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ラックスマン luxman D-06 D-08 D-05 Esoteric SA-50 音質 試聴 評価 比較 テスト AIRBOW SA10 Ultimate X-05 Ultimate 

Luxman (ラックスマン) D-06 、 D-05

AIRBOW SA10 Ultimate 、 X-05 Ultimate 音質評価 試聴比較 テストリポート

Newモデル D-08uの音質テストはこちらからD-06uの音質テストはこちらからご覧頂けます

LUXMANからCD/SACDプレーヤーが最後に発売されたのは、“1998年”。それから数えて10の長い沈黙の後、ファンに待ち望まれて登場した新製品が“D−08”です。

Luxman D−08 メーカー標準価格 ¥950,000(税別)  生産完了モデル
LUXMAN デジタルプレーヤーのご注文はこちらからどうぞ

D-08の音質は、D−06のテストに遅れて2週間後に単独で行いました。

逸品館では、2月13日にLuxmanより発売されたD-06をいち早く入手し、音質テストを行いました(今回テストに使った個体は、marantzやEsoteric、逸品館一押しのAIRBOWなどの同じクラスの製品と聞き比べていただけるように1号館に展示しています)。

Luxman D−06 メーカー標準価格 ¥500,000(税別)  生産完了モデル
LUXMAN デジタルプレーヤーのご注文はこちらからどうぞ

今回のテストではLuxman D-06をあえてAIRBOW製品と比較していますが、これまではAIRBOW製品と同価格帯の他メーカー製品との音質比較テストは、あまり行っていません。なぜならAIRBOW製品は、製作者である「私自身が、その販売価格と2倍以上高価なオーディオ製品よりも音質に優れていること」を確認しなければ発売しない考えだからです。裏を返せばAIRBOWを同価格のオーディオ製品と比較しても、その内容は「AIRBOWを誉めるだけ」になってしまうことが考えられ、レポートとして面白くないですし、作った本人がそのもの(AIRBOW)をリポートして公平性が保たれるかどうか?に疑問を感じられると思います。

今回その「禁」を破り、Luxman D-06と同価格帯のAIRBOW製品の直接対決を行ったのは、それだけD-06の音質を高く評価しているからです。

このテストに先立ってAIRBOWのカスタマイズ作業に従事している、外注先のオーディオ技術者から(かなりの腕の良い改造技術者)がD-06の音を聞いたとき、開口一番「今鳴らしているのは、新しいAIRBOWのカスタマイズモデルですか?」と私に尋ねましたが、それはD-06が「客観的にも従来の国産オーディオ製品を大きく越える良い音に仕上がっている」大きな根拠になるでしょう。

そのすばらしいD-06と比較するために選んだAIRBOW製品は、SA10 UltimateとX-05 Ultimateの2機種です。SA10 Ultimateは実売価格がD-06とほぼ同じになるので選びました。X-05 Ultimateは、実売価格でD-06より15万円ほど割高ですが、あまりにも高価な(もちろん音質は素晴らしいと自負していますが)AIRBOW UX1SE/LTDを例外として、最新・最強のAIRBOW CD/SACDプレーヤーのフラッグシップとして選んでいます。

では、始めに各々の製品の仕様や特徴を比較してみましょう。

2009年3月に行ったテストから4ヶ月で、シリーズの末っ子“D−05”がLuxmanから発売されました。同時テストではありませんが、同じ条件で試聴を行ったインプレッションを付け加えています。

Luxman D−05 メーカー標準価格 ¥300,000(税別)  
LUXMAN デジタルプレーヤーのご注文はこちらからどうぞ

Luxman D-06

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アナログ出力

2チャンネル(CD/SACD) 、 アンバランス(RCA)×1 、バランス(XLR)×1

デジタル出力

COAXIAL(RCA)×1 、OPTICAL(TOS)×1

デジタル入力

COAXIAL(RCA)×1 、 OPTICAL(TOS)×1 、 (32,44.1,48,88.2,96KHz対応)

電源

AC100V、50/60Hz

消費電力

24W/1W(スタンバイ時)

外形寸法

W440×H133×D410mm

質量

15.5kg

メーカー標準価格

¥500,000(税別)

付属品

リモコン(RD-14) 、 電源ケーブル(JPA-10000)

主な特徴 (メーカーホームページより抜粋)

■ディスクドライブ・メカニズムLxDTMの搭載
・ 新開発の高剛性オリジナル・ディスクドライブ・メカニズムLxDTMの搭載により、高精度なデジタル情報の読み取りを実現。
・ 一般的なセンターメカ構造を避け、物量を投入したアナログ回路のための容積の確保や各種信号の理想的な流れ、振動経路、重量バランスを検討しつくした結果、アシンメトリー(非対称)構成のレフトサイド・メカ・レイアウトを採用。
・ メカニズム全体を強固なシャーシによって囲うボックス構造で、外来振動をリジッドに遮断。
■デジタル回路
・ DAコンバーターに超高SN比/ダイナミックレンジ(理論値132dB)を実現した最新のバーブラウン製PCM1792Aをデュアル構成(モノラルモード)で採用。
・ システムクロックの低ジッター化(70×10-12Sec以内:従来比約1/100)を図るジッターリダクション機能。
・ CDの16ビット信号を24ビットに拡張し、より繊細な音楽表現を再現するビットエクステンダー機能。
SACDの信号をネイティブなDSDのまま出力するか、マルチビットのPCM信号にデシメーション変換するかをお好みで自由に切替可能。
・ ハイブリッドSACDのSACD/CDレイヤーをフロントパネル上のスイッチで手軽に切替可能(リモコンでも可)。
・ D-06の「DAコンバーター+アナログアンプ」のクオリティを他のデジタル機器(CDプレーヤー、デジタルチューナー、ブルーレイディスク・プレーヤーなど)でもお楽しみいただけるデジタル入力端子を装備(同軸1系統、光1系統の計2系統)。
■アナログ回路
・ モノラルモードで動作させたDAコンバーターの差動出力を、完全バランス構成(同一構成のアンプ×4基)の高音質バッファー回路へ入力し、次段アンプを強力にローインピーダンス・ドライブ。
・ オーディオ専用の電源トランスから各回路独立のレギュレーター+大容量ブロックコンデンサーを経由して安定した高慣性(ハイイナーシャ)の電源環境を構築。
■機構
・ シャーシ電流によるアースインピーダンスの上昇や発生磁界の影響を隔絶するループレスシャーシと、デジタルノイズを遮断するシールドシャーシの複合構造。
・ 非磁性ニッケル処理と金メッキを施された高音質ACインレット。
・ 大型のプラグを装着した高性能なラインケーブルにも対応する18mmピッチ金メッキ仕上げのRCA端子とノイトリック社製高級XLR端子を採用。
・ 微小レベルのデリケートな音楽信号を不要な振動から守る、グラデーション鋳鉄製レッグを装着。
■その他
・ 精緻なブラスターホワイトの外装仕上げに映える、視認性に優れた各種モード表示用FLディスプレイ。
・ 操作性に優れたテンキー付きスリムタイプのアルミ製リモコンを標準付属。
・ワンタッチで表示を拡大できる“ZOOM”スイッチをリモコンに装備。

 ↓ Zoom on ↓

・ラックスオリジナル高音質極太電源ケーブル付き。
(ケーブルに極性表示はありませんが、Luxman伝統の本体後ろ側極性チェッカーで極性を合わせられます)

Luxman D-05

LUXMAN デジタルプレーヤーのご注文はこちらからどうぞ

アナログ出力

2チャンネル(CD/SACD) 、 アンバランス(RCA)×1 、バランス(XLR)×1

デジタル出力

COAXIAL(RCA)×1 、OPTICAL(TOS)×1

デジタル入力

COAXIAL(RCA)×1 、 OPTICAL(TOS)×1 、 (32,44.1,48,88.2,96KHz対応)

電源

AC100V、50/60Hz

消費電力

20W/1W(スタンバイ時)

外形寸法

W440×H133×D410mm

質量

14.7kg

メーカー標準価格

¥300,000(税別)

付属品

リモコン(RD-14) 、 電源ケーブル(JPA-10000)

主な特徴 (D−06との相違点のみ記載)

■デジタル回路
・ CDの16ビット信号を24ビットに拡張し、より繊細な音楽表現を再現するビットエクステンダー機能は、省略されています。※D-05のSACD出力はDSD方式固定です。
■アナログ回路
・上位機種譲りの高音質バッファー回路を採用し、次段アンプを強力にローインピーダンス・ドライブ。 オーディオ専用の電源トランス(大型Rコアトランス採用)から、各回路独立のレギュレーター+大容量ブロックコンデンサーを経由して電流を供給する、安定した電源環境を構築。
■機構
・ 非磁性ニッケル処理と金メッキを施された高音質ACインレットは、省略されています。
・ 微小レベルのデリケートな音楽信号を不要な振動から守る、グラデーション鋳鉄製レッグは装着されていません。

AIRBOW SA10 Ultimate

AIRBOW デジタルプレーヤーのご注文はこちらからどうぞ

アナログ出力

2チャンネル(CD/SACD) 、 アンバランス(RCA)×1 、バランス(XLR)×1

デジタル出力

COAXIAL(RCA)×1 、OPTICAL(TOS)×1

ワードシンク入力

COAXIAL(BNC)×1 、 (,44.1,88.2,176.4/100KHz対応)

電源

AC100V、50/60Hz

消費電力

18W

外形寸法

W442×H149×D353mm

質量

約12kg

販売価格

¥430,000(税込) 生産完了

付属品

リモコン 、 電源ケーブル

主な特徴 (メーカーホームページより抜粋)

■ディスクドライブ・メカニズム
・ESOTERIC高性能軸摺動型ピックアップを採用した定評のVOSP(Vertically aligned optical stability platform)メカニズムを搭載。
・P-01、P-03でも採用しているESOTERIC高性能軸摺動型ピックアップを搭載。レンズを移動させたときにレーザーの光軸が絶えず垂直方向を維持し、傾かない構造により高精度な信号読み取りを実現しています。

■デジタル回路
オーディオDACに24-bit/192kHz DACデバイスのシーラスロジック社製のCS4398をデュアル・モノ構成で採用。さらにアナログ出力もデュアル・モノ構成とすることで優れたチャンネルセパレーションを獲得。定位感と奥行き感のある高品位再生を可能としています。
・ハイスピードで余裕の電源供給力を誇る大型トロイダル・トランスを搭載。低ノイズ、低歪みに加え高効率でハイパワー駆動が可能なトロイダル・トランスを採用。メカニズム駆動や回路へ余裕の電源供給を実現しています。
・ワードシンク機能により、外部からのWORDクロックに同期することができます。入力可能周波数は、44.1/88.2/176.4に加え100kHzにも対応。マスタークロックジェネレータやワードクロック出力を搭載するAI-10等との同期運転により、ハイスピードで実在感とデリカシーに富んだ音質をお楽しみいただけます。

・DF(デジタルフィルター)特性切り替えスイッチ
フロントパネルからの操作で、FIR型フィルターの特性を「Wide(スロー・ロールオフ)」と「Narrow(シャープ・ロールオフ)」の2段階に切り替え可能です。

■機構
フロントパネルは肉厚のアルミ押し出し材とし、トップパネル(5ミリ厚)およびサイドパネル(4ミリ厚)にもアルミ材を採用。内外部振動の影響を少なくすると共に、外観のトップパネル、サイドパネルからビスを排除する組み上げ方法により、ハイエンド製品ならではの品位を醸しだします。またメカニズムをセンターに配置し、金属フットで3点支持することにより、理想的な設置環境を構築します。
・ メカニズム全体を強固なシャーシによって囲うボックス構造で、外来振動をリジッドに遮断。
■その他
スリムな自照式リモコンを標準装備。
・アルミボディで適度な重さと高級感のあるのハイエンド仕様です。
■AIRBOWカスタマイズのコンセプト
発売から10年以上が経過し、修理ができなくなった今も人気の高いStuder A730やEMT 981、REVOX B226、MARANTZ CD94などに共通する優れた音楽性は、搭載されているPHILIPS社スイングアーム方式CDMシリーズ・メカのピントの良さと、マルチビット方式DACが理由だと言われています。

AIRBOWがその当時の「熱いサウンド」を現代に蘇らせるために選んだのがESOTERIC SA10です。この製品には、レンズを移動させたときにレーザーの光軸が絶えず垂直方向を維持し、傾かない構造により高精度な信号読み取りを実現した、ESOTERICオリジナルの高級メカ「VOSP(Vertically aligned optical stability platform)メカニズム」が搭載されています。この「VOSP」メカは、CDMシリーズ・メカの長所であった「実在感(密度感)が高く、ピントのシャープな音質」を再現します。

また搭載されるシーラスロジック社の最新DAC CS4398は、初期のマルチビットDACの厚みある暖かな音質を現代に再現すべく作られた、音楽性の高いDACです。このDACの搭載により、初期のマルチビットらしい温かみのある滑らかな音が実現しています。

この基本的な音楽性能抜群のSA10の持ち味をAIRBOW最新テクノロジーで極限まで引き出し、「CD/SACD音楽プレーヤー」として完璧な音楽性の再現を実現したのが、SA10/Ultimateです。

従来のAIRBOW製品は、どちらかと言えばMiddle-Highのクオリティーを徹底して追求してきました。それにより、音は非常に細かく聞こえるようになり、音質の透明感や明瞭感が高まります。圧倒的な切れ味の良さが実現し、他メーカー品では味わえない音楽の緊張感や楽音の生々しさの再現を可能とすることが特徴でした。それらの音は「プレーヤーの聞く音(ステージの近くで聞く音)」を模しているため、普段そういう音を聞き慣れている楽器奏者や生演奏を良く聞くお客様から特に高い評価を頂戴してきました。それに対し、今回発売するSA10/Ultimateは「ステージよりも観客席に近い音」の再現を目差し、従来よりもMiddle-Loのクオリティーの向上に重点を置いて開発しています。

■AIRBOWカスタマイズモデルの音質

AIRBOW製品としてはかつてないほどMiddle-Loの帯域を充実させたSA10/Ultimateのサウンドは、重量級のアナログ・プレーヤーが奏でるレコードを彷彿とさせるほどの圧倒的な中低音の厚みと肉付きの良さが特徴です。

ボーカルは、リスナーの眼前で歌っているとしか思えないほど圧倒的に豊かで、艶と厚みを持って再現されます。器楽はそれぞれの持ち味が見事なまでに描き分けられます。特にクラシックの重奏部では、すべての楽器の音がレガートで結ばれたように滑らかに再現され、生楽器らしい美しく、かつ重厚なハーモニーが形成されます。

また、音楽表現のウエイトをMiddle-Loに移したことで接続するアンプやスピーカー、リスニングルームなど周辺環境の影響を受けにくくなると共に、これまで両立しにくいと考えられていたJAZZやCLASSICを代表とする各楽曲の要求に対し、かなりの高いレベルでそれらに応えることができるようになっています。

CDとSACDの音質落差もほとんど感じさせません。従来のどんなCD/SACDプレーヤーよりもソフトに応じて見事にその表情を変えられるSA10/Ultimateは、どんなディスクを演奏しても出てくる音が「実に本物らしい」のです。

納得の行く製品で良い音楽を聞きたい。そうお考えのお客様のためにハンドメイドで作られたアルミポリッシュのオーナーメントが取り付けられた外観もぐっと豪華さが増しています。リスナーの「心地よさ/耳当たりの良さ」を何よりも優先したこのプレーヤーの完成により、AIRBOWが目差す濃密で自然な音楽再現という目的にまた新たな一歩が開けたと自負しております。

AIRBOW X-05 Ultimate

AIRBOW デジタルプレーヤーのご注文はこちらからどうぞ

アナログ出力

2チャンネル(CD/SACD) 、 アンバランス(RCA)×1 、バランス(XLR)×1

デジタル出力

COAXIAL(RCA)×1 、OPTICAL(TOS)×1

ワードシンク入力

COAXIAL(BNC)×1 、 (,44.1,88.2,176.4/100KHz対応)

電源

AC100V、50/60Hz

消費電力

15W

外形寸法

W442×H149×D353mm

質量

約17kg

販売価格

¥580,000(税込) 生産完了

付属品

リモコン 、 電源ケーブル

主な特徴 (メーカーホームページより抜粋)

■ディスクドライブ・メカニズム
・徹底的に高信頼化/静音化を図ったターンテーブルを採用したVRDS-NEO(VMK-5)メカニズムを搭載
20年にわたるESOTERICターンテーブルメカニズムの集大成として新開発したVRDS-NEO(VMK-5)は、高精度アルミニウム製ターンテーブルを採用。 スーパーオーディオCDの高速ディスク回転に俊敏に対応するため、徹底的に高信頼化/静音化が図られたことにより、不要振動の原因となる回転イナーシャを最小化することに成功。さらに、ターンテーブル面に同径のポリカーボネート素材をはり合わせたハイブリッドにすることにより、ターンテーブルのレゾナンスを抑え、メカニズム回転時の静粛性も高めています。

VRDS-NEO ( VMK-5 )

・高剛性BMC(Bulk Molding compound)とスチールによるハイブリッド構造のブリッジ部
ターンテーブルを保持するブリッジ部は精密成型が可能で、質量があり内部損失を持つ高剛性BMCと高質量のスチールによるハイブリッド構造を採用。ターンテーブル回転時に発生するモーターなどの振動を大幅に減衰させ滑らかな回転に貢献しています

・エソテリック独自の高精度ローディング機構
トレーの開閉からディスククランプまでの動作をエソテリック独自技術の差動ギア方式で行うディスク・ローディング機構を採用。トレー開閉用のギアとクランプ用のギアが常にかみ合ったまま一連の動作が行えるため、ガタつきが無くより滑らかで静かなディスク・ローディング動作を実現しています。(特許第2861798号 ティアック株式会社所有)

・新開発のスピンドル機構
スピンドル部は、ディスク・ローディング時にターンテーブルを一時的に分離する新方式を採用。これによりターンテーブル回転用のスピンドルモーターを下側に配置することが可能となり、メカニズム全体の小型・薄型化に成功しました。(特許出願中)
また、スピンドルモーターはモーター自体の回転検出信号が得られるFG付き方式を採用、高度な回転制御を可能としています。さらに、モーター軸を最短にすることにより回転時の軸振れを極少とし、ターンテーブルの高精度回転に貢献しています。

軸摺動型ピックアップ

・レーザー光軸の傾きを発生させない軸摺動型ピックアップを採用
P-03でも採用している軸摺動型ピックアップを搭載。レンズを移動させたときにレーザーの光軸が常に垂直方向を維持し、傾かない構造のピックアップと面振れを極少とするターンテーブルメカニズムの組み合わせにより高精度な信号読み取りを実現しています。

■デジタル回路
高品位2チャンネルオーディオ出力
オーディオDACに24-bit/192kHz DACデバイスのシーラスロジック社製のCS4398をデュアル・モノ構成で採用。さらにアナログオーディオ回路を左右独立に、全く同じものを同じ経路で配置するなどモノーラルDAC「D-01」から続くエソテリック思想を踏襲。デュアル・モノ構成はチャンネル間のクロストーク、基板内のL、Rが同一の部品配置・パターンになることにより、L、Rの音質差を極小とし、優れたチャンネルセパレーションを獲得。定位感と奥行き感のある高品位再生を可能としています。

・DF(デジタルフィルター)特性切り替えスイッチ
フロントパネルからの操作で、FIR型フィルターの特性を「Wide(スロー・ロールオフ)」と「Narrow(シャープ・ロールオフ)」の2段階に切り替え可能です。

・ハイスピードで余裕の電源供給力を誇る大型トロイダル・トランスを搭載
低ノイズ、低歪みに加え高効率でハイパワー駆動が可能なトロイダル・トランスを採用。メカニズム駆動や回路へ余裕の電源供給を実現しています。

・ワードシンク機能
ワードシンク機能により、外部からワードクロックに同期することができます。入力可能周波数は、44.1/88.2/176.4/100kHzに対応。エソテリック独自のユニバーサルクロック(100kHz)も入力でき、マスタークロックジェネレータやワードクロック出力を搭載する機器との同期運転することで、ジッター精度を飛躍的に向上させることが可能です。

■機構

音質に悪影響を与える内外部振動の影響を極小とする高剛性ボディコンストラクションを採用
X-01/X-03のXシリーズと同様に肉厚アルミ材のフロントパネルデザインに加え、トップパネルと側板にも5mm厚のアルミ材を採用。またボトムシャーシに5mm厚のスチール製ボードの採用と大型トロイダル・トランスを支えるベースにも5mm厚のスチール製ボードを追加しています。エソテリック独自の3点支持ピンポイントフットと共に、メカニズム取付けの高精度化と筺体の高剛性・低共振化を図っています。ボディ全体の強化に加え、X-05では外観のトップパネル、サイドパネルからビスを排除、アルミブロックから超精密削り出し加工されたトレートップと共に高精度なトレーローディングと相まって美しい質感と品位を醸しだしています。トップパネルにはVRDS-NEO(VMK-5)の動作が視認できるウインドウを設けました。ターンテーブル停止時のみ照明が点灯、ディスクのレーベルが確認できます。

■AIRBOWカスタマイズのコンセプト

安くて音の良い製品を世の中に送り出すことを目的にAIRBOWブランドを設立して約10年、50万円を越えるCDプレーヤーを生産する予定はありませんでした。しかし、ここ近年オーディオ製品の価格はどんどん上昇し、遂に高価なCDプレーヤーは500万円を遥かに超えるほどになり、相対的に50万円以下の製品が「見劣り」して感じられるようになりました。そんな市況を反映してか、AIRBOWをお使いのお客様から高価なCDプレーヤーに手を出しては見たものの「がっかりした」・「大失敗した」と言う声が耳に入るようになりました。

そこで高くて音の良い「名実共に最高を目差したユニバーサルプレーヤー」UX1/SEを発売しました。このモデルは大ヒットし「最高モデル」として納得いただける製品となりました。しかし、「価格」のマジックとは恐ろしいものです。AIRBOWの身内から超高額プレーヤーを発売したことが、それまでトップモデルだったAIRBOWのCDプレーヤーの影がますます薄くしてしまったのです。そこで150万円という非現実的な価格ではなく、「手の届く範囲内での最高価格」で絶対的にご満足いただける「フラッグシップ」をご用意したいと考えました。

ベースモデルに選んだのは、Esoteric D-05にも搭載され、dcsなどの著名な世界最高峰のメーカーにも採用が決まった「VRDS VMK-5メカニズム」を採用するEsoteric X-05です。この「VMK-5」の能力は素晴らしいもので、海外製の500万円を越えるような製品と比較しても、一歩も引けを取りません。搭載されているマルチビットDACにもUX1/SEに匹敵する最新最高のものが使われています。その素晴らしいX-05にAIRBOWが独自のノウハウと超高性能なパーツをふんだんに使って徹底的な改良を加え、誕生したのがX-05/Ultimateです。

もう価格の「マジック」にお悩みになる必要はありません。どれほど高価なCDプレーヤーであったとしても市販のパーツで組み立てられている限り、その中身がX-05/Ultimateを大幅に超えることは、まずあり得ないからです。また高音質CDプレーヤーの音質チューン技術においてもAIRBOWが他メーカーに劣ることは考えられません。世界最高峰のプレーヤーと同等の性能を58万円で実現した、AIRBOW X-05/Ultimateこそが時代にふさわしいフラッグシップです!

■AIRBOWカスタマイズモデルの音質

「SA10/Ultimate」と「X-05/Ultimate」は、DACや電源回路を共用し「メカニズムだけが違う姉弟機種」です。しかし、目差している音質は明確に異なります。SA10/Ultimateで目差したのは「レコードをモチーフとしたアナログ的なサウンドをデジタルプレーヤーから取り出すこと」でした。そのもくろみは見事に成功し、SA10/Ultimateは類い希な「音楽プレーヤー」として好評です。これに対しX-05/Ultimateでは搭載される「VMK-5メカニズム」の揺らぎないリジッドな音質を最大限に引き出し「ディスクに記録された音声信号の歪みない再現を目標とした正統派Hifiサウンド」を目差しました。音の細やかさと明瞭度、低音の締まりと伸びやかさ、高音の解像度感と分離の良さなど、「音響的物理特性」は驚くほど高く、CDですら下手なSACDを軽く上回る程の音質が実現しています。

UX1/SEの持つ「雰囲気の良さ」を凝縮したのがSA10/Ultimateなら、その「音の良さ」を凝縮して生まれたのがX-05/Ultimateなのです。癖や色づけが全く感じられないストレートできめ細やかな高音質は、スピーカーやコンポーネントの存在を完全に消し、スピーカーを「楽器」に変えてしまいます。AIRBOWが自信を持って送り出す、その斬新で驚くべき先進のサウンドを心ゆくまでご堪能下さいませ。

テスト環境

D-06は、QuadraspireのQ4Dの最上段にKRIPTON AB3000を載せた上に置きました。比較した3台は、その都度AB3000の上に載せ替えて電源も同じ場所から取り、試聴の条件を完全に合わせています。

※上からD-06、SA10 Ultimate、X-05 Ultimate。D-06の試聴時には、他の2台にもCDをセットしてリピート演奏し、常に「最良の温まった最良の状態」を保って音質を比較しました。

※D-08は、同じ条件で2週間後に単独テストしました。同時比較ではありませんので、音質評価は参考にお考え下さいまん。

※D-05は、同じ条件で4ヶ月後に単独テストしました。同時比較ではありませんので、評価は参考程度にお考え下さい。

D-06のリアパネルの様子。アンプとの接続にはRCAケーブルのAIRBOW/AET HIN-QUAD3(生産完了モデル)を使いました。電源ケーブルは、D-06:メーカー付属品、AIRBOW:AIRBOW CPSC-LH2を使っています。

正面からの写真では分かりにくいのですが、D-06の天板はグレー色でやや粗めのヘヤーライン仕上げとなっています。正面や横のパネルとのコントラストが美しく、見た目にかなりスタイリッシュです。

アンプにはLuxmanをAIRBOWがカスタマイズした、AIRBOW CU80 SpecialとMU80 Fine Tunedを選んでいます。
LuxmanとAIRBOWのW(ダブル/混血)的成り立ちのこのアンプなら、LuxmanとAIRBOWどちらのプレーヤーの良さも引き出せるだろうと考えたからです。

 AIRBOW CU80 Special  \650,000(税込)

AIRBOW MU80 Fine Tuned  \650,000(税込)

スピーカーには、当初PMC IB1Sを組み合わせようと考えていたのですが、実際に聞き比べてさらにマッチングの良かったVienna AcousticsのT3Gをテストに使うことにしました。

 VIENNA ACOUSTICS T3G \638,000(ペア・税別)

演奏したソフトは、次の3枚です。

・ノラジョーンズは、ジャズボーカルの定番として選びました。CDとCD/SACDハイブリッドの2枚のディスクを用意しCDとSACDの音質差もチェックしています。

・ヒラリーハーンのバッハ・コンチェルトは、コンサートマスターとしてのバイオリン単体のサウンドと伴奏を受け持つ交響楽団の音質の双方を同時にチェックできるので選びました。このディスクでは、CD/SACDのレイヤーを切り替えて1枚のディスクでCDとSACDの音質差をチェックしています。

・DJ KAORI'S JMIX-2は、最新のJ-POPがコンピレーションされており、一枚のディスクでPOPSに使われる音源やエフェクトのほぼすべてがチェックできるので選んでいます。

音質

テストは、直前に聞いていたプレーヤーの聞こえへの影響を平均化するために D-06 → SA10 Ultimate → X-05 Ultimate → SA10 Ultimate → X-05 Ultimate → D-06の順序で循環しました。このように今回のテストでは、環境も含め「公平性」にいつもよりも周到な配慮をしています。

Come Away with Me

Norah Jones

7243 5 32088 2 0

輸入CD

Come Away with Me

Norah Jones

7243 5 41747 2 8

輸入CD/SACD
ハイブリッドディスク

 Luxman D-06 + Come Away with Me “Norah Jones” CD

このソフトに収録されているボーカルは子音が荒れていて、サシスセソがややきつく感じられることがある(それはそれで悪くはない)。Luxmanの製品らしくD-06は、そのきつさを全く感じさせない。

ボーカル帯域のふくよかで肉厚なイメージは、従来のラックストーンを踏襲する。ノラ・ジョーンズの声は、耳当たりが柔らかく肉感的でセクシー。肉付きの良い女性が歌っているようなイメージで聞こえる。楽器の音も響きや音色が美しく、色彩感が濃い傾向を持つ。それは、他のラックス製品に共通する良さだ。

CD/SACDだけではなく、LUXMANのサウンドは、無闇に音質だけを追求する国産品の中では異色の存在で、音楽を安心して聞ける海外製品に近い味わいを持っている。ラックスマンのファンの方なら、ラックストーンという言葉をご存じだろうと思う。その言葉の存在自体が、ラックスマン・サウンドの他の日本製品と違いを最も端的に表しているのではないだろうか?その良き伝統がD-06にもしっかりと引き継がれている。柔らかく響きの豊かなサウンドは、従来からのラックスファンの期待を裏切ることはないだろう。

しかし、旧来のラックスートンは「まろやかすぎる」ためか、ともすればROCKやハードなJAZZにはミスマッチの傾向が感じられた。これに対し、ラックスマンはセパレートアンプの1000シリーズから音作りを変化させ、そのわずかな弱点を克服することに成功した。当然、D-06も“新世代ラックスマン”のサウンドに仕上げられている。

ギタリストの爪が弦をはじく瞬間の乾いた衝撃音、ブラシがドラムのスキンを打つ瞬間の圧迫感、ウッドベースの低音もぐんぐん前に出てくる。同じ国産品でもEsotericの持ち味だった“切れ味”や“輪郭の明瞭感”をD-06は見事に再現する。しかも、それがラックストーンの軟らかさを損なわない。このチューニングは見事だと思う。

音場の自然な広がりと、ボーカルの確かなセンター定位。楽器の煌びやかな音色の鮮やかさ。音楽を美味しく聞かせる音が、見事にバランスし適所に配置される。D-06はこれまでの国産製品にないと断言できるほど音楽を上手く聴かせてくれるプレーヤーに仕上がっている。

 Luxman D-06 + Come Away with Me “Norah Jones” SACD

D06には、SACDの信号をネイティブなDSD(ワンビット)のまま出力するか、マルチビットのPCM信号にデシメーション変換するかを切替られる機能が搭載されている。

[PCM]モード

CDで感じられなかった空気感(耳には聞こえない音、気配感)が再現されるようになり、音場はさらに大きく広がる。ボーカルは一歩前に出てノラ・ジョーンズとの距離感が縮まり、ギターやベースなど楽器の音は実在感を増す。

音が細かく情報量が豊かになって、音の自然さと深みが増すが、それは指摘されて聞かなければわからないほどの小さな差でしかなく、例えば音源の圧縮/非圧縮ほどの大きな違いは感じられなかった。

D-06のCD再生実力の高さが伺える。CDの音が良いSACDプレーヤーだ。

[DSD]モード

[DSD]モードでは、ノラ・ジョーンズの声が[PCM]よりも滑らかになる。子音の荒れがほぼ完全に押さえられる。スムースで暖かなこのサウンドこそ、ラックスマンファンの期待を裏切らないものだ。

しかし、音が滑らかになることから懸念される楽器の音の切れ味の低下はまったく感じられない。楽器のアタックは繊細さを増すが、角は丸くならない。

欲を言えば、さらなる透明感がほしい。それがあれば完璧なのだが、それをこの価格帯で求めるのは無茶だろう。

総じて器楽の音はPCM、ボーカルはDSDが良かった。

 Luxman D-08 + Come Away with Me “Norah Jones” CD

D-06との比較では、高域の明瞭度(アタック感)が向上し、低音もより厚みがある。音の細やかさも向上するが、それよりも質感の向上がより顕著だ。

アンプの600/800の比較では、上位モデルの800によりラックスらしい音作りを感じたが、D-06/D-08の比較ではD-08のラックストーン味付けはD-06よりも小さい。上位モデルらしく再現される音もより細やかで、さらに低域〜高域方向に音が伸びる。

音楽がより伸びやかに浪々と鳴る。

ほんの少し濁りを感じる柔らかな音は、D-08独特の持ち味だ。他メーカーのCDプレーヤーの音質を透明な日本酒に例えるなら、D-08は濁りを僅かに残した清酒の味わいをもつ。ほっとするような穏やかで深みのあるサンドだ。

 Luxman D-08 + Come Away with Me “Norah Jones” SACD

CD/SACDの差を“雰囲気”で味合わせてくれたD-06に対しD-08は、CDは聞こえなかった“音”をはっきりと再現するようになる。CDの音もD-06よりも確実に良くなっているが、SACDの音質差はそれよりもさらに大きく、D-08で聞くSACDの音はD-06を大きく上回る。

[PCM]モードでは、CDと類似するDVDオーディオのような切れ味のある透明な音を出し、[DSD]モードでは、真空管を使ったCDプレーヤーのように柔らかく滑らかな音が出る。ボーカルにスポットを当てたような聴き方をしたいなら[PCM]モード、伴奏もしっかりと聞きたいなら[DSD]モードがお薦めのポジションだ。

 Luxman D-05 + Come Away with Me “Norah Jones” CD

D-08/06との比較では低音が軽くなり、引き締まり感も弱くなって、ベースの音像がやや膨張する。ピアノのアタックも軽くなる。シンバルもやや軽く、薄い音になる。

電源部が弱くなったためか?あるいは、アナログ増幅回路がグレードダウンされたためか?音が希薄になり、エネルギー感が小さくなる。

その反面、回路がシンプルになった良さが出て、音楽表現の素直さが引き出されている。音楽を自然に聞けて、聞き疲れしない良さがある。海外製品に通じるような、色気もある。Luxmanの持ち味をコンパクトに集約したようなサウンドに感じられた。

 Luxman D-05 + Come Away with Me “Norah Jones” SACD

D-05で聞くSACDは、D-06で聞くCDに近いが記憶の中の比較でもD-06のCDに僅かに及ばないように感じる。

CDで感じた音の希薄さ、低音の緩さなどは大きく改善されるが、それでも私が求めるレベルには達していない。価格を考慮すれば仕方のないことなのかも知れないが、SACDでこの音質なら、私は迷わずD-06を選ぶ。

 

 

 AIRBOW SA10 Ultimate + Come Away with Me “Norah Jones” CD

SA10、X-05には、DF(デジタルフィルター)特性切り替えスイッチが搭載され、フロントパネルからの操作でデジタルフィルターの特性を「Wide(スロー・ロールオフ)」と「Narrow(シャープ・ロールオフ)」の2段階に切り替えられる。

このソフトで聞き比べてみると、“DF:Narrow”ではタイトで引き締まったサウンドが得られ、“DF:Wide”では響きは豊かになったが、音の輪郭が甘くなった。そこでノラ・ジョーンズの試聴には“Narrow”を使った。

DSDのモードも切り替えられるのでチェックしたが、“Direct”は音の鮮度が上がって感じられたが、音量がかなり小さくなるため、音量を合わせるために今回は“Normal”で音質チェックを行っている。

D-06+SACDと比べてもSA10 Ultimate+CDの音の細やかさはそれに劣らない高いレベルに達している。確かに高域の空気感や楽器の倍音の情報量などでは、さすがにD-06+SACDに敵わないが、ノラ・ジョーンズの息づかいや声の調子の変化はSA10 Ultimate+CDがD-069SACDをわずかに超えて感じられる。

音調は少しクールになってボーカルの温度感もやや下がるが、逆にそれが適度な緊張感となって音楽の表現を引き締めている。アマチュアからプロ。ノラ・ジョーンズのボーカルには、そんな変化が感じられた。

CD同士の比較でも、ギターの金属的な音、パーカッションの音の芯の強さでSA10 UltimateはD-06をはっきり上回る。特にギターの連続的な音色の変化、弦をチョーキングする力加減の様子などは、非常にしっかりと再現されて心地よい。ピアノの打鍵感、ベースの胴鳴り、中低音の質感と量感もSA10 UltimateはD-06よりも、しっかりと太く再現する。

穏やかな暖かさの中にボーカルが浮かび上がり、心地よいひとときの夢のような雰囲気でこのアルバムを再現してくれたD-06に対し、SA10 Ultimateはより細部まで克明に、そしてより現実的な音(ありえる音)でこのアルバムを再現する。聴き応えがあるというのか?生演奏をより彷彿とさせるのは、SA10 Ultimateだ。

しかし、オーディオの目的を生演奏の再演に求めるのではなく、ソフトに収録された音楽をより積極的に自分の聞きたい音に変えたいならば、D-06の「味」も捨てがたいと思う。

 AIRBOW SA10 Ultimate + Come Away with Me “Norah Jones” SACD

音調はCDとSACDでほぼイコールなので、音質特徴としてSACDのコメントに付け加える部分はない。

音のきめが細かくなり、空気感が再現されるようになる。楽器の音も繊細さを増し、音色の美しさも際だつ。その変化の傾向はD-06のCDからSACDで感じたものとほとんど同じだが、SA10 Ultimateは、D-06よりもCDとSACDの落差がさらに小さい。

特に今回テストに使ったノラ・ジョーンズのソフトでは、「それと指摘されてもわからないかもしれない」と感じるほどその差は僅かであった。時にはCDの方が「よけいな音」が聞こえない分、より深く音楽に集中することができるように感じたほどだ。

 AIRBOW X-05 Ultimate + Come Away with Me “Norah Jones” CD

X-05にもSA10と同じデジタルフィルターカーブの切り替え機能が搭載されている。このソフトで聞き比べてみると“DF:Narrow”では音が引き締まりすぎて窮屈に感じられた。“DF:Wide”では響き成分が増えて心地よいバランスとなった。SA10 Ultimateとは逆の結果だがX-05 Ultimateでは、“DF:Wide”を使った。DSDは“Normal”だ。

X-05 Ultimate+CDは、CDの演奏にもかかわらずD-06とSA10 UltimateのSACDよりも再生周波数の帯域レンジが広く感じられる。特に低音方向の拡大が顕著だ。プレーヤーをX-05 Ultimateに変えるだけで、ベースやドラムなどの低音楽器の実在感と押し出し感が大きく向上する。スピーカーのウーファーの口径をワンサイズ上げたくらいの大きな変化がある。

低音がしっかり出るので聞こえない低音を出すサブウーファーの効果と同じように、演奏全体の音の芯がしっかりする。音の分離も大きく向上し、楽音やボーカルの明瞭度と表現力が際だってくる。

音調はSA10 Ultimateと似ているが、X-05 Ultimateは音像の輪郭がより明瞭で定位がシャープに決まる。VRDSメカの良さが出てくる感じだ。ボーカルはセクシーで心地よいが、声の芯が太く、プロ・ボーカリストの素人との声の違いが如実に感じられるような聴き応えのある素晴らしい音で鳴る。

揺るぎない低音の安定感と、一切の揺れや濁りを感じない高域の圧倒的な透明感。ギターの音は、さらに明瞭にしっかりと前に出てくる。パーカッションの打音、ピアノの打鍵音の芯もびしっと引き締まっている。オーバーダビングで収録された、ノラ・ジョーンズのハーモニーの分離も3台中もっともクッキリしている。

演奏されたスタジオの様子やミキシングの音が手に取るように明確に感じられるような感覚を覚える緻密なサウンド。このサウンドがCDで得られるなら、ほとんどのSACDをCDで凌駕できるのではないだろうか?

 AIRBOW X-05 Ultimate + Come Away with Me “Norah Jones” SACD

CDで相当なサウンドが得られたにもかかわらず、X-05 Ultimate+CDとX-05 Ultimate+SACDでは、D-06やSA10 UltimateよりもCDとSACDの音質差が大きく感じられる。

周波数レンジはさらに広くなり、音の細やかさも確実に増大する。ノラ・ジョーンズがすぐそばで謳っているのでは?と感じるほど細やかで密度の高い音が出る。

子音の再現の正確さは3台中もっとも高い。楽器の音も、3台中もっとも生演奏のそれに近い。生演奏を聴いているのと錯覚しそうだ!というのは、ちょっとに言い過ぎかもしれないが、そう言いたくなるほど音が生々しい。

ピアノの鍵盤にピアニストの爪が触れる硬い音、ギターの弦に触れる爪(ピック?)の音など、ディスクに収録されている音のすべてが再現されているようにすら感じられる。

「オーディオが目指すべきは生演奏の再演ではない」。それを承知していても、この音のおいしさはオーディオマニアには堪えられない種類のものだ。

抜群の音質と自然さ。聴き応えはあるが、聞き疲れることはない。音の良さにおぼれて気づけば、ディスクを一枚聞き終わっていた。そういう種類のいい音が聞けた。

BACH CONCERTOS

HILARY HAHN

LOS ANGELES
CHEMBER ORCHESTRA
JEFFREY KAHANE

474 639-2
CD/SACD ハイブリッド

ディスクを変えて、今度はX-05 Ultimateから逆の順で試聴を行う。ノラ・ジョーンズの時とは違って、ヒラリー・ハーンでは同一ディスクのCDとSACDのレイヤーを切り替えて、CD/SACDの音質を比較した。

 AIRBOW X-05 Ultimate + Bach Concerto “Hilary Hahn” CD

演奏しているのがCDとは俄に信じ難いほど音が細かく、楽器の音が豊富に聞こえる。

バイオリンは、引っかかる鋭い音と柔らかい音のバランスが抜群だ。バイオリンの奏法(弓のあて方)による音色の変化が見事に描き分けられるから、ヒラリー・ハーンの弓使いが如実に伝わってくる。

コンサートマスターと演奏のバイオリンとの音色の違い、バイオリンとチェロの微妙な音色の違いも非常に明瞭に再現され、多くの楽器を使った時だけに得られるポリフォニック・サウンドの醍醐味がCDでも十分に感じ取れる。

異種楽器の音色の違いだけではなく、バイオリニストが複数の弦を同時に奏でた時のそれぞれの弦の音色の違いも見事に描き分けられる。

JAZZでは、少し鋭すぎるほどに感じた切れ味がクラシックでは良い方向に働いて、ぼやけがちになるシンフォニーの構造と運動の鮮やかさを見事に引き締めてクリアな立体感で再現する。

演奏そのものを心ゆくまで楽しめる、聴き応えのある音だった。

 AIRBOW X-05 Ultimate + Bach Concerto “Hilary Hahn” SACD

音程が少し下がり、空間の透明感が向上する。音の数はCDと比べてずいぶん増えるが、演奏自体の楽しさは大きくは変わらない。同じ演奏を最上級の席で聞いているか?あるいはその近くのちょっと音が落ちる席で聞いているか?それくらいの差だろうか?

JAZZでも大きな差を感じたから、音が多いシンフォニーならもっと大きな差が出ると思ったのだが、その差は想像よりも小さかった。とはいえ、それまで聞こえていなかった「裏側の音」、「音の陰に隠れていた小さな音」まできちんと再現されるようになるのは喜ばしい。

耳が慣れてそういう“小さな音を拾える”ようになってくると、徐々にSACDの良さが体にしみこんでくる。この状態からCDに戻すのは?やめておこう。きっとがっかりするはずだから、そう感じるほどCDとSACDの比較イメージが聞き込むと徐々に変わってくる。

SACDで交響曲を聴き込んで行くと、実際のコンサートで“そうなる”ように、全身がリラックスモードになり、気づかない内に心地よい眠気に誘われていた。そこまでに至る時間は、明らかにCDよりも短い。音の良さではなく、体に感じる良さがSACDの実力なのだろう。

 AIRBOW SA10 Ultimate + Bach Concerto “Hilary Hahn” CD

X-05 Ultimate+SACDと比べるとさすがに音の数が少なく感じられる。しかし、楽器の音の冴えはなかなか上手く演出されている。演出されていると表現する理由は、X-05 Ultimate+SACDでは、それが全く自然に生演奏のように感じられたのに対し、SA10 Ultimateでは輪郭の隈取りと倍音のバランスの関係には秀でているものの、「倍音の数が少ない(音の密度が薄い)」ことが聞き取れるからだ。

低音もやや緩く、全体として編成の小さな楽団がスケールの小さなホールで演奏しているように変化する。

音そのものは決して悪くないし、十分に音楽を楽しめる音だと思う。しかし、事前に聞いたX-05 Ultimate+SACDの音があまりにも良すぎたようだ。

ここでJAZZでは音の良かった“DF:Narrow”を“Wide”に変えてみた。するとどうだろう!驚いたことに音の数が一気に増え、響きもぐんと豊かになった。細部の繊細さも向上し、“DF:Narrow”とは、別物と呼べるほどのすばらしいサウンドになった。

チェロやコントラバスの音がバイオリンと分離し、低音の量感が豊かになったことが、特に交響曲の再現には効いている。JAZZで“Narrow”が良かったのとは、まったく正反対の結果だ。

DF(デジタルフィルタ−)の切り替えは全面パネルから簡単な操作で行えるので、ソフトに応じた切り替えによってSA10 Ultimateは、その音質をさらに向上させ真価を発揮できる。ヒラリー・ハーンのこのディスクのDFの切り替えは、CDをSACDに変えたほどの大きな変化だった。この音なら、X-05 Ultimateと大きな遜色はないと言える。

 AIRBOW SA10 Ultimate + Bach Concerto “Hilary Hahn” SACD

X-05 Ultimateでのイメージとは逆に、SA10 UltimateではこのソフトによるCD/SACDの違いは大きい。

一番大きな差は、DFの切り替え時にも感じられた「低音の量感」と「楽器の分離感の向上」にある。コントラバスの低音、チェロの中音、バイオリンの高音、コンサートマスターの最高音、それらが見事に分離し量的なバランスも適正に保たれるため、SACDではCDよりもポリフォニックの構造が非常に心地よく再現される。

しかし、音の細やかさ、分解能、明瞭度では、X-05 Ultimateには及ばないかもしれないが、音楽を聴く心地よさではSA10 Ultimateも決して劣ってはいない。躍動感の大きさ鮮やかさでは、時としてX-05 Ultimateを上回っているとさえ感じることがあったほどだ。響きが豊かで、心地よい音。それがSA10 Ultimateの持ち味だ。

 

 

 Luxman D-06 + Bach Concerto “Hilary Hahn” CD

SA10 UltimateのSACDと比較しても情報量は聞き劣らず、かなり細かい音まで再現するのに驚いた。通常は、オーディオ製品には使われることがないほど高性能な部品を多用しているAIRBOWに近い分解能が得られるD-06にも、Luxman独自のカスタムパーツが多用されているはずだ。

音質バランスも適正で、コンサートマスター、演奏のバイオリン、チェロ、コントラバスの分離も十分で音が大きく広がるのが良い。交響曲のポリフォニックの構造がきちんと再現されるのは見事だ!

AIRBOWの2機種との違いは、「音色の鮮やかさ」と「音の深み」にある。D-06の音は、佇まいが端正で美しく艶もあるが、AIRBOWと比べるとやや音色が単調で色彩が薄い。これで色がもっと濃ければ、さらに聴き応えあるサウンドになるだろう。とはいえ、これほどまでに本格的にシンフォニーを再現できる国産プレーヤーを私は他に知らない。

このクラスの日本製品として、ここまでの音を絞り出せたデジタルプレーヤーは、初めてではないかと思う。これは、間違いなく快挙である。

 Luxman D-06 + Bach Concerto “Hilary Hahn” SACD

まず、DACモード切り替えによる音の違いを聞き比べた。[PCM]は、音がシャープだが響きが少し寂しい。[DSD]は、音がより柔らかで響きが増えるが、輪郭がやや甘い。同じ演奏を聴いていて[PCM]は舞台袖に近く、[DSD]はそれよりやや遠いポジションに相当する。ホールの座席位置の違いが、モードの切り替えで実現する。

ノラ・ジョーンズでも感じたようにD-06で聞くCD/SACDの情報量の違いは、驚くほど大きくはない。Luxman初期のプレーヤーと比べるとSACDの音質は明らかに向上しているが、CDの音質改善幅は、それと比較にならないほど大きいからだ。隔世の感があるといっても言い過ぎではないと思う。沈黙していたこの10年間の進歩はすさまじく、絶対的な音質では過去のラックスの最上級モデルですらD-06には太刀打ちできないのは明らかだ。

SACDでは、情報量の増加とともに「音質のバランス改善」が実現する。CDでは、ほんの少しだが響きにラックス的な味付けが感じられ、ホールトーンに少しだが濁りを感じた。SACDでは、その濁り成分がほぼ完全に消えて清浄無垢なホールトーンが実現する。

ほとんど癖を感じさせず、交響曲を再現するのはお見事。海外製品でも100万円以下の製品で、これほどまでの性能を持っているプレーヤーは少ない。国産では間違いなくクラス最高に違いない。

 Luxman D-08 + Bach Concerto “Hilary Hahn” CD

D-06でやや物足りないと感じた「音色/色彩感」が俄然良くなる。コントラバスの低音部の厚みや豊かさもD-06を大きく上回る。音の細やかさ、音の厚み、雰囲気の濃さなど、さすがに上級モデルの風格が感じられる。

 Luxman D-08 + Bach Concerto “Hilary Hahn” SACD

ノラ・ジョーンズで感じたのと同様、耳に聞こえる音が明らかに細やかになり、一音一音もはっきりする。

CDではコントラバスの響きがやや肥大しホールトーンが必要以上に濁って感じられたが、SACDではそれがない。ホールトーンの濁りが消えることで、オーケストレーション(本来の語彙とは違います。ここではオーケストラの持つポリフォニックの醍醐味という意味で用いています)がより明確となり、壮大な交響曲が表現される。

 Luxman D-05 + Bach Concerto “Hilary Hahn” CD

D-06/08と比較して弦楽器の数がかなり少ないように感じられる。音色そのものは素直で聞きやすいが、弦のテンションが緩くやや張りのない、元気が足りない演奏に聞こえる。電源投入から24時間以上経過しているので、これがD-05の本来の音質だとすれば、私は少し物足りない。もう少し弦の切れ込みの鋭さや、ベースの圧力などが体感できるような音でこのディスクは鳴って欲しいと思うからだ。

 Luxman D-05 + Bach Concerto “Hilary Hahn” CD

SACDになると情報は一気に増える。CDの50%増しくらいに弦楽器の数が多くなったように感じられ、楽パートの分離も明確になる。ポリフォニックの構造が見えてくるが、ややぼんやりとした感じでD-06/08のよう鳴くっきりとした明快さ、明瞭さは感じられない。

ゆとりがあって滑らかというほめ方も出来るが、曖昧で濁っているとも言える。ノラジョーンズ同様、この音質なら価格差を考えても、私はD-06を選びたい。

DJ KAORI'S JMIX-2

DJ KAORI

UMCK-1272

CD

 Luxman D-06 + DJ Kaori's JMIX-2 “DJ Kaori” CD

安室の声はハスキーで甘いが、少しくぐもって鼻声に感じる。

ドラムのエッジは丸く、ボーカルと伴奏が重なってしまう。各楽音の分離がやや不足して、全体が混ざっているように感じられる。低音の量感は豊かだが、響き成分が多くできの悪いサブウーファーを繋いだときのように膨らんでしまう。エネルギー感、押し出し感も、不足気味だ。

歌があまり上手に聞こえない。JAZZやクラシックでの高評価がJ-POPにつながらない。

考えられる原因は二つある。一つは、楽音の分離感が不明瞭で音が重なってしまうこと。輪郭もぼけている。二つめは、低音が遅く膨らんだ響きを引きずること。その結果全体的にリズム感に欠けるどたばたした演奏に感じられてしまった。D-06とアップテンポなPOPSやROCKとの相性は、意外に悪いかもしれない。

セッティングやエージングで解決する可能性もあるが、不満を感じられたらその原因の一つである付属品の電源ケーブルの交換の効果が高いだろう。

 Luxman D-08 + DJ Kaori's JMIX-2 “DJ Kaori” CD

D-06で聞くこのソフトには少なからず不満を感じたが、D-08ではそれがない。

低音の出はAIRBOWに比べるとやや遅いが、D-06よりも膨らみが少なく、量も多く、中身がしっかり詰まった感じもあるので不満を感じることはない。ボーカルの癖もほとんどなくなり、スッキリと聞けるようになる。

音の数も多く、100万円近いD-08の価格を正当化するだけの性能はしっかりと感じられた。

 Luxman D-05 + DJ Kaori's JMIX-2 “DJ Kaori” CD

D-05/06/08全般に言えることだが、中高音は鋭い部分もあり、明瞭なのだが低音がやや遅くもたついて感じられる。絶対的にはおおかた不満のないレベルだと思うのだが、ドラムやベースは“絶対に黒人が好き”と思う私の嗜好からでは、低音がやや遅くリズムセッションがばたついて感じられてしまう。

しかし、D-08では中高域の素晴らしく高い質感がそれを完全に補い、音楽のバランスが整って聞こえるようになる。D-06では、やや低音が膨張するがほとんどの曲は不満なく聴ける。D-05では、不満を感じる曲が多くなる。

ボーカルの厚みも薄く、D-06/08を聞いた後では、明らかに情報量が物足りない。D-05には、「サブ機なら良いかな?」と感じる。すでにD-08/06を所有していて、プライベートルームで音楽を聞くサブ機としてなら、D-05がふさわしいように思う。メインには?ちょっと物足りない。

 

 AIRBOW SA10 Ultimate + DJ Kaori's JMIX-2 “DJ Kaori” CD

DFのポジションは、“Wide”の方が横方向、前後方向への音場の広がりが良く、心地よい感覚で音楽を聴ける。

音の切れ味が全然違う。打ち込みのドラムは弾み、他の音と混ざらない。音抜けが良いという表現がぴったりくる。

ボーカルの透明感、表情の豊かさも全然違って聞こえる。まるでマスタリングの異なるソフトを聞いているようだ。

ボーカルの後ろで弾けるビート、オーバーダビング(もしくはボイスエフェクター)で主旋律に被せたハーモニーがきれいに分離し、交響曲で好感を持ったポリフォニックの醍醐味が打ち込み中心のJ-POPでも実現する。

音の輪郭はD-06よりもやや荒れを感じさせるが、耳障りと言うほどではない。

安室の元気良さ、抜群のリズム感、POPSらしい楽しさが全身に伝わって、思わず体が動きそうだ。

 AIRBOW X-05 Ultimate + DJ Kaori's JMIX-2 “DJ Kaori” CD

音質チェック前に今一度、X-05 UltimateのDF最適ポジションを確認する。“Wide”は、音像がやや散漫でピントが甘くなり、“Narrow”は音像がコンパクトにまとまり音がしまった。試聴は“Narrow”で行うことにする。

X-05 UltimateとSA10 Ultimateは、同じDAC・同じアナログ回路を搭載しているのにも関わらず、今回のテストでは常にDFのポジションが逆になるのが興味深い。電源とメカニズムだけで機器の個性はこんなにも変わってしまうのが不思議だ。

X-05 Ultimateは、今回テストした3台中(D-08は除く)音像の実在感が最も優れている。音に芯があり、音数が多い。いわゆる音の密度感が高い「情報量の多さ、音の濃さ」を感じさせる鳴り方だ。D-06との比較では、同じCDの音が圧縮音源、非圧縮音源くらいの違に感じられるほどだった。

SA10 Ultimateとの比較でも、音の粒子の細やかさと明瞭度がX-05 Ultimateでは2倍くらい高いように感じられる。この音の質感の違いをデジカメに例えるなら、X-05 Ultimateは画素数が他の2台よりも明らかに多い感じだ。

一つ一つの音がはっきりと、しっかりと聞こえる。打ち込みドラムの音も一番しっかりしている。

一つ一つの音が楽しく弾み、絡み合い、音楽が実に楽しく聞ける。

音を聞く喜びと、音楽を感じる喜びが見事に両立する。

実は、X-05 Ultimateはもっと「音がよいHiFi基調の音」だと思っていたがそれは違った。あるいは、今回使用したKRIPTON AB3000との相性が抜群だったのだろうか?とにかく、今回テストした3台の中では価格的に頭一つ抜きんでて高価だが、音質はそれに見合う以上の向上が感じられた。

 AIRBOW UX1SE Limited

D-08のテスト完了後にAIRBOW UX1SE/Limitedを聞いてみた。すべてのディスクの音が出た瞬間に薄いベールが剥がれ、音楽がよりダイレクトに伝わってくるのが感じられた。

SA10 UltimateやX-05 Ultimateも同じだが、楽器のアタックやボーカルの子音の明瞭度が非常に高く、それが音場の透明感と楽器の分離感を大きく向上させている。

輪郭成分がしっかりすると、リズムセクションの楽器が弾むようになる。ベースの音がしっかりすると、音楽はよりリズミカルにダイナミックになる。音楽を聞く目的が「感動する」ことであれば、AIRBOWはよりダイレクトにそれを伝える。

絶対的な音質でもD-08を明らかに上回る(価格も高い)が、傾向も明らかに違う。これほどの上級機になればオーディオ製品は「好き嫌い」で選らんでよいと思う。否、これほどの上級機だからこそ、積極的に「好き嫌い」で選ぶべきなのだと思う。あなたが音楽ソフトを選ぶのと同じように!

AIRBOW UX-1SEを発売して私が一番驚いたことは、それが20台以上売れたことでもなく、購入なさったお客様の評価が一様に高かったことでもない。購入なさった半分以上の方が「音を聞かず」に注文されたことだ。150万円のプレーヤーを一度も聞かずに買う。それだけ信頼されているのは、とても嬉しいことなのだが、できればAIRBOWに関わらず、高額なオーディオ製品を購入されるときには、事前にしっかりと音を聞いて納得してから選択して欲しいと思う。聞かなければわからないこともあるし、聞けば思っている以上に素晴らしいと言うこともあるからだ。

総合結果

十年一昔と言うが、その言葉通りLuxmanの新製品D-06の音質は、過去に発売されたLuxmanのCD/SACDプレーヤーとは明らかに一線を画している。聞いてすぐわかるのは、その「音の細やかさ」と「明瞭度の高さ」ではないかと思う。D-06はCDですら初期のSACDプレーヤーを明らかに上回る程の音を聞かせてくれる。

旧モデルのLUXMANの製品を凌駕するばかりではなく、現在の市場の平均的な価格帯性能を当てはめるなら、標準品の2倍くらい(D-06は100万円、D-08は200万円クラスに相当)の音質が実現しているのではないかと思う。

この大きな進歩は、デジタル領域での「音質補完」が上手く働いているからであるが、各メーカー(Luxmanはフルエフェンシー回路)がそれ(20KHz以上)を実現しようと血眼になっていた10数年前にはそれが現実とならず、オーディオメーカーが諦めた頃にDACチップを生産しているメーカーがそれを成し遂げてしまったのは、いささか皮肉めいている。

繰り返しになるが最新DACを搭載するCDの音が良いのは、デジタル変換のプロセス、特にアップコンバート(オーバサンプリング)の技術が向上したからである。最近東芝が「DVDがブルーレイと同じハイビジョン画質で見れらる(明らかな過大広告)」と謳うDVDレコーダーを発売しているが、映像と音は違っても基本的な考え方は同じで、CDのアップコンバート技術の進歩が「CDというフォーマットの限界を超える高音質」を実現したことに間違いはない。

このように近年のDAC(特にアップサンプリング)の性能向上はすさまじい。しかし、レコードを生かすには優秀なカートリッジとプレーヤーだけではなく、高音質のフォノ・イコライザー・アンプが必要なように、CDプレーヤーでもデジタル回路の「高音質を生かせるアナログ回路の設計」は非常に重要である。

Esoteric社は伝統的にアナログ回路に「IC」を多用し、ディスクリート回路は使わない。その方が、性能が安定し音質も良いと考えるからだ。その考えには私も同感だ。これに対し、DENONやmarantz、Accuphaseといった昔からのアンプメーカーは、未だに「IC(オペアンプ)」を嫌い、ディスクリート回路でアナログ部を構成する。しかし、DACの進化と歩調を合わせて音質がすさまじく向上した、現在の「IC」の音質をディスクリート回路で凌駕するのは難しい。

逆に「IC」にくらべて設計・生産により大きなコストが掛かるディスクリート回路では、「パーツ」で手抜きされることが多い。そうなれば、当然ディスクリート回路は「IC」に敵わなくなる。パーツ(例えばコンデンサーなど)で音が変わらないと明言するメーカーの製品は信用できない。オーディオ機器は楽器であり、パーツこそ命だからだ。回路はパーツの次だと私は考える。このような理由から、いたずらにディスクリート回路にこだわるのは、はなはだ時代遅れと言わざるを得ない。

しかし、良くできたディスクリート回路は、良くできた「IC」回路よりも音が良いのも事実である。音が良いという表現がふさわしくないとすれば「より音楽的」と言い換えても良いのだが、とにかくD-06に搭載されている(であろう)ディスクリート回路は優秀だ。そのアナログ回路の優秀さがD-06を他の国産品よりも一歩以上音が良いポジションに押し上げているのだろう。これは、1000シリーズから始まったLuxmanの回路技術革新の勝利だ。

ディスプレイの「Zoom(ズーム/拡大機能)」の搭載も素晴らしい。これは、すべてのメーカーにかねてから提言してきたことであるが、老化によって視力が低下すると(視力低下の原因は老化だけではないが)、ディスプレイに控えめに表示される、あの小さな文字を読むのは不可能である。機器がリモコンで操作できるようになったのに、ディスプレイが見えないというのは腑に落ちない。デザイン重視で「窓」を大きくしたくないのは分かる。しかし、「見えない文字」を放置するという神経はいかがなものだろう?それも数千円〜数万円という安い機械ではなく、数十万円以上もする機械なのだ。

この私の、そして消費者の怒りに真っ正面から答えを出したのは「Luxman」が最初である。それがD-08/D-06に搭載された「Zoom(ズーム/拡大機能)」だ。Esotericにこの機能のことを早速報告すると、「採用したいがディスプレイドライバーの仕様が違うので難しい」という答えだった。独自のディスプレイドライバーを開発してそれを成し遂げたLuxmanには、同じ大阪を起源とする会社として、大きな誇りを感じる。ショップやユーザーからの提言に素直に耳を貸してくれる、Esotericもまたオーディオ専門メーカーにふさわしいと、好感を持てる。

時折、遠方から逸品館を訪れるお客様が場所が分からずに「通行人」に逸品館の場所を尋ねられた時、「大阪の人はとても親切に道を教えてくれた」という声を聞くが、同じ地元の人間として、そんなに嬉しいことはない。大阪の「暑苦しいほどに親切でお節介な心配り」、それが最近のLuxmanの製品に息づいている。すでに大阪を離れて久しいにもかかわらず、最近のLuxmanの製品は「大阪らしいフレンドリーな仕上がり」が音だけではなく、機能にまでそれが感じられてとても嬉しい。

昨年秋からの驚くべき「不景気」の中にあって、Luxmanは非常に元気である。売上も他のオーディオメーカーに比べて遥かに好調だと聞く。「人に優しい、おもてなしの気配りが感じられる」、それが日本製品本来の持ち味であったはずだ。オーディオ製品のみならず、家電製品も、車も同じだろう。いたずらに海外製品の廉価コピーを作るのではなく、今こそ「メイド・イン・ジャパン」の真骨頂を世界に見せつけて欲しいと心から願う。

Luxman D-06は、整ったサウンドとデザイン、耳に優しい音質を持つ「メイド・イン・ジャパン」の名にふさわしい、素晴らしいプレーヤーだった。

追記

家電品は言うに及ばず、オーディオ製品にあっても「作り手の顔」が見える製品が少なくなりつつあると思います。性能や価格ばかりがクローズアップされ、製品が持つ「味わい」や「心」がないがしろにされています。

そういうものを捨てた上に成り立つ「企業」が生産する物にそれを求めるのは間違っているのでしょうか?

今回テストしたLuxmanやAIRBOWからは「作り手の顔」が感じられます。そういう「心」が宿っているCD/SACDプレーヤーは、国産品の中では希有な存在です。

オーディオ製品のみならず、一般家電品や車のように「日常使う製品」にこそ「心」が感じられる製品がもっと増えて欲しいと心から願います。

2009年3月〜7月 逸品館代表 清原 裕介

 

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