CRV-555 ABS-7777 ABS-9999 INFRANOISE ORTHO SPECTRUM インフラノイズ アブソリュート クロック コンバーター 音質テスト

インフラノイズ/INFRA NOISE (オルソスペクトラム/ORTHO SPECTRUM)アブソリュート、クロック、システムー、シリーズ徹底紹介と音質テスト。

追加発売された、低価格マスタークロックジェネレーター CCG−525はこちらをご覧下さい。

DAC−1の音質テストはこちらをご覧下さい。

外観及び仕様

拡大画像      

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ABS−9999 ABS−7777 CRV−555
デジタル入力 3系統(RCA・BNC・XLR)
96KHz/24Bit対応
デジタル出力 3系統(RCA・BNC・XLR)
電源 AC100V、50/60Hz
消費電力 5W
外形寸法 W430×H95×D275mm
質量 5.0kg
メーカー標準価格 ¥189,000(税別)
ワードクロック出力 BNC/5.0Vp-p/75Ω
出力周波数 44.1・88.2・176.4(KHz)
48・96・192(KHz)各2系統
電源 AC100V、50/60Hz
消費電力 5W
外形寸法 W430×H95×D275mm
質量 5.5kg
メーカー標準価格 ¥250,000(税別)
デジタル入力 2系統(RCA/BNC・XLR)
96KHz/24Bit対応
デジタル出力 2系統(RCA/BNC・XLR)
電源 AC100V、50/60Hz
消費電力 5W
外形寸法 W190×H56×D220mm
質量 950g
メーカー標準価格 ¥85,000(税別)
生産完了 ご注文はこちら 生産完了

主な機能と使用方法

■機能
10の−13乗の精度を保証された、電波時計の電波を受信してクロック源に用い、デジタル信号の揺らぎ(ジッター)を除去しデジタル信号の音質を改善する。

■インプットセレクター(3ポジション)

■使用方法

デジタルプレーヤー(デジタル信号の送り側)とDAC、AVアンプ、CDレコーダー、DAT、MD(デジタル信号の受け側)などの間に挿入する。

※接続には、別売のデジタルケーブルが一本以上必要です。

■機能
10の−13乗の精度を保証された、電波時計の電波を受信してクロック源に用い、高精度の基準クロック(マスタークロック、WORD−CLOCK)を発信する。

■すべての周波数を同時に2系統出力可能。

■使用方法

基準クロック入力端子(WORD−SYNC、GEN−LOCK)に接続する。発信周波数は、それぞれ専用の端子から取り出す。(各2系統出力)

※接続には、別売のデジタルケーブル(ABS−7777側はBNC端子)が一本以上必要です。

■機能
デジタル機器のデジタル出力側に接続し、ジッターの除去をはじめとするデジタル信号の改質を行う。
※ご使用には、別売の基準クロック発信器(ABS−7777など)が必要です。単独ではご使用になれません。

■インプットセレクター(2ポジション)

■使用方法

デジタルプレーヤー(デジタル信号の送り側)とDAC、AVアンプ、CDレコーダー、DAT、MD(デジタル信号の受け側)などの間に挿入する。

※接続には、別売のデジタルケーブルが一本以上必要です。

主な特徴

■2重電磁波シールドケース

■マグネットによる不要振動遮断構造

■独立標準時電波受信部

■2重電磁波シールドケース

■マグネットによる不要振動遮断構造

■独立標準時電波受信部

■2重電磁波シールドケース

■マグネットによる不要振動遮断構造

■アップサンプリング機能(×2)

対応デジタル規格、周波数など

対応デジタル信号
PCM(96KHz/24Bit対応)
DD(ドルビーデジタル)
DTS(96/24対応)

発信周波数(KHz)
44.1、88.2、176.4
48、96、192
(出力端子BNC、各2出力)

対応デジタル信号
PCM(96KHz/24Bit対応)
入力周波数
32KHz〜96KHz

ABS(アブソリュート・クロック・システム)シリーズの概要

蓄音機からレコードへ、SPからLPへ、LPからCDへ、オーディオの技術革新は25年(四半世紀)ごとに起きると言われています。初めてCDが登場してすでに四半世紀が過ぎたデジタルオーディオもその例に漏れず、5年ほど前から導入された「ハイビット、ハイサンプリング技術」によって進化の速度を一気に早めています。

「ハイビット、ハイサンプリング技術」はさらに、通常のPCM信号の精度を向上させる「アップサンプリング技術」へと発展し、飛躍的に情報量が増加したデジタル信号の精度を向上させると共に、伝送時の劣化を防止する目的で基準クロック(システムクロック)の高精度化が脚光を浴びるようになってきました。

国内メーカーではいち早く“Esoteric”がこのハイサンプリング、アップサンプリング、クロックの高精度に取り組み、昨年末に発売された「P−01・D−01・G−0s」をはじめ「X−01・UX−1・X−03・UX−3」、「P70、D70」などのほぼすべての高級製品にこの技術を導入し、ユーザーの高い支持を受けていることはご存じの通りです。

そういった「デジタルオーディオの進歩」にあわせて、様々な音質改善装置や後改造による音質改善技術が登場しましたが、中でもユーザーの興味が最も集めているのが「クロック発信精度の改善(クロック発信の高精度化)」ではないでしょうか?

この「クロックの高精度化」には、内部を改造して行う方法(内部のクロック発信器を高精度なものに置き換える方法)と外部から高精度なクロックを入力する方法(WORD−SYNC、GEN−LOCKなどの外部クロック入力端子が装備されている必要がある)がよく知られています。前者には「機器の改造をともなう」という大きなデメリットがあります。また、「内部クロック発信器(いわゆる水晶発振子)の交換だけでは必ずしも音が良くなるとは限らない」という懸念もあり、AIRBOWのように信頼できる「チューンナップ」が行われていない場合、改造効果には疑問が残ります。

実際に私の経験から、回路チューンにおける音質変化の原因は「クロック発信精度」だけではなく「クロック発信波形」も密接に関連しているため、水晶発振子、あるいはクロック発信回路を置き換えるという「単純な方法では、必ずしも音質改善効果は保証できない」という結果が得られています。そのためショップによる「改造」は可逆的なものであることを確認する方が良いと思います。

後者は、機器の改造をともなわないため「デメリット」はなさそうに思えるのですが、内部の改造に比べ「コストが高い」という問題があります。メリットは「入力するクロックの周波数や精度を自由に変えられること」で、コストさえ厭わなければ「自分の好みの音」あるいは「システムに合わせた音」を作り出せるという大きなメリットがあります。

この二つの方法に加え、新たに登場したのが「インフラノイズのアブソリュート・クロック・システム」です。これは、「デジタル信号を改質できる装置をデジタル信号の受け渡しの間に挿入して音質を改善する」目的で発明された装置です。詳しい接続などは、上記の使い説明をご覧頂ければおわかりいただけると思います。

このシステムは「どのようなデジタル機器にも接続できる」、「安価であるが高価な製品に勝るとも劣らない大きな改善効果がある」、「デジタル信号セレクター、分配機としての機能を持っている」など、他社製品にはない様々な大きなメリットを持つ上に、ABS−9999なら「DVDビデオのサラウンドフォーマットである、DD(ドルビーデジタル)やDTS(96/24対応)にも使えるという驚くべき能力を持っています。

デメリットは、「デジタルケーブルの数が多くなる」、「接続機器の数が増えるためデジタル信号が劣化する」などが考えられます。もし、この機器が「アナログ接続による音質を改善する」つまり「プリアンプ」や「グラフィック・イコライザー」のような装置なら「音質劣化のデメリット」は、避けては通れないと思います。しかし、デジタル信号の劣化で問題となるのは「接続機器の数(伝送経路の長さや回路、素子の数)」ではなく、「劣悪な接続機器の存在」なのです。

また、デジタル信号はよほど酷い劣化でなければ「後付の改善装置によって信号を元の良い状態に復元できる」という特徴も持っています。

これらの「アナログ信号にはないデジタル信号の特性(特徴)」を考えれば、一見「機器間に入ることによって信号の質や純度を損なうように見えるABSシリーズ」が、信号の質や純度を劣化させることなく、逆にデジタル信号の質を改善し、音質を向上させる働きがあることが理解できるはずです。最近TV番組で「劣化した画像」をコンピューターで処理して「見えなかったものを見えるようにするシーン」を目にすることがありますが、ABSシリーズの働きはまさにそういうものなのです。

このデジタル信号の改質(改善)が事実なら、CDをCD−RにダビングするときにABSシリーズを利用すれば「コピーの音質がオリジナルを上回るのでは?」という逆転現象が考えられますが、それは事実として起こり得ます。

 

下の図はABSシリーズによるデジタル信号の改質のイメージです。

劣化したデジタル信号

ABSシリーズで改質

劣化していないデジタル信号

デジタル信号の改質には「高精度の基準クロック信号」が必要となります。そのため、心臓部には高精度な発信子が必要となり高価な「ルビジウム発信子(発信精度は10の−9乗)」を発信回路に使用したEsotericのG−0sは120万円という高額になっています。

これに対し、ABSシリーズは「ルビジウムよりもさらに精度の高い10の−13乗という高精度の原子時計」を使用している「電波時計の搬送波」を受信し、利用することで高い精度を確保しながら一般市販製品の「1/3〜1/5近い安価な価格」を実現した画期的な製品です。

※日本では、電波時計の電波は福島と九州の2カ所から発信されており、それぞれ40KHzと60KHzの厳密な搬送波を発信しています。(電波時計の基準クロックの発信精度は10の−13乗。電離層などが電波に及ぼす影響を考慮しても受信する信号の精度は10の−11乗が得られるとされています))ABSシリーズは、この電波を常に受信して「基準クロックを発信させる」ことで、安価で高い精度を実現しています。

そのため、ABSシリーズには東西それぞれの周波数に合わせて「東日本仕様」、「西日本仕様」の2種類が用意されます。

どちらの電波も全国で受信可能なため、実際には両モデルとも全国で使用頂けますが、引っ越しなどで地域が変わり受信周波数の変更が必要になった場合には、有償での変更も可能です。

ABSシリーズ製品の働きと特徴

ABS−9999

電波時計の搬送波を利用して外部からの基準クロック入力なしにデジタル信号を改質する。

32〜96KHzまでの多用なデジタル信号に幅広く対応。

CD、DVDビデオなどのPCM信号

衛星放送A/BモードのPCM信号(Aモードについては現在確認中)

DVDビデオのDD(ドルビー・デジタル)DTS(96/24対応)のサラウンド信号

地上/衛星デジタル放送のAAC信号(現在確認中)

入力は、RCA(SPDIF) 、 BNC(SPDIF) 、 XLR(AES/EBU)の3系統切り替え式。

出力は、RCA(SPDIF) 、 BNC(SPDIF) 、 XLR(AES/EBU)の3系統同時出力。(分配可能)

ABS−7777

電波時計の搬送波を利用して高精度の基準クロックを発信する。(単独での使用は出来ません)

出力周波数は、44.1、88.2、176.4 ・ 48、96、192(KHz)の6種類。

出力端子はBNCで、それぞれ2系統の同時出力が可能。

万一、電波がとぎれた場合にも内部の水晶発振器(出力周波数変動±0.1ppm/1sec以下)による高精度なクロック出力が可能。レコーディング時にも音切れなどの問題は発生しない。

44.1KHz(及びその倍数)と48KHzの発信回路は内部で分離しているため(2系統の発信回路を搭載)、異なる周波数の機器を複数同時に使用しても干渉が発生せず、音質が劣化しない。

CRV−555

外部クロック入力(WORD−SYNC、GEN−LOCKなど)の備えがない、デジタルプレーヤーに接続して32〜96KHzの高精度基準クロックを入力することにより音質改善を実現する。(使用時には基準クロック発生装置が別途必要)

高性能なデジタル信号波形成型器と高度にヒヤリングによりチューンナップされた回路により、外部クロック入力に対応した機器と接続した場合(機器の外部クロック入力を使用しない)にも、同等以上の音質改善効果を発揮するよう入念に設計。

入力された基準クロックが48KHz以下の場合、クロック周波数の2倍アップサンプリングが可能。(アップサンプリングを行うかどうかは、プロントパネルのスイッチにより選択可能)

入力された基準クロックが48KHzを越える場合、クロック周波数に対応したアップサンプリングを自動的に行う。

入力は、RCA(SPDIF)もしくはBNC(SPDIF)どちらか(同時使用不可)とXLR(AES/EBU)の2系統切り替え式。

出力は、RCA(SPDIF)もしくはBNC(SPDIF)どちらか(同時使用不可)とXLR(AES/EBU)の2系統同時出力。(分配可能)

ABS−9999とCRV−555+ABS−7777の違い

ABS−9999が内部に設けられた「電波時計を利用した高精度クロック発信回路」によって、SPDIF信号にデーターと共に混在する「256倍クロックを整形する」のに対しCRV−555を使用した場合には、入力されたデジタル信号の周波数とは無関係に接続された「基準クロック発信器の発信周波数」にあわせて、内蔵された「サンプリングレートコンバーター回路」が「デジタル信号そのものをまったく新しく作り替え」ます。

「整える」ABS−9999に対し「作り替える」CRV−555+ABS−7777では、改善効果がより大きくなっています。同時にABS−9999では不可能だった、サンプリング周波数の変更やアップコンバートが可能となるのはそのためです。

CRV−555+ABS−7777は、回路的な問題(入力に音質優先のPLL回路を搭載)でDD(ドルビーデジタル)やDTS信号には対応しなくなっています。

ABS−9999は、PCM信号以外のサラウンド信号などにも対応し、「DVDとの組合せを含めた、幅広いデジタル信号の改質に効果を発揮」します。

CRV−555+ABS−7777は、オーディオに使われるPCMデジタル信号のみに対応し、「より大きな改善効果を発揮」します。

下の図は、ABS−9999とCRV−555+ABS−7777の効果を比較したイメージです。

ABS−9999は、入力されたデジタル信号を整える

CRV−555+ABS−7777は、入力されたデジタル信号を作り替える

ABSシリーズの音質テスト

この良いことずくめに「見える」ABSシリーズですが、実際の音質改善効果はどうなのか?徹底的な音質テストを行いました。

使用機材

デジタルプレーヤー : AIRBOW SA12S1/KAI

AVアンプ       : AIRBOW PS7400/Special

スピーカー       : PMC OB−1+AIRBOW CLT−THEATER

サブウーファー    : SA−LOGIC D−QUBE (接続はAVアンプのサブウーファー出力)

試聴ソフト

PROPRIUS : カンターテドミノ CD 及び SACD(ハイブリッド)ディスク (演奏曲:Julsang)

TDK      : ニューイヤーコンサート2002/ウィーンフィル、小澤征爾 (DVDビデオ)

テスト1

CD(デジタルアウト)、SACDのCDレイヤー(デジタルアウト)、SACD(アナログアウト)の音質を比較

テスト2

DVDビデオ(デジタルアウト)のPCM(48KHz)、DD(ドルビーデジタル)、DTSの音質を比較

ABS−9999によるCDの音質改善効果

CDのデジタル出力による音質を[10]とし、個人的な感覚により相対的に得点を付けました。

  ABS−9999を入れない ABS−9999を入れる
CD
デジタル出力
10 12

バランスが良く透明度が高い。

低音はやや濁っているが、問題となるほどではなく、やや情報が薄くソフトな印象。

空間の端が曖昧で、教会の広さがハッキリしない。(天井や壁まで距離がわからない)

しかし、過不足無く、これはこれで十分によい音だ。

分離感、透明感が向上し空間が広くなる。
特に低音の改善が著しく、低音部の情報量がアップすると共に低音のクリアネス(明瞭度)が大きく増加、パイプオルガンの音階がきちんと再現されるようになる。
楽器とハーモニーの分離も向上、言葉の発音や楽器のホールトーンが明確に聞き取れるようになる。
バランスが良く自然で、音楽の雰囲気が生き生きと伝わってくる。音楽的な表現力という意味では、SACD(アナログ入力)を上回るが、それはやはりサブウーファーの力が大きいのだろう。
音質全般としては、SACDのCDレイヤーのサウンドよりもソフトで混濁感がやや強い印象だが、自然と言えばこちらの方がよりナチュラルで生演奏に近い感じがする。

SACDのCDレイヤー
デジタル出力
13 14

同じCDのフォーマットにもかかわらず、同じソフトを聞いているとは思えないほど分離感と透明度が高く、ボーカルとオルガンがはっきりと分かれて聞こえる。ハーモニーの分離も完璧に近い。透明でワイドレンジな空間が出現する。
低音の濁りが消え、情報量が大きく増加、パイプオルガンの音階が手に取るようにわかる。
空間の広がりが1.5〜2倍くらいに大きくなり、教会の広さや天井の高さが感じられるようになる。
CDよりもSACDに近い印象。
以前から指摘していた「SACDのCDレイヤーの音はCDを上回ることがある」非常に顕著な例となった。

、ABS−9999を使わないときには、ややクリアすぎる印象が強かったが(それはそれで非常に心地よいが)、ABS−9999を使うことで、情報量が増えると同時にソフトさ(柔らかさ)が加わり音質がより自然になる。
サブウーファーが働かないSACDのサウンドを確実に凌駕する感じが強い。
ABS−9999を使用したときの向上幅は、CDよりも小さいが確実に同じ方向の改善が感じられ非常に好ましい。
この変化をCDソフトに録音に例えるなら、普通のCDがVictorから発売されているXRCDに変化したようなイメージだ。通常録音盤が、優秀録音盤に変化したような感じがする。

SACD
アナログ出力

12

使用不可

SACDのCDレイヤーよりもノーマルCDノバランスに近いイメージ。低音は再びややソフトになり量感が減る。
音のキメが細かくなり、Fレンジの高域方向への伸びが自然で、躍動感も大きく音楽の表情が柔和になる。
音が重なる部分(ハーモニーの部分)での厚みや分離感が自然。(SACDのCDレイヤーは、心地よいがやや分離しすぎる感じが強い)
SACDにも関わらず、得点がSACDのCDレイヤーより低いのは、SACDをアナログ入力した場合、サーロジックのサブウーファーが働かなくなるため。
例えCDでも低い周波数をきちんと出せば、SACDを確実に凌駕する結果となった。
ただしこのソフトにはパイプオルガンという重低音楽器が収録されているので、サブウーファーのあるなしの差が非常に大きく、クラシックでは同様に大きな差が出ると考えられるが、逆にPOPSなどの歌謡曲ではサブウーファーなしでもSACDがCDを凌駕することは確実だと思われる。

CRV−555+ABS−7777によるCDの音質改善効果

ABS−9999のテスト同様CDのデジタル出力による音質を[10]とし、個人的な感覚により相対的に得点を付けました。

入力周波数(KHz)
アップサンプリング
CD(デジタル出力) SACD−CDレイヤー(デジタル出力)
44.1 15 15.5

ABS−9999使用時よりも、さらに透明感が高くS/Nが素晴らしい広大でクリアーなステージが出現する。
SACDのCDレイヤーを聞いたときと同じように、ボーカルとオルガンの分離が非常に良くなるが、SACDのCDレイヤーのように音がすべて分離するのではなく、音の端っこが混ざっていて、こちらの方が自然。
中高音のピーキーさがなくなり(歪んだ感じがなくなる)耳あたりが優しくなる。演奏が落ち着いた感じになり、いかにも教会でクリスマスという雰囲気が聞こえてくる。
サブウーファーのボリュームを変えないと低域過剰で低音がブーミー(膨らんでしまう)になるくらい低音の量が著しく増加する。

音質改善効果は、CD(デジタル出力)への使用とほとんど同じだが、CD(デジタル出力)に比べて変化の幅が小さい。
それは、SACDのCDレイヤーに収録されているデジタル信号の質が優れているせいか、あるいはABSシリーズの使用によって、改善された音質が「マスター」に近づいているためかも知れない。
音楽性を重んじ、バランスに留意した音質改善であれば「マスターの音質」を越える「過剰な音質」にはなるはずがないと考えるから、これはこれで正解なのだろう。
いずれにしても、サブウーファーを使わないSACDの音質を十分に越えたように感じる。
清涼な教会の空間が感じられ、とても心地よい。

44.1×2 13 14

音量がやや小さくなったように感じ、空間が窮屈になり、不自然さが強くなる。

←同様の印象

88.2 15.5〜16 16〜16.5

44.1に比べて、透明感が更に向上!
機器の存在が感じられないほどクリアでワイドレンジ。
音楽が内包するニュアンスの隅々まで聞き取れるような気がする。
言葉や楽器の音が自然で、個々の音が非常に聞き取りやすく生演奏とほぼ変わらない印象すら感じる。

←同様の印象

CDとSACD−CDレイヤーの音質差がほとんど感じられなくなる。というよりは、私にとってすでに十分以上の音質が実現してしまっているのだろう。一定の水準をクリアした十分によい音同士を比較する意味を感じられないほどのレベルに達している。

48 12 13

音量は変わらないが、音がすこし濁る。

←同様の印象

48×2 11 12

さらに音が濁る。下手をするとオリジナル(ABSを使わない)よりも悪い部分すらあるかも知れない。
44.1入力に比べて、明らかにS/Nが悪く、F/Dレンジが狭く、こじんまりとした印象になってしまう。

←同様の印象

96 13 14

低音がやや濁りブーミーになるが、それ以外はそれほど悪くはない。しかし、44.1もしくは88.2にはとうてい敵わない。44.1からのサンプリングレート変換時に、48の倍数だと割り切れないデーターが出るため、それが原因で音質が損なわれているに違いない。

←同様の印象

ABS−9999によるDVDビデオの音質改善効果

DVDビデオのPCMステレオの音質を[10]として、相対的に評価しました。
CD(テスト1)の評価とは基準点が異なるので注意してください。

  何も入れない ABS−9999を入れる CRV−555+ABS−7777
を入れる
PCMステレオ
デジタル出力

48KHz/16Bit

10 13
入力周波数

評価

44.1 15
88.2 16
48 17
96 18

CDに対してCRV−555+ABS−7777を使用した場合には、適合しない基準クロックを入力すると音質改善効果が大きく減少し、ある部分ではオリジナル以下となってし待ったが、DVDのPCM信号(48KHz/16Bit)では、そのようなことはなく、基準クロックが44.1KHz、88.2KHzでも十分な音質改善効果が得られた。
また、基準クロックを48KHz、96KHzとした場合の音質完全効果は、CDよりも遙かに大きく感じられた。
このことから、DATや衛星放送BモードのPCM信号に対してCRV−555+ABS−7777を使用することは大きなメリットがあると推測できる。

同じ演奏(マスター)のCDソフトを持っていないので断定は出来ないが、DVDビデオのPCMステレオ信号(48KHz/16Bit)は、低級フォーマットのCD(44.1KHz/16Bit)を下回ることがあるようだ。

音がややこもり気味で、力が弱く、広がりもやや不十分だ。

細かい音もあまり聞き取れず、音楽として聞くにはやや不満が残るように感じた。

ただし、過去の経験からDVDビデオの音質は、ディスクによる差がCDよりも大きく、今回のPCM信号による結果が一般的だとは考えられない。

PCM信号をダイレクトにAVアンプに入力していた時には、聞き取れなかった細かい音や「空気感」、「気配感」が感じられるようになる。

今回のソフトでは、何も使わないときのPCM信号の音質が今ひとつだったため、ABS−9999を使ったことによる「助けられる幅」が非常に好ましく、また大きく感じられる。

何も使わないときには、積極的に聴こうとしなかった演奏がABS−9999を使用することで、聴きたい演奏に変化する。

そういう意味で、点数こそ10→13だが、実質的な満足度はそれよりもかなり大きい。

 


 

DD
(ドルビーデジタル)
サラウンド出力
10 15 使用不可

音質の傾向や、細部の評価はPCMステレオと異なっているが、全般的な印象としてはほとんど同じ感じがする。
音がややこもり気味で、F/Dレンジともにまだ不十分な感じがする。
しかし、DDもディスクによる録音の差が非常に大きく、今回の結果が一般的かどうかには疑問がある。
少なくとも「ノラ、ジョーンズ」のライブDVDソフトのDD録音には明らかに劣っている。

ABS−9999の使用による音質改善効果は、CDやDVDビデオのPCMステレオに比べてかなり大きい。
同じディスクを聴いているとは思えないほど、細かい音が聞こえはじめ、「空気感」、「気配感」がビシビシ伝わってくる。
観客席のざわめきが非常に自然。
楽器の細かい変化や、音色、色彩感も大きく改善され、一度でもABS−9999を使ってしまうと、もう元には戻れないほどの大きな差が感じられる。

DTS
サラウンド出力

13

20 使用不可

このソフトのDTSの音質には定評があるが、それを納得させるだけの音が出る。少なくとも、PCMステレオやDDよりも格段に透明度、繊細感が共に高くなり、観客席のざわめきや楽器や椅子から発せられるノイズまで自然に聞き取れる。
D/Fレンジ共に広い。

ABS−9999の使用により、このディスクのDTSの音質はSACDステレオを確実に越え、SACDサラウンドに匹敵するほどに大きく向上する。
少なくとも、このDVDビデオソフトで聞く小澤征爾は、私がそれまでCDで聞いていた悪印象を完全に払拭するに足るほど十分な「美しさ」、「エネルギー感」、「躍動感」を持っている。
TDKが鳴り物入りで発売しただけのことはある、素晴らしいサラウンド録音の状態が感じられる。
ここまでの音が出せると、もはや演奏会に足を運ぶ必要性すら感じなくなるほどだ。
素晴らしい!これこそ音楽を聴く喜び!これこそオーディオの醍醐味だ!

今回のテストのまとめ

AR2000(アナリコン)、DR3000(デジリコン)から始まった、インフラノイズの「後付け音質改善装置」だが、AR2000、DR3000にはデメリットが皆無ではなかった。

その後に発売されたABS−9999は、それまでのインフラノイズの製品に共通する「音の角が丸くなるような、鮮度の低下感」を感じさせない「デメリットが皆無の音質改善装置」として私は高い評価を下し、実際に今回テストに用いたAIRBOW SA12S1/KAIとPS7400/Specialの接続には常時繋ぎっぱなしで使用しているほど気に入っている。

ただし、ABS−9999をさらに上位のAIRBOW TL−51/KAIとDAC−1の間に使用した場合には、それほど大きな音質改善効果が認められず、正直なところハイエンド、ピュアオーディオへの導入にまで考えなかった。もちろん、それはTL−51/KIAやDAC−1が、すでに内部で十分な精度のクロック発信を行っているためで、一般に市販されているデジタル機器間に使用した場合には、ABS−9999の音質改善効果はかなり大きいことは確認していた。

その次に発売されたABS−7777は、遙かに効果なEsoteric G−0Sに勝るとも劣らない素晴らしい音質の「基準クロック発信器」だったが、残念ながら外部クロック入力端子のないデジタル機器には使えなかった。そして今回発売されたCRV−555によりその問題が解決し、あらゆるデジタル機器に「ABSシリーズの優れた音質改善効果」が発揮できるようになった。これでインフラノイズの仕掛けた「電波時計の搬送波を利用するデジタル信号改質装置」のラインナップが揃ったわけだ。

私もAIRBOWの機器を設計したりチューンナップする経験の中で、デジタル信号がアナログ信号とは異なり「回路が増える」、「通過する部品が増える」ことによって、劣化を起こさず場合によっては「回路を付け加えることで音質が向上する」ことを知ってはいたが、さすがに外付けの装置で改善しようとまでは考えていなかった。しかし、インフラノイズの秋葉氏は地道な弛まぬ努力により、一見「ギミック」とすら考えられるほど奇抜な装置を作り上げてしまった。
失礼な言い方だが、過去のインフラノイズの製品は、たしかに目の付け所は斬新であったものの製品になったときの完成度が足りず、一過的な評価しか得られないのが通例であった。しかし、このABSシリーズは「紛れもない本物」だ。これまた、失礼だと思うがこれはまさに瓢箪から駒、素晴らしい製品が生み出された。このシリーズは今後インフラノイズの名を不動のものとし、ベストセラー商品になる実力を十分備えている。

テストを終えて、また自分自身で1年以上ABS−9999と付き合った中で、言いたいことは山ほどあるが、要点だけに話を絞って紹介しようと思う。

ABS−9999は、中級クラス(売価で50万円程度まで)のデジタル機器に使用するとき最も効果があらわれる。もちろん、それ以上の機器に接続しても大きな効果を上げる場合もあるが、それは保証できない。最も適しているのは、ピュアオーディオではなくDVDとAVアンプの接続だ。DD/DTSなどのサラウンド信号の音質改善には、驚くほどの効果がありAIRBOWのDVDプレーヤーとAVアンプの接続には是非(絶対と言っても良い)お薦めしたい。AIRBOWに組み合わせて使用すれば、DD/DTSの音質がCDはおろか場合によってはSACDすら上回る。このセットで聞く音楽に、私は一切の不満を感じない。完成された音楽再生装置になる。

ABS−7777は、外部クロック入力端子の備わっているデジタル機器に使うとEsoteric G−0sに匹敵するほどの(部分的にはそれを越えるほどの)素晴らしい性能を持っている。G−0sの音質と比較すると、G−0sが「ある種粉っぽいようなデジタル臭さ」を常に感じさせるのとは対照的に、ABS−7777はより「スィート」で、より「透明度」が高い。音楽性では、G−0sを凌駕すると私は感じる。

CRV−555は、この素晴らしいABS−7777の恩恵をほぼすべてのデジタル機器(DD/DTSは除く)に対してもたらしてくれるところがすごい!そして、安い!効果を考えれば、驚くほど良心的な価格設定である。数十万円もするケーブルを購入している場合ではない。CRV−555+ABS−7777を使えばCDの音質は、一気にSACDに近くなる。サーロジックのサブウーファーやAIRBOWの波動ツィーターによってスピーカーの音質を強化した上で、CRV−555+ABS−7777を使えば、そのシステムの音質はSACDを凌駕できる。

CRV−555+ABS−7777の効果を知るために、数万円のCDプレーヤーのデジタルアウトにCRV−555+ABS−7777を接続して音を聴いたが、その状態でも数万円のCDプレーヤーが数十万円〜50万円程度のCDトランスポーターに匹敵するくらい音質がアップした。それは驚きであると共に、CRV−555+ABS−7777が正しく作動していることの証明でもある。

ただし、良いことばかりではない。ABS−9999にもABS−7777にもたった一つ大きな欠点がある。それは、太陽フレアーなどによって電離層が大きく乱されたとき(電離層の状態が不安定になったとき)電波時計の搬送波が大きく乱され、そうするとABSシリーズの優れた改善効果が完全に失われてしまうことである。この欠点は、電波を使っている以上どうしようもない。

だが安心してかまわない。なぜなら、私はここ1年以上、毎日ABS−9999の音質をモニターしている(常時使用している)が、そのような経験は1年間で数日しかなかったからだ。

すべてのデジタル機器の音質を根底から改善してしまうABSシリーズは、素晴らしい発明品に違いない!

2005年5月1日 清原 裕介

 

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