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Bladelius THOR MK2 音質評価
製品の概要
Bladeliusは2003年に操業を開始したスエーデンのオーディオ・メーカーです。私は2008年の３月に輸入代理店Noah（ノア）の招待旅行でBladeliusを訪れたことがあります。詳しいことはこちらのページに書いています。それが縁となって、SYＮとTYRを日本で最も数多く販売することができました。しかし、ブランドイメージが弱かったことと、広告宣伝があまり行われなかったことなどが理由で、日本国内の販売は目標に達せず最近ではあまり新製品の案内もなくなり、SYN/TYRの後継もなかなか輸入されない中でプリメインアンプ TYRの上級モデルTHOR MK2の処分特価案内が届きました。メーカー希望小売価格は、59万円（税別）で割引が大きければLuxman L550AXなどとほぼ同じ価格帯で販売が可能です。これはチャンスながりに早速THOR MK2の試聴機を取り寄せ、音質テストを行いました。
音質テストには普段音質テストによく使う Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G) と AIRBOW NA7004Special+iPodの組み合わせを使いました。
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AIRBOW NA7004/Special + iPod Touch（MP3/320bps）接続ケーブルは、iPod付属品
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Bladelius THOR MK2 メーカー希望小売価格 ５９０，０００円（税別） この製品のご購入はこちらからどうぞ |
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<明るい>
- - - - * - - - - <暗い> |
<柔らかい> - - - * - - - - - <硬い> |
<総評> THORの音は一聴した瞬間にBladeriusのそれとわかる、独特の優しさと情緒深さが感じられました。 基本的な音色はLuxmanに似ていますが、THORはそれよりも響きの透明感と豊かさで勝り、音楽の表現にも海外製品ならではの深みが感じられます。 外観はすっきりとシンプルですが素材感が高級で見た目にも美しく、お隣の国で作られているHegelの質実剛健さとは対照的です。 外観のシンプルさと同じようにわかりやすいけれど、美しく奥深い音楽表現はBladelius独特の味わいがあり、私はとても好きなアンプの一つです。 消費電力は想像したよりも大きかったのですが発熱はそれほどではなく、動作も安定していますから故障の可能性は低いはずです。新製品が日本市場に導入されるか？現時点では不明瞭ですが、THOR MK2に関するアフターサービスはNoahが行いますから不安はありません。 ほのかな女性的優しさとふわりとした柔らかさを感じさせるTHOR MK2で音楽を聞いていると、母の胎内にいるような？安心感とリラックスした気持ちに誘われます。逸品館お薦めのVienna Acousticの製品や、Sonus Faber Minima Vintageとベストマッチする、お洒落ですてきなアンプでした。 |
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2011年 12月 逸品館代表 清原裕介
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