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ELAC EA-101EQ-G 小型DAC内蔵プリメインアンプ AIRBOW AI301DA Special TEAC 音質 比較 評価 レビュー 試聴

TAD デジタルパワーアンプ M1000、M2500 mk2 新旧、MANLEY 真空管プリアンプ(ヘッドホンアンプ) Neo Classic 300B、Jumbo Shrimp 聞き比べ音質比較テスト

TAD M1000、M2500 Mark2

 

  

MANLEY Neo Classic 300B、Jumbo Shrimp

 

  

聞き比べテストの概要

2018年9月、TADからRevolution Seriesの新型D級パワーアンプ「M1000(メーカー希望小売価格135万円/税別)」が発売されてすでに一年が経過しました。このモデルは、2015年8月に発売された上級モデルM2500 Mark2(メーカー希望小売価格168万円/税別)の下位モデルという位置づけですが、価格が近いだけではなく「技術的な共通点が多く、さらに3年分のアップデートが実施されているので、上位モデルにどれくらい音質が近づいているのか、あるいはそれを凌駕してしまうのか、3号館の展示品入れ替えに伴い、2モデルを真っ向勝負で聞き比べてみることにしました。

聞き比べは、まず「音量可変出力」を備えるAIRBOWのUSB-DAC「UD505 Special」をそれぞれのアンプにダイレクトに接続して行い、次にM1000にTADのプリアンプ C2000を、さらに逸品館が輸入を開始した「MANLEY(マンレイ/U.S.A)」社の真空管プリアンプ「Neo Classic 300B」と「Jumbo Shrimp」を組み合わせて、プリアンプの追加によりどのように音質が変化するかをチェックしました。

概要説明・YouTubeへのリンク

AIRBOW UD505 Special 販売価格 195,000円(税別)

TEAC UD505を高音質化した、AIRBOWカスタムモデルです。(メーカーサイトはこちら

最新のAIRBOW デジタル機器のご購入お問い合わせは、こちらからどうぞ。

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TAD M1000 メーカー希望小売価格 1,350,000円(税別)

M1000はM2500 Mark2と同じく、TADコンポーネントの基本概念「Dual logic-Circuit Technology(対称性の追求)」が貫かれています。増幅回路は入力端子から出力端子まで完全に独立した2台のアンプをバランス接続したBLT方式を採用し、電源回路は、正負電源の対称性だけでなく、電源トランスから整流回路、安定化回路などすべての電源回路を各チャンネル独立設計とされています。構造面でも電源トランスの配置や基板のパターン構成に加え、配線長にまでも同一性を考慮したデュアルモノ構造を採用されています。

電源にはスイッチングノイズの影響が生じないトランスドロッパー方式の電源を採用し、電源のS/Nを高めています。また、高品質オリエント材を使用した1kVAクラスのトロイダル型電源トランスは、一次および二次側巻線を結合させることでエネルギー変換ロスを低減しています。さらに、TAD専用に開発した大容量33,000μFの電解コンデンサーと高速ショットキーバリアダイオードで構成された整流回路は、クラスDアンプが持つスピード感溢れるダイナミックな音質を支えています。

リード端子を排除した超低オン抵抗を誇るパワーMOSFETを採用する、クラスD出力段は電力利用率90%以上の高効率特性を達成し、電源エネルギーをストレートにスピーカーへ伝えます。スピーカーの各ユニットと各アンプを直結することで、ユニット間での干渉を排除し、セパレーションの向上を実現する「Bi-Amp機能」を搭載。本機能の搭載によりアンプとスピーカーがもつ本来の性能を引きだし、歪の少ない澄んだ音の再現が可能です。

強固な肉厚アルミ筐体は、D1000 Mark2で新開発されたスパイク内蔵型インシュレーターによる3点支持構造を採用により、荷重ポイントの明確化や床からの振動の影響を低減を実現することで、情報量、力強さ、空気感を向上させています。さらに“Referenceシリーズ“で採用している強固かつ高品位の大型スピーカーターミナルの搭載により、機械的、電気的な接続安定度の向上を実現し、極太スピーカーケーブルの能力までも最大限に引き出せます。

外観は、CDプレーヤーTAD-D1000」「TAD-DA1000」とデザインを揃えることで、システムの美しさを追求するとともに“Evolutionシリーズ”の持つ俊敏、高品位、高音質のイメージを表現しています。使用環境でデザインマッチしやすいブラックとシルバーの2色をラインアップされています。

TAD M2500 Mark2 メーカー希望小売価格 1,680,000円(税別)

「TAD-M2500MK2」は、2010年に発売されたRevolution Seriesのパワーアンプ「TAD-M2500」のマイナーチェンジモデルです。Mark2では、電源回路やスピーカー出力回路を低インピーダンス化するチューニングが行われると共に「TAD-D1000MK2」と共通の新型インシュレーターを採用されています。

外観イメージもD1000 Mark2と合わせるため、トッププレートの表面処理がヘアライン加工に変更されました。

TAD C2000 メーカー希望小売価格 2,100,000円(税別)

DAC内蔵ラインプリアンプ。

TAD(ティー・エー・ディー)製品のご購入お問い合わせは、経験豊富な逸品館におまかせください。

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MANLEY Jumbo Shrimp メーカー希望小売価格 690,000円(税別)

業務用/スタジオ用 真空管式コンソール・マイクプリアンプなどの歴史ある専門メーカー「MANLEY(マンレイ)」社のコンシューマー(家庭)向け真空管ラインプリアンプ。低発熱の薄型デザインの採用で設置が容易です。

チャンネル当たり真空管を「3本」純A級領域で動作させることで、きめ細やかで透明な音質を実現しています。生き生きとした躍動的な音質と、トランジスターアンプ同等のローノイズ(M1000と接続し、スピーカーに耳を近づけてもノイズはほとんど聞こえません)を実現するために負帰還(フィードバック)を全体ではなく、必要な部分に最小限使うことで対処しています。

使われている真空管は、NOS(New Old Stock)の音の良いものが選別して使われ、MIT社のオーディオグレードフィルムコンデンサーや、アルプス製可変ボリュームなどこのクラスのアンプにはあまり使われる事のない高級パーツをふんだんに盛り込んでいます。さらにやはりこのクラスの製品ではあまり使われる事のない、ウォーミングアップ機能、MUTE機能、真空管の長寿命化など業務機で培われたノウハウがふんだんに使われています。

 

 

MANLEY Neo Classic 300B メーカー希望小売価格 1,080,000円(税別)

MANLEYは「真空管アンプの音質は、真空管そのものの響きに左右される」ことよく知っています。そして彼らは「300B」のサウンドをこよなく愛し、300Bを真空管式ラインプリ(ヘッドホン)アンプの出力に使うことを考え出しました。

300Bの甘く美しい響きを最大限引き出すために、あえて「ダイオード」をつかわず「整流管(5AR4)」を電源回路に採用、6LS7など大型3極管を純A級動作ですべての増幅回路に使うなど、MANLEYらしいこだわりに満ちています。

ラインとヘッドホンの出力切替は、上面のレバースイッチによる切替式が採用されているほか、ライン出力は「ダイレクト」と「トランス」の2種類から選択が可能で、ヘッドホン出力は「30Ω〜400Ω」・「400Ω〜4KΩ」の切替が備わるなど、業務機で培ったノウハウが生かされています。

さらにNeo Classic 300Bには、このアンプのために開発された革新的なリップルフィルターなどが搭載され、トランジスターアンプと変わらないローノイズが実現しています。スピーカーからはもちろん、ヘッドホン接続した時もノイズが聞こえないのは、感動的です。

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試聴テスト

比較試聴は、まずAIRBOW UD505 Specialの「RCA音量可変出力(真空管プリアンプにXLR入力がないため、あえてRCA出力を使いました)」にTAD M2500 Mark2を接続して試聴した後、アンプをM1000に変えて聞き比べ、次にUD505 Specialを「RCA音量固定出力」に切り替え、プリアンプとしてMANLEY Jumbo Shrimp、Neo Classic 300Bを接続して音質の変化をチェックしました。

試聴テスト(全部)

試聴テスト(M1000、M2500 Mark2 抜粋)

試聴テスト(C2000 抜粋)

試聴テスト(Jumbo Shrimp 抜粋)

試聴テスト(Neo Classic 300B 抜粋)

試聴に使った機器

 AIRBOW MBN-i7 販売価格 240,000円(税別)〜現金で購入)・(カードで購入

 AIRBOW UD505 Special  販売価格 195,000円(税別) 現金で購入)・(カードで購入

 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G)  生産完了モデル(中古で探す

試聴ソフト (CDからリッピングしたWAVファイルを使用)

音質評価

チェロらしい「柔らかさ」はよくでているが、最高域がやや丸まって弦の切れ味が少し欠ける。
中低域はとてもリニアに再現されるが、広域の輝きが不足するので全体的に音色が少しくすんだ印象がある。抑揚も、もう少し大きい方が良い。
カザルスの実直さと正確さはよく出るが、生き生きとした楽しい雰囲気がやや不足気味に感じられた。

奥行きがとてもよく出る。ホールの立体感の再現は素晴らしい。
中音域の人が聞き取りやすい部分の楽音の分離は良いが、高域の分離館はもう一歩甘く、サイズの違いによる弦楽器の倍音構造差異の再現性は少し不明瞭だ。

ハーモニーはもう少し艶が欲しいと感じることがあるが、その部分を除けば大編成の音楽が実に正確に再現される。ティンパニーやチューバホーンなどの大型楽器、低音楽器の再現はとてもリアルだ。
スケール感は申し分ない。音量を上げるとさらに良くなるだろう。

弦楽器の高域がややくすんで感じられたので、バンジョーはどうなるかと思ったが、この演奏のバンジョーの伸びやかさ、バイオリンの切れ込みの鮮やかさは文句がない。弦が緩まずに、ぴしっと張り詰めている感じがよく出る。複数の楽器が重なる部分でも、分離感は上々。
この演奏の良さである「一糸乱れぬ感じ」はとてもよく伝わってくる。一つずつの楽器の個性の違い、演奏の抑揚がもう少し大きく再現されれば完璧。

ピアノの音はひずみがなく、美しい。低音の揺るぎのない安定感も抜群。
ボーカルは、歌っている体の動きはリアルに伝わるが、情緒的な部分はややあっさりして感じられる。
音はよく、精度も高く、演奏をあるがままに再現するが、楽しさという部分ではやはり物足りなさが残る。

指打ちの音の立ち上がりと立ち下がりは、とても自然。ボーカルもハスキーな感じがとてもよく出る。
もう一歩リアルな感じが足りないのは、組み合わせているDAC(AIRBOW UD505 Special)との相性のせいかも知れない。TADは響きの少ない実直な音。UD505 Specialも同様の方向性を持っているから、どこかで「プラスアルファ」を加えることで、音悪を聴く楽しさが全く変わってくるはずだ。プリアンプでどう変わるか楽しみだ。

また、今回の目的はプリアンプによる「プラスアルファ」を探ることだから、こういう音が基準としてで良い。
M2500 Mark2 総合評価
UD505 Specialとの相性もあると思うが、全体的に「艶(情緒)」が抑えられているイメージが強く、決して内向的な鳴り方ではないが、もっと爆発的な躍動感を求めたくなる。その主な原因は、中低低域の圧倒的に高い解像度感に高域のそれが追いついていないためだろう。

中低域のリニアリティーは圧倒的に高い。だから、低域が膨らみがちなスピーカーをきちんとコントロールするだろう。高域はやや出過ぎているくらいのスピーカーの方がマッチしやすそうだから、低域が膨らみがちで高域の解像度が高いスピーカー、たとえばB&WやTANNOYなどと組み合わせると良い結果が出るだろう。

M1000の音質は、M2500と比べて明るくて開放的だ。広域が良く伸びて、M2500で不足しがちだったチェロの柔らかい感じや、カザルスの弓を動かす丁寧さがよく伝わってくる。
空気感や雰囲気も良くなった。低域の量感は若干スポイルされているかもしれないが、トータルとしてはM1000の方が、音楽にすっと入って行ける「求心力の強さ」を持っている。
チェロの音色の変化が大きく、躍動感も強く、演奏がより生き生きと躍動する。

低域の重厚感、重量感や密度では、さすがにM2500mk2にはかなわないが、音がいきなり大きくなる部分での音の「立ち上がり」がM2500よりも素早く、演奏にメリハリが出てきた。
弦のスリリングな感じ、楽器の大きさによる倍音構造や音色の違いもM2500mk2よりもはっきりと聞き取れる。
M2500mk2でやや不満だった「曇った感じ、こもった感じ」が完全に払拭されて、演奏が部屋いっぱいに躍動する。
前後左右への広がりも大きく、M1000ならAIRBOW UD505 Specialとの組み合わせでも、納得ゆく音質で音楽を楽しめた。

M2500mk2のような圧倒的な密度感の高さ、緻密な感覚はないが、その代わりに演奏が軽やかで楽しく聞ける。
バンジョーは音色がころころと変化して、とても楽しい。伴奏のギターの切れ味も抜群だ。
バイオリンは、強弱の変化が、M2500mk2よりもはっきりしてきた。それぞれの楽器の分離も良い。ウッドベースの音階もはっきりと伝わる。
ようやく、体が動き出しそうな音になってきた!

ピアノの音色が透き通ってきた。ボーカルも息づかいが伝わるような、雰囲気の濃さが出てきた。
ハーモニーも分離が向上し、美しい倍音の重なりが聞き取れる。
音を通じて、奏者の体の動きが見えてくるが、これはM2500mk2では伝わりきらなかったところだ。
それでも、まだわずかに「ざわざわした感じ」が残っているのは、聞こえない高域にわずかなノイズが乗っているのかもしれない。

M1000の音はM2500mk2よりも重心がやや高いのか、ボーカルのトーンが一段高くなった。
ボーカルの艶は、M1000が優れてるが、指うちの音の力強さや、スピーカーユニットをきちんと動かしている感じは、M2500mk2がM1000を上回っていた。高級なパワーアンプというイメージは、やはりM2500mk2にある。
M1000は美しく、きめ細やかな音だが密度がやや低くいので、セパレートアンプと言うよりは、上質なプリメインアンプのような鳴り方に感じられることがあった。

TAD M1000 総合評価
M1000は、M2500mk2よりも安いが、同じ演奏を聴いていて楽しい。M1000を聴いてしまうと、M2500はまだ「発展途上の音」だという気がさえしてくる。
低音の厚みや重厚感ではM2500mk2がM1000を上回るので、すでにM2500やM2500mk2をお持ちで、スピーカーがバイアンプ駆動に対応しているなら、M1000を高域駆動用に買い足せば素晴らしい音質が楽しめそうだ。
新たにアンプの購入をお考えなら、迷わずM1000をおすすめする。
また、デジタル・アナログという区別にかかわらず、M1000はこの価格帯のパワーアンプとしてトップレベルの実力を持ち、D級ならではの、癖のない音も新しく好感が持てた。

一音が出た瞬間に雰囲気が、よりリアルになったことがわかる。
音と音の間が響きで埋まって、音の密度感が向上する。チェロの音量と音色の変化量もぐっと大きくなっている。
まだわずかに、デジタル的と感じる、乾いた感じは残っているが、演奏の生々しさ説得力は大きく向上した。

ダイレクト接続では感じられなかった、音が消えた後に残る「ホールの響き」が伝わるようになってきた。バイオリンの裏で奏でられているコントラバスの低い響きも聞こえる。
弦楽器の切れ込みの鮮やかさが向上し、この演奏ならではのスリリングな感じがよりはっきりと伝わってくる。そして、素早いリズムからゆっくりとしたイメージに変化してゆく部分の流れの差も大きくなってきている。
音の広がり=立体感はそれほど大きく変わらないが、音が消えた向こう側に残っている響きが伝わるようになり、生演奏をホールで聴いている残響のバランスにぐっと近づいた。

バンジョーとギターの音にしなり感が出て、音が弾力的になった。それは楽器の響きの変化が最後までしっかりと出るからだろう。
バンジョーをつま弾くのが、一本調子ではなく、まるで人間の歌っているようにバンジョーの音色がはっきりと変化することが聞き取れる。バイオリンは、そのイメージがより生演奏に近づいてきた。
真剣な中にも楽しさがあり、楽しいけれども情に流されはしない。そういう、プロっぽい良さが伝わってきた。

ハーモニカを吹く奏者の「ほっぺの膨らみ(動き)」まで見通せるほど、細やかにその音色が変化する。
ピアノの響きはさらに美しい。ピアニストが絶妙な「間」を持って、ピアノを丁寧に奏でている様子がよくわかる。
ボーカルは、子音の荒れが抑えられて、なまめかしく艶っぽくなった。この曲の主題である、旅愁がしっかりと伝わってくる。
M2500mk2をダイレクトに繋いでいたときは、粉っぽい絵の具で描かれた絵画を見ているようだったが、パワーアンプをM1000に変え、プリアンプを追加したことで音が湿り気を帯びて滑らかになり、生演奏のようにリアルになった。

指うちの音がくっきりして、リアルになった。ボーカルは、いわゆる唇のぬれた様子がわかるような鳴り方をする。
けれどもまだこの曲では、どこか素っ気ない感じが残っている。
本当に良い音で女性ボーカル曲を聴くと、歌い手を想像し、その女性に惚れ込むような気分になるが、今の音にはまだそこまでの妖艶さはない。20歳そこそこの女性が歌っている雰囲気だ。

TAD C2000 総合評価
プリアンプは、音量を調節するための道具ではなく、演奏に命を与える大切なコンポーネットだと理解できた。
C2000は、その仕事を実に控えめに、けれどしっかりとやってのける実力を持っている。

チェロの木質感、良い楽器が持つ「甘い響き」が見事に創出される。
高域はまだ伸びきっていないが、超高域のロールオフ感が自然なので、高域が不足している、不満があるという感じはなくなった。
中音に粘りとメリハリが出て、カザルスが弓を止めた瞬間の雰囲気、弓の速度の変化(ボーレート)がとてもよく伝わってくる。
ノイズが、柔らかくなって、アナログ録音らしいいい意味でのノイズに変化した。
止まっていた時間が動き始めたような感覚になる。

導入部の大音量の「切れ込み」がぐっと鮮やかになる。弦楽器のスリングなイメージ、金管楽器の輝き、木管楽器の打鍵音、あらゆる音が一段とリアルになる。空気感も出て、ホールで演奏を聴く雰囲気にぐっと近づく。
カザルスの演奏でも感じたが、止まっていた時間が動き始めるような、無機物に命が宿るようなイメージの変化がある。繊細さはさらに向上し、聴感上のS/N感、ダイナミックレンジもはっきりと向上した。
外観から特別な印象は伝わらない「Jumbo Shrimp」だが、その音質はやはり長くプロ機器を作ってきたマンレイの実力の高さがひしひしと感じられるものだ。後半部の「盛り上がり」は、本当に素晴らしいものになった。

それぞれの楽器の音量や、存在感が適正化され、より快適な立体感が生み出される。ギターの弦の数が増え、バンジョーの音色のバリエーションがいっそう豊かになった。最も大きな違いは「演奏者が楽しそうに演奏している」ことが伝わることだ。
すべての音が軽く、すがすがしい。目を閉じると、生演奏を聴いているとしか思えない。

どこが違うとか、こう変わったとかという変化ではなく、演奏がただ「自然で生々しく」なる。もはや、デジタル機器を使っているという印象は完全に消えて、良質なアナログソースを聴いている雰囲気だ。
誇張された感じはなく、ただただ自然な音。体と心とゆったりとゆだねることができる。
C2000のように複雑でもなく、スペックもそれに届かないJumbo Shrimpだが、この演奏にある一カ所の「レコーディング時のひずみ」、その瑕疵さえいとおしくなるような鳴り方が素晴らしい。

C2000はスピーカーをより良質なオーディオ機器にグレードアップするが、Jumbo Shrimpはスピーカーを楽器に変える。

指打ちの音に湿り気が出て、ボーカルの唇もしっとりと濡れてきた。ボーカルの美人度は、断然アップする。こういう音で女性ボーカルを鳴らされると、おもわずいけない妄想の世界に引き込まれてしまいそうになる。合ったこともなく、実際に見たこともないボーカルに恋い焦がれてしまいそうだ。後半のボーカルがメインになるところでは、ぐいぐいと引きつけられる。
ともかく、素晴らしいところが多いので、いくらでも褒め言葉がわきああってくる。このプリアンプを使うことで、M1000はその実力を100%以上引き出されてくる。低音も実にしっかりと出て、その押し出し感も素晴らしい。
MANLEY Jumbo Shrimp 総合評価
Jumbo Shrimpでまず驚かされるのは、その圧倒的なS/Nの高さ。それも、聴感上ではなく「物理的(スペックとして)」のS/Nの高さだ。それがどれくらいすごいかといえば、残留ノイズの音量がTAD C2000とほとんど変わらないといえば、伝わるだろうか?
とにかく真空管アンプの領域は完全に超えている。このS/Nなら、どんなにスピーカーに耳を近づけてもノイズは聞こえないだろう。

そして、こんなすごい物理特性を持ちながら、その音質はどこまでも真空管らしくスイートで心地よい。

切れ込みはさらに鮮やかに、響きの透明度は増し、艶めかしさは最高潮に達する。こういう変化は、トランジスターアンプでは不可能で、真空管アンプならではのものだ。

それを、真空管アンプの欠点、たとえば解像度の低下、低音の痩せ、ノイズの発生などを一切排除して実現させているのが素晴らしい。価格も高くない。

カルスの奏でるチェロの音色になんともいえない深みと、滋味が出てきた。
心なしか演奏もゆっくりと感じられる。
弓が弦と当たる瞬間の音、弦にかけている圧力。
あらゆる表現が一段と細やかで、しっとりとしてくる。
どこがどうなったのかは分析できないが、演奏がとても深くなる。
オーディオを聴いているという印象は、完全に消えてしまい、ただただ演奏の素晴らしさに引き込まれる。

Jumbo Shrimpでも素晴らしいと感じたが、Neo Classic 300Bは、音の深みと迫力が違っている。生演奏よりもずっと小さい音でも試聴だが、体と心は完全にホールで聴いているイメージになっている。様々な音がめまぐるしく変化し、形を変えながら空間を大きく移動してゆく。フルスクリーンで描写される、フルカラーのシネマを見ているようだ。
もはや、プリアンプを使わずに聴いていたときとは比べものにならないし、UD505 Specialからこんなに美しい音が出てくるとも信じられない。価格以上に大きな変化、根本的に何かが変わってしまったように感じる。
これを聴いてしまえば、プリアンプを使わないで鳴っていた音は、音楽ではなかったと断言できるほど大きな違いがある。

バンジョーの音色が本物っぽい。伴奏のギターは、弦の数が増えた。
音と音の間になんともいえない「合間(空間)」が生み出される。
音場空間が大きく広がり、スピーカーの存在感が完全に消える。
最近は、ミュージックPCの素晴らしさにばかり気をとられていたが、歴史ある真空管の音質は、それをハッキリ上回る。
いったいどうしたらこういう音を出せるのか、まるで魔法のようだ。
バンジョーの弦と皮の動く感じ、たわむときと張り詰めるときの動き、実際の楽器を聴いているときと全く変わらない。

ただ驚かされるばかりだ。

ピアノの入り方、ボーカルの歌い方、プリアンプがないときとは全く別物になっている。ただただ、演奏が魅力的になり、自然と演奏に聴き入っている自分を感じるようになる。

本当に良い音は、どこがどのように変化したかはわからない。事実、もはやデジタルの音ではないし、オーディオの音でもない。目の前には、再現された演奏、リアルな生演奏だけが存在する。
驚くほど贅沢で、すべてを忘れさせるほど素晴らしい、時間が流れてゆく。リスナーは、只その心と体をゆだねるだけで良い。

ウインドベルの音色が心地よい。指打ちの音は、本物と見まごうほどリアルになっている。そして、今までは気づかなかったが、指うちの音が後ろから前へ、左右へと動いているのを感じる。

ボーカルは余裕たっぷりで、ぐいぐいと聞かせてくる。魅力もたっぷりだ。

もちろん素晴らしくなっているのは、ボーカルだけではない。伴奏も負けずに素晴らしい。

すべての音に無駄がなく、一切の不自然さがない。命のない音に、生命の息吹が吹き込まれたように、演奏に命が宿る。
音そのものを聴いていても楽しいし、演奏に身をゆだねても良い。どんな方向からでも、演奏を楽しませてくれる。
MANLEY Neo Classic 300B 総合評価
素晴らしいS/Nで全くの無音だったJumbo Shrimpと比べると、Neo Classic 300Bは、ウーファーに耳を近づけるとわずかにハムノイズが聞こえる。これは、電源事情に敏感な直熱3極管を出力に使う限界だろう。もし、そのわずかなハムノイズさえ嫌うなら、商業電源のノイズを除去するなど、それをキャンセルする方法を講じる必要がある。

けれど、そのわずかなノイズを除けば、Neo Classic 300BもJumbo Shrimpと同じように真空管を使っているとは信じがたいほど、S/Nは高い。音質の素晴らしさは、あえてもう一度書く必要はない。

EAR 912も素晴らしい真空管プリアンプだが、常にEARの音色を意識させる。それに対して、Neo Classic 300Bには、アンプ独自の「音色」がない。システムや演奏の音色を変えずに、録音再生のプロセスで損なわれた響きの美しさや立体感、生命感だけが蘇る。Neo Classic 300Bは、音楽ファンのための究極のプリアンプと断言できる。
音をいじりたいオーディオマニアには、物足りないかもしれないが、オーディオを音楽を聴くための道具としてだけに使いたいなら、このプリアンプを使うだけでそれが実現する。過去に存在した、最高の名品と比べても何ら遜色はない。
108万円という価格のとらえ方には、様々な考えがあってしかるべきだと思うが、私は近年まれに見る「良心的価格」だと思う。
それは、MANLEYが純粋なオーディオメーカーではなく、コストパフォーマンスが求められる業務用機器のメーカーであることと無関係ではないだろう。

2019年8月 逸品館代表 清原裕介

TAD D1000 Mark2とM1000を組み合わせて、Focal SPECTRAL40thを聞いたときの音質評価はこちら

 

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