HEGEL P30 H30 音質 比較 評価 販売 価格 テスト

アメリカのハイエンド・オーディオメーカー PASS (パスラボ) 超弩級セパレートアンプ

XP−20 ・ XA−200.5 をテストしました。

旧モデルのセパレートアンプ音質テストはこちらからご覧頂けます。


XP-20

XA-200.5

メーカー標準価格 ¥1,500,000(税別)

メーカー標準価格 ¥4,800,000(ペア・税別)
生産完了

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主な特徴(エレクトリホームページより抜粋)

PASS Laboratories のパワーアンプ、X series、XA series のPoint5 への移行が完成し、新たにラインプリアンプの開発にとりかかりました。
PASS パワーアンプ群に最適化されたXP プリアンプシリーズはXP-10、XP-20 の2 機種になります。

XP-20 はプリアンプ本体と電源部からなる2 シャーシの極めて高品質なラインステージオーディオプリアンプです。XP-10 同様、シグナルパス
内のコンポーネンツ数を最小化しながら、称賛すべき客観的パフォーマンススペックを実現しています。XP-20 は、XP-10 に比べ、電源回路を
別シャーシとした為、プリアンプ部のより洗練された設計、コンストラクションが可能となり、クロストークとSN 比に大きく貢献しています。

革新的な方法で作動するユニークな回路エレメントからいかに主観的品質が得られるかを見抜けられれば、その技術が芸術的な域に達しているとお判りになられるでしょう。

新XP プリアンプは、最先端のレコーディングソースをより実在感のある再生へと近づけます。 与えられたレコーディング品質に対し、よりダイナミックなプリアンプサウンド、ベースラインは、よりクリアに、よりクリーンに、より正確な描写となります。これは、不必要で単調な低音を除去する手助けともなります。例えば、楽器及び音声は、より洗練された空間的なエンベロープにて、よりよいスペクトルバランスで表現されます。 細やかなニュアンス及びディテールは、普段あまり気付かれることはありませんが、いま、それが、明らかとなりました。ー 例え、騒がしく、非常に複雑な音楽の一節であっても。 

10年以上に渡り得られた知識及び経験にこの新コンポーネントテクノロジーが合体しました。そして強化されたパフォーマンス及び重要なリス
ニング上の満足感の両立が可能となりました。XP シリーズの大幅な音響改善をお聴きになれば、必ずその進化を認められることと思います。

この高バイアスクラスA トポロジー回路を持つ新プリアンプでは、何百時間もの間、リスニングが考慮され、慎重な調整が行われました。そのため、よりよい空間的再現性及び音楽性を損なうことの無いダイナミックな正確性を持ち、改善された細部を容易に伝えることのできる製品がつくられました。 低音の鮮明度は、以前のモデルより良くなり、高いダイナミックパッセージはより重量感が増し、より正確になりました。スペクトル
バランスは、完全に細部まで整然としています。

この新しいプリアンプを初めてコンセントにつなぐとき、あなたが今までに経験したことの無いような、本製品の持つフルスケールのパフォーマンスをお聴きになることでしょう。

1997 年以来、特許Super Symmetric 回路トポロジーを使っているX シリーズアンプは、Pass Labs の主力ハイパワーアンプです。

Xシリーズアンプは、2 つのゲインステージだけによる深いバイアスのClass AB デザインと信号パスを最小にした構成でこの単純化にもかかわらず、X トポロジーのユニークな特徴により最高水準の主観的、客観的なパフォーマンスで、非常に高いパワー出力を成し遂げました。

昨年、X シリーズは出力デバイスをよりハイスピードに、またドライバー段の改良により「.5/ ポイント5」として進化しました。

この新しい「.5」X シリーズのクラスA 帯域のみに純化したXA シリーズはハイパワーを必要としないが、能率の高いスピーカーや最高度の質感を求めるのに最適なパワーアンプとしてデザインされています。

このシングルエンドのピュアClass A 動作のXA シリーズもX シリーズのポイント5 シリーズに続きバージョンアップされました。

XA .5 シリーズはドライバー段の改良、並びに高精度のIRFP 出力デバイスを72 個とXA200 の倍の数量を使用、低インピーダンスのスピーカー負荷にも万全の対応となっています。また高効率のセッテイングによりA クラスながら長期の安定性を持つパワー段になり、確実な進化を遂げています。

このXA .5 シリーズはSuper Symmetric .フロントエンドとAleph Class A 出力ステージを最高のキャラクターとして結合しています。XA シリーズの特長はピュアClass A パフォーマンスにもう少しのパワーを加算、甘美さと豪放さを合理的な出力レベルで両立させます。

XA200.5 は、モノ・ブロック・シャシー、8 オーム負荷で200 ワットを出力しますが、1000W アンプクラスのドライブ力を持ち、広大なダイナミックレンジとX シリーズアンプの豪放で制御された低音、Aleph シリーズの暖かいミッドレンジそして甘く魅力的なトップエンドを持ちます。

XA200.5 は、常にClass A バイアスで動作するため、X1000.5 ステレオアンプと同じ大きさのシャーシ2 台のモノラル構成です。大きなブルーイルミネーションのバイアス電流メーター、プリヒートに合理的なスタンバイスイッチ、アンバランス/ バランス両対応の入力端子、大型クランプのスピーカー端子、プリコントロールの12V トリガーを装備しています。

XP-20 Pre Amplifier 製品仕様

■ゲイン:2/12dB
■ボリュームコントロールステップ:64
■周波数特性:-3 dB at 2Hz 、 -3 dB at 60kHz
■高調波歪率:0.001%
■最大出力:7V アンバランス、 15V バランス
■出力インピーダンス:200 Ω アンバランス、1K Ω /leg バランス
■入力インピーダンス:48k Ω アンバランス、 48k Ω /leg バランス
■ CMRR:-60dB, 1kHz
■出力ノイズ:0.5uV 以下
■クロストーク:-95dB
■入力端子:XLR/ バランス(2 系統), RCA/ アンバランス(3 系統)
■出力端子:XLR/ バランス(1 系統), RCA/ アンバランス(2 系統)
■テープ端子:入出力 (RCA/ アンバランス)
■外部アンプturn-on:可
■ファンクション:L/R バランス調整、表示LED dim/OFF
■リモコン:ボリューム、ファンクションコントロール
■消費電力:25 watts/100V
■外形寸法/ 重量:
 本体432 W x 102 H x 340 D(ノブ端子含む) mm、7.65kg
 電源部432 W x 102 H x 320 D(端子含む) mm、8.65kg
■価格:1,500,000 円(税別)

XA200.5 Power Amplifier 製品仕様

■ゲイン:26 dB
■感度:1.79V @ 26 dB gain
■周波数特性: -3 dB at 1.5 Hz, -3 dB at 100 kHz
■定格出力:200W 8 Ω
■歪率:1% THD, 定格出力時1 kHz, 8 Ω
■最大出力電圧: 58 volts
■最大出力電流:48 amps
■入力インピーダンス:30 k Ω バランス、20 k Ω
アンバランス
■ダンピングファクター:200
■スルーレイト:50 V/uS
■出力ノイズ:200 uV アンウェイト 20-20 kHz
■ Balanced CMRR:-60 dB @ 1 kHz
■ DC offset: 0.05v 以下
■消費電力:700 watts
■動作温度:53 ℃ . above ambient at idle
■外形寸法:483 W x 712 D x 292 H mm
■重量:90.2kg
■価格:4,800,000 円(pair, 税別) 

試聴リポート

試聴ソフト

タイタニック

エリック・クラプトン

五嶋みどり

TITANIC
Sound Track

SH93091

輸入盤SACDハイブリッド

Eric Clapton

Clapton Chronicles

9362 47564 2

輸入盤CD

五嶋みどり

Encore

SRCR9055

国内盤CD

試聴機材

スピーカー
Vienna Acoustics
BEETHOVEN CONCERT GRAND

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CDプレーヤー
AIRBOW ・ UX1SE/Limited
AIRBOWマルチプレーヤーUX1 Supreme emotion
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今回テストするPass Laboratoryのフラッグシップは、オーディオ界で有数のサーキット・デザイナー、ネルソン・パスが設計した製品だ。Thresholdで「「STASIS(ステイシス)回路」」を生み出したネルソン・パスは、その後も活躍を続け現在に至る。この息の長い活動が、彼の実力を裏付ける。さて、それほど素晴らしいデザイナーの最新・最高の作品は果たしてどんな世界を見せてくれるのか?期待に胸を躍らせながら試聴を開始した。

まず、ウォーミングアップのため休日前の閉店度にアンプをセットし、72時間以上音を出してから試聴を開始した。
チョイスしたCDプレーヤーはAIRBOW UX1SE/LIMITED。それにAntelope audio OCXを繋いで万全の体制で試聴に臨んだ。

アンプやスピーカーの性能を把握するのに適しているソフトとして私は「タイタニック・サウンド・トラック」を好んで使う。このソフトは録音が良く、また「電子楽器」と「アコースティック楽器」が適度にブレンドされ、様々な角度からの音質チェックが可能となるからだ。

音が出たときの印象は、「思ったよりも普通」。これだけ高価でこれだけ巨大なアンプだから、先日テストしたHEGELよりも遙かに「すごい音」が出るだろうと身構えたのだが、その想像は軽く躱されてしまった。

良い意味でこのアンプは突出した部分が感じられない。底力は感じられるが、実際に湧き出るようなパワーを感じることはない。それでもじっくりと時間をかけて聞いていると、低音の押し出し感、高音の歪み感などが、音量に関わりなく「一定」であることに気づく。

ウルトラハイパワーなエンジンを「アイドリング」で回しているようなイメージ。つまり、この大きなアンプは「力持ちの黒子」に徹しているのだ。控え目で存在を主張しない。しかし、確実に仕事を粛々とこなす。乗ったことはないが、たぶんロールスロイスのような超高級車のフィーリングと似ているのではないだろうか?小音量から大音量へと一気に上り詰める楽節でも、揺らぎや何かの変動は全く感じられない。非常にリニアに音量だけが変化する。だから、安心して体をゆだねるように音楽に浸ることができる。強大な見えない何かに包まれているような、そういう壮大なイメージでタイタニックが聞けた。

エリック・クラプトンを聞いた印象も、タイタニックとほとんど変わらない。高域の切れ味はほどほどで、低域の押し出し感もそれほどではなかったからだ。

前回テストしたHEGELは私を「興奮させる何か」を持っていた。HEGELを「動」に例えるなら、PASSは「静」だと思う。音がそれほどハッキリしているわけでもない。印象もややあやふやだ。だから、個人的には少し「物足りない」感じがする。しかし、曲が進むとその印象は少し変わる。

曲が変わり、楽器が変わり、テンポが変わっても、やはりその「リニア」な印象は変わらない。変化のスケールはそれほど大きくはないが、スケーリングはリニアで粛々と与えられた仕事をこなしている感じだ。

「良さ」を求めるのではなく「欠点を出さない」そういう印象が強い。同じネルソン・パスが作った製品でも「First Watt」は、もっと若々しい印象だから、「作り分け」がなされているのだろか。静かに深い雰囲気でクラプトンが聞けた。

このソフトを演奏して分かるのは、このアンプが「電気的な音」を出すと言うことだ。バイオリンは上手く鳴っているが、生の雰囲気とは異質でピアの音も生で聴くような「鮮やかさ」が感じられない。薄いベールに包まれたような、少し靄がかかった空間で演奏が行われているようなイメージだ。しかし、それでも音の変化は非常に良くチューニングされリニアなので、「嫌な感じ」は全くない。それに比べ出力は遙かに小さいが、First Wattはもう少し生演奏に近いイメージでこのソフトを鳴らす。

個人的にはソフトを正しく聞くには「生演奏と同じ音量にするべき」だと考える。だからある意味でFirst Wattが、このソフトにはXP-20/XA200.5よりも適している。音量が違えば、演奏の音が正しく伝わらないことがある。しかし、それをオーディオに求めるのは正しいのだろうか?どれほど求めてもオーディオは生演奏と同じにはならない、それを求めるなら生演奏を聴けばよいはずだ。

オーディオの面白さは「拡大や縮小」が出来ることにある。スピーカーになるが、Rogers LS-3/5aはまるで盆栽のように精密なミニチュアサイズで交響曲を見事に鳴らす。それに対しMcintoshのスピーカーは、それを数倍の大きさに拡大して鳴らす。前者はイギリス製で後者はアメリカ製だが、たぶんそれは住宅を含めた「環境」に合わせて進化した結果だろう。そういう観点からPASSのアンプを見るなら、この製品はまごう事なきアメリカ・メイドだ。実物をより大きく拡大して大音量で聞くのに向いているのだろう。今回このソフトを聞いた音量では、その真価が発揮できたとは言い難い。

後書き

筐体が二つに分かれているプリアンプXP-20はともかく、パワーアンプXA200.5は非常に「でかく」そして「重い」。すでにサイズの段階でユーザーは選ばれる。この製品は、お金を有り余るほど持っている一部の「富裕層」向きの製品なのだ。それを前提にして考えないと、このアンプの評価はできないと思う。

ミドリの試聴でも書いたが、音楽は演奏されたときと同じ音量で聞くのが好ましいと考えるなら、平均的なスピーカーと8畳程度のリスニングルームの環境でクラシックを聴くのならば、アンプの出力は精々10Wもあれば足りてしまう。しかし、POPSやROCKのような電気音楽の世界では、出力の大きなアンプを使えば音量は必要なだけ大きくできる。しかし、一般家庭でそんなに大きな音が出せるのだろうか?まず無理だ。だからこのアンプのように200Wは、家庭では必要ない。ましてそれを純A級で出力する必要は断じてない。もし、その物量が小音量時のリニアリティーを上げてくれるなら意義はないのだが、残念ながら多くの大出力パワーアンプはその外観や価格と裏腹に小音量での「ダイナミックレンジが狭く(躍動感に乏しく)」感じられることだ。今回の限定されたテストではあるが、XP-20、XA200.5もその傾向が感じられた。

オーディオ機器に関わらず、趣味性の高い製品は価格レンジが非常に広い。だから1万円から数千万近いアンプが存在することになる。そのそれぞれを「性能差」で語ることには無理があるし、意味もないと私は思う。

 何度か繰り返して主張して来たことだが、趣味の世界では購入する製品の価格ゾーンを決めるのは「性能」ではない。もちろん、聞いてみて「良い」と思わなければ購入には至らないが、すでに気に入って購入を決めた機器をそれより遙かに安い製品と比べたりするだろうか?また、お店側がそのような薦め方をするだろうか?普通はない。

趣味の製品は、間違いなく自分へのプレゼントの意味を持つ。だから、無駄であれば無駄であるほど逆に価値が大きくなる。無駄金を使える余裕、それが自分がなし得たポジションの証になるからだ。結局このようなハイエンド・オーディオ製品を選ぶか選ばないかは、財布の中身、つまり収入の格差で決まる。収入の額にかかわらず趣味の製品、自分へのご褒美には「自分の出来る範囲のお小遣いを投入したい」それが人の心理だと思う。

それ故に趣味製品には「コストパフォーマンス」が存在しない。存在するのは「価格差を納得させられる意味づけ」だけだろう。単純な例を挙げるなら「腕時計」。高級腕時計には、低価品を超える精度は求められない。ハイエンド・オーディオ製品も、代価が必ずしも「音質でなければならない」とは思えない。まず価格ありき。次に見た目の大きさ、カタログスペック、そういうものが納得できるならば、商品(商談)は成立するだろう。

他方、財布の中身に限りがある一般的庶民が購入する機器であれば「ある程度コストパフォーマンスのスケールは必要」になると思う。今回テストしたPASS XP-20/XA-20は、明らかに富裕層を対象とした製品に感じられる。 届いた試聴機を開梱し、接続して音を出した瞬間、正直なところ購入へと心は傾いた。それだけのオーラをこの製品は持っている。最高の価格で最高のアンプを欲しいと望まれるなら、このアンプはそれに相応しい「納得」を与えてくれるだろう。

2011年 1月 清原 裕介

 

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