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Sonus faber ソナスファベール Toy

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Sonus faber Toy

2008年春にSonus faber社を訪れたとき“Toy“は、音決め最終仕上げの真っ最中でした。

Sonus faber 本社・開発室での音決めの様子

床の上に無造作に置かれたToyのプロトタイプ。この段階では、両サイドは木材で仕上げられています。

ネットワークはバラックで組まれ、パーツや値の変更が即座にできるように配慮されています。

テストベンチで測定中のToy。スピーカー全面には反射防止用の吸音材が置かれています。

測定マイクはPCに直結され、リアルタイムで特性分析が行われ、音決めされて行きます。

Sonus Faberに使われる、皮革が巻かれたロール。このロールから型紙に合わせ、皮が切り取られます。

貼附されるオーナメントは、入荷の後一枚一枚傷や仕上げのチェックが行われています。

主な特徴

●レザー・シート仕上げの強靭なキャビネット設計

MDF材を使用したボックスの側面に、最大20mm厚のサイドパネルを取り付けたサンドイッ チ構造とすることにより、振動を効果的にダンプする強靭なキャビネットを実現しました。
さらにフロント・バッフルを傾斜させて、リア・バッフルとの平行面をなくして内部定在波の発生を防ぐとともに、バッフルに隣接する側板を適度にテーパー処理をして音の回折効果も排除しました。
キャビネット全面に張られた贅沢なレザー・シート仕上げは、ユニット近辺の音波の反射をコントロールする重要な役割も果たしています。

●リング・ラジエーター・ツィーターによる優れた高域特性

ツィーターには帯域幅、指向特性ともに優れたカスタム・メイドの25mm径シルク・リング・ ラジエーター型を採用しました。このツィーターの磁気回路に、強力な磁力をもつネオジウム・マグネットを採用することでコンパクト・スビーカーにふさわしい、小型サイズの高性能ツィーターを実現しています。
デュアル・ウェーブ・ダイヤフラムから前面に放射される音波は、中央部のデフューザーによって巧妙にコントロールされます。

●カスタム・メイドのミッド/バス・ドライバーによる滑らかな中低域特性

ミッド/バス・レンジには、セルロース・コーンを採用したカスタム・メイドの110mm口径 ミッド/ウーファーを採用。この樹脂繊維系素材コーンの表面には独自のダンピング材をコーティングして、共振のないタイトな低域レスポンスを獲得しています。
ウーファー・ユニットのフレームは背面の開口部を大きくとった構造とし、さらに90mm口径の大型磁気回路の中央部に排気孔を設けることにより、中低調のリニアリティーを大幅に高めています。
背面にはロング・バスレフ・ポートを装備して、コンパクト・サイズながら、しっかりとした低域を両生します。

●音質最優先のクロスオーバー・ネットワーク

ネットワークは、全再生帯域にわたって振幅と位相の両特性が最適となるように設計されました。
位相特性を優先させた3次フィルターのクロスオーバー・ポイントを4.5kHzに設定し、ツィーターとウーファーのつながりが、もっとも滑らかとなる周波数特性を実現しました。
ネットワーク回路には、空芯コイルやポリプロピレン・コンデンサーなど、音質最優先のパーツを投入しました。

●高音質スピーカー端子とロゴ入りクロス・グリル

スピーカー端子には、バナナ・プラグ対応のシングル・ワイヤリング高音質スピーカー端子を採用しています。
ウッド・フレームにクロス張りのグリルにはソナス・ファベールのロゴが デザイン・プリントされています。

主な仕様

2008年に発売された“Toy ¥168,000(ペア・税別)”は、外観に変更が加えられ
生産完了しました
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Minima Vintageとの主な仕様比較

  Minima Vintage Toy
方式 2Way・バスレフ
キャビネット ソリッド・ウォールナット材積層構造 分離サイドパネル構造MDF材による
総合成皮革張りキャビネット
ツィーター 28mm口径・シルクドーム 25mm口径・リングラジエター
ウーファー 120mmセルロース・アクリレート 110mmコーティング セルロース
クロスオーバー 2KHz (6dB/oct) 4.5KHz
周波数特性 55Hz-25KHz 60Hz-25KHz
音圧 84dB 87dB
インピーダンス 8オーム 8オーム
外形寸法 ※ W200xH330xD275(mm)
ゴム脚、端子を含む
W185xH265xD270(mm)
ゴム脚、端子を含む
重量 6.9Kg 4.9Kg

Toy搭載のリングラジエター型ツィーター。中央部にはフェイズプラグが突き出ています。振動板の剛性が高く、立ち上がりの良い、クッキリと芯のある音が出ます。

スピーカー端子は上級モデルほどではありませんが、オリジナルに製作された高品位なものが使われます。バイワイヤリングには対応しません。

フロントに装着されるオーナメント。取付のネジも特別に作られた、美しいものが使われています。ユニットの取付誤差非常に小さく、高品位に仕上がっています。

側面にある鋲も、Sonus Faberの文字が刻印された特別なものが使われます。細部まで手を抜かない、こだわりが強く感じられます。

“TOY”の仕上げについて

上の写真からもわかりますが、“TOY”の仕上げには「色ムラ」があります。これは、価格を抑えたために発生したものではなく、革ジャンパーやジーンズの“ウォッシュ仕上げ”と同じように、あえて“古い感じ”を出すために、行われています。予めご理解の上でお求めいただきますようお願い申し上げます。

※2010年発売の新型では、従来通りの“黒一色”に戻り色ムラはなくなりました。

Sonus Faberから、彼らがエントリーモデルと称する"Toy"が発売された。この製品は今年の春にSonus Faber社を訪問したときに最終の開発を行っていたモデルだ。その時、名称を尋ねると"Toy"にする予定だ」と聞いたので、日本では"Toy(トーイ)」は、オモチャのイメージで余り良いと思わない。"T"を"J"に変えて"Joy"にした方が、この製品にはふさわしいのではないか?とかなり強い要望を出しておいたのだが、それはあえなく却下されたようだ。とにかく、日本に入荷したときの名称は"Toy"である。

"Toy"の外観はスピーカーとしては、かなり風変わりなものだ。今まで前面のバッフルだけを本革で覆っていた彼らだが"Toy"は何と全面が合成皮革張りになっていて、木部は全く見えない。

両側には「Sonus Faber」の刻印がある直径1センチほどの真鍮製の鋲が埋め込まれている。この鋲は、構造上必要なものかどうかは分からないが、お洒落だ。サランネットには「Sonus Faber」の文字が、縦方向に印刷されているが、これは金色との塗料を使っているとはいえ質感はあまりよろしくない。あえて文字を縦方向としたこともアンバランスで、私には失敗のように思える。サランネットはつけない方が、遥かにお洒落で格好が良いのではないだろうか?

スピーカー端子は上級機とデザインは同じに見えるが、ほんの少しだけコストダウンしたものが採用されている。適切で上手な差別化だと思える。

"Toy"の形状は、前後左右・奥行き方向のバランスと、傾斜角度のバランスが非常に上手く取れていて、表面を覆う皮革の質感も相まって「彫刻」あるいは「置物」のような高級感が感じられる。かなり高級な調度品と並べておいても、決して見劣りすることはないだろう。

"Toy"の「もの」としての価値や存在感は十分に高く、誰もが納得できると思う。この隙のない外観と仕上げにエントリーモデルと称しながらも、高級スピーカーメーカーという位置づけにこだわるSonus Faberのブランドとしての姿勢を強く感じさせられる。

"Toy"のツィーターにはMinima Vintageとは異なる、上級機と同じリングラジエター型が採用されている。ウーファーはMinima Vintageと似ているが、価格の安いものが使われているようだ。このあたりの「ユニットの違い」が音にどのように現れるか?それも興味深い。

Bladelius Syn 、 Tyr の組合せで聞く Toy

Bladelius “Syn(シュン)” CD/SACDプレーヤー

Bladelius “Tyr(チュール)” プリメインアンプ

Minima Vintageとの組合せが良好だった、BladeliusのSynとTyrでToyを鳴らしてみました。

このスピーカーが届いた時、即座に3号館に展示しているMinima Vintageと入れ替え、聞いてみた。CDプレーヤーとアンプにはMinima Vintageと抜群に相性の良いBLADELIUSのSynとTyrをそのまま使ったが、音が出た瞬間、ちょっとがっかりした。Minma Vintegeが「本革の質感」だとすれば、Toyは「紙」のように感じられたからだ。

しかし、注意深く聞くとどうやらその音は、Toy本来の音ではなさそうだ。試聴機を送ってきた輸入代理店に電話して確認してみると、やはり!送ってきたToyは、ほとんど新品だった。

ほっと胸をなで下ろして、そのまま鳴らし込んで行くことにする。

“Toy”は鳴らし始めて数時間くらいから変化が始まり、24時間が経過する頃には最初とはまるで違う音に変化した。最初はパサパサとしていた音に潤いが出て、軽くて不足しているように感じた低音にも柔らかさや厚みと広がりが出て来た。

それから約1週間鳴らし続けて音質テストを開始したから、今からレポートする音質は、間違いなく"Toy"本来の音のはずだ。

 Stan Getz / Joan Gilberto : Getz / Gilberto 314 589 595-2

この曲はハイエンドショウトウキョウでもMinima VintageとSyn+Tyrの組合せで演奏した。なぜなら、もっともMinima Vintageに「ハマる」曲だからだ。

それをいきなり1/3の価格の"Toy"と比較するのは無理がある。Minima Vintageと比べると低音はやはり軽く、中高音の粘り付くような艶も足りない。全体的に軽快な感じになる。

しかしそれでもToy"の音には、明らかに他メーカーのこのクラス音スピーカーには感じられない、"Sonus Faber"の血筋を感じさせる滑らかさと艶やかさ、そして情緒深い厚みが感じられる。

"Sonus Faber"の上級モデルと比べると、深みや重みこそ少し不足気味だけれど、ボーカルの質感の高さと柔らかさ、シンバルの心地よい切れ味、サックスの木質的な響きの良さそういった部分には、このスピーカーの良さが聞き取れる。特に声は、「肉声」の潤いと柔らかさが伴った、耳にとても心地よいものだ。

ギターは低音が不足するので、少しウクレレ?のように楽器のサイズが小さく感じられるが、弦の乾いた音と胴の美しい木質的な響きは上手く再現されている。

パーカッションはリングラジエターの効果で、芯があって切れ味も良い。ここにMinima Vintageが採用しているソフトドーム型ツィーターとの鳴り方の違いがハッキリと感じられる。

ピアノは、アップライトピアノ的にやや重みが不足するが、木質的な柔らかさと独特の音色は上手く再現されている。

サックスは、リードを咥える口の動きが感じ取れるほど、音色が饒舌に変化した。

Minima Vintageがその名の通りの「実りきった音」を聞かせる“Vintage”モデルなら、"Toy"は、それよりも軽いライトボディーな音だ。どちらも最高の葡萄畑から作られた「出来の良いワイン」の"かをり"を感じさせるのは、同じだが、Minima Vintageの方が熟成の年月が長くふくよかだ。Toyは取れたてのワインのように新鮮でフレッシュな味わいを持っていた。

AIRBOW SA15S1/Master

AIRBOW PM15S1/Master

ここでアンプをMinima VintageよりもCremona Auditor Mと相性の良かったAIRBOWに変えてみる。

Minima Vintage と Auditor M の比較試聴ではリングラジエター型ツィーターの音は、BLADELIUSよりもAIRBOWとの相性が良いと感じられたからだ。

CD+AMPをAIRBOWに変えるとボーカルや伴奏がぐっと前に出てくる。Syn+Tyrではスピーカー後方に展開したステージが、"Toy"が挟む空間(2本のスピーカーの間)に定位するようになる。

明瞭度が増して、言葉の端々や子音の細やかさがハッキリと再現されるようになる。

音質はハッキリと現代的になるが、それが悪い方向に行くのではなく、解像度の大幅な増加、明瞭度の大幅な改善によって、目の前で演奏が繰り広げられているような錯覚に陥るほど生々しい音になる。

中音の厚みが増し、また低音方向への周波数レンジも拡大するため「小型スピーカーだから低音が切れている(あるところを境に低音がなくなっているように感じる)のは仕方がない」という感覚が消えて、低音が自然にローエンドまで伸びているように感じられる。

サックスはアルトからテナーになったように音に余裕が出て、楽器のサイズが大きく感じられるようになる。

パーカッションの金属を叩く音が、よりそれらしくなる。

ピアノも演奏会で良く聞く「それらしさ」が、より強く感じられるようになる。

情に流されながら聞いていた「甘めの演奏」が、プロっぽい正確さを感じさせる「芸術性」を帯びたものへと変化する。

Minima Vintageでは、AIRBOWの持つ「モニター的な=正確さが高まる」方向(Syn+Tyrが特別に甘すぎるのだけれど)への変化はスピーカーの持ち味を殺ぐことになり、あまり面白くなかったのだが、Cremona Auditor Mと"Toy"に搭載されているイングラジエター型ツィーターの「現代的な味」には、AIRBOWの音がより良くマッチし、その良さが引き出された結果となった。

総合評価

今回は「たった一枚」のソフトでToyを評価した。あえて複数のソフトを聞かなかったのは、それだけでSonus Faberが"Toy"で目差したものを明確に理解できるように思えたからである。

イギリスの著名なスピーカーに「LS3/5a」がある。誤解を恐れずに言うなら"Toy"はSonus Faber版の「LS3/5A」と言えるだろう。限られた周波数特性の中で、音楽を箱庭的に上手くまとめて聞かせる能力が"Toy"と「LS3/5a」に共通すると感じたからだ。

LS3/5Aの持つ独特の味わい。他のどんなスピーカーとも比べられない、ある種「盆栽的」と例えればよいのだろうか?「その独特のまとまり感」、「LS3/5a」に感じられる完成したミニチュア的な精緻さと同じフィーリングを、“Toy”にも感じる。

“Toy”が「LS3/5a」と違うのは、「LS3/5a」の盆栽そのもののような「枯れた(モノトーン的)」な味わいが"Toy"にはなく、もっとカラフルな「西洋風盆栽」のように感じることだ。

スケール感が大きく、下手なトールボーイ型スピーカーよりも壮大なステージが実現するのも「LS3/5a」とは、明確に異なる。音も明るく、情熱的でカラフルだ。しかし、それでもAIRBOWで聞く"Toy"の音に私は、「LS3/5a」と共通する「盆栽的」なまとまりを感じたのだ。

これ以上何を望むべきなのか?そういう高度に整ったバランス感覚、現代的に解釈された、西洋盆栽的な音楽構成の確かさ、そういうものを私は"Toy"に感じる。これ以上のいい音は、お金を出せばいくらでもある。でも、このコンパクトにまとまったキュートな魅力は"toy"でしか味わえない。

外観の特殊性も含め"Toy"は、まごうことなき「大人のスピーカー」である。しかし、それはベンツではなくアストンマーチンが似合うような、「お洒落な紳士」に使って欲しい味わいだ。

寝室に仕事場に、あるいはプライベートな空間に、このスピーカーは「感の高い音楽」という「鮮やかな彩り」を与えるだろう。現代的なHiFi路線から外れることなく、Sonus Faberの伝統の味「柔らかさ」・「饒舌さ」を引き出すことに成功した“Toy”は、Sonus Faberのエントリーモデルという枠を大きく越えた、存在感を感じる製品だった。

2008年11月 逸品館 代表取締役 清原 裕介

 

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