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Wireworld
Gold Eclipse 5-2 RCA インターコネクト ケーブル (GEI5-2)
Gold Eclipse 5 スピーカー ケーブル (GES5)

audioquest River Series
colorado RCA インターコネクト ケーブル

columbia RCA インターコネクト ケーブル
音質比較による評価テスト

根強い人気のアメリカ製最高級ケーブル“Wireworld”と“audioquest”の新型ケーブルの比較テストを行いました。加えて“Wireworld”の超弩級スピーカーケーブル“Gold Eclipse5 (旧型)”の音質テストも行いました。

使用CDプレーヤー AIRBOW DV12S2/Special Mark2

使用アンプ       AIRBOW PM6100/KAI3

使用スピーカー    VIENNA ACOUSTICS T2G

使用アンプは、標準的な電源回路と増幅回路を持つ製品としてAIRBOW PM6100/KAI3をスピーカーには広帯域で現在の平均的なインピーダンスを持ち、なおかつ音が細かく癖がない製品としてウィーンアコースティックのT2Gを使用しました。どちらの製品も癖がなく中高域の音質は価格を遙かに超えるほどですが、低域がやや薄いためどうしても「上級モデル」に目移りしがちな製品です。その「若干の物足りなさ」がケーブルの変更だけで補えるのかどうか?一般的な高級ケーブルの購入動機と考えられる「本質的な部分」をチェックするために、今回はあえて「ちょっと我慢しなければならない?」と感じられる組合せをあえて使っています。

今回の試聴ディスク

CASSANDRA WILSON

belly of the sun

東芝EMI / TOCJ-66137  

CASSANDRA WILSON(カサンドラ、ウイルソン)は、深みのある音楽性と透明感の高い録音でオーディオファイルにも音楽ファンにも馴染みのある名前ではないだろうか?このアルバムも彼女らしく、コンテンポラリーで少しアンニュイに仕上がっている。ズームアップされたような音質で収録されているアコースティック楽器の再現性と空間性の再現を比較するために、そしてなによりもその独特の愁いを帯びた彼女のボーカルがどのようにイメージされるか?ケーブルの比較には、適していると考え今回のテストに使ってみた。

テストは、RCAインターコネクトケーブルとしてAETの前身であるS/A LAB HIGH-END-LINE MWT PLUSをスピーカーケーブルとしてAIRBOW HCR-ACF(新製品です)を基準として行いました。

HIGE-END-LINEは、3万円前後のケーブルとしては情報量(音の細やかさ)が非常に多く、かつ明瞭度が高くそれまで聞こえなかった「音」がハッキリと聞こえるタイプのケーブルです。

AIRBOW HCR-ACFは、好評発売中の6N14Gの上位モデルです。導体の容量をアップしてPSEを取得、電源ケーブルとしても使えるよう絶縁体の種類を変えています。高純度の銅を使用し¥1,500/1mのケーブルとしては、音も細かくコストパフォーマンスに優れた製品です。6N14Gの滑らかで広がり感の豊かな中高域の良さを踏襲しながら、中低音の厚みが増強されてより完全なピラミッド型バランスの音調に仕上がりました。システムを選ばず音楽を安心して楽しんでいただける聞きやすいケーブルです。

テストは、スピーカーケーブルをAIRBOW HCR-ACFに固定し、RCAインターコネクトケーブルの音質比較から始めました。いつもの通り、ケーブルの価格やカタログのコメントはまったく見ないでテストに臨んでいます。それは、事前にカタログなどを読んでしまうと、どうしても(プロでさえ)印象が先入観によって変わってしまうからです。

試聴は、「高音、中音、低音」の3つの帯域にポイントを絞った変化と、全体の質感や音楽がどんなイメージに聞こえるか?という方向でコメントによる評価をしています。
採点は基準の組合せを「10」として、被験者のイメージを相対感覚の数字として採点をしていますが、点数はあくまでも個人的な感覚によるもので「絶対的」なものではありません。また、使用機器や環境によってケーブルによる音質変化が異なるなどの理由で、このインプレッションの結果と実際にお使いになられた場合の音質が一致しないことがありますのでご注意下さい。

基準ケーブルによる音質

評価:10
高域
は、ややドライでカチッとした傾向。音速は非常に早い。
中域は、癖がなくやはりドライな方向。モニター的だが、引っかかりがなく音がスッとでるのが心地よい。厚みとエネルギー感があり、ボーカルがしっかりと前に出てくる。
低域は、たっぷりしているがルーズではない。重低音までの伸びはないが、スピーカーなりといった感じの出方をする。中域のエネルギー感からすると、低域が少しもの足りない感じがするがT2G本来のイメージに近いので、これはケーブルの癖ではないと思われる。今後のテストでも、この「若干の低域不足」が解消するかどうか?注意して聞くことにする。

全体の印象としては、癖がなく音がスムースに素早く出てくる感じが強い。あからさまにスピード感を感じさせるわけではないが、アタックの出方は非常に素早くスムーズ。パーカッション(ドラム)のスキンの音も乾いていて、きちんと出ている。シンバルの切れ味や金気も心地よく耳に入る。エネルギーバランスは、中域が強く、高域の切れ味も十分。それと比較すると低域の重量感が少し物足りない。空気感や空間の広がりは十分。それほど広くないスタジオでセッションを行っているというイメージに聞こえる。

RIVER SERIES

チーター、パンサー、ジャガーという「ビッグキャットシリーズ」の後継モデルが今回発売されたナイアガラ(今回未テスト)、コロラド、コロンビアと名付けられた「リバーシリーズ」です。リバー・シリーズの主な設計要素は以下の通りです。

誘電体バイアス・システム(DBS)(米国特許7126055)
すべてのリバー・シリーズの絶縁体に48Vまたは72Vの電荷を一定にかけることで、性能を大幅に向上させることができました。DBSでは、ケーブルの中心にあるDBS専用の導体と外部のシールド状の導体との間に連続してDC電圧電位(DCバイアス)をかけます。これにより常にケーブルの絶縁体を完全に分極化することかできます。すなわち、信号レベルのない状態をほぼ達成することができるのです。その結果、電源を切ることがない機器で連続して使用しているケーブルでも、音の透明性とダイナミクスが大幅に向上します。

DBSバッテリー・パックはケーブルの製作時に取り付けられるため、余分な慣らし期間を必要としません。「負荷」がかからないためバッテリーは何年も使用できます。テストボタンとLEDを用いて時折バッテリーの状況を確認することかできます。


エアー・チューブ
リバー・シリーズに使用されている、導体と絶縁体の間のエアー層を表わします。エアーはエネルギーを吸収して後にこれを放出することがないため、最も優れた絶縁体だと言えます。エアー・チューブの内径は内部の金属の外径よりはるかに大きくなっているので、エアーが主な絶縁体となるのです。


ノイズーディシベーション(消散)システム
高周波(RF)エネルギー形態のノイズは良質の音にとっては最大の敵です。コンピュータや携帯電話などの高周波を発する装置が広く普及したため、現在の環境は以前にも増して高周波に汚染されています。従来、高周波エネルギーは、銅組金属やアルミホイルから成るシールドを用いて、インターコネクト・ケーブルのアースに送られていました。このシールドは不必要な高周波ノイズをキャッチするアンテナの機能を果たします。このアースヘの高周波「放出」により機器の接地基準が変調されます。これにより信号も変調され、歪みが生じます。例えば、電気的アースを「地球」だと考えてみてください。高周波エネルギーを地面に流すと、「地球」に様々な規模の激しい活動、いわゆる地震が生じます。この地震か地球/地面にあるすべての静止(または移動性)物体に大きな波乱を引き起こします。電気的に考えると、信号はアースに乗っています。この時アースが変調すれば信号も変調されるのです。ノイズ・ディシベーション(消散)システムによりこの変調の影響を大幅に抑えることかできます。では、どのようにして抑えるのでしょうか?それは様々な「シールド戦略」を組み合わせて、高周波エネルギーがアースに放出される「前に」高周波エネルギーを削減するのです。金属と炭素入り合成繊維を組み合わせることで、ほとんどの高周波干渉(RFI)が機器の接地面に達しないようにします。炭素入り合成繊維には、この高周波エネルギーの一部を熱に変えて、エネルギーを非常に効果的に「消散」させる機能があります。金属は受動的に使用すれば、入ってくる高周波を消散させ、削減させるもう1つの要素として利用できます。どのような高周波であっても、アースに放出される前に(アースに取り付けられた内部ホイル経由で)、敵であるこの高周波を大幅に削減することができます。その結果、信号の変調を劇的に抑え、歪みのない高品質の音を出すことができるのです。

コールド・ウェルド(冷問溶接)システム
コネクターに単一または複数の導体を取り付ける上で最も難しい問題は、導体とコネクターの間の電気的・機械的な接続をいかにして完全に行うかということです。ケーブルとRCAまたはXLRブラグとの接続方法には一般的に3種類あります。ハンダ付けは接続方法としては最も一般的なものです(実際にはハンダ付けは皆同じではありませんが)。抵抗溶接は最も優れているとされるハンダ付けよりさらに優れています。とはいえ、ハンダ付けでは異なる金属の層ができるため歪みや反響が起こりますが、これは溶接(スポット溶接)でも同じです。ケープルとブラグの境界に合金を作れば、ハンダ付けよりははるかに優れたものになりますが、それでも不必要な中間層ができてしまいます。ケーブルとプラグの品質について詳しく研究した結果、接触システムを検討してみようと思いました。Audioquestの新しいコールド・ウェルド・システムは、導体の構造的な完全性をそのまま保てる優れた接続方法によりこの間題を解決しました。冷間溶接システムとは、接触点で高圧で接触されることに加え、銅または銀入りペーストを組み合わせた方法です(とても高価なマテリアルですが銀製導体には銀ペーストを、銅製導体には銅ペーストを使用しています)。圧力を調整すれば、熱を使わずに導体とコネクターを機械的に「一体化」することができます。金属入りペーストは酸化銅や硫化銀抑制剤として機能し、非常に効果的な接触強化剤でもあります。AudloQuestのコールド・ウェルド・システムなら実質的に完全な接続が可能です。コロンビア、コロラド、ナイアガラ、およびスカイの新バージョンSky2では、コールドウェルド・システムを用いています。コールド・ウェルド・システムによる接続とハンダ付けやスポット溶接による接続を聞き比べてみると、そのクオリティーの差がはっきり分かります。

Columbia (コロンビア)

希望小売価格(税別)

長さ RCA XLR
0.5m ¥49,000 ¥49,000
1.0m ¥60,000 ¥60,000
1.5m ¥71,000 ¥71,000
2.0m ¥83,000 ¥83,000

このケーブルのご注文はこちらから

●導体:ソリッドPSC+(パーフェクト、サーフェイス、カッパー、プラス)

●プラグ:ダイレクト、シルバーコーティングOCCプラグ(RCA/XLR)

●ジオメトリー:トリプル、バランス

●プラグ接合方法:コールドウェルド(冷間溶接)

●3レイヤー、ノイズ、ディシベーション(消散)システム搭載

●絶縁体:PE(ポリエチレン)、エア、チューブ

●DBS:48VDBS搭載

音質インプレッション

評価:13

高域は、ややウエットだが繊細さを増し、自然な感じが出てくる。

中域は、滑らかになりハーモニーのバランスと分離が良くなる。声量がやや小さくなり楽器の音が大きくなったように感じる。

低域は、自然に伸びているのか?あるいは中高域のバランスが是正されたためか?T2Gの癖だと思っていた物足りない感じがなくなり、中高域とバランスして不満がなくなる。

 

全体の印象としては、思った以上にフィーリングが良くなる。一つ一つの音の分解能や明瞭度では、S/Aラボも水準を超えているが、全体的な質感、滑らかさが全然違う。
ボーカルの質感が自然で唇の濡れているような感じが出てくる。自然で滑らか。音楽的な表現力やバランスは、非常に優れている反面スピードがあって切れ味の鋭いS/Aラボに少し懐かしさも感じられる。S/Aラボから比べると、ちょっとおとなしい感じ。
音色の変化は、さほど大きくなく、色調は少し渋めで音色の色彩感が薄い(プアな)感じがあるがバラードやクラシックをじっくりと聞きたいときに向くようなイメージだ。
システムの音調がドンシャリ(ややうるさい)と感じられるときには、このケーブルがよくマッチするのではないだろうか?癒し系の音。
小さめのバーでしっとりとライブを聴いている感じ。

Colorado (コロラド)

希望小売価格(税別)

長さ RCA XLR
0.5m ¥94,000 ¥94,000
1.0m ¥120,000 ¥120,000
1.5m ¥146,000 ¥146,000
2.0m ¥173,000 ¥173,000

このケーブルのご注文はこちらから

●導体:ソリッドPSC+(パーフェクト、サーフェイス、カッパー、プラス)

●プラグ:ダイレクト、シルバーコーティングOCCプラグ(RCA/XLR)

●ジオメトリー:トリプル、バランス

●プラグ接合方法:コールドウェルド(冷間溶接)

●3レイヤー、ノイズ、ディシベーション(消散)システム搭載

●絶縁体:テフロン、エア、チューブ

●DBS:72VDBS搭載

音質インプレッション

評価:15

高域は、コロンビアと同様に、ややウエットだが繊細さと色彩感が増し表現力がかなり大きくなる。

中域は、厚みが出て、声に粘り?のようなものが感じられる。ハーモニーの実在感もアップする。ギターの音色も美しい。

低域は、コロンビアよりもやや控えめに感じられるが、ドラムなどを聞いているとこのケーブルの方がより低い周波数まで無理なく自然に伸びているために「低域感」を意識させないということがわかる。

 

全体の印象としては、コロンビアを聞いた後のせいだろうか?同じ路線の延長線上で良くなったという感じがするが、S/Aラボからコロンビアに変えたときほどの劇的な変化は感じない。
情報量はかなり増えているので楽器の数が多くなったように感じられる。もしかするとこのシステムに対してケーブルの情報が増えすぎたせいで?システムが音を完全に消化できずに、すこし飽和してコロンビアとの相対的な変化が小さく感じられるのかも知れない。もっと上級のシステムで聞き比べたら、その差が大きなものになったと想像される。
情報量が相当増えている証拠に、アンプのボリュームはそのままなのに音量が少し大きく感じられるようになった。空間(音の広がり)もかなり大きくなり、楽器やボーカルの実在感(中身がつまった感じ)がかなり濃密になっている。
輪郭が強調されたりしていないので、これ見よがしな感じはまったくない。あくまでも自然な感じは崩れないのがすごい。味を濃くせずに、ダシだけをしっかり効かせた感じの音。方向としては癒し系だが、色彩感や表現力はかなり濃い。センスは悪くない。ちょっと過剰なサービスも心地よい。これがクエストの目差すハイエンドの音なのだろう。車に例えると、ジャガーのような感じなのだろうか?さりげなく早い。知的で当たりは柔らかいけど、懐はすごく深い。そんなイメージだ。
きちんとしたホールで正装してコンサートを聴いている感じ。

SERIES 5−2

常に、あくなき音の追求を続け革新的な取り組みを続けるワイヤーワールド社より、新しいシリーズ5-2の登場です。 シリーズ5-2の構造は、以前のシリーズ5の同軸構造とは異なり、内部の導体を薄型プレート状に構成し、バランス、アンバランス両方同じ構造となります。 5−2シリーズで採用された完全バランス対象構造による電磁界の均一化、そして徹底した絶縁対策等により、超スピード、高解像度、低歪率、優れた位相特性、抜群のS/Nの良さを達成しました。

ゴールドエクリプス・シリーズ5−2 (GOLD ECLIPSE series 5−2)
ワイヤーワールドのフラッグシップモデル、ゴー ルドエクリプス5−2は、 ワイヤーワールドのスタンダードモデルであるエクリプス5−2の構造をベースに、バラ ンス、アンバランス両方、同じ構造のインターコネクトケーブルから構成されています。 OCC 銀の優れた特性と、5−2シリーズで採用された完全バランス対称構造による 電磁界の均一化、そして徹底した絶縁対策等により、超スピード、高解像度、低歪率、 優れた位相特性、抜群のS/N の良さを達成しました。 

シルバーエクリプス・シリーズ5−2 (SILVER ECLIPSE series 5−2)
シルバーエクリプスは、フラット構造を軸としニューデザインの採用で、ケーブルを曲げたときに引き起こされる、ケーブルを取り巻く伝導体の長さの違いによって引き起こされるタイミングエラーを排除し、極力インダクタンスロスや磁性引力のエラーを抑えています。

DNA Helix design(電気の流れを中性化、正確にする螺旋配列構造)設計は他の設計のケーブルよりも高い忠実性を実現します。構造は非常にシンプルで、絶縁された導線が真横に並べられており、それを基に構成されています。シルバーエクリプスの線材は、シルバークラッドOCC高純度銅、導線の絶縁体はテフロン、一番外側のジャケットは難燃性PVCです。

銀の優れた伝導特性を持たせたシルバークラッドOCC高純度銅で作られたシルバーエクリプスは、非常に情報量の多いケーブルで、繊細な音の質感まで細やかに表現しさらにエネルギー感にも優れ、高域から低域の全帯域においてバランスの取れたナチュラルな音楽を奏でます。

Silver Eclipse 5-2 (シルバーエクリプス)

希望小売価格(税別)

長さ RCA XLR
0.5m ¥95,000 ¥95,000
1.0m ¥140,000 ¥140,000
1.5m ¥195,000 ¥195,000
特注長さ
¥45,000×2本×m+¥50,000

このケーブルのご注文はこちらから

●導体:シルバークラッドOCC銅

●プラグ:シルバークラッド処理、中空構造(RCA)

●構造:Helix DNA(Delineated Neutralizing Array)電気の流れを中性化、正確にする螺旋配列構構造、アルミ/マイラーホイールシールド処理

●絶縁体:テフロン

●ケーブル直径:9mm

音質インプレッション

評価:13

高域は、クエストの2機種よりも切れ味が鋭く発音の子音の出方がしゃきっとする。サシスセソがクエストよりも明らかに強く聞こえる。
傾向としてはS/Aラボに近い方向だが、S/Aラボが日本刀のような鋭い端物でスパッと切った切り口なのに対し、シルバーエクリプスは切り口がやや粗くざくっとした感じだが、それはそれで荒削り的魅力に溢れている。

中域も、S/Aラボと似てドライな方向だが、歯切れが良く音調が明るい。ボーカルは前に出てハッキリする。ハーモニーは相対的に声が小さくなる。楽器は脇役になる。

低域は、しっかりと鳴る。ぐんぐん前に出てくる感じだが、押しつけがましくない。T2Gの低域の物足りなさを上手くカバーしてくれる。厚みと力感のある低音が鳴る。

 

全体的な印象は、クエストよりハッキリ明るい。カサンドラ、ウィルソンは、どちらかというと暗めの太く深い声なのだが、シルバーエクリプスで聞くともっとライトでポップな感じになる。良く言えば軽快、悪く言えば軽薄。音楽のイメージとしては、あまりカサウンドらしくない軽快で明るくポップな鳴り方だが、それが逆にリズミカルな感じがして心地よい。
歯切れが良く元気。色彩感もカラフル。システムが全体に重く、色彩に乏しく感じられ、それを明るくしたいと考えるときにこのケーブルはとても良く合うだろう。癒し系でどちらかといえば、内向的なイメージのクエストとは対照的。外向的な元気さに溢れ、ぐんぐん前に出て弾む感じ、乗りの良い感じは抜群だ。
比較的小さなライブハウスで楽しいライブを聴いているような感じ。

Gold Eclipse 5-2 (ゴールドエクリプス)

希望小売価格(税別)

長さ RCA XLR
0.5m ¥155,000 ¥155,000
1.0m ¥250,000 ¥250,000
1.5m ¥345,000 ¥345,000
特注長さ
¥95,000×2本×m+¥60,000

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●導体:OCC銀

●プラグ:シルバークラッド処理、中空構造(RCA)

●構造:Helix DNA(Delineated Neutralizing Array)電気の流れを中性化、正確にする螺旋配列構構造、アルミ/マイラーホイールシールド処理

●絶縁体:テフロン

●ケーブル直径:9.7mm

音質インプレッション

評価:18

高域は、情報量が多いが無理をしている感じが全くなく非常に自然。純粋な情報量(音の細やかさや明瞭感)は、クエスト/コロラドと同じくらいか?すこし劣るかも知れないが、音色の濃さ、多彩さが圧倒的に豊かなので楽器の音がカラフルで楽しい。

中域は、しっかりとした厚みがありボーカルの声の実在感が素晴らしい。腹の底から声が出ている感じ。ハーモニーの構成やボーカルのバランスも申し分がない。楽器も弾んで楽しく聞こえる。

低域は、十分な重量感があり、低いところまで自然に伸びている。シルバーエクリプスほどぐんぐん前に出てくる感じはないが、重量感があり「点」よりも「面」でじわっと押してくる感じ。しっかりしたエネルギー感を伴う低域らしい低域が鳴る。

 

全体的な印象は、非常に楽しい。
音色の変化に富みニュアンスが豊富で変化も大きい。ちょっと作られた「濃さ」を感じるが、悪い方向ではなく、薄い味を濃くしてくれる感じ。全体的に弾力的で筋肉質な音色は、アメリカ的「マッチョ」な感じがする。
クエストは「味」より「ダシ」が濃い感じだったか、ワイヤーワールドは「ダシ」よりも「味」が濃い感じ。基本的に「味」が薄い、日本製のコンポとのマッチングに優れているかも知れないが、AMPZILLAのような元々「濃い」アンプと組み合わせるとこってりしすぎるかも知れない。
車に例えるなら、トルキーなアメリカンV8を積んだコルベットやACコブラという感じだろうか?今回のシステムや試聴した音楽には、このケーブルが一番合っているように思えた。

ジャストなサイズのライブハウスで、熱気溢れるセッションが繰り広げられている感じ。

RCAインターコネクトケーブルの新製品の音質比較なら、これでテストは終了となるのですが、正規輸入代理店に旧モデルのワイヤーワールドのスピーカーケーブルの特価品(なんと半額!)があるというではありませんか!こんな“おいしい話”を見逃す手はないのでまず試聴機を手配して聞いてみることにしました。結果を先に言うと“驚き!”ました。度肝を抜かれたというのが正直なところです。

このケーブルも価格を後で調べたのですが、その価格にまた“驚き!”ました。それでも私自身、半額なら衝動買いしてしまいたい!と思えるほど、こんなにすごいスピーカーケーブルがあったなんて!

正直大ショック&大反省です。

Super Eclipse (SES5) 生産完了品(在庫限り特価)

希望小売価格(税別)

長さ 標準 バイワイヤー
1.5m ¥370,000 ¥390,000
2.0m ¥480,000 ¥500,000
2.5m ¥590,000 ¥610,000
特注長さ(標準)
¥110,000×2本×m+¥40,000
特注長さ(バイワイヤー)
¥110,000×2本×m+¥60,000

このケーブルのご注文はこちらから

●導体:324本リッツコーティング、シルバークラッドOCC高純度銅

●構造:デュアルシンメトリカル構造(2芯対称同軸構造)バイワイヤリング対応
●絶縁体:超微孔発泡テフロン
●プラグ:シルバーコーティング、ユニバーサルスペードプラグ

音質インプレッション

評価:30

高域は、自然に伸びているが情報量が圧倒的!やはり¥1,500/mのケーブルとは比べものにならない。空気感も豊富で部屋が数倍広く、天井がグンと高くなった感じ。

中域は、みっちりとつまっている。ボーカルの声の表情の変化が全然違う。些細な表情の変化や、ミュージシャンの力の入れ具合が自然にこちらの体にも伝わってくる。楽器の音も圧倒的にカラフル。

低域は、深く静かに伸びている。ドラムは重量感があり、部屋の空気を震わせるほど。透明感も非常に高い。

 

全体の印象は、圧倒的な質感の違いに唖然とする。スピーカーのグレードが一つ上がってT2GがT3Gになったように錯覚するほどだ。
AIRBOW HCR/ACFは6N14Gの後継モデルで中低域の厚みが6N14Gよりも数割はアップし、全体的な音質がさらにまとまって重心が低くなったコストパフォーマンスの高い製品だと自信を持っていたが、さすがに格が違うというか、世界が違う。私は、AIRBOWの音質を言葉にするときに「次元が違う」と言う表現を多用するが、今回は正に次元が違う!それも二つくらい違うかも知れない。
このケーブルはいけない。一度でもスピーカーに繋いでしまったら、二度と後戻りは出来なくなってしまうからだ。価格も桁違いだが、音質はそれ以上に桁違いだ。RCAインターコネクトよりも遙かに音質の改善量が大きい。
どこがどうなったと言うよりも、全部があまりにも違いすぎる。すごく良くなった!コンサートを聴いている、ライブを聴いている、という感じではなく、正に目の前の演奏を聴いている感じ!!これは、スピーカーケーブルというアクセサリーではなく、一つのコンポーネントとして完成している。オーディオを楽器に変えてしまう魔法のケーブルだ。

Gold Eclipse (GES5) 生産完了品(在庫限り特価)

希望小売価格(税別)

長さ 標準 バイワイヤー
1.5m ¥810,000 ¥840,000
2.0m ¥1,060,000 ¥1,100,000
2.5m ¥1,310,000 ¥1,350,000
特注長さ(標準)
¥250,000×2本×m+¥60,000
特注長さ(バイワイヤー)
¥250,000×2本×m+¥90,000
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●導体:324本OCC純銀

●構造:デュアルシンメトリカル構造(2芯対称同軸構造)バイワイヤリング対応
●絶縁体:超微孔発泡テフロン
●プラグ:シルバーコーティング、ユニバーサルスペードプラグ

音質インプレッション

評価:50

もう高域が、中域が、低域が、とか言うコメントは出来ない。スピーカーとアンプをまったく違うものに変えたくらい、グレードが大幅にアップする。
ノーマル状態で[10]のポイントが[50]という、自分でも訳のわからない数字になってしまっているが、それくらいハマってしまう。
一体、ケーブルでこの差は何なんだろう?単なる接続ケーブルとしてこの線の価格を考えると、誰が考えても「馬鹿みたい」あるいは「詐欺みたい」としか思えないだろうが、音楽好きが一度でもこのケーブルを聞いてしまうと借金してでも手に入れたくなる気持ちはよくわかる。
ケーブルがすべての音を支配してしまう。それでいてすごく自然で嫌みがない。クリアで柔らかく、深みがあり、圧倒的な広がり感がある。CDをレコードに変えたくらい音が変わる。
恐ろしいことだが、それは事実である。一体何なんだろう?今回、半額で売れるという破格の条件が提示されなければ、馬鹿にして聞くことすらなかったかも知れないが、それは明らかな間違いだったと白状しよう。繰り返しになるが、このケーブルは付属品ではなく立派なコンポーネントなのだから。

後書き

いつものようにテストを終えてからケーブルの価格を見た。RCAインターコネクトは、過去に何度もテストしているので順当なところかな?と思ったがスピーカーケーブルの価格には、正直それでも度肝を抜かれた。

ゴールドエクリプス5が¥1,113,000/2m!アンプジラのパワーアンプよりも高い。LUXMANの中堅のセパレートアンプが買える値段である。確かにパフォーマンスも圧倒的だったが、価格も圧倒的だった。数字を見て頭が覚めたが、それでも購買意欲は消え去らない。なぜなら、極端な話¥1,113,000を投じてアンプやCDを買い換えたよりも、このケーブルを買った方が「確実に音が良くなる」事だってありえると想像できるからだ。

もちろん、それはオーディオセットのシステム総額が遙かに高額な場合に限るのだろうが、AIRBOW
PM6100/KAI3とVIENNA ACOUSTICS T2Gから、これだけの音を絞り出されるというか、それらを遙かに超えた次元の音を聞かされてしまうと、特別の半額バーゲン価格なら、一生ものとして買ってしまおうか?という考えすら頭をよぎる。

普段冷静で、高いものが嫌いで、ケチな私の心さえ揺るがしてしまうほど、その「すごい」音は耳に焼き付いて離れないのだ。久しぶりに、聞かなければ良かった、知らない方が幸せだったと感じる「作品」に出会えたのだが・・・。両手を挙げて喜べないのがすごく悔しい。

商売を抜きにして言うのだが、もしあなたがケーブル地獄に陥っているのなら、このスピーカーケーブルの半額セールを見逃す手はない。同じ価格でシステムすべてのRCAケーブルを買い換えるよりも「コストパフォーマンス!」は、圧倒的に高いはずだから。

テストを終わって2日経った。頭の中はこんな風に整理された。結局ケーブルをはじめとする(特にケーブルは)オーディオアクセサリーは、レコード時代の「カートリッジ」に相当するのだろう。もし、ワイヤーワールド、ゴールドエクリプス5(スピーカーケーブル)の音質をカートリッジで実現するなら、最低でも20万円、今のカートリッジは良い物が少ないから50万円くらいしてもおかしくない。カートリッジは消耗するが、ケーブルは消耗しない。それを冷静に考えると、あながちこの馬鹿高いケーブルも“高い”と一刀両断に切り捨てるわけにはいかない。“音を良くしたい”という刹那的なマニアの欲望をこのケーブルは満たすからだ。趣味の世界には、コストパフォーマンスという言葉は存在しない。それが恐ろしくもあり、また楽しくもある。オーディオは、つくづく罪作りな世界だ。

2007年3月 清原 裕介