このオーディオボードは従来のオーディオボードと同じように様々な機器に使えますが、主にPCオーディオ用として開発されています。サイズは、48.24×45.72cmのReference19を筆頭に43.18×40.64cmのReference17、40.64×38.1cmのReference16、そして15インチのMac
Bookがジャストフィットする36.45×28.5cmのReference15、13インチのMac
Bookがジャストフィットする32.46×18.1cmのReference13、そしてMac
Miniサイズの19.7×19.7cmが用意されています。
音質テストはMac
Book15と小型サーバーPCで行いました。USB DACに接続しているMac Bookの下にReference15を使うと、同一の機器で44.1kHz/16bitWAVファイルと96kHz/24bitファイルを比べた場合よりも大きな音質差が感じられました。やや半信半疑ながら、DLNAサーバーとして使っている小型PC(AIRBOW
Server)の下にReference15を使ってみるとさらに大きな効果が感じられました。
効果はもやもやしていた音が霧が晴れるようにハッキリする形で表れます。丸かった低音が引き締まりさらに低く伸びます。伸びきっていなかった高音がクッキリと伸びます。音がクリアに大きく広がり立体的な定位が実現します。楽器の音色はほとんど着色されず、音の純度が向上したように感じられます。比較対照としてAIRBOW
ウェルフロートボード(WFB-0115-1)を使ってみましたが、ほぼ同様の大きな効果を感じました。
最近各社からPC/ネットワークオーディオに対応したDACやプレーヤーが発売される関係で、PC/ネットワーク・プレーヤーの音質テストを頻繁に行っています。雑誌や評論家、メーカーなどは盛んに「データー品質と音質の関連性(例えばDSD
5.6MHzの音が最高)」などと宣伝していますが、現実は全く違います。
PC/ネットワーク・プレーヤーの音質差はケーブルやボード、そして再生ソフトの順で大きく感じられます。それらと比べると再生ファイルの音質差は、ほとんどないと言っても差し支えないほど小さく感じることが多いのです。今回テストしたAtomic
Audio
Labsのボードも、音源ファイルのデーター品質よりも大きな音質差を実現していると感じました。価格は少し高いかも知れませんが、外観の美しさ、音質改善の大きさには納得していただける製品だと思います。