J1 PROJECT PBR4930 PBR5542 オーディオボード オーディオ ボード 音質 評価 比較 テスト

高音質インシュレーター 、 オーディオ ボード 、 オーディオ ラック

でおなじみの J1 PROJECTのオーディオボードをテストしました。

ナスペックが製造販売する、J1−PROJECTOのオーディオボードの“処分特価”の話が舞い込んだので、取り扱いの

可否を判断するべく、PBR4930とPBR5542の音質をテストしました。

J1 PROJECT PRIMARY BASE RACK
PBR4930
メーカー希望小売価格 ¥109,000(税別)
PBR5542
メーカー希望小売価格 ¥127,000(税別)

サイズ

610(W)*420(D)*190(H)mm

付加重量

150Kg

質量

7.4Kg

色/仕上げ

棚板:黒色グラファイト仕上げ
アルミ部分:黒色アルマイト光沢仕上げ

パーツ構成

超高分子複合シェルフ×1
610(W)*420(D)*20(H)mm
化粧キャップ×4
アルミベース脚(100mm*φ50mm)×4
高さ調整固定アジャスター脚×4
ステンレスコーンスパイク×4

生産完了しました

サイズ

670(W)*540(D)*190(H)mm

付加重量

150Kg

質量

9.8Kg

色/仕上げ

棚板:黒色グラファイト仕上げ
アルミ部分:黒色アルマイト光沢仕上げ

パーツ構成

超高分子複合シェルフ×1
670(W)*540(D)*20(H)mm
化粧キャップ×4
アルミベース脚(100mm*φ50mm)×4
高さ調整固定アジャスター脚×4
ステンレスコーンスパイク×4

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綺麗に梱包されて届きますが、付属の説明書の組み立て要領は、わかりにくかったです。説明書ではなく、カタログの完成写真を見て組み立てました。

取り出したすべてのパーツ。仕上げは丁寧で工作精度も十分に高く、価格に見合う品質です。

右上のパーツを組み立てているところ。4本の脚にアルミプレートの補強桟を取付て一番上にJ1の樹脂ボードを乗せてできあがります。

完成したところ。がっしりとしています。スパイクの先端は、あまり尖ってはいませんが、柔らかい床に直接置くと傷が付きます。スパイク受けは付属しませんので、必要であれば別途購入しなければなりません。

音質チェック

BLADELIUS Syn+Tyr+Minima Vintageのお気に入りセットを使い、CDの置き台としての音質変化をチェックしました。

比較対象として、逸品館の人気のおすすめボードKRIPTON AB2000を使いました。

ボードを使わずにカーペットの床の上に直接CDプレーヤーを設置したときの音質

特に不満なく、いい音で鳴っています。 詳しい音質は、こちらのページでご確認いただけます。

KRIPTON AB2000を使ったときの音質

響きが多くなって、音が開放的でさらに明るくなる。低音の力感や量感、音の広がりもよくなる。
詳しい音質は、こちらのページでご確認いただけます。

J1 PROJECT PBR4930を使ったときの音質

余計な響きがなくなるが、余韻や残響感は損なわれない。響きが消えるというのではなく、余計な響きに変わっていた音のエネルギーがすべて楽音に変換されるような感覚。音量は、明らかに大きくなったように感じられる。

音場の濁りが取れて、一つ一つの音がハッキリとする。音の芯もカッチリする。

音がハッキリとして、音楽もしっかりする。エネルギー感がより強く感じられるようになる。

温度感、密度感も上がり、暖かい血の通った音になる。

J1 PROJECT PBR4930の上にKRIPTON AB2000を積み重ねて使ったときの音質

PBR4930の上にAB2000を乗せるとPBR4930の音が完全に消えて、床の上にAB2000を直置きした時と同じ音になった。

そういう意味では、PBR4930もAB2000も床や置き台の影響を完全にシャットアウトできる優れたボードだが、音質はPBR4930の方が明らかにワンクラス上位だと感じられた。

総合評価

PBR4930は、樹脂を使っていることから危惧される「音のエッジが柔らかくなってしまう」という事がほとんど感じられない。音のエッジは明瞭になるのだが、それはエッジが立つのではなく、エッジをマスキングしていたもやもやしたものが取れて、エッジが際立って来るというような方向の変化だ。

エッジの切れ味が鈍り、その先端部分の角がほんの少し丸くなっているのかも知れないが、ノイズ感が綺麗に消えてエッジがハッキリ見える事による、明瞭感の増加、音の芯の強化の方が大きく感じられる。

無駄に逃げていた力が、すべて音楽を再現する方向に集中するようになる。

エネルギッシュで、しかも柔らかく色彩感もある。

素材の固有の響きは全く感じられないので、ほとんどの場合「不満」は感じられないと思う。

価格がちょっと高くて二の足を踏んでいたが、特価となったこの価格なら「安い」と私は感じる。

これからの暑くなる時期に、発熱の多い機器を単独で設置したり、あるいはお気に入りのプレーヤーの音質を最高に高めるために最適なボードだと思う。

耐荷重量も150Kgと十分なので、床が弱い場合のスピーカーの置き台としても大きな効果を発揮するに違いない。

設置も高さ調整が可能なスパイク方式なので、スピーカーの水平(レーザーセッターを使うと水平方向のマッチングも取りたくなる)をきちんと合わせられるし、床に不要な低音を響かせないようにも出来る。

売りきりの特価で処分するのが、すこしもったいない?気になるほど、久しぶりに「よしっ!」と思ったボードだった。

2008年7月 逸品館代表 清原 裕介