OPTOMA HD803標準価格:475,000円(税別)ホームシアター用プロジェクターとしてDLP方式が持つ「色再現性の素晴らしさ」に着目し、約8年前から逸品館では一貫してDLP方式のプロジェクターをおすすめしてきました。 DLPプロジェクターが本格的に世の中に登場したのは、2001年末に普及価格帯のシアターモデルとし発売された「PLUS-VISIONのPiano」です。圧倒的な画質の良さが認められ、プロジェクターとしては例外的なロングセラーモデルとなりました。現在でもPianoのテストレポートをみられたお客様からお問い合わせをいただくほどです。 2003年夏にNECから登場したHT1000JシリーズによってDLPのプロジェクターは、ホームシアターの世界に不動の地位を築きました。しかし、その後に参入した家電メーカーの無計画な乱売合戦により、プロジェクターの趣味性は失われ画質よりも価格を優先しなければならなくなったため、両メーカー共にシアターモデルの生産を打ち切りました。 その後、Mitsubishiが普及価格帯、marantzが高級価格帯、SHARPがその両方のクラスのDLPプロジェクターを販売していましたが、その中で最も多く販売されたmitsubishiのプロジェクターを作っていたのがOPTOMAなのです。 日本では馴染みの薄いOPTOMAですが、世界でトップクラスのDLPプロジェクター生産メーカーです。DLP推進ショップの逸品館では、他店に先駆けてOPTOMAプロジェクターの拡販を行ってきました。しかし、やはり家電大手の無茶苦茶な乱売の中で、なかなかその良さを打ち出せずに苦戦を強いられているようです。そんな中にあって、今回新発売されるOPTOMA HD803はその第三のブレイクを予感させるだけの素晴らしい性能を、驚くべき低価格で実現した注目の製品です。 逸品館では、日本で初めてHD803の展示を開始していますが、なかなか実際に目にする機会の少ないこの製品を同価格帯のベストセラーモデルVictor DLA-HD1と比較することでその優秀性をご紹介したいと思います。 外観
OPTOMA HD803、HD81、Victor DLA-HD1のスペックを比較しました。
注1)本体・プロセッサー部のセパレート構造。外形寸法は、プロジェクション部 411(W)×116(H)×311(D)mm、プロセッサー部433(W)×50(H)×285(D)mm。重量/消費電力は、プロジェクション部430W/3.1kg、ビデオプロセッサー部45W/4.2kg。 HD803のコントラスト値が低く感じられるかもしれませんが、コントラスト比は、メーカーや機種が違うと数値的な差で画像の善し悪しは計れません。実際はお部屋の環境で大きく左右されます。 画質テストOPTOMAのImage AI機能は映像信号に応じて、アイリスを自動的に調整し映像をより最適に見せる機能です。ONの場合、自動調整の補正動作がやや遅く、黒の締まりは若干低下しますが、元の画像が非常にクリアーなので見づらく感じることもありません。(撮影はOFFで行いました)。
その他の特徴
メタルハニカム触媒 ランプの廃熱口付近に装着されています。 まとめHD803は、最新の素子感の隙間の非常に小さいDMD素子を使っています。そのため画素間の格子に相当する部分の幅が非常に狭く、画素が密接しているため画質がシャープ(切れ味の良い画質が実現)です。 さらに液晶に見られがちな粒子の粗さもなく、どんなソースもクッキリと立体的に再現します。色彩の鮮やかさ、豊かさ、奥行きの深さ、見通しの良さは、間違いなくこの価格帯でトップクラスに仕上がっています。 細かな調整をしなくても美しい画像を再現するので、初めてプロジェクターを導入される方にもおすすめいたします。 |
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2008年2月 逸品館ビデオスタッフ |