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airbow CEC ベルトドライブCDプレーヤー CD3N Analogue CD5N Analogue、音質 比較 スピーカー 新製品 情報 音質 価格 販売 比較 AIRBOW ベルトドライブCDプレーヤー CD3N Analogue CD5N Analogue CEC CD3N CD5 新製品 音質 情報 比較 試聴 評価テスト レビュー 販売 価格AIRBOW CD3N Analogue 、 CD5N Analogue 音質比較テスト2015年3月、AIRBOWからベルトドライブCDプレーヤー CD5N Analogueの発売を期に、上位モデルCD3N Analogueとの音質比較テストを行いました。このテストには、アッカからお借りしている高級スピーカー「YG Acoustics Carmel2」とプリメインアンプ「KRELL Vanguard」を使いました。 スピーカー:YG Acoustics Carmel2(お問い合わせはこちらからどうぞ) プリメインアンプ:KRELL Vanguard(お問い合わせはこちらからどうぞ) 音質テスト使用機器と、試聴環境ご紹介動画
KRELL Vanguardは、このテストの後QUADの新型セパレートアンプ、Platinum PRE、STEREOとCarmel2で音質比較を行いました。 CDプレーヤーにベルトドライブメカニズムを使うメリットとは? アナログレコードプレーヤーでは、トラッキングする位置によって(レコードの内周と外周)で回転速度が変わらない「回転速度一定方式」が採用されています。CDプレーヤはこれとは違う、CDに刻まれたピット(穴)を一定の速度でレーザーピックアップをトラッキングさせる「線速度一定方式」が使われています。このためレコードプレーヤーは「小さなトルクで大きな質量のターンテーブルを回転させることのできる、ベルトドライブメカニズム」が振動が小さく、音質面で有利とされてきました。けれどトラッキングの線速度を安定させるため、CDプレーヤーでは「常に回転速度を変える」必要があります。素早く速度を変えるためには、小さな質量を大きなトルクで回転させる方が有利です。ここにレコードプレーヤーとCDプレーヤーのメカニズムの大きな違いがあります。 回転速度を素早く変化させるため、一般のCDプレーヤーやトランスポートにはディスクを回転させる「スピンドル(軸)」に直結したモーターでCDディスクを回転させるダイレクトドライブ方式が採用されます。けれど制御された安定的な回転を得るためには、ある程度大きなトルクのモーターを使用する必要があり、そのモーターから発生する振動や電磁ノイズが「アナログ回路」の信号を歪ませています。また、ピックアップのトレースを確実にさせるための「レンズ」を動かすサーボシステムが発生する振動や電磁ノイズも音を歪ませる原因となります。 この問題を解決するために、Esotericは回転を安定させ、ディスクの歪み(反り)などを修正できるすり鉢状の大型ターンテーブルにディスクを押しつける方式「VRDS方式」を採用しています。けれど、ディスクの質量が大きくなるとモーターも大型になり、安定した回転と低ノイズを実現するためには「大型の電源システム」が必要になります。大型の電源システムをメカニズムの近くに置くと、トランスなどから発生する電磁波ノイズが信号を歪ませる原因になります。これを排除するため、TADは「大型電源を別置き(D600)」するという方法を採っていますが、いずれも製造コストを跳ね上げる原因となり、製品価格が高騰します。 さらにシンプルにこの問題を解決するため、CECは独自のベルトドライブ方式を開発しました。ふらふらと薄く不安定なCDディスク回転を安定させるため、大トルクで瞬発力のあるモーターを使うのではなく、重量級CDスタビライザーの使用によってターンテーブルの質量を上げ、ベルトとプーリーを使った「滑車の原理」で低トルクで高速回転するモーターでそれを駆動する事により、小さな力(発生するノイズが極めて小さい)で安定した滑らかなディスクの回転を実現することに成功しました。さらにこの方式ならば、小型モーターをディスクの回転軸から離れた位置に配し、遠くからベルトで駆動することで振動も吸収することができるため、音楽信号を安定して読み取り、低ノイズで伝送する理想的な環境を創りだすことができるのです。CECは、さらに、ピックアップを動かすモーターも同様にノイズ源と考え、距離を置いてベルトで間接的に駆動する方式とし世界で唯一の高音質ベルトドライブCDメカニズムを完成させたのです。 CD3N内部写真 実際にベルトドライブメカニズムとダイレクトドライブメカニズムの音質を比較すると、ベルトドライブ方式では音の輪郭に不要な強調感がなく、音が滑らかで立体的に感じられます。従来のベルトドライブメカニズムでは、ダイレクトドライブメカニズムに比べて「低音が緩い」、「動作が遅い」などの欠点があったのですが、TL3Nから採用された新世代のベルトドライブメカニズムはこの問題も解決し、低価格で高音質が実現する世界で最もパフォーマンスの高いCD読み取りメカニズムが完成したのです。 今回は上級モデルに搭載される現在最高のベルトドライブメカニズムを搭載する一体型CDプレーヤー CEC CD3NのAIRBOWカスタムモデル「CD3N Analogue」と簡略/低価格化されたベルトドライブメカニズムを搭載する、ハイコストパフォーマンスモデル CEC CD5のAIRBOWカスタムモデル「CD5N Analogue」の音質比較を行いました。今回のテストでは、CD3N Analogueに搭載される「外部クロック入力(WORD SYNC)」とCD5N Analogueに搭載されるUSB入力(ハイレゾ、DSD対応)の試聴は行っていませんが、これらの機能を使うことで通常のCDディスクの再生よりもさらに良い音を再生することが可能です。 今回のテストは文章による評価に併せて「YouTube オーディオ逸品館チャンネル」にアップロードした高音質付き動画でも音質をご確認頂けます。 試聴ソフト AIRBOWは、逸品館代表「清原」がより確実な製品をお客様にご提供する目的で興した、逸品館オリジナルブランドです。最初の製品は、AUTHENTIC(当時はNECの社内ベンチャーとして立ち上がった企業)をパートナーに開発・発売した、当時最高価格のプリメインアンプ「TYPE-1(発売時価格 \980,000)」です。その後Little Planet、Tera、Luna、という100%オリジナル設計の小型プリメインアンプを発売、さらに特殊な補助スピーカー「波動ツィーター CLT Series」の発売を開始します。また「より効率よく、低価格で安定した商品」を生み出すため、CECと提携して「市販モデルをチューンナップした、カスタムモデル」の発売も手がけ、現在ではCECだけではなく、STAX、marantz、Esotericなどのカスタムモデルの生産も行っています。今回テストする、2台のCDプレーヤーは、CECの市販モデルをベースにして徹底的な高音質化を図ったモデルです。これらのモデルの製造はCECがOEM方式で行っています。
試聴後感想 今回試聴に使ったYG Acoustics Carmel2は、TADのシステム(D600/C600、Digital Domain B1a)で聞くと、響きが少なくやや乾いた無表情な質感でした。けれど、アンプをKRELL Vanguard、CDプレーヤーをAIRBOWに変えると、響きが増えて雰囲気がすごく良くなったことに驚きました。スピーカーを除く前者のシステム総額が「780万円」、後者が「100万円超」という6倍にも及ぶ価格差は、今回の試聴からは感じられませんでした。けれど普段聞いているスピーカーとの組合せでは、価格なりの音質差がきちんと感じられますから、やはりYG Acoustics Carmel2が「アンプを選ぶ(組み合わせるシステムを選ぶ)」傾向が強いのだと思います。 KRELL Vanguardは高域が少し多めで、低域は少し緩めの、いかにもKRELL(Aクラス)らしい音質。AIRBOWのプレーヤーは、音の輪郭に強調がなく、細やかでS/N感の優れ、音の余韻が長く感じられます。この二つの組み合わせと、Carmel2のマッチングは絶妙で、いつまでも聞いていたくなるような自然でストレスを感じない音で音楽が聞けました。 2015年3月 逸品館代表 清原裕介 |
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