PIONEER PDP-5010HD SHARP LV52TH1 画質 比較 テスト 価格 販売

PIONEER 新型プラズマTV KURO PDP−5010HD

SHARP LV52TH1

フルスペック 薄型TV 画質比較評価テスト

IONEER PDP−5010HD  定価(税別) \685,715 (生産完了)
SHARP LV52TH1        定価(税別) \800,000 (大特価販売中!お問い合わせはこちら)

共に最高画質を実現したフルペックHD薄型テレビの東西の横綱

PIONEER PDP−5010HD 生産完了

SHAPR LV52TH1

両モデルの画質を徹底比較しました

逸品館1号館に展示中のPDP5010HD(後)とLV52TH1(前)

SHARP LV52TH1は、薄型テレビで世界で初めて“THX”を取得した製品です。SHARPの販売店向け秋の新製品発表会で初めて見たときは、普及型のモデルと画質があまり違わず“期待はずれ!”の烙印を押していたのですが、その後店頭でメーカーからでも気を借りて製品の評価を行ったところ、発表会で見たのとは全く印象が違う美しさに驚き、即座に店頭デモ機を発注しました。

このモデルの美しさについては、すでにこちらのページに感想を記載していますが、導入後プラズマTVの高画質モデルPIONEERのPDP−5010HDと実際に様々なシーンを比較し、その中から“比較ポイント”となるべき点をピックアップし、デジカメで撮影しました。

撮影した画像には、明るさ調整のみ画像処理ソフトで行いましたが、その他の処理は一切加えていません。しかし、人間の目で「動画」を見た場合には、その差はもっと顕著です。その理由は定かではありませんが、人間の目には「残像」が残るため、画質の違いが積分されて強調されるからかも知れないと考えることもできます。とにかく、今回撮影した画像では「実際の見た目の違い」が完全には反映されていません。また、この写真をご覧になられるパソコンのモニターがすでにこれらの高画質テレビの表現力を大幅に下回る場合やそれらの色再現性に問題があることも考えられます。弊社にある、いくつかの液晶モニターでこの写真を見ましたが、それでも違いの傾向は「ほぼ正しく」再現されることを確認しました。とにかく、ここまでの画質をデジカメで撮影しHPで表現するには限界を感じます。現在、上の写真のように2台を同じ場所に展示していますので、興味を持たれましたら必ず「店頭で比較視聴していただく」ことを強くお薦めいたします。

 

今回のテストでは、入力されるソースが

「放送映像(BSデジタル)」で内容が「1080i以上のハイビジョン」と「480iで撮影された素材を720iに変換して放送されているSDハイビジョン」を映したときにどのような違いが出るか?

外部からHDMIとコンポーネント(D端子)でブルーレイのソースとDVDのソースを入力したときにどのような違いが出るか?

の違いを検証しています。これらのテストによって、家庭でご覧になるほぼすべての条件下で「それぞれの製品がどのような性能を発揮するか?」を把握していただけると考えています。

BSデジタル SDモード放送 (放送ソースには、従来の480iが使われている放送を選びました)

LV52TH1

PDP−5010HD

PDP-5010HDに内蔵されているスケーラー(演算により画素を増やす回路)には、PIONEERが専用に開発した特別高画質な画像処理回路が搭載されています。その良さが顕著な場面を選んで撮影しました。

画面の一部を拡大した写真ですが、SHARP LT-52TH1に比べて、PIONEER PDP-5010HDは、細部までクッキリと描き出します。目で見た感じでも、PDP-5010HDが細かく、滑らかな印象です。

さらに古い時代のモノクロの放送を写してみました。SHARP LT-52TH1の、落ち着いた白の表現が魅力的です。 

画質の悪い映像の場合、淡い表現のLT-52TH1が見やすい印象です。

BSデジタル HDモード放送 (放送ソースには、照明が暗く、やや悪い場面を選びました)

LV52TH1

PDP−5010HD

PDP-5010HDの方が、クッキリと鮮やかですが、ややコントラストが強くなりすぎる傾向があります。

肌の色合いは、SHARP LT-52TH1が自然な風合いで、滑らかで落ち着いた印象です。

PIONEER PDP-5010HDは、色が鮮やかでコントラスト感が高くマイクの黒い網目の部分もしっかりとわかります。 

上の場面と同じく人の肌は、SHARP LT-52TH1が自然で滑らかな表現です。奥行き感も自然で滑らかです。

傾向としては、PDP-5010HDが画面から画像が飛び出すイメージです。LV52TH1は、画面の後ろ側に画像が展開する感覚です。

ブルーレイによる画像比較 (再生機 : PIONEER BDP-LX80)

LV52TH1

PDP−5010HD

HDMI 1080pによる接続です。

最初に見た感じでは、PIONEER PDP-5010HDがきれいに見えますが、 しばらく見ているとSHARP LT-52TH1の微妙な階調の良さが見えてきます。 ここでもLV52TH1により自然な風合いが感じられます。

D端子 1080iによる接続です。

PIONEER PDP-5010HDで見るD端子接続の花びらの細かい模写は、あきらかにLV52TH1の解像度感を上回ります。搭載されている スケーリング回路の優秀さが感じられる場面です。

LV52TH1では、HDMI接続よりも輪郭が甘くなりシャープネスが下がったような感じになりますが、色の階調の滑らかさ、自然さではD端子の方が優れていると感じられる部分も出てきます。リンゴの表面の微妙な色階調の表現が違うのがおわかりになるでしょうか?

DVDによる画像比較 (再生機 : AIRBOW DV9600/Special)

LV52TH1

PDP−5010HD

HDMI 1080pによる接続です。

D端子 480pによる接続です。

写真ではわかりにくいですが、SHARP LT-52TH1で見た船外の風景の質感がとても高く 船内と船外との差がリアルに感じます。

細かい模写は、PIONEER PDP-5010HDが優秀です。

HDMI接続とD端子では、それほど大きな差はありません。

まとめ

両機種共に、優秀なスケーリング回路が搭載されているので HDMI接続とD端子接続にそれほど差は感じられませんでしたが、送り出しの映像が良くない画質の悪いTV番組では、PIONEER PDP-5010HDのスケーリング回路の優秀さが際立ちます。

動きの速い場面で残像などが問題になる液晶TVも倍速駆動回路の搭載などにより、徐々に緩和されLV52TH1では、あまり気にならなくなっています。

PIONEER PDP-5010HDは、様々な映像ソースをきれいに変換して映す能力は 最高の性能を持っています。リビングのTVとして最大限の能力を発揮します。

SHARP LT-52TH1は、柔らかい模写で階調表現がとても優秀です。液晶テレビで こんなにも表現が豊かなテレビは初めて観ました。部屋の照明を暗くして 映画を観たときの、深い自然な色合いは映画の世界にそのまま入り込んでしまいます。

普段使用するテレビとしては、PIONEER PDP-5010HDが色味もきれいで良いのですが、特別なお部屋でシアターを堪能するのであれば、SHARP LT-52TH1が最良の選択になるでしょう。