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最高級クロックジェネレーター
Abendrot(アベンドート)STUTE(ステューテ)
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逸品館は、2015年より「MI事業部」を立ち上げ、横浜支社をベースとして「プロ用オーディオ機器・楽器関係製品」の輸入代理店業務をスタートしました。 逸品館 MI事業部ホームページはこちらこの事業の目的は、逸品館業務の多極化推進と、音楽製作現場(作る人)とオーディオファン(聞く人)の融合にあります。
また、良い音を実現するための「技術」はオーディオ業界の方が高く、「コスト」はプロ機器の方が低いため、それらを融合することで「よりやすくより良い音質の製品」を生み出すことも出来ると考えています。
さらに2020年からは、家庭で誰でも音楽を楽しめる「楽器」として「ウクレレの輸入」を開始しました。
現時点では、ジェイクシ・マブクロ氏も愛用しているカーボン製のウクレレ「KLOS」と
驚くほどコストパフォーマンスが高く、ピックアップやウクレレチューナーも内蔵する万人向きのウクレレとして輸入を開始したのが「Bamboo Ukulele(バンブー・ウクレレ)」です。Amazonや楽天でも販売していますが、好評です。
なぜ、逸品館MI事業のご紹介から始めたかというとそれは、私と「Abendrot STUTE」が出合いがMI事業のため出張した「アメリカ アナハイム」で開催される「NAMM 2020」だったからです。
「Abendrot」は、NAMMメインホールに小ブースを構えていたのですが、出向していた「Abendrot」の担当者「瀬戸 隆司」氏とは、東京有楽町で開催されていた「ハイエンドショウ 東京」で旧知の間柄でした。通りかかった私は、彼に呼び止められ、始めて「Abendrot」の存在を知ったのです。けれど、それは私が不勉強だっただけで、すでに2013年頃から、日本に入っていました。
ともかく、その場に展示されていたAbendrot クロックジェネレーター「STUTE」とA/Dコンバーター「Everest 701」の音を聞いて、その滑らかさときめ細やかさ、透明感に驚かされた私は、日本に戻ったら「試聴機」を借りる約束をしてNAMMを後にしました。新型コロナ肺炎などの影響で貸し出し試聴機が遅れましたが、7月にクロックジェネレーター「STUTE」を拝借することが出来ましたので、Esoteric/Grandioso「K1X」を使って、Grandioso G1と聞き比べを行いました。
Abendrot社の沿革
社名のABENDROT(アベンドード)は、「夕焼け」を意味する英語で、製品名のSTUTE(ステューテ)は、「牝馬」を意味するドイツ語です。Abendrot社は、アナログと同等パフォーマンスを持つデジタル・オーディオという理想をオーディオ装置に実現するプロジェクトとして、高精度設計のベテラン技術者達によりスタートしました。どちらかと言えば、ピュアオーディオよりもプロ機器、レコーディングの現場で高く評価され、現在は「アビーロード・スタジオ」で使われるなど、世界の第一線で活躍しています。
2019年12月には、ステレオサウンドONLINEでも取り上げられています。
「SADAHARU YAGI インタビュー、グラミー受賞の日本人エンジニアが語る最新の欧米レコーディング事情」
それでは年度別に、Abendrotの沿革を掲載します。
2012年
基礎となるオーディオ・マスタークロック、STUTE - True
Audio Master Clock をリリース。
軍用クロックと言われるような超高スペックのクロック実験時代を経験する現場のエンジニア達より、"いままで試したどんなクロックよりも優れている"と評価される。ハイファイ各誌にも大きく取り上げられる。
2013年
独自技術で動作するSTUTE専用DAC、HENGST - True D to AConverterをリリース。
2016年
日本にアベンドート・インターナショナル
合同会社を設立し、ヘッド・クオーターを東京に移す。
同年、初のプロオーディオ用製品、Everest 701 - True Audio Master
Clockをリリース。
2017年
ロンドンの名門メトロポリス・マスタリング・スタジオに導入され、世界的な作品に使われるようなる。
2018年
英国アビイ・ロード・スタジオに導入され、以後、ビートルズ
「50th
アニバーサリー・シリーズ」、クイーン「ボヘミアン・ラプソディー」を始めとするの歴史的ヒット・タイトルに使われるようになる。
2019年
ラテン・グラミー賞最優秀ロック・アルバムに選出された作品は、質の良いアナログ・レコーディングされた作品だと思われていたが実際は、米国で初めてAbendrot
マスタークロックを用いてレコーディングされた作品だった。
国内においてはスタジオ用途のみならず、トップ・アーティストのデジタル・PAシステムへ多数の納入実績を持ち、2018年には、ブルーノート東京のデジタル・PAシステムに導入され、別次元の自然な音響空間が話題となる。
2019年
無編集DSD2chダイレクト・レコーディングの"Acoustic
Weather Report 2"に採用され好評を博す。技術的な意味で、クロックジェネレーターの効果がDSDにおいても正しく発揮されたことはカッ規定であった。また、現在まで音として世に結果が残っていることがそれを裏付けている。
同年
独自技術による最先端のA/Dコンバーター、Everest 901 - True
A to D Converter を発表
2020年
dTVで4月2日(木)19時から"無料"生配信された、坂本龍一主催の一夜限りのプレミアムライブ
「Ryuichi Sakamoto: PTP 04022020 with Hidejiro Honjoh」
のライブ・ストリーミングにD/A 701とA/D 901システムが採用される。
STUTEの概要
それでは、アビーロード・スタジオでも使われている最高級クロックジェネレーター「STUTE」をご紹介しましょう。
Abendrot STUTE メーカー希望小売価格 3,900,000円(税別) (現金で購入)・ (カードで購入)
ざっとこのような感じのクロックジェネレーターで、10MHzのサイン波を2系統出力するだけです。細かなスペックは、音質とは無関係ということと、他社に高音質の秘密を知られたくないという、二つの理由により非公開となっています。最近は、フェラーリが「車の性能を計測することを禁止」していますが、数値化できない「フィーリング(味わいや音質)」を無理矢理数値化してカタログに掲載すること、それを売り文句にすること、は明らかにおかしいことだと私も思います。
逸品館のオリジナルブランド「AIRBOW」も、スペック(数値)は、ベースモデルと変わりませんが、音質は明らかに違っています。数値など「見える性能」を売り物にしている製品で「本当に良いもの」は、ほとんど見つかりません。「名物に美味いものなし」と言うように、音や料理など「味わい」で判断するものは、ブランドを鵜呑みにしない方が良さそうです。
ともかく、Abendrot製品には、細かいスペックや技術解説はありません。あくまでも「出る音」で勝負する、プロの世界で認められた製品なのです。そのAbendrot社の意向を汲み、今回の比較試聴も「音質で勝負=YouTubeに録音をアップロード」しました。
試聴環境
クロックジェネレーターを接続するのは、先進のデジタルオーディオ機器メーカーとして名高い「Esoteric/Grandioso」の一体型CD/SACDプレーヤー「K1X」を選びました。また、同社のクロックジェネレーター「G1」を比較するクロックジェネレーターとして選んでいます。
Grandioso K1X メーカー希望小売価格 2,800,000円(税別) (現金で購入)・ (カードで購入)
Grandioso G1 メーカー希望小売価格 1,900,000円(税別) (現金で購入)・ (カードで購入)
YouTubeには、上記のシステムの出力を直接録音した「高音質バージョン」と、出力をTAD C600/M700/R1-TXに入力してスピーカーからの音を録音しながら解説を行っている「通常バージョン」の2種類の動画をアップロードしています。スピーカーから出てくる音は、録音用のUSBインターフェイスを通るので、実際の音よりもすこし劣化(変化)しています。コメントは、その劣化(変化)した音を聞きながら行っていますので、実際の音の印象とは僅かに異なる可能性があります。そのような場合は、「高音質バージョン」で嘘偽りのない音質をご確認下さるようお願いいたします。
「Grandioso G1とAbendrot STUTEの比較」
クロックジェネレーターの聞き比べの前に、まずK1Xのアップサンプリング設定を「ORG」と「DSD」で聞き比べます。「ORG」では、CDの信号「PCM 44.1KHz/16bit」のままで再生されますが、設定を「DSD」にするとCDから読み取られた信号はリアルタイムで「DSD 22.5MHz」にアンプコンバートされて再生されます。聞き比べると、「DSD」の音がよりきめ細かく滑らかなことがわかります。そこで、これからの試聴はすべて「DSD」に設定して聞き比べます。
この動画では、5つの楽曲(内1曲は著作権保護のためカットしています)でクロックジェネレーター「なし」、「G1」、「STUTE」を聞き比べています。
通常バージョン(解説入り) | 高音質バージョン(解説なし) |
「STUTE試聴」
この動画では、G1を使わずにクロックジェネレーター「Abendrot STUTE」の「なし」、「ある」だけを比較しています。
通常バージョン(解説入り) | 高音質バージョン(解説なし) |
まとめ
世界の最先端で日本人が作ったオーディオ製品が使われていることを誇りに思うと共に、プロの音=自然な音だと言うことが確認できて、嬉しく思いました。また、逸品館が目指す音質とAbendrotが目指す方向も、同じだと言うことに安心しました。
2020年9月 逸品館代表 清原 裕介
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