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Wharfedale Diamond 230 メーカー希望小売価格 \123,000(ペア・税別)(お問い合わせはこちら) |
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音質評価 せせらぎ:水が少し粘っこい感じがするが、川の流れが自然に感じられる。それでも水の音は文字通り"瑞々しく”、ストレスのない音の広がりを実感できた。 鳥の声もとても自然。価格を信じられない相当良い音で”せせらぎ”が鳴った。 セレナード:弦楽器の数が若干少な苦、弦の音もほんの少し硬いがバランスはとても良い。 モナリザ:ギターの響きが少し膨らみ、ボーカルの音像もやや大きい。箱が若干鳴いているようだ。 500
Miles:サイズ、価格からは信じられないほどピアノの”左手の音”がしっかり出る。スペックの40Hzは伊達ではない。 新世界:交響曲でもDiamond 230は低音が良く出て音が大きく広がる。 管楽器と弦楽器の音質の違いも、良く再現される。 総合評価:音楽的な鳴り方をする、心地よい音のスピーカー。その音はTANNOYによく似ているが、TANNOYよりもずっと安い。 |
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Wharfedale Diamond 2 40 メーカー希望小売価格 \180,000(ペア・税別)(お問い合わせはこちら) |
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音質評価 せせらぎ:同じツィーターを搭載するにもかかわらず、Diamond 230よりも水の音がクッキリして、音場の透明感が高い。 鳥の声、水の流れる音など、全体的に音の輪郭がクッキリしている。 セレナード:弦楽器の数が増えて、低音にも深みとゆとりが出る。 モナリザ:ギターの透明感は向上するが、響きと艶が少し減る。ボーカルは口元が小さくなり、響きの濁りが消えた。 500
Miles:ピアノの響きが少し濁って感じられる。低音の一部に圧迫感を覚える。 新世界:中音の解像度が上がり、音場の奥行きと広がりが良くなった。音場の透明感も大きくアップし、楽器の数が増え、スピーカーの能力の違いを感じる。 コントラバスとオーボエの分離感も向上、奏者の衣擦れの音も聞こえるようになった。Diamond 230に比べて明らかに高性能。 総合評価:Diamond 230に比べて「見た目の豪華さ」・「音質」ともにアップするが、癖のない自然な風合いは230の方が良く、音楽を自然体で聴けるのは230の方だと感じた。けれど、試聴テストまでに230は一晩鳴らしていたのに対し、240はほとんど鳴らせなかったので、この音の「若さ」はエイジング不足が考えられる。鳴らし込めば、240が230を凌駕しそうだ。価格を超える「高性能(音の良さ)」を実感できそうなスピーカー。 |
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Wharfedale Diamond 250 メーカー希望小売価格 \248,000(ペア・税別)(お問い合わせはこちら) |
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音質評価 せせらぎ:Diamond Series中、水の音は一番自然。大型のエンクロージャーにも関わらず、響きに癖がなく、空間の透明感も非常に高い。 目の前に川の流れが見えるような、その場にいるような音が出る。25万円という価格を信じられない、驚くほどよい音でせせらぎが鳴る。 セレナード:Diamond 240に比べて楽器の数はさらに増える、スピーカーが大型化したのにもかかわらず、230の切れ込みの鮮やかさが250で蘇る。 240でやや不満だった弦楽器の切れ込みの鮮やかさ(スリリングな感じ)が改善し、低音が豊で身体が包み込まれるような音場が実現する。 モナリザ:ギターの音はスッキリと透明感を増し、弦をリリースするときのアタック感がキチンと出る。ボーカルは肥大せず中央にコンパクトに定位する。 500
Miles:ピアノの響きが美しく、奏者がぽろり、ぽろりとピアノを愛でながら奏でている雰囲気が出る。 新世界:イントロ部の管楽器のユニゾンが綺麗に出る。弦楽器の分離感、質感の再現性にも優れている。PP〜FFへの変化量も大きく感じられる。 総合評価:本体サイズの大きささえ厭わないのであれば、50万円〜100万円近いTANNOYの音がこの価格で実現するかも知れない。 リスニングルームは大きい方が良さそう。 |
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"Chorus(コーラス)"は、FOCALのエントリーモデルに付けられたシリーズ名です。上級モデルと共通のアルミ/マグネシウム振動板を使うツィーターが搭載されますが、"ARIA"とは「ウーファの材質」が異なります。Chorusが使う「ポリグラスファイバー・コーン」は、ARIAに比べて若干音が硬く、音の輪郭がクッキリしているように思います。
仕上げは、ウォールナットとピアノブラックの2種類があり価格が異なりますが、全体が突き板で仕上げられているウォールナット仕上げ(下写真/左)に対し、前面/天板/背面が「合成皮革(昔のSonusFaberのスピーカーのように)」で覆われているピアノブラック仕上げ(下写真/右)は、バッフルやキャビネットからの反射が小さく(反射が柔らかく)、前者が「クッキリ」、後者が「しっとり」と音質がはっきりと異なるように感じました。
メーカー希望小売価格 \192,000(ピアノブラック仕上げ・ペア・税別)(お問い合わせはこちら) |
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音質評価 せせらぎ:Diamond SeriesにくらべChorusは音の輪郭が明瞭で、水の弾ける音がクッキリする。鳥の声ははっきり聞き取れるが、高域がやや強い感じがする。 輪郭が強調されるので、音像はクッキリするが、音場の前後はDiamond 230よりもやや浅くなる。明るく明快な音。 セレナード:高音がはっきりして、弦楽器の圧力感が出る。楽器までの距離感が近く、舞台近くで聞いているような音が出る。 モナリザ:ギターの響きは高域がスッキリと伸びて、響きも上質に感じられる。ボーカルは唇の濡れた感じが出る。 500 Miles:ピアノのは「キー」が「弦」に当たった瞬間の「打鍵感」が良く出るが、響きは少し濁って感じられる。 ボーカルは子音が強いが、嫌な感じではない。全体的に音が少し、あっさりして感じられる。 新世界:Diamond
230/240に比べて、解像度が高く明瞭度も高い。低音は十分出るが、高域が強くなっているので、もうすこし出て欲しい感じがする。 |
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メーカー希望小売価格 \232,000(ピアノブラック仕上げ・ペア・税別)(お問い合わせはこちら) |
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音質評価 せせらぎ:714に比べて水の音が柔らかくなり、音場に奥行きが出る。高域の強調感が消えて、上品で上質な音になった。 鳥の声もピーク感が消えて、自然。ニュアンスも深くなる。 セレナード:714に比べて弦楽器の数が増える。楽器そのものの質感の差も大きい。 モナリザ:ギターの高音が透き通り、響きが透明で美しい。 500
Miles:ピアノの音に説得力が出る。 新世界:高域にメリハリがしっかり出るので、「高性能マイクで録音された」雰囲気を感じるが、それぞれの音は質感がとても高い。 総合評価:Chorus716はWhafedaleよりも明らかに高性能で、新生代HiFiスピーカーの実力の高さを感じさせてくれる。 |
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メーカー希望小売価格 \276,000(ピアノブラック仕上げ・ペア・税別)(お問い合わせはこちら) |
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音質評価 せせらぎ:川の流れにゆとりと深みが出る。高域は少し強いが解像度は高い。 716の方が自然な感じがしたが、突き板仕上げのウォールナットに比べてピアノブラック仕上げは、バッフルから反射などが合成皮革の貼付で セレナード:低音に余裕が出るが、Wharfedale 250ほどの朗々とした感じまでは至らない。240よりは上、250ほどはないという感じ。 弦の音が清々しく、セレナードが切ない雰囲気で鳴る。 モナリザ:ギターの音に余裕が出て、深みがある。自然なアコスティックギターの音が鳴る。中音も豊かで、ボディーの鳴りが美しい。 口元は引きしまり、ボーカルリストがゆっくり歌っているように聞こえるが、デュオのマッチングには少し距離を感じる。精緻な感じ。 500
Miles:ピアノは少し響きが濁るが、厚みのある音で鳴る。 新世界:空間の見通しに優れ、音も細やか。木管楽器の音は特に魅力的。 ゆったりと厳かに「新世界」が鳴った。 総合評価:Chorus Seriesの上級モデルらしく、上質な高性能が実感できる音で音楽が鳴った。 |
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試聴後感想
今回試聴した3号館の「デジタルコンサートルーム(約23畳で調音されている)」では、Wharfedaleの「響きの良さ」が印象的でしたが、テスト前の「リビングコンサートルーム(ややデッド)」では、Wharfedaleでは低音が緩く、高音も少し伸びたりないように感じられました。Whafedale Diamond SeriesとFOCAL Chorus Seriesの評価は、部屋やリスナーとスピーカーの距離(試聴するポジション)、あるいはお好みの音楽のジャンルで分かれそうです。
Whafedaleは、スピーカーそのものの響きが豊かで、その響きが良くコントロールされています。古典的&典型的ななヨーロピアントーンに仕上げられています。TANNOY(ビンテッジモデル)や、Harbeth、Rogersなどと類似する音です。FOCALはB&Wに代表される現代的高性能スピーカーに仕上げられていますが、B&Wよりも音に艶があり、情緒的に音楽を再現します。
クラシック系の音楽や録音がやや古い(アナログ録音時代のソフト)にはWhafedaleがマッチし、POPS/ROCKやデジタル録音時代のソフトには、FOCALがマッチしそうです。
2015年3月 逸品館代表 清原裕介
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