノだ。

しかし、ボーカルは抜群に良い。緻密で滑らか。マイクを通した嫌らしさが完全に消えて、肉声を聞いているようだ。

全体的にすこし霞がかかったようにクリーミーだが、演奏は存分に楽しめる。

最後のピアノの響きが消える部分は、最後まで聞こえる感じがせずに「聞こえないノイズフロアにピアノの響きがかき消される」ように聞こえなくなったが、これはこれで魅力的な音だと思う。

・DV60/Ultimate→(同軸デジタル)→AV8003/Special

イントロのピアノは、アタックが明瞭で音階の変化がキッチリと聞き取れる。空間に広がるピアノの響き、音の広がりはD-07よりも大きく、ピアノの響きが澄み切って美しい。低音の音階もD-07よりも明瞭だ。

ボーカルはD-07よりも密度が薄くなり、声がやや遠くなる。

ピアノの音とボーカルの音色の違いは、AV8003/SpecialがD-07よりもハッキリと聞き分けられるが、明瞭度が増加した分マイクの癖やミキシングの癖もより明確に感じられるようになった。

透明感は明らかに高い。しかし、粒子が粗く情報量は少ない。音の粒子の細やかさ情報量の豊富さでは、マイケル・ジャクソンと同じにAV8003/SpecialはD-07に及ばない。価格の差が出たと言える。

最後のピアノの響きが消える部分は、最後までずっとピアノが鳴っているように聞こえて、次の曲との間に「無音部」がないように感じられ、聴感上のS/N感がD-07よりも高く感じられた。

ピアノの音はAV8003/SpecialがD-07よりも魅力的だが、ボーカルはD-07が魅力的だった。

ディスクをDVDオーディオ(96KHz/24bit)に変えて
引き続き同軸デジタル接続でD-07とAV8003/Specialを比較する

 DVD AUDIO SAMPLE DISK 、 DAP-1 “ホワッツ・ニュー/リンダ・ロンシュタット”

・DV60/Ultimate→(同軸デジタル)→D-07→(アナログ)→AV8003/Special

CDと比べて高域が伸びやかになって空間のクリーミーな濁り?もやや低減されるが、全体的な音質はCDと大差がない。

D-07で聞くブルースペックCDがノーマルCDの1割り増しとすれば、DVDオーディオはノーマルCDの3割り増しくらいだろうか?音の差は充分に感じられるが、それが決定的なものとは思えない。

・DV60/Ultimate→(同軸デジタル)→AV8003/Special

CDでは感じられたD-07との情報量の差がグンと小さくなる。

空間は相変わらず透明で、高域の見通しが抜群によい。ボーカルも濃くなりリスナーとの距離も近くなる。

D-07では3割り増し程度に感じられたノーマルCDとの音質差が、AV8003/Specialでは5割り増し以上に感じられ、その音質差もかなり決定的と感じられる。

情報量は依然D-07よりも少ないのだが、高域のレンジの広さや透明感がそれを補い、両者の音の差がかなり小さくなった。CDを聞くためならAV8003/SpecialにD-07と使いたくなるが、DVDオーディオではD-07は「あえてなくてもかまわない」と感じるように変化した。

DVDをPCに取り込んた音声(48KHz/16bit)と
それをアップサンプリングした音声(96KHz/24bit)を
USB接続でD-07、LAN接続でAV8003/Specialに入力した音質と

CDとDVDを直接DVDプレーヤーで演奏しその音声(44.1KHz/16bit)を同軸デジタルで入力
したそれぞれの音質を比較

 平井堅 うた馬鹿 (CD+DVD) DFCL 1330-2 “思いがかさなるその前に”

・PC→(USB)→D-07→(アナログ)→AV8003/Special

PCを立ち上げWindows Media Playerから、44.1KHz/16bitと96KHz/24bitを聞き比べるが、驚いたことにその違いはほとんど分からない。念のためD-07のディスプレイで確認すると、サンプリング周波数は44.1/96の切り替えが確認できるから間違いなく音声が切り替わっていることが確認できた。

・DV60/Ultimate→(同軸デジタル)→D-07→(アナログ)→AV8003/Special

音質があまり良いとは感じられなかったのでCDとDVDをDV60/Ultimateで演奏し、その音声を同軸デジタルでD-07に入力してPC/USBとの音質を比較した。

DVD(同軸デジタル/工場出荷設定)
D-07の設定を工場出荷の状態にしてCDとDVDを聞き比べると、CDよりも明らかにDVDはレンジが広く、伸び伸びと音楽が聴けた。

DVD(同軸デジタル/オーバーサンプリング 2/4fs)
次にD-07の「オーバーサンプリング」の設定を「2/4fs」に切り替えて比べたが音質はほとんど変わらなかった。

DVD(同軸デジタル/DACモード DSD)
DACのモードをDSDに切り替えると、音源が変わっていないのにパソコンで音源をアップサンプリングしたときのようにFレンジ(高域方向の音詰まり)のストレス感が消えて、より伸びやかに音楽が鳴るようになった。

従来のEsoteric製品でテストしたときには、DSDモードは音数が少なくなる傾向があったが、D-07では音数も多くなる。この音なら積極的にDSDコンバートを使いたい。

D-07によるCD/DVD(同軸デジタル)とPC(USB)の音質比較結果

D-07でDV60/Ultimateから同軸デジタルで直接出力したCD/DVDの音質と、DVDをPCに取り込んで(96KHz/24bit)にアップサンプリングした音質をUSB接続で比較したところ、DVD(同軸デジタル-DSDアップコンバート)の音質が最も良かった。この音を100とすると、USB(96KHz/24bit)のサウンドは、90くらいだった。しかし、この「-10」は、を凝らさないと分からない小さなものである。

・PC→(LAN)→AV8003/Special

D-07で得られた最高音質「DVD(同軸デジタル-DSDアップコンバート)」とAV8003/Specialの「LAN経由でDVD(96KHz/24bit)の音源」を比較した。

「DV60/Ultimateから同軸デジタル出力したCD」による聞き比べで、D-07と少なくない情報量の差が感じられたAV8003/Specialだが「LAN経由でDVD(96KHz/24bit)を入力」すると、その音はD-07にかなり近くなる。

若干、音の粒子が粗い様に感じられるがほとんど気にならないレベルにまで近づいたAV8003/Special/LAN接続では、D-07/DVD(同軸デジタル-DSDアップコンバート)との音質差を気にすることなく、澄みきった伸びやかな音で音楽を楽しめた。

・DV60/Ultimate→(同軸デジタル)→AV8003/Special

最後にDV60/UltimateからDVDを同軸デジタルで直接出力した音とLAN(96KHz/24bitアップサンプリング済)の音を比べて見た。高域の伸びやかさや切れ味は、DVDが明らかにLANに聞き劣り音の粒子一つ一つもややぼやけてしまう。

音質が劣化し全体に薄くベールをかけたように変化するが、このソフトフォーカスな感じがかえって音楽を安心して聞かせてくれるので、これはこれで全然悪くないと思った。

総合結果

D-07とAV8003/Specialの比較を正確に行うためには、本来はそれぞれをさらに「プリアンプ」に接続するべきだが、今回はそこまで厳密な比較は行っていない。それは、D-07単体での音質を確かめる以上に「DVDプレーヤ」と「PCに取り込んだデータ」、そして「接続による音の違い」を確認したかったからだ。

一般的にはCD/DVDのデータをPCに取り込んで、それをデジタル出力する方がCD/DVDプレーヤーから直接デジタル出力するよりも「音が良い」と考えられている。それには、これまで私も異論はなかった。しかしハイエンドショウ2009秋のためにPCに取り込んでアップサンプリングしたデータをDVDに焼き、その音質をオリジナルのDVDと比較したときに、あまりにも後者の音が良かったことから、PC高音質切に疑問を感じるようになった。

原理的に考えれば、データロスのないPCを音源にする方が音が良いのは間違いがない。しかし、その完璧なデータも「取り出し方」で音質が変わるのでは?と考え、そこでD-07/USBとAV8003/Special/LANの音質を比較することにした。

まず両機を「同軸デジタル接続」で聞き比べたが、DACそのものとしての性能は明らかにD-07が高く、音数が豊富で音の粒子も細かい。「情報量」には、ハッキリとした違いが聞き取れた。「価格の違いが出た」と言えば、それまでなのだがD-07に採用されている旭化成の新型DACチップが32bit精度でDAC変換を行う事と決して無関係ではないだろう。新型DACチップ演算bit数の多さが、情報量の多さ、音のきめ細やかさに現れているように思う。

また、D-07には「アップコンバート」、「DACモード」、「クロック」の切り替えなど、様々な設定が行える。これは、DV60などにも搭載されているデジタルの老舗Esotericらしい機能なのだが、従来モデルでは「工場設定」が一番音が良かった。しかしD-07では、従来モデルで「音がまろやかになるが情報量が減少したDSDコンバート」の音がコンバート前よりも良くなると言う意外な結果が出た。PCMからDSDに信号を変換してアナログ出力すると、PCで音源をアップコンバートとしたときと同じようにCD特有の高域の詰まった感じが消え、非常に伸び伸びと管楽を聞けるようになる。驚いたことに情報量さえ若干増える。これまでは、あまり使う気になれなかった「DSDアップコンバート」をこのモデルでは積極的に使いたいと思った(これもDACの演算bitが32bitに向上したのと無関係ではないと思われる)。また、DSDモードの音質に優れるD-07は、SACDの再生音質にも優れるはずだ。Esotericのトランスポートとの組合せなら、D-07でSACDが聞けるから、セットでお使いなら是非試して欲しいと思う。

DSDコンバートは良かったが、アップサンプリングの「2fs/4fsモード」ではDSDコンバートほどの明確な音質の変化(向上)は感じられなかった。フィルターカーブの切り替えによる音質差は、FIRが良いはずだからテストせず「FIR」に固定している。その他のクロックなど細かいテストをやり出すときりがなくなるので、取り合えず今回は工場設定のままで音質比較テストを行っている。

AV8003/Specialは、音楽的な性能(音質チューンの性能)としては、AIRBOWらしくD-07を上回るが、情報量など音質の「コア」な部分ではD-07に及ばない。内部DACが異なるからだが、内部DACの音質差は「同軸デジタル(SP/DIFフォーマット)」で接続した場合もっとも明確だ。

しかし、D-07とAV8003/SpecialをPCと接続して比較するとその差がほとんど感じられなくなった。その原因は、USB接続がLAN接続よりも音が悪いからだと考えられる。

本来「パケット通信」が行われるPCとDAC間のデータ伝送では「デジタルデータ」が損なわれることはあり得ない。では、なぜ接続ケーブルやデータ転送で音が変わるのか?そのほとんどの原因は「ノイズ」だと考えられる。もしそれが正しいとすれば、PCから音声をデジタル出力するときに「ノイズの多いUSB(USB出力はノイズの多いCPUに繋がっている)」よりも「ノイズの少ないLAN(LANはCPUから独立したチップから出力されるためCPUのノイズの影響をあまり受けない)」の音が良かった結果と一致する。しかし、それは推定に過ぎない。

また今回のテストで使用したLANケーブルは、一般PC用LANケーブル複数と比較してずば抜けた音の良さが確認できているaudioquestの「RJ45-G/2.0m」だが、USBケーブルは「Real Sound Apeq2PRO付属品」を使用したに過ぎない。確かに、このUSBケーブルは、オーディオグレードの高音質を実現したという触れ込みで発売されている「FURUTEKの高音質USBケーブル」よりも明らかに音が良かったのだが、比較検討数が少なく「それが最良」という確証はない。今回の比較試聴でUSBよりLANの音が良かったのも、単純に「接続ケーブル」の影響だった可能性が捨てきれない。

PCをオーディオ機器として使うのはまだ始まったばかりで分からないことも多ければ、PC用の高音質アクセサリーはまだほとんど皆無に等しい状態だ。それに比べピュアオーディオの世界では、オーディオアクセサリーはすでに「自分なりの良い音」を作るために欠かせないアイテムになっている。「安さ優先」で発達してきたPC用のアクセサリーが「価格よりも音質を追求する」ことで一定の地位を確立したピュアオーディオ用アクセサリーに追いつくまでには、まだまだ時間がかかるだろう。もしかすると「高額品が売れないPCの世界」では、ピュアオーディオのような高級アクセサリーが発売されない可能性すらある。

余談が過ぎたが、D-07単体としての評価は「優秀」である。

D-07の長所の一つに同価格帯の他のDACと比べて、明らかに「音が細かいこと」が上げられるが、その「わかりやすい高音質」は、誰にでも高く評価されるだろう。

これまでは硬く平面的になりがちだったEsoteric製品と比較して、D-07はずば抜けて音が自然に感じられた。同じDACチップを搭載するD-05ではこれほどの好印象を感じなかったが、D-07は最新モデルらしくもっとも「音が練られている」のだろう。D-07でEsotericは、旭化成の新型32bitDACの能力をフルに開花させることに成功した印象を持った。

2009年 12月 清原 裕介

 

 

 

 
 

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