mmarantz ud7006 cambridge azur 751bd  音質 画質 比較 試聴 テスト

最近、高級ブルーレイ・プレーヤーが発売されなくなりました。これは量産によるコストダウンが行われないモデルの売れ行きが芳しくなく、メーカーが頑張っても早期に家電量販店がダンピングを行うため利益が出ない「高級ブルーレイプレーヤー」を作らなくなったからです。

なぜこんな事になってしまったのか?

理由は単純です。インターネットの発達で「物を見ずに選ぶ」あるいは、「価格で選ぶ」ことが多くなったからです。メーカーはコストダウンに次ぐコストダウンとカタログスペックの向上に明け暮れて、じっくりと中身まで吟味した「夢のある商品」を作れなくなったからです。今回テストを行ったMarantzのみならずPioneer、Victor、SONYなどは利益が出すために血の滲むような努力をしています。しかし、結局はスペックと価格だけで商品が選ばれてしまい、良いものを作っても数を「売ってもらえない」のが現状です。

「味わい」を持たない家電品なら、スペックが優れ価格が安ければそれでよいのかも知れません。しかし、音楽や映画の持つ「情報量(表現の深さ)」を引き出すためのAV機器には、数字にできない能力が求められるのではないでしょうか?

2010年末からAVアンプは大きく進歩しました。しかし、市場にそれに見合うブルーレイ・プレーヤーが見つかりません。そこでAIRBOWから発売するMarantz UD7006のカスタマイズモデルUD7006/Specialと、ナスペックが輸入しているイギリスCambridge AudioのAzur 751BDの2種類のモデルを現在市販されている最も高性能のブルーレイ・プレーヤーMarantz UD7006と比較し、その能力を探りました。

Marantz UD7006 と Cambridge Azur 751BDの機能を比較

Marantz
UD7006
AIRBOW
UD7006/Special
Cambridge
Azur 751BD
生産完了 生産完了 生産完了
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 機能 UD7006 Azur 751BD
映像出力 HDMI 1.4a 1 2
コンポジット 1 1
コンポーネント 1(3RCA) 1(3RCA)
音声出力  2ch(Stereo) 1 1
7.1ch(Multi) 1 1
同軸デジタル 1 1
光デジタル × 1
3D対応 
1080/24p出力
BD-Live 
DLNA  ○ ※1 ×
You Tube  ×
DViX Plus HD  ×
USB  ○ ※2 ○ ※3

※1
UD7006はLAN(Ethernet)接続でDLNA対応外部機器(NASなど)に記録した音声と動画を再生可能。

※2
UD7006のUSB入力はフロントに一系統。対応するファイルは、音声:WAVE/MP3/WMA/AACなどで対応するのは48KHz/24bitまで。静止画:JPRG、動画:MPEG/DViXなどの再生も可能。

※3
Azur 751BDのUSB入力は背面に2系統。対応するファイルは、WAVE/FLACで192KHz/24bitまで再生可能。

画質テスト

画像はUD7006はAV7005/Specialを経由してモニターに接続、Azur 751BDは本体のHDMI出力を直接モニターに接続(出力が2系統あるため、AVアンプとディスプレイに同時HDMI接続可能)、UD7006/SpecialはAVアンプ経由接続と直接接続の両方の画質をチェックしました。

モニター(NEC NEC_LCD2690WUXI2)を使用し、ケーブルはaudioquest HDMI Chocolateを使いました。

デジカメは完全マニュアルにして、シャッタースピード/絞り/ホワイトバランスを固定して撮影しています。

UD7006 UD7006/Special
Azur 751BD UD7006/Special(ダイレクト接続)

まずDVDでモノスコパーターンを再生してみました。撮影していないのですが、モニターとの直接接続で比較するとAzur751 BDはUD7006、UD7006/Specialに比べ解像度がやや低く感じられました。しかし、AVアンプを経由すると解像度がわずかに下がり、その差はほとんどなくなりました。残念ながら掲載している写真では解像度の違いは少し分かりにくいと思いますが、実際にはUD7006/Specialが最も解像度が高く、細かい部分まで良く見えました。動画ではこの傾向がさらに大きくなります。

次にそれぞれのコントラストを比較しましょう。円内右側の縦のバー、数字の8と9を比べて頂くと違いがよく分かります。UD7006ノーマル機では8/9の違いがほとんど分かりません。それがUD7006/Specialでは、少し分かるようになります。Azur 751 BDでは、その差がさらにハッキリします。そして、UD7006/Specialをダイレクトで接続するとAVアンプを経由した場合に比べ8/9の差がハッキリ分かるようになっていることが分かります。次に中央部の四角い部分と周辺部の立体感を比べてください。UD7006ノーマルが最も奥行きが浅く、Azur751 BD、UD7006/Special、UD7006/Specialダイレクト接続の順に奥行きが深くなって行くのが分かるでしょうか?

UD7006 UD7006/Special
Azur 751BD UD7006/Special(ダイレクト接続)

この映像も少しわかりにくいかも知れませんが、UD7006ノーマルが中間調が少ないため奥行きが浅く、Azur751 BD、UD7006/Special、UD7006/Specialダイレクト接続の順に中間調が豊富になって、女優の表情の再現性が深まっているのが分かっていただけると思います。

UD7006 UD7006/Special
Azur 751BD UD7006/Special(ダイレクト接続)

この映像では、最前列右側のチェリストの黒い服に注目してください。一見UD7006ノーマルの映像がクッキリしてきれいに見えますが、黒い服が真っ黒でつぶれているのが分かります。UD7006/Specialでは黒の中にわずかに階調見て取れます。Azur 751 BDはハッキリ階調が現れます。UD7006/Special(ダイレクト接続)では、チェリストの部分にもしっかりした立体感が出ているのが分かります。全体を見るとUD7006ノーマルでは奥行きが浅く、他の3枚の画像には奥行きがしっかり感じられます。実際に見た感じでは、Azur 7561BDとUD7006/Special(AVアンプ経由)の画質がほぼ同等かややAzur 751BD有利で、UD7006/Special(ダイレクト接続)はそれよりも明らかに美しい映像を見せてくれました。

高画質と高音質の両立には、DVD/BDプレーヤーとAVアンプはアナログ接続+同軸デジタル接続(CDなどを疑似サラウンドで再生するため)、ディスプレイとHDMI接続するのがベストのようです。

音質テスト

アンプ

AIRBOW PM15S2/Master

AVアンプ

 

AIRBOW AV7005/Special
MM7025/Specialのみ生産完了しました。

スピーカー

Focal 1028BEa

試聴ソフト

Mellow

Double

CD/DVD

FLCF-4325

Bach Concerts

Hilary Hahn

CD/SACD/Multi

474-639-2

 

感動! DVD AUDIO

DEMO Disk

非売品

DTS BLU-RAY

DEMO Disk

非売品

今回の音質比較テストは、それぞれのプレーヤーのアナログ出力(2ch ステレオ)とデジタル出力(HDMI)を比較しました。スピーカーにはFocal 1028BEを使いましたが、アナログ出力はAIRBOW PM15S2/Masterに接続誌、HDMI出力はAIRBOWのセパレートAVアンプAV7005/Special+MM7025/Specialに繋いで音を聞いてみました。再生システムが異なるため、直接の音質比較ではありませんが参考にはしていただけると思います。

 Marantz UD7006(ノーマル)

 Mellow CD(アナログ出力)

音のバランスは悪くない。低音もかなり良く出る。少なくとも従来の薄っぺらいBDプレーヤーの音からは完全に脱却している。音楽的にきちんとチューニングされた感じで嫌な音ではないのだが、このCDはいつもピュアオーディオ機器でよりよい音で聞いているから、それと比べていろいろ不満を感じてしまう。

一番大きな不満は、高音が伸びきらず音の角が丸くなって細かい音がきちんと分解されないことだ。そしてこの高音の切れ味不足、明瞭度付属が原因で低音が止まらずに膨らんでしまうのも問題だ。ボーカルと伴奏の分離も物足りない。ボーカルの表情にも細やかさやデリケートな感じが不足する。かなり分厚いベールの向こう側で音が鳴っている感じ。音の質感が全体的に不足する。

 Mellow DVD(アナログ出力)

CDで気になっていた“もやもや感”がかなり取れる。高音がすきっと伸びて、指うちの音もリアルになる。ボーカルの声もかなり良くなって、普段聞いているDoubleの声と違和感がほとんどなくなる。前後方向の立体感も深くなる。

DVD-VIDEOのPCMトラックの再生音質は、CDよりもかなり良い。CD再生の音は精々数万円程度の平均的CDプレーヤーの音質だった。しかしソースをDVDに変えると音質はグッと良くなり、価格帯は同じでも良くできたプレーヤーの音になる。しかし、10万円に近いCD/SACDプレーヤーと比べると、音が雑に聞こえる、高音が硬くて耳につく、低音が止まらずに広がってしまう、など価格なりの不満が露呈する。それでもこの価格のユニバーサルプレーヤーとしては、まず十分な音質だと感じられた。

 Mellow DVD(デジタル出力:AV7005/Special+MM7025/Special)

ウインドベルの音が細やかになり、指うちの音も立体的に広がり、定位がハッキリとする。伴奏とボーカルの分離や位置関係が明瞭になる。ボーカルに説得力が出る。低音が太くなり、ぼやけていた音階がハッキリと聴き取れるようになる。また、聞こえなかった低い音が聞こえるようになる。

音質と立体感(音が広がる感じ)は、UD7006のアナログ出力とは比べものにならない。特にボーカルや伴奏の楽器の音が混ざらずに分離するようになったことで、音楽が心地よく聞けるようになった。高音最後部の音の角が丸い、高音が少し硬い、解像度感がもう少し欲しいなど不満は残るが、それでもピュアオーディオ製品と比べてさほど大きな不満なく音楽が楽しめる音になった。

 Hilary Hahn(アナログ出力)

CD/DVD-VIDEOと比べ、ハッキリと音が良くなる。録音があまり良くないこのディスクで懸念される、弦楽器の音が団子に濁る現象もほとんど気にならない。絶対的な解像度はそれほど高くなく、SACDを再生してもピュアオーディオ機器の中級CDプレーヤーで聞くCD程度の音しか出ていないのは事実だが、このクラスのユニバーサルプレーヤーで「不満や違和感なく音楽を聴ける」というのは少し前では考えられなかったことだ。

UD7006がSACD専用の再生回路を搭載していることが、キチンと音質に反映された立派な音でSACDが再生される。中音にきちんとした厚みと温かさがあり、嫌みなく低音と高音がそれに乗っかっている。このクラスのBDプレーヤーにも関わらず音が薄くならず、気持ちよい「かまぼこ形バランス」が実現していることを高く評価したい。

 Hilary Hahn(デジタル出力:AV7005/Special+MM7025/Special)

UD7006とAV7005(AV7005/Special)ならHDMI接続で、SACD(SACD/Multi)のDSDデジタル伝送ができる(デジタル信号がPCMに変換されない)。そこでSACDもアナログ接続とデジタル接続の音質を比較することにした。

高音の分解能力の低下に若干の不満は感じられるが、UD7006(ノーマル)をAIRBOWカスタマイズAV7005/Specialにデジタル接続すると低音の厚みや量感が向上し、楽器の音色の鮮やかさと立体感(音の広がり)改善する。バイオリンとチェロ、コントラバスの音色がアナログ接続では明確に分離して聞こえなかったが、AV7005/Specialにデジタル接続するとそれぞれが特徴的に分離して聞けるようになる。楽譜に記された各パートが明確に分離して聞き取れ、またそれぞれが正確にハーモニーを形成するため、演奏が意図的にきちんと行われている事や、音が高度な音楽として再現されていることが伝わってくる。この音であれば、かなりのクラッシックファンでも満足できるだろうと感じられた。

 感動! DVD AUDIO(アナログ出力)

SACDでいい音を聞けたのでDVD-Audioもそこそこのレベルで鳴るだろうと考えていたが、その期待は完全に裏切られた。耳を疑うようなひどい音。ギターは安物で針金のような音が出る。ドラムはしめってべたべたしている。ボーカルは、まるで安物のカラオケBOXのそれのようだ。

これほどひどい音を3号館で鳴らしたのは、随分久しぶりだ。最近良い音で鳴り出して喜んでいるiPod(MP3)の音とは比べものにならないくらいレンジが狭く、解像度も低く、ものすごく安物の携帯プレーヤーで音楽を聴いているような音だ。この音はひどい。こんな音で音楽を聞けはしないし、聞いて欲しくない。

 感動! DVD AUDIO(デジタル出力:AV7005/Special+MM7025/Special)

これは!アナログ接続とデジタル接続ではびっくりするくらいの差がある。高音のベールが取れて音の数が一気に数倍に増えた。ボーカルの声も通るようになり、表情も細やかになった。ドラムも切れ味が出てきた。

アナログ出力の音質が1万円に満たない携帯プレーヤーなら、デジタル出力では数万円のCDプレーヤーには向上した。しかし、それはアナログ接続の音が悪すぎるからでデジタル接続に変えてもCDを大きく超える音ではない。また割と良好だったDVD-VIDEOの音を超えるかと言えば?やはりそれを若干上回る程度でしかないが、一応聞いていられる程度の音は出た。

 DTS DEMO Disk(アナログ出力)

DTS HDのサウンドは、上手く作られていると思う。情報量(音の細やかさや密度感)は驚くほど高くはないのだが、音はきれいに分離し音場が大きく広がり聞いて心地よい音に仕上げられているからだ。

ボーカルは厚みがやや薄い。周波数レンジは上下に広がるが、中域が薄くなった感じだ。この点中低域が濃く鳴ったSACDとは大きな違いを感じてしまう。このサウンドは映画、特に新しい作品を見るには良いかも知れないが、音楽を聴くには少し辛い。しばらく聞いていると音の密度の低さも気になって、何だが部屋の空気が薄いような?感じがした。

 DTS DEMO Disk (デジタル出力:AV7005/Special+MM7025/Special)

このディスクもアナログ接続(AV7005/Specialを使わない)とデジタル接続(AV7005/Specialを使う)の差が非常に大きい。デジタルで接続しAV7005/Specialに搭載されるDAC回路を経由することで密度感が上昇するのだが、さらに薄かった中低域に厚みが出てエネルギーバランスが改善(適正化)する。

この中低域に厚みが出る効果が非常に大きく、ギターに力が出てボーカルの厚みとニュアンスが増す。まだ密度が少し低い感じはあるが、これはBDのみならずDVDにも共通する「dtsの音作り」なのかもしれない。

透明感が高く音の分離に優れたdtsサウンドの持ち味が生きた音で音楽が再現された。この音であれば、聞いているのが嫌になることはないし、音楽を十分楽しく聞ける。

 Azur 751BD

 Mellow CD(アナログ出力)

UD7006の音が普通の水道水ならば(最近大阪の水道水は美味しいが)、751BDの音質はミネラルウォーターのようだ。音の濁りが少なくなってベールが1〜2枚剥がれ、音がすっきりする。高音の分離や質感も向上し、UD7006の「何とか聴いていられる音」から「聞いて楽しい音」に変化した。

ボーカルも癖が少なくなっていつも聴いている音に近づくが、それでもユニバーサルプレーヤーの悪癖である高音の濁りや透明感の不足はまだ感じられる。ただし今回のテストでは、AIRBOWPM15S2/MasterとFocal 1028BEという通常AVシステムには相応しくないほど高音質で、高音がきちんと再現出来るシステムと組み合わせたことでその悪影響がより明確に感じられたのかも知れない。

中低音には厚みがあり、音は太い。また、前後方向の奥行きも深く、標準的な多くのDVD/BDプレーヤーの音質を十分に凌ぐレベルだ。ベースギターの太さと厚み感しっかりした押し出し感が心地よく、印象的だった。

 Mellow DVD(アナログ出力)

レンジが上にすっと伸びて気になっていた音の濁りや、アタックの角が丸くなった感じがほとんど消える。ボーカルは芯の強さが増し、声が一歩前に出る。伴奏もボーカルとの分離が鮮やかだ。空間の透明感が向上し音が前後方向に明確に分離して大きく広がる。

音の細やかさに負けない音色の変化の大きさ、高音に負けない低音の十分な厚みなど、相対する音のバランスがアナログ接続よりも確実に向上し、ピュアオーディオシステムと違和感のない音になった。楽器の分離も良く、ハーモニーも美しく、この音であれば、ほとんど不満なく音楽を聴いていられそうだ。

 Mellow DVD(デジタル出力:AV7005/Special+MM7025/Special)

UD7006では、デジタル出力とアナログ出力の音質差がかなり大きかった。しかし、751BDではその差はそれよりもずっと小さい。それでもデジタル接続は音がスムースで癖がさらに少なく、AV7005/Specialの狙っている音が素直に出てくる印象がある。

低音に十分な厚みがあり、中音の細やかなニュアンスがきちんと再現される。高音の硬さが取れてスムーズになるなど、随所に高度にチューニングされたピュアオーディオ製品らしい行き届いた雰囲気が感じられるようになる。

UD7006とのデジタル接続では、AV7005/Specialの良さを完全に生かし切れていないように感じた。しかし、751BDをデジタル接続しトランスポーターとして使えば、AV7005/Special本来の良さは十分に発揮された。

 Hilary Hahn(アナログ出力)

透明感が高くワイドレンジでSACDらしさが十分に生かされている音だ。コンサートマスターの奏でるバイオリンは倍音に濁りがなく透明で、高音も非常にスムース。コントラバスの音には厚みがあるが、分離感が少し足りず若干団子になってしまう。低音は少し控え目な印象だが、バランス的には問題はない。

高級コンポに通じる「静けさ」さえ感じられるほど、精緻で自然な佇まいでこの演奏が再現されることに驚かされた。これは、かなり上質でしかも高度にチューニングされた音だ。国産の高級CDプレーヤーですら、なかなかこれほどウェルバランスな音を出せる製品は少ないだろう。

SACDのアナログ出力の音質に優れている751BDは、DSD対応DACを搭載するUD7006と違いDSD対応DACを搭載していないから、SACDのDSD信号を内部でPCMに変換してからアナログにする。しかし、それでも下手なピュアオーディオCD/SACDプレーヤーを凌ぐほどの音を聞かせてくれる。方式などあまり関係ないと言わんばかりの素晴らしい音だ。SACDプレーヤーとしてだけ考えたとしても、751BDは十分にその価値がある。

 Hilary Hahn(デジタル出力:AV7005/Special+MM7025/Special)

751BDとAV7005/SpecialをHDMIで接続しても音は出た。ただしUD7006との接続とは違ってSACDのDSD信号は、設定を変えない場合PCMに変換されて出力される(設定変更でDSDダイレクト出力も可能)。そのためかどうかは分からないが、高音の分解能などがSACDアナログ接続に比べ明らかに劣る。しかし、それでも絶対的にはかなりの音質で、弱音部の細かい音もきちんと再現されるし、中低音に厚みがある心地よさが小音量の試聴でも十分生かされる。

しばらく聞いていると、SACDアナログ接続の音の良さの記憶は薄れてしまい、何の違和感も不満も無く音楽に没頭できることが確認できた。この音もなかなか良い。この音なら、かなりのレベルのピュアオーディオ製品と比較しても文句は出ないはずだ。

 感動! DVD AUDIO(アナログ出力)

中高音は比較的きれいに分離するが、ドラムがぺたぺたと力がなく湿った感触が耐えられない。ギターもパワー感が不足して、音の密度も低い。

確かにこのソフトは、今年春に開催されたハイエンドショウで2000万円近いシステムで大音量で再生した音が記憶に新しいから、そのせいで必要以上に物足りなく聞こえているのかも知れない。しかし、それでもDVD-VIDEOやSACDと比べて音が悪く感じられる。特に気に入らないのは、音の数が少なく密度感が不足するところだ。そのためRockの命であるパワー感や躍動感がない。まるで普通のPOPSのようにこの名曲が落ちぶれてしまった。

 感動! DVD AUDIO(デジタル出力:AV7005/Special+MM7025/Special)

UD7006でもそう感じたがこのソフトは、AV7005/Specialを通すと通さないで全く音が違う。高音の切れ味が増し、解像度と明瞭度が大きく増加する。音がぐんぐん前に出てくるし、密度感も数倍に増加する。低音の力感や押し出し感も大きく向上する。ボーカルがシャウトするときの勢いが全く違う。ドラムもぱんぱんと弾ける音になる。

初期のMP3はCDとは比べられないほど音が丸くもこもこしていたが、今聴いている音がCDとすれば751BDのアナログ出力はMP3程度でしかない。なぜDVDーAudioの音質がアナログ出力とデジタル出力でこれほど違ってしまうのか?プレーヤーの設定に問題は確認できないだけに、これまで経験したことがないその大差に疑問と謎が残る結果となった。

 DTS DEMO Disk(アナログ出力)

UD7006と比べると透明感と解像度が高い。しかし中域は相変わらず薄く、映像の助けを借りなければそのバランスに違和感が感じられる。やはりdtsの録音は映画(映像)を強く意識した音作りになっているようだ。

高音のノイズ感は少なくスムースで、音は良く広がる。BDの特徴である細やかで透明感の高い画質に良くマッチする音質だが、音量を絞ると迫力がなくなってしまうのは困りものだ。

 DTS DEMO Disk (デジタル出力:AV7005/Special+MM7025/Special)

DVD-Audioと同じくBDのサウンドもAV7005/Specialを使う、使わないで大きな差がある。特に感じるのが中低音の厚みと量感の部分で、AV7005/Specialを経由することでベースギターの響きはより低く、音程がより明確になる。

ボーカルも口先だけで歌っているように聞こえていたのが、きちんと腹に力を込めて歌っているように変化する。リードギターは余韻が長くなり、エコー部分の揺らぎ(チョーキング)もきちんと伝わるようになる。バーチャルが本物になったように、実在感が大きく向上する。音量を下げても音場は小さくならないし、躍動感も削がれない。

DVD-Audioと同じく理由はよく分からないが、AV7005/Specialを使えば音質が大きく向上することに疑いはない。

 AIRBOW UD7006/Special(カスタマイズモデル)

 Mellow CD(アナログ出力)

一音が出た瞬間に、このクラスの水準を大きく超える狙い通りの高音質が実現していることが確認できてほっとした。

ノーマル機と圧倒的に違うのは、中低音の厚みと滑らかさだ。ベースギターが膨らまずにリズミカルにきちんと弾む。指うちの音は、手のひらの柔らかさと厚みが感じられる暖かい音だ。ボーカルは751BDでは聞き取れなかった声の微妙な変化が再現される。音の数も増え、密度感が向上する。

全体的には暖かい傾向の滑らかな音だが、高音は細やかで広がりや切れ味も十分に感じられる。最近のAIRBOW機器らしい、分厚い低重心のサウンドをベースに密度感と力強さを出し、細やかな部分まで表現力を高められた中音がデリケートな表情を醸しだし、楽器の材質感がきちんと伝わる高音がアクセントになる理想的なピラミッド型バランスに仕上がっている。

751BDと比較しても中低音の厚みは圧倒的に優れているのだが、高音が滑らかなため英語の発音が751BDよりもわずかに「日本語的」に感じられたのがちょっと残念だった。

 Mellow DVD(アナログ出力)

高音の切れ味と美しさが増加し、非常にバランスの取れた音になる。

指うちの音がリアルだ。ボーカルもハスキーな感じが上手く出て、大人の色気が醸し出される。ピアノもアタックから響きに移行するプロセスが自然で厚みも十分に感じられる。低音も厚みと量感があって、スピーカー後方に奥行き深く広がるようになった。

ノーマルのUD7006と751BDでは、CDとDVD-VIDEOの音質差が非常に大きかったが、UD7006/Specialではその差が小さい。それはCDの音質が大きく高められているため、CDとDVD-VIDEOの差が非常に小さいからだ。癖が少なく自然で、違和感や聞き疲れを感じることなく音楽に浸ることができた。

 Mellow DVD(デジタル出力:AV7005/Special+MM7025/Special)

CDとDVD-VIDEOアナログ出力の音質差が非常に小さいように、DVD-VIDEO再生でのアナログ出力とデジタル出力の音質差が非常に小さい。これまでほとんどのAVアンプにAIRBOWのプレーヤーを繋ぐ場合は、アナログ入力が高音質だったがAV7005/Specialと繋ぐ場合には、デジタル接続でもそれに匹敵する音質が得られるようだ。

アナログ接続の鮮度の高い音と比べると最低音と最高音がわずかに減退し、細部の解像度もわずかに低下したように聞こえるが、逆にバランスは改善しより自然な感じが高まった。音質を無闇に追わず音楽の流れに身をゆだねていると、眠気に襲われ夢見心地で別世界にトリップしている自分を感じる。いつまでも聞いていたくなるような、とても心地よい音だ。

最後に確認のためアナログ出力に切り替えてみると、音にかかっていたベールがしっかり剥がれ一段と透明感が高まり、音がクッキリ聞こえることが確認できた。やはりアナログの方が音が良かった。

 Hilary Hahn(アナログ出力)

十分にワイドレンジで音が細かいが、そういうHiFi感を全く意識させない暖かい音でSACDが鳴る。自然でさわやか、明るく滑らかで暖かく心が軽くなるような音だ。

中低音に厚みがあるが、中域が団子にならず上手く音がほぐれている。明るく快活に演奏される楽章の音色は明るくクッキリとし、静かにゆったりと演奏される楽章の音色は深みがあり愁いがある。

音楽を音楽たらしめる「楽器の音色の変化=楽器の表情の変化」が非常にリアルに再現されるから、知らない間に演奏に深く引き込まれている。このクラスのユニバーサルプレーヤーとは考えられない本格的な音質だ。

 Hilary Hahn(デジタル出力:AV7005/Special+MM7025/Special)

中低音に十分な厚みがあり、音の広がりも非常に自然で立体感に富む音だが、アナログ接続と比べると聞き取れる音の細部が若干省略されているのが感じられる。アナログ出力の音質はDSDらしい細かくて滑らかなものだったが、デジタル接続ではPCMデジタルっぽい輪郭がきちんとした音質に変化する。

しかしその若干の音色の違いが音楽を面白くする。アナログ出力ではコンサートマスターにスポットが当たり伴奏はそれを支えるように聞こえたが、デジタル出力ではどれかの楽器が強調されることがなく、すべての音がフラット(公平)に再現される。コンサートマスターを追うも良し、チェロのパートだけを抜粋して聞くも良し、あたかも生演奏を聴く感覚で音楽を様々な角度から楽しめた。

 感動! DVD AUDIO(アナログ出力)

高音がややくすんでしまうが、それでもノーマルのUD7006や751BDとは一線を画する音が出た。

ギターの音の切れ味と透明感がまるで違う。もっと大きく違うのはドラムの音だ。その音質はややチープだが、ぱんぱんと弾けるようにリズムを刻み、ROCKらしいノリノ良さが出てくる。リード/サイドギターにも厚み出る。まだ少し切れ味やパワー感は欲しいが、ROCKが「嫌い」でなければ、この音で十分にROCKが楽しめる。

ノーマルのUD7006、751BDでは聞こえなかったシンバルの音、ドラマーがスティックをぶつける音などもきちんと聞こえる。まだDVD-Audioという名前から想像するほどの素晴らしい音とは言えないが、十分な音質で音楽を楽しむことができた。

 感動! DVD AUDIO(デジタル出力:AV7005/Special+MM7025/Special)

接続をデジタルにすると音が良くなるが、その差はやはりUD7006や751BDよりも随分小さい。逆に高音はデジタル接続よりもアナログ接続の方が透明感・明瞭度感が高かった。

デジタルで改善するのは、「ボーカル」だ。ボーカリストが声を張り上げてシャウトするエネルギー感と、ハーモニー部分での複数のボーカリストの声質の違いがきちんと再現されるようになる。低音楽器もパワー感と力感が向上し、ボーカルやギターとの分離感も大きく向上した。

ボーカル、リードギター、ベースギターやドラムとの前後関係が深くなり、音楽が立体的に展開する。これで高音に今一歩の切れ味があれば完璧だ。この音ならば十分にROCKを楽しんで聞くことができる。

 DTS DEMO Disk(アナログ出力)

UD7006や751BDでは中域の薄さが気になったが、UD7006/Specialは中低域の厚みが圧倒的に向上する。

中域が分厚くなったので音量を下げてもその場の「空気感(密度感)」が大きく低下せず、コンサート会場で音楽を聞いているリッチな雰囲気が再現される。映像がなくても、映像を想像できるような実在感のある音だ。ボーカルの分離感や表現力も全くレベルが違う。ノーマルのUD7006では、薄くて音数も少なくつまらない音だった。751BDでは、透明感が向上し音数も増えて良い音になったが、若干雰囲気に欠ける傾向が感じられた。しかし、UD7006/SpecialはDTS録音にも関わらず中域が圧倒的に「濃く」、まるでホールにいるような雰囲気のある密度感の高い包み込まれるような音質が再現された。UD7006/Specialと他の2モデルとのBDディスクのアナログ音質の差は非常に大きい。

 DTS DEMO Disk (デジタル出力:AV7005/Special+MM7025/Special)

接続をデジタルに切り替えることで、高音の分解能力や解像度は若干低下するが、中〜低音域の密度感と分離感が大きく向上し、ステレオで再生しているにも関わらずサラウンドで聞いているような、体が包み込まれるようなリッチな音の広がりが実現した。

低音楽器のパワー感が増し、ギターとボーカルの分離も向上する。それぞれの音が分離しながら空中で融合しハーモニーを奏でる。ギターの美しい音色、透明感溢れるボーカルの表現力が印象に残った。これほど素晴らしい空間を感じる音場感覚がステレオでも実現するのならば、このディスクをサラウンドで再生すれば・・・、考えるだけでもわくわくさせられた。

テストのまとめ

最新型AVアンプは2010年以前に発売された製品と比べると、その音質が大きく向上している。しかし、残念なことにこれらに見合う音質と画質を実現できるBDプレーヤーの生産から各メーカーが撤退し、10万円を超えるBDプレーヤーを発売していない。何という不幸なことだろう。

そんな中で2011年夏に輸入が開始されたCambridgeの751BDは注目すべき存在だ。これまで海外製のデジタルプレーヤーは国産品と比べると数倍高いのが普通だった。しかし、Azur 751BDは実売が10万円を大きく超えないという手の届く価格で販売されている。これで海外製品ならではの画質や音質が実現しているならば、そのコストパフォーマンスは国産モデルに十分匹敵する事になる。

結論を先に述べるなら、この期待は裏切られなかった。Azur 751BDは高級BDプレーヤーに通じる透明感が高く奥行きの深い映画を楽しめる画質と、聞けばすぐに分かるひと味違う高音質を実現していたからだ。

機能も全く問題はない。設定画面の方式(GUI)がMarantzやPioneerなどの日本製品と違っているため、最初は戸惑うかもしれないが使い方を覚えてしまえば、こちらの方が出来がよいと感じられるほど上手く仕上がっている(Windows/国産品、Apple/Cambridge、のような感じ)。

音質は映画だけではなく音楽を楽しむのに十分なレベルで、ノーマルのUD7006を明らかに凌駕する。長所はDVD/BDプレーヤーとは思えないほど高音がすっきりとスムーズに伸びることと、中低音が力強いことだ。音の広がりにも優れている。この音質であれば、まず文句は出ないはずだ。

Marantz UD7006は機能が非常に豊富な製品だ。特にネットワークに強い。DLNA1.5に準拠するLAN端子を装備しLAN経由で音楽ファイルや映像ファイルの再生に対応し、DTCP-IPに対応するBDレコーダーを使ってHDDに録画した動画ならLAN経由で再生できるし、You Tubeの動画もパソコンなしで再生できるなど、ネットワークを使った音楽/画像ファイル共有機能が強化されている事が最大の特徴だ。

最も重要な画質と音質も、廉価モデルのDVD/BDプレーヤーの領域をすでに脱している。DVDの画質は若干細かい部分がノイジーだが、解像度は十分高い。BDの画質は解像度も高くすっきりしているが奥行きがやや浅く、質感に深みが感じられないがまあ合格点だ。しかし、音質はピュアオーディオ製品と比べるにはまだ少し無理がある。具体的には高音がマスキングされたように解像度感が低く、アタックに鮮烈さが足りない。搭載しているメカニズムやICの性能は、不十分ではないし回路も旧モデルのBD7004よりかなり豪華になっているから、原因は搭載されるインバータ電源回路の性能がピュアオーディオ製品に及ばないためだ。しかし、インバーター電源の発生するノイズの影響を比較的受けにくいデジタル音声出力回路の品質は、十分なレベルに達しているす、SACD(サラウンド信号)もデジタルで出力されるから、UD7006は高音質なAVアンプとHDMI接続で使えば、価格を納得させる性能が発揮できるだろう。

ノーマルのUD7006とAzur 751BDを比べると、アナログ・デジタル出力共に751BDがUD7006を上回ることが確認できた。751BDにネットワーク対応機能は搭載されていないが、逆にUSB入力がWAVE/FLACの192KHz/24bitまで対応するなどPCオーディオ機器として十分使える機能が与えられている。またHDMI出力が2系統備わるので、一方をディスプレイ、一方をAVアンプに接続し画質と音質を両立できる利点も大きなポイントだ。特に画質の劣化を防ぐため、AVアンプを経由してディスプレイを接続したくないと考えるユーザーには大きなメリットになる。電源の差し込みもメガネではなく、通常の3Pが使われているので、多様な高音質電源ケーブルを使うことができるのもマニアには大きなメリットだ。

DVDの画質は解像度がUD7006よりもほんの少し低いが、逆にノイズ感は少ない。色数が多いので前後の奥行きの深さや物体の質感がきちんと再現される。BDの画質も同じで解像度がほんの少し低いようだが(多分分からない程度)、色数が多くカラーコントラストが高く、色乗りの良い質感の高い画質が得られる。この価格で映画ファンを満足させられる十分な画質を実現している。

AIRBOW UD7006/Specialは、約一ヶ月前に実は一度完成していた。しかし、Azur 751BDの音を聞いたことでさらに良くしたいと考えさらなる細かい改良を重ねてきた。その甲斐あって今回の試聴でUD7006/Specialの音楽を聞かせる能力、エンターテイメントとして音楽や映画を再現する能力は、意図した以上、想像した以上にAzur 751BDを引き離していると確認できた。

特徴的なのは中低音の厚みと力感がしっかりしていることで、音楽の表現や映画音声の表現をいたずらに高域の明瞭度に求めないのが長所としてあげられる。この価格では考えられないほど重厚で、地面が足についた雰囲気の濃さが実現している。また平均的なAVアンプと組み合わせた場合も、環境に左右されやすい高音ではなく中低音で音質を維持できるため、どんな場合にもその高音質が発揮できそうだ。この能力はデジタル接続でもアナログ接続でも発揮された。

また今回のテストでUD7006/Specialは、CD>DVD-Audio=SACD>DVD-Audio>BDとフォーマットが上位になればなるほど、他のプレーヤーの音質を大きく引き離すことが確認できたが、その理由は分からない。

画質は音声同様滑らかさと質感の高いもので、同じDVDを再現してもノイズ感の少なさはノーマルのUD7006を圧倒した。大げさではなく、ノーマルの画質が「アニメ」ならば、UD7006/Specialは「実写」と感じられるくらい、質感が違っていた。751BDとの比較では色の細かさ、階調の再現がさらに優れ、暗部が浮かずにしっかりと締まりながら、なおかつ中間調がきちんと描写された。無理にコントラストを高めた画像ではなく、色彩が鮮やかで階調が豊富な映画を見るのに理想的なバランスの映像が実現した。動画の滑らかな動き、役者の肌の質感や物体の質感の高さは、画質にうるさいマニアにも評価されそうだ。ただし、Marantzの最上位モデルUD9004などと比べると「密度感」が不足するのは否めない。残念ながらベースモデルUD7006の性能を考えそこまでの性能は諦めて欲しい。

音質も同様でAIRBOWの最上級モデルのUX1SEや上級モデルだったUD8004/Specialと比較すると「密度感」が足りないと感じることがあるだろう。しかし、画質・音質におけるそれらの不満は、最高機種と比べての話であって(現在生産されていない製品との比較では敵はないはず)、比べなければ全く不満を感じない性能には十分仕上がったと考えている。

制作者自身がテストを行うため、その結果に疑いを持たれることはあるだろう。確かに少しの依怙贔屓はあるかも知れない。しかし常に「同価格帯で最良の製品を提供すること」が目指すAIRBOWのポジションであるし、それに達しなければ製品化しないと決めているから、制作者が行うテストの結果は当然の結果でもある。所得が下がりつつある今、お客様に「失敗して頂きたくない」それが私の一番正直な気持ちである。AIRBOWの主要なカスタマイズモデルに24ヶ月の保証を付けているのも、「返品保証サービス」をお付けしているのも「納得して製品を使っていただきたい」という考えの現れだ。高級BDプレーヤーが市場から消えた今、UD7006/Specialの存在意義は大きいと思う。貸出機ご用意するので、是非一度その能力をご自身でお確かめいただければと思う。

最近思うこと

人間は、並外れて強い知的好奇心を持っています。同時に知的好奇心を満たすことに喜びを感じますが、知的好奇心を満たす喜びは、食べ物や睡眠あるいは生殖活動を満たすことによって得られる喜びとは本質的に異なります。知的好奇心の探求は理性を育て、人間性を育むために欠かせないからです。知育玩具という言葉がそれを象徴しています。

 

知性を育てるために欠かせないのは、日頃耳にしたり目にしたりする「情報(環境)の質」も重要です。大阪発祥のお笑いは、「人を貶めて笑いを取ってはならない」という禁じ手がありました。古くからの漫才師はこのような笑いの取り方を絶対に行いませんでした。それを破ったのが今司会業などで売れている若手達(といっても50がらみですが)です。禁じ手とは人間の本能的な要求にダイレクトに結びついている「笑い」です。人をさげすんだり、馬鹿にしたり、そして得られる優越感で笑いを取る。そんな「愛のない乾いた笑い」で人は幸せになり、知性が育つのでしょうか?流行のクイズ番組にしても知識をひけらかして、自慢をしてそれを優れたことのように見せていますが、人の知らないことを「記憶」していることが、それほど素晴らしいことなのでしょうか?人間の知性とは記憶や頭の回転の速さとは、全然違っているのではないでしょうか?


大阪発祥の文化はお笑いだけではありません。商売も忘れてはなりません。私のビジネスに対する考え方の根本は、大阪商人として受け継いできた(教えられてきた)「商人の文化や考え方」に基づきます。大阪商文化の基本理念は「持ちつ、持たれつ」であると私は教えられました。本物の商人は遠い将来まで考え、瞬間的なその場の利益にはこだわりません。「損して得取る」という言葉に代表される先を見越した考え方です。大阪を代表する商人(ビジネスマン)に松下幸之助さんがいらっしゃいましたが、彼は戦争で自社が窮地に陥ったとき「社員を一人も首にしないこと」で社員のモチベーションを向上させ危機を回避したというTV番組を見ました。

 

消費者の選択は「買う、買わない」しかありません。しかし、その選択が私たちの未来を変えます。

2011年7月 逸品館代表 清原 裕介

 

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