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 ゼンハイザー ヘッドホン HD559/569/579/599、HD-650、HD25-1

  

  

  

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  フォーカル ヘッドホン LISTEN 音質 比較試聴

  

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Focal 最新型ヘッドホン「LISTEN」の発売に合わせ、Sennheiserの代表モデル「HD559/569/579/599」、定番モデル「HD-650/25-1」、さらにaudio-technicaの同価格帯モデル「ATH-WS1000/MSR7/SR9/W1000Z」を比較試聴しました。

試聴環境

今回は、AIRBOW HD-DAC1 Specialを使い、WAVファイルで収録した6曲をUSBメモリーに収録、audioquest JitterBugを使ってフロントのUSBスロットにメモリーを装着して再生し、それぞれのイヤホンを比較しました。

 AIRBOW HD-DAC-1 Special 販売価格 180,000円(税込み)

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まず始めに「オープン型」のヘッドホンを聞き比べました。オープン型の基準には、定番モデルSennheiser「HD-650」を選び、それを「基準(10点)」として、パワー感:5項目、音質感:5項目で比較グラフを作りました。ただし、このグラフはあくまでも、リスナー(清原)の感覚によるものなので参考にする程度にとどめて下さい。

HD-650 オープン価格(推奨価格 42,351円税別)

直線に比較したイヤホン(audio-technica ATH-LS200/200/400)と比べて弦楽器の色彩感が濃く、より生の音に近く感じます。

弦の切ない感じも良く出ますが、ユニット(振動板)が鼓膜から離れているので、音の細やかさはイヤホンほどではありません。

オープン型は、ハウジングの内側に音がこもらず(外側に音が抜け)、開放的に音が広がります。生演奏を聞いているほどの開放感や広がりはありませんが、イヤホンより圧迫感が少なく楽に聞けます。透明感も高く、心地よい雰囲気です。

オープン型ヘッドホンは、イヤホンに比べ振動板と鼓膜の距離が離れているのと、その間の空間(空気量)が多いので、音の細やかさで不利なのは、このソフトを聞いても感じます。さらに、振動板と鼓膜が密着していないので低音も逃げ、イヤホンよりも少なくなります。それと引き替えに、生演奏に近い空間が創出され開放的な雰囲気が得られます。
ボーカルは透明感が高く、艶があります。ギターも高音が美しく伸びやかです。ギタリストを取り巻く、空気の存在感も感じられます。これで、もう少しボディーのある音が出れば最高だと感じました。

イントロ部分の空間が広く、楽器の立体的な位置関係がわかります。

弦楽器の音は滑らかで艶があり、厚みもありますが、ティンパニーやファゴットは、低音が少しやせています。そのせいで音量を上げても、音源がやや遠くに感じられます。また、不思議ですが、体を取り巻く空気の濃密さでは、ヘッドホンよりもイヤホンの方が濃く感じられました。

ハイセンスで滑らか、美しい色彩感で新世界が鳴りました。

低音の量感は、イヤホンほどではありませんが、低音が多めのこのソフトでは低音が不足して感じられる事はありません。

金管楽器は鋭く、弦楽器は鮮やかですが、基音部分が少しやせています。しかし、それはイヤホンのやや過剰な低音に慣れていたからかも知れません。
音が重なる部分でもきれいに分離し、美しいハーモニーが形成されます。訴えてくるような、HD-650の表現力は魅力的です。

イントロのハープの音は少し乾いています。解像度はイヤホンよりも明らかに低く、ボーカルまでの距離も少し遠くなります。

低音は適度ですが、重低音部分のうなりまでは再現されません。

広がりはあるのですが、いろんな音がやや拡散して、散漫な印象があります。この曲は、もっと空間密度が高いイメージで鳴る方が楽しめそうです。

高音のキツいこのソフトでのHD-650の高音は、高音のキツサがうるさくなる手前ぎりぎりのラインです。

ボーカルはやや乾いていて、さっぱりとして艶は少なめですが色彩は鮮やかです。それぞれの楽器はもう少し分離して欲しいですが、明るく躍動的な音質なので、演奏は十分に楽しめます。

総合評価
HD-650の価格を考えると、音質という部分ではイヤホンの性能の高さが際立ちます。イヤホンはユニットと鼓膜の間に隙間がなく、距離が近いので音の逃げ場がなく、音質では絶対的に有利だからです。

ヘッドホンはイヤホンに比べると重量も重く不利ですが、オープン型のハウジング外側に音が逃げることで実現するスピーカーに似た開放感は、イヤホンにはないものです。

HD-650は、解像度もほどほどに高く、バランスにも優れています。長所は色彩の変化がきちんと再現され、音楽が明るく楽しく鳴ることです。発売からかなり時間が経過していますが、この価格帯ではまだまだトップレベルの性能を持っていると感じられました。

HD-559 オープン価格(推奨価格 17,100円税別)

中音が太く色彩感も濃いのですが、個々の音の分離がやや甘く、響きや音が混ざっています。

HD-650に比べて輪郭が強く、音源が近くに感じられます。座席がよりステージに近い感じです。

弦の透明感、艶やかさは少し物足りませんが、この曲の切ない感じは良く出ました。

ギターの細かい音が少し聞こえませんが、重要な部分はしっかりと再現されるので、一気に音質が劣化した印象はありません。

ボーカルはリップノイズまでハッキリと聞き取れますが、これはHD-650に比べてHD-559は音の輪郭がクッキリとしているからでしょう。音の数が少ないこのソフトでは、シンフォニーで気になった空間の濁りもほとんど気になりません。

ギターの質感がやや安っぽくなりますが、奏者の伝えたいことはしっかりと伝わります。
透明感の高さ、メリハリの鮮やかさが魅力的な音質でモナリザが明るくさわやかに鳴りました。

HD-650に比べる音が明るく感じられます。本来のこの曲の趣旨から考えれば、少し音が明るすぎますが、解像度感が高く細かい音の変化までしっかりと再現されます。

音が重なる部分での分離感にも優れていて、エントリーモデルの性能の低いヘッドホンで音楽を聞いているという窮屈な感じがありません。音が明るく影の部分がやや薄いのは気になりますが、その点を除けば十分な音質が実現していると思います。

生演奏をそのまま収録しているのではなく、電気的に改変を加え、明瞭度が上げられて録音されているこのソフトでは、HD-559の低音の膨らみ、中音の濁り、高音の硬さが露呈します。

特にフォルテの部分では音が濁りますが、楽器の数(音の数)が少なくなった部分、音量が小さくなった部分では、そういう悪い部分はほとんど感じられなくなります。

明るくメリハリの効いた音で、この曲が鳴りましたが、「深み」という部分ではHD-650に及ばず、やや表面的な鳴り方をしました。

イントロのハープの音は、クッキリしていますが「複雑さ」が不足し、安物のハープが鳴っているようです。

低音はとてもシッカリ出ますが、膨らみと濁りが少し感じられます。ガガ様の声は、鮮やかですが、彼女らしいボディーの厚みが不足しています。

解像度も少し足りないので、録音の悪いソフトを聞いているように感じられました。

録音の条件はテレホンと似ているこのソフトですが、元々収録されている音があまり細かくないのでしょうか、テレホンよりもHD-650との差が小さく感じられます。

高音はメリハリがあって、しっかりと鳴りますが、音量を上げてもさほどうるさくなりません。ただ、コンプレッサーが多用されたこの曲では、音の解れが足りず、その点では上級モデルとの差が歴然としてしまいます。

総合評価
HD-650に比べ価格が半分以下のHD-559ですが、ソフトによっては価格差を感じさせない良い音で鳴ります。

明るくメリハリの効いた音が特徴で、音楽が元気良く鳴りますが、複雑な音や一音の深みの再現は、それほど得意ではなく、そういうソフトを聞くと価格なりの音だと感じます。

J-POPなどヘッドホンやイヤホン向けに録音された音楽を聞くだけなら、価格以上の能力を感じさせてくれると思います。

HD-579 オープン価格(推奨価格 23,400円税別)

一音が出た瞬間からHD-559に比べ、明らかに音が細かく、質感が高いことがわかります。けれど、ハウジングの付け根の固定が甘く、少し頭が動いただけでぎしぎしという音が聞こえて興ざめです。この個体だけの問題かもわかりませんが、こんなに盛大にぎしぎししたノイズが出たなら、音楽に集中できません(この現象は、後でSennheiser HDシリーズが使っているイヤーパッドと眼鏡の蔓がすれたときに発生する音と判明しました。眼鏡を外すと音が消えますが、ワープロが打てなくなるので眼鏡をかけたまま試聴しました)。

ギターの音が細かく、HD-559では聞き取れなかった空間の音(ざわつくような音)まで、ハッキリと聞き取れます。ギターの色彩の鮮やかさ、ボーカルの艶やかさも明らかに上級です。

空間の透明感も高く、バランスも良いので「音」の印象はかなり良くなりました。

イントロ部分の静かで厳かな印象が上手く再現されます。音はまだ明るいですが、HD-559よりも生演奏に雰囲気には近くなっています。

弦が重なる部分での分離感も上々、音の広がり(立体感)にも圧迫が感じられず、とても良い感じでこの曲が鳴ります。もしかすると、HD-650よりも良い感じで鳴っているかも知れません。

低音部分が「面」ではなく「球面」で出てきます。音の高低で時間差が生まれる、この低音の鳴り方はとても「生」に近いものです。この点では、上級モデルのHD-650さえも凌ぐ感じがします。

金管楽器は少し鮮やかすぎて、厚みが不足しますが、決定的な欠点ではありません。

中音には適度な厚みがあり、低音も良く出ます。音が重なる部分での分離感も優秀。この価格で交響曲を聴くのに、十分な音質が実現しています。

イントロ部分の「ハープの音」の細やかさと艶やかさは、HD-559を大きく上回ります。ガガ様の声には、もう少し厚みが欲しいと思いますが、低音のパンチ力は十分です。低音の濁りや膨らみは、HD-559よりもずっと少なく、音量が上がった部分でも音が団子に鳴らずに分離しています。効果音として挿入されている、電話のベル音もハッキリと聞き取れます。音は明るく、高音がやや刺激的ですが、中音に厚みがあるので「中抜けのドンシャリ音」ではありません。レンジの広い、高性能ヘッドホンというイメージです。

テレホンに比べ音がやや単純なこのソフトでは、「もうこれ以上の音質は不要!」と思えるほどしっかりした音で演奏が再現されます。どこと言って欠点や違和感がなく、ヘッドホンの存在を忘れて音楽に集中できます。難を言うならやや高音が強いですが、ソフトの元々の録音もそういう音なので、聞き続けていると全く気にならなくなります。

総合評価
最初から樹脂同士がすれるギシギシ音が気になってイライラしたのですが、途中で樹脂製のギシギシ音が、ヘッドホンから出ているのではなく、眼鏡の蔓とイヤーパッドがすれる音だとわかりました。マイクロファイバーらしき素材が使われたイヤーパッドが眼鏡に蔓にかかると、頭のわずかな動きで樹脂同士のすれるギシギシ音が発生します。眼鏡を外すと音が消えますが、眼鏡の蔓が樹脂製の場合、このヘッドホンはご購入前にこの部分をチェックしておく方が安心です。
その問題を除けば、音質は素晴らしく、価格はHD-650の半額程度ですが、POPSやROCK系の音楽を聞くのであれば、その差はほとんど感じられないと思えます。HD-569の明るくメリハリのある楽しい音を知ってしまえば、価格がそれほど違わないHD-559を買おうとは思わないはずです。この価格帯では、最も優れたヘッドホンの一つではないでしょうか。

HD-599 オープン価格(推奨価格 28,800円税別)

すっきりと抜けが良く、弦の音が鮮やかに分離したHD-579と比べるとHD-599は、音源(楽器)がやや遠くに感じられます。

弦の数は多く、ハーモニーも複雑なのですが、ヘッドホンが新しいためか、バランスはHD-579の方が良かったと思います。ヘッドホンの存在感の少なさという意味では、HD-579に軍配が上がります。

ギターの音がしっとりと艶やかです。ボーカルも唇のぬれた感じが出て、ムードのある音です。

すっきりとした抜けの良い、透明感の高い音質に性能の高さを感じます。HD-650と比べても、より鮮やかで明るくすっきりとした音質です。明瞭度も高く、音源が近く感じられます。

しばらく聞いていると、雰囲気が良くなってきたので、鳴らし込むとさらに良くなるかも知れません。

イントロが鳴り始めたときの印象は、HD-579にかなり近く、HD-650よりも明るくクッキリとした印象です。音が重なる部分での解像度も非常に高く、音質的には十分満足できます。空間の濁りの少なく、澄み切った透明な音でハーモニーが再現されます。低音がHD-579よりもさらに豊かなので、かなり生演奏を聞いているのに近いバランスで新世界を聞くことができました。

HD-579に比べて低音部分の深みが違うように感じます。金管楽器の厚みが創出され、楽器の音の厚みが増し、響きが豊かになるので、このソフトではHD-579よりも明らかに上質に感じられます。

フォルテの中の小さな金属の音(トライアングル?)もハッキリと聞き取れます。音は少し明るいですが、深みも出てきて演奏がより内容の濃い音で再現されました。

イントロの「ハープの音」は、音が消え入るところの「揺れ」がきちんと再現されるようになりました。ガガ様の声も「ビブラート」がしっかりと効いています。低音は少し広がりますが、量感が豊かなので体が音に包み込まれるような雰囲気が出ます。

間にいくつかの試聴を挟んだので自信はありませんが、もしかするとHD-650よりも音が良いかも知れません。明るくパンチの効いた音で、テレホンが鳴りました。

ギターの音の鮮やかさが違います。すでにこれまで効いたヘッドホンでこのソフトの音は「飽和状態」に達していると思いましたが、HD-599で聞くとさらに細やかな音まで録音されていたことがわかります。高音はすっきりと抜けますが、キツさはHD-579よりも和らいでいます。ボーカルの厚みは、明らかにHD-579よりも一歩上手で、低音の量感は抜群です。躍動的なとても楽しい音で「誕生」が鳴ります。ボーカルの元気良さが、耳に残りました。

総合評価
HD559/579/599は、価格が適度に近く選択が難しく感じられるかもしれません。けれど、それは難しくありません。HD559/579を比べると、価格を超える音質差があるので、私なら迷わずHD579を選ぶでしょう。

HD579/599は、すべてにおいてHD599の方が上質ですが、音楽ジャンルをPOPSやROCKに限定するなら、HD579で十分だと思います。けれど、本格的なクラシック(特にシンフォニー)まで聞きたいとお考えなら、迷わずHD-599を選ぶべきです。

HD-650とHD-599の違いは、設計世代の差による「音作りの差」だと思います。デジタル的なソースには、HD-599がマッチし、アナログ的なソースには、HD-650がマッチします。
1980年を境にそれ以前の音楽を聞くことが多いならHD-650を、それ以降の音楽がメインなら、HD-599を選ぶと満足していただけると思います。

※HD-579で顕著だと書いた「眼鏡の蔓とのすれる音」ですが、再確認するとHD-559/579/599のすべてのモデルでイヤーパッドと眼鏡の蔓がすれる音が発生していました。私の使っている眼鏡の蔓の表面塗装が特殊なのか?わかりませんが、このシリーズに使われているマイクロファイバーのようなイヤーパッドは、眼鏡の蔓と干渉してギシギシ音を発生することがあるようです。眼鏡をかけている方は、購入前に要確認です。

「オープン型」に続いて「密閉型」のヘッドホンを聞き比べました。密閉型の基準には、愛用のSennheiser「HD25-1 U」を選びそれを聞いたのですが、あまりにも素晴らしすぎて、比較の基準にすると他のヘッドホンがすべて悪くなってしまうと判断し、基準は、Sennheiser HD569にすることにしました。HD25-1 Uを除くモデルは、HD569を「基準(10点)」として、パワー感:5項目、音質感:5項目で比較グラフを作りました。ただし、このグラフはあくまでも、リスナー(清原)の感覚によるものなので参考にする程度にとどめて下さい。

HD-25-1 U オープン価格(推奨価格 21,325円税別)

密閉型ならではの「音が逃げない(中低音が豊かに聞こえる)」、「ユニットが違い(細かい音まで聞き取れる)」などの優位性があるためでしょう。音の細やかさ、バランスの良さでHD-25-1は、価格が2倍以上のHD-650よりも勝っているように感じられます。弦楽器の切れ味のよさ、ハーモニーの厚み、倍音のエネルギーバランス、そのすべてにおいてHD-650を圧倒します。価格的には、2倍くらいに感じられます。唯一の問題は、オンイヤー型なので耳が押しつぶされることと、装着時に暑くなる(体温が逃げない)ことでしょう。それが問題にならないのなら、HD-650を選ぶ必要はありません。

ギターの音の鮮やかさは最高です。ボーカルの再現力も素晴らしく、アンプとの相性もあるのかも知れませんが、今までに試聴したオープン型のどのモデルと比べても、数段音が良く聞こえます。

音の立ち上がりの早さ、色彩感の鮮やかさ、艶やかさ、バランス。すべてにおいて、私が最も信頼しているモデルにふさわしい仕上がりです。
ギターは奏者が見え、ボーカルは唇の動きが見えます。ヘッドホン越しに生演奏を聞いているようです。
文句ない素晴らしい音質。改めて、グレース・マーヤさんが歌う「モナリザ」に聞き惚れました。

イントロ部分のハーモニーはバランスが素晴らしく、ヘッドホンで聞いているという印象がありません。もちろん、低音の量感などでは他モデルに劣る部分はあるのでしょうが、「リアリティー」は、最高です。楽器の音だけではなく、何かの触れる音、指揮者の声、あらゆる音がリアルです。「無音」の中の、聞こえない音まで伝わる感覚。無音の背後にある気配の濃さ、圧倒的な表現力と情報量で新世界が鳴りました。

奏者が楽器を「タメて鳴らす」様子が伝わります。金管楽器の音も、本当にそれらしく厚みがあり、薄っぺらさは皆無です。

ドラムの音、弦楽器の音、すべての音がとてもリアルで、生の音を聞いているようです。音が重なる部分の分離、倍音のエネルギーバランス、すべてが完全に整っていて、録音された音をヘッドホンで聴いているのではなく、生演奏をその場でモニターしている様です。低音の爆発的な圧力まで伝わります。完璧です。

イントロの「ハープの音」は、使われている楽器だけではなく、張られているゲージ(弦)まで特定出来るような気がします。ガガ様の声は「こう鳴っている」というのではなく、「ガガ様の声はこういう声なんだ!」と納得させられます。

音楽のすべてが正確に再現される、完璧なモニターシステム。

聞いていると体が熱くなり、興奮して涙ぐみそうです。ライブに行けなくても、こんな音で録音が聴けるなら、全く文句はありせん。むしろ、ライブよりも音と音楽を独り占めできる分、こちらの方が良いと思います。

AIRBOW HD-DAC1 SpecialとSennheiser HD25-1 Uの組み合わせは、オーディオの醍醐味を極めています。

それにしても、何という音の数、幾重もの音の重なり、この演奏がどれほど素晴らしいものであるか、痛感します。

ジャンルは同じですが、楽器の音、ボーカルの声、その「質」が全然違っています。スーパフライは好きですが、Lady Gagaを聞いた後では、質の差が大きすぎます。

けれどしばらく聞いていると、これはこれで素晴らしい音楽、演奏なんだと納得してきました。

それは、音だけではなく、演奏者が伝えようとするものが、しっかりと伝わっているからでしょう。聞いていると気分が明るくなって、元気が出ます。嫌なことなど、霧散してしまいます。この感覚は、レーシングカートを全開で走らせているときと同じです。

ストレスが消え、気分がリセットされます。この感覚は、他の組み合わせでは得られません。

総合評価
組み合わせているアンプとの相性の良さもあるのでしょう。HD25-1 Uは、ほぼ完璧なサウンドで、記録されたすべての音、表現されたすべてのニュアンスを伝えます。もし、私が将来寝たきりになることがあれば、迷わずにこのセットを病床に持ち込み、最後の一瞬まで音楽を聞き続けるでしょう。

体が動かなくなっても、耳さえ聞こえれば、心は大空へ飛翔し自由になれます。「音楽(名演奏)」のお金では買えない価値を、このシステムは感じさせてくれます。ヘッドホンでしか、音楽を聞くことができないのなら、だまされたと思ってこのシステムを試して下さい。想像を遙かに超える世界の存在に、心が震えると思います。

HD25-1 Uを聞いた後では、つくづくオーディオ機器の音質は価格や外観、スペックや材料では決まらないのだと改めて思います。「名物に旨いものなし」のことわざ通り、うたい文句で飾られている製品こそ、「中身」をちゃんと確認しましょう。

※当初は、このシステムを基準に使用と思ったのですが、このシステムのバランスが圧倒的に生演奏に近く、多のヘッドホンと比較することが無意味だと判断して、基準を「HD-569」に変更することにしました。

HD-569 オープン価格(推奨価格 21,600円税別)

HD-569は、HD-559/579の中間の価格ですが、このモデルだけが密閉型です。HD-25-1の評価に書いたように、密閉型はオープン型よりも音質的に有利なことが多く、中間価格のHD-569でも上級モデルのHD-599よりも明らかに細かい音が出ます。

ハーモニーの重なりの分離感、厚みも良好です。音の細やかさだけではなく、強さも感じられます。空間の濁りも少なく、格段にリアルな音です。艶やかな音ですが情に流されることなく、構造まで感じさせる音でしっかりと鳴りました。

ギターの音はハッキリして密度感も高く良い音ですが、空間の広がりが狭く感じられます。

ボーカルは厚みと艶があって、オープン型よりも一段と冴えた充実した音で鳴ります。唇のぬれた感じ、リップノイズの再現もリアルです。ギターとボーカルの分離、絡みもクッキリしています。

音質で密閉型は、オープン型よりもあきらかに優れています。色彩の濃さ、密度の高さが印象的な音で、モナリザが鳴りました。

ケーブルのタッチノイズが大きく、それが気になりますが、音の細やかさ、密度感では、今回試聴したすべてのオープン型ヘッドホンを上回ります。カナル型に近いイメージですが、音の定位が頭の中にとどまったカナル型に比べ、HD-569では頭の少し外側にまで広がります。空間には少し濁りが感じられますが、これは樹脂製ハウジングの共鳴音でしょう。音の響きに、樹脂が響くような音が混じっています。再現される楽器の音は、素晴らしいのでユニットはこのままで、ハウジングがもう少し良くなれば、満足度がさらに上がるでしょう。

低音が「面」で出ます。本来ならば、もう少し時間差が欲しいところです。金管楽器は、それなりに厚みがあって薄っぺらい感じがしないのは好印象です。弦楽器と金管楽器、打楽器の分離は、まずまずです。けれども、このソフトでもハウジングの共鳴と思われる響きが、空間を濁らせています。そこは、ハッキリと不満です。

イントロの「パープの音」は、はっきりとプラスティッキーです。低音は量感がありますが、共鳴があり、膨らんで遅れます。打楽器らしき音も、プラスティッキーで低級です。ボーカルは唯一、まともに鳴っています。
けれどその共鳴は全体的に広がっているので、全体のバランスが偏るわけではなく、気にしないと決めてしまえば、それなりに音楽が楽しめます。力感とパワー感はなかなかです。

録音がやや「悪い(良い意味でいい加減な)」、このソフトでは「ハウジングの共鳴」は、テレホンほど気にはなりません。元々「そういう音」だという感じがするだけです。分離感は、まずまず。楽器と楽器、ボーカルと楽器の位置関係にはもう少し「隙間」が欲しいのですが、カナル型よりは圧迫感は少ないと思います。楽しくパワフルなので、よしとしましょう。

総合評価
イヤーパッドが眼鏡の蔓とすれて、ギシギシ言うのは他のHDシリーズと同じですが、ヘッドホンを少し強く圧着するようにすると、ヘッドホンが動かなくなって、ギシギシ音はほとんど出ないことがわかりました。
HD-569はユニットの自体の音は良いのですが、ハウジングの吸音が足りず、すべての音にまんべんなくハウジングの共鳴音がつきまといます。また、それが原因で空間の見通しが若干悪く、響きに濁りが生じます。そういう「細かい音」が気にならないなら、同価格帯のオープン型よりは、細かく良質な音質で音楽が楽しめると思います。

※audio-technicaの密閉型ヘッドホンは、「ATH-WS1100 推奨価格 24,880円税別)」、「ATH-MSR7 推奨価格 26,880円税別)」、「ATH-SR9 推奨価格 49,880円税別)」、「ATH-W1000Z 推奨価格 64,880円税別)」の4モデルを試聴したのですが、アンプとの相性のせいなのか、全く低音が出ず、中音が痩せ、高音がやけに堅く、音が平面的で、まるで「ウーファーが鳴っていない3Wayスピーカーを聞いているよう」だったので、試聴リポートは書きましたがATH-W1000Zのみ掲載し、他のモデルは非掲載としました。また、エイジング不足を疑って、ATH-W1000Zは14時間ほどかなり大きな音量で鳴らした後にもう一度聞いてみましたが、印象はほとんど変わりませんでした。アマゾンなどでレビューを見ると、ATH-W1000Zは低音が良く出る。木の響きがして芳醇な音が最高。などと書かれていますが、どんなアンプと組み合わせ、どんな曲を聴くとそんな音になるのか知りたいものです。私は、ATH-W1000(初代モデル)を持っていますが、AIRBOW HD-DAC1 Specialと組み合わせて聞いても、ATH-W1000Zとは全然違う、豊かな中低音と木製ハウジングの美しい響きが楽しめます。だから、ATH-W1000Zの音だけではなく、今回聞くことができたすべてのaudio-technicaヘッドホンの音質には疑問を禁じ得ないのです。

  

audio-technica ATH-W1000Z オープン価格(推奨価格 64,880円税別)

弦楽器の音が神経質で、心がざわざわします。豊かさとは無縁の音です。WS1100/MSR7/SR9とあまりにも酷い音で疲れたので、すこし気分がイライラしているせいかもしれませんが、高音は明らかに耳障りで、バイオリンだけが鳴っている(チェロとコントラバスの音が聞き取れない)ように聞こえます。

ギターの音は透明ですが線が細く、ホログラムのように実態が感じられません。ボーカルも同様に細く、骨と皮のボーカリストが歌っているようです。豊かさや響きの芳醇さとは無縁の音です。また、他のヘッドホンでは聞こえなかった高音のノイズが聞こえるのも問題です。高音がやけに伸びすぎて、全部が駄目になっています。

高域になにか小さいノイズが乗っています。アンプの音かも知れませんが、他のヘッドホンでは聞こえませんでした。それが聞こえるのは「良い」ことではなくて、不必要な高音までが聞こえると言うことです。

金管楽器の音は細く、楽器のサイズが小さくなってしまったようです。弦楽器も、管楽器も、全部サイズが小さくなってしまったように聞こえます。演奏のスケールも小さく、凍り付いて動かない水面を見ているような音です。

音が遠くに感じられます。低音は最低域の音が聞こえません。もしかすると、出ているのかも知れませんが、高音のエネルギーが強くマスキングされているのでしょう。もしやと思って音量を上げてみましたが、うるさくなってしまっただけでした。

イントロの「ハープの音」は、ピッチが上がってしまったようです。ガガ様の声もうわずって、早回しをしているテープを聴いているような音です。

高音が頭の中に突っ込んできて、ただうるさいだけの騒音です。

総合評価
今回試聴したaudio-technicaの中ではようやく少しましな音が聞けてほっとしていますが、楽器の倍音のエネルギーバランスは褒められたものではなく、またハウジングの共鳴も大きすぎます。ハイレゾ対応を謳うのはかまいませんが、人間の耳では20KHz以上が聞き取れないことが、医学的にも心理学的にも証明されています。高域を伸ばしたことで、可聴帯域のエネルギーバランスが崩れては元も子もありません。
歴代のウッドハウジングを使ったこのシリーズは、芳醇で響きの良い音が特徴でした。その良さが継承されず、周波数特性を欲張ったためなのか、バランスが完全に破壊されているのが残念です。これでは、音楽を楽しめません。

 14時間ウォーミングアップ完了後

高音のキツサはかなり緩和されましたが、高音のエネルギーが強すぎて中低音が全く足りていない偏ったバランスは変わりません。ウーファーが鳴らなくなった3wayスピーカーを聞いているような音です。弦は堅く、表情がなく、針金が鳴っているようです。ホールの響きや芳醇さとは無縁、音楽になっていないのは、鳴らし込む前と同じです。

鳴らし込む前よりは、高音のキツさが少し緩和されていますが、やはりウーファーの壊れたスピーカーを聞いているようです。

新世界

上に同じ。

低音は出ていますが、量感エネルギー感共に不足しています。良く聞くと、中音もおかしいし、高音もおかしい。逆位相のスピーカーを聞いているように、音が引っ込んでいます。

イントロの「ハープの音」は、完全におもちゃの音。ガガ様のボーカルも壊れたカラオケ。酷い音に変わりはありません。

同上

総合評価
15時間、かなりの音量でエイジングしても、AIRBOW HD-DAC1 Specialとの組み合わせでは、とうてい音楽を聞けない音であることに変わりはありませんでした。

Focal LISTEN メーカー希望小売価格 34,500円(税別)

audio-technicaの製品に比べると、弦楽器の数が圧倒的に多く、音の重なった部分の厚みが桁違いです。バイオリン、チェロ、コントラバスもきちんと描き分けられています。ハウジングの共鳴が上手く抑えられ、透明感は抜群です。

個人的には、もう少し低音寄りのバランスが好きですが、音楽を聞くには問題のない中低音が再現されます。

休符部分が再現される、S/Nの高さも見事です。

曲間の無音部に「違和感」があります。なぜならば、完全に音がなくなってしまい、不安になるからです。けれど、それは悪いことではなく、ヘッドホンの密閉性と遮音性が高く遮音性に優れる証です。

ギターの音は透明感が高く響きが綺麗ですが、もう少しボディーがあった方が好みです。ボーカルも同様に、少し子音が強めのバランスです。ただし、試聴機は完全な新品なので、もう少し鳴らし込んで高音がこなれてくると、バランスが整ってくるかも知れません。

アタックが鮮やかで、突き抜けるような倍音が美しく、さわやかな音でモナリザが鳴りました。

特に高音が強すぎるという感じはなく、イントロ部分の倍音バランスは整っていますが、ティンパニーが入ってくると、その音量が少し小さいのがわかります。リード楽器の音はわずかに細い感じ。音が重なる部分の分離は良好です。これでもう少し低音がしっかり出れば最高なのですが・・・。まあ、なんとかOKの範囲です。

低音楽器の距離感は良好ですが、高音楽器が本来の位置よりもやや遠く感じられます。高音楽器がもう少し前に出てくれば、立体感はさらに増すのに、ちょっと残念です。

楽器の質感は良好。音色の変化もきちんと出ます。長時間の試聴で疲れていますが、今回試聴したaudio-technicaのように直ちに外したいという気にはならず、十分に聞き続けていられます。これなら、聴き疲れすることはないでしょう。

それぞれの楽器の特徴や、奏者による音の違い、双方の違いがきちんと再現され、しっかり聞いていると「音楽の楽しさ」がじわじわと伝わります。

イントロの「ハープの音」は、アタックがやや強めで響きが乾いています。ガガ様の声にも、もう少し粘りと艶が欲しいですが、先にも書いたように鳴らし込みによるこなれで改善する可能性は高いと思います。

中低音は厚みがあり、量感とパンチ力共に十分です。低音楽器の音が重なる部分がきちんと分離するのは、このヘッドホンの持つ高い実力の現れです。低音のうなりは地響きのような低い音もきちんと伝わります。唯一の問題は、高音が少し強く明瞭度が高すぎることですが、この部分が鳴らし込みで解決すれば、これは素晴らしい音質のヘッドホンになるはずです。

いろんな音がカラフルに頭の中で跳ね回って、とても楽しくテレホンを聞くことができました。

Listenの良さは「楽器の色彩感」がきちんと再現されることです。これは、Focalのスピーカー全体に通じる美点で、Focal製品で音楽を聞くと、それ饒舌に語りかけて来るので、気分が上がり心がわくわくしてきます。こういう音で音楽を聞かされると、音楽がどんどん好きになって、今まで聞いていなかったいろいろな音楽を聞きたくなるでしょう。

「誕生」もそういう音色で鳴り、スーパーフライに惚れ直しました。
総合評価
イヤホンを含めると、14機種もの一気に聞きました。途中休憩は入れましたが、時間にして8時間近くイヤホンとヘッドホンを着続けていたことになります。そのため、後半の採点が厳しくなっていたかも知れません。

けれど、本当に良い音というのは、そんな疲れたときに聞いても、癒やされ、元気の出る音なのです。
audio-technicaのハイレゾモデルがあまりにも酷かったので、Listenを聞く時にはちょっとした「恐怖心」さえ感じるほどでした。けれどListenから出てきた音を聞いてほっとしました。高音は確かに少し伸びすぎているかも知れませんが、中低音が痩せずバランスは良好です。

従来のFocalのこの価格帯のヘッドホンと比べ、音抜けが改善されすっきりと透明なさウンドが実現しています。また、従来モデルよりも細やかな音まで聞き取れます。Sennheiserとの比較でListenはHD-650の少し下、HD-599のやや上位になりますが、透明な空間の再現性と音の細やかさではどちらのモデルも上回っています。

へっどほんそのものの遮音性も高く、遮音を音が悪くなるノイズキャンセルに頼らないところにも好感が持てます。

Focalは、UtopiaとElearでヘッドホンの概念を超えるほどの音を聞かせてくれましたが、最新モデルのListenも従来モデルよりも、かなり音質を向上させてきました。仕上げも美しく、これは良品です。
また、5曲目(テレホン)の終わりくらいから俄然音が良くなり始め、6曲目(誕生)では、びっくりするくらいいろいろな音が聞こえるようになりました。
このヘッドホンは、きちんと音楽をわかる人が音決めをして作られています。さすがに数千万円のスピーカーを作っているメーカーが売り出すヘッドホンだけのことはあります。

Focalもどうやら、本腰を入れてヘッド本を作り始めたか、あるいは良い音のヘッド本を作るポイントをつかんだのでしょう。今回試聴したヘッドホンの中で「Listen」は、Sennheiser HD-25-1を除いてベストだったと思います。

ヘッドホン試聴補足

人間の可聴帯域「20KHzを超える音波が精神に与える影響」については、CDの発売時から何度となく話題になっています。

この課題については「大橋 力(おおはし つとむ)」氏が第一人者でしょう。

ハイパーソニックエフェクト

ハーパーソニックエフェクトとCDを超える音源、SACDやハイレゾ、DSDとの関係についても何度となく話題になっていますが、最近オーディオ評論家の「朝倉礼治」氏が掲載したコラムが参考になりそうです。

ハイレゾとハイパーソニックエフェクトの関係

また、この可聴帯域を超える高周波と人間の関係については、京都大学が以前からかなり本格的な研究を行っています。

熱帯雨林音環境再現システム

しかし、この研究を進める課程で、人間は20KHz以上の高周波を「耳ではなく体で聞いている」ことがわかってきました。

生命誌ジャーナル 2006年: [音で探る関わり] 音は身体全体で感じている:大橋 力×中村桂子

全文は長いので、該当の文章を抜粋してみました。

【最大の問題点は、可聴域上限をこえる高周波を受容する入り口が何かということでしょう。そこで新しい実験装置を作って、可聴音と超高周波とをそれぞれ独立して再生できるとイヤホンを用意しました。可聴域音と超高周波の両方をスピーカーから出すと、ハイパーソニック・エフェクトが発現します。ところが、この両方をイヤホンから呈示してもこの効果は現れません。そこで、可聴音をイヤホンから、聴こえない超高周波をスピーカーから呈示すると、強烈なハイパーソニック・エフェクトが現れる。しかし、その状態で被験者の身体を遮音材で覆うと反応が消える。これらの実験事実は、超高周波の受容が、耳を介した気導聴覚系ではなく、体表面に存在するなんらかの未知の振動受容メカニズムによっておこなわれるということを示しています。】

・人間は20kHzを超える高周波をどのようにして感じていたか?

上の実験は次のような方法で京大で行われました。被験者にヘッドホンを装着し、被験者の前にスピーカーを設置する。被験者の脳の状態をモニターするため「脳機能イメージセンサー」を被験者に装着する。

・実験(1) ハイパーソニックエフェクト発現

前方のスピーカーから「20kHz以上の高周波を含む全帯域を再生」する。

・実験(2) ハイパーソニックエフェクト発現しない!

イヤホンから「20kHz以上の高周波を含む全帯域を再生」する。

・実験(3) ハイパーソニックエフェクト発現

前方のスピーカーから「20kHz以上の音波を再生」し、イヤホンからは「20kHz以下の音波を再生」する。

つまり、イヤホンを使っている限り「ハイレゾ」であろうが「DSD」であろうが、CDを聞いているときと「脳の状態は変わらない」と言うことなのです。

だから、イヤホンから「20kHzを超える周波数を再生する必要はない」のです。

それを知らずに、大手メーカーですら「ハイレゾ対応イヤホン」を大々的に宣伝しているので、彼らの勉強不足(というか、電気技術以外は全くの無知)には、ほとほとあきれてしまいます。音と人間の関わりを知らずして、どうして人が感動できる音を再現出来る装置が作れるのでしょう?

売り込み文句にしたいだけで「スペック」や「新技術」を競うメーカー、それを持ち上げるメディアと評論家のやり方にはうんざりです。音楽を再生する機器は、単なる家電品とは違います。人の心を育て癒やすための装置ですから、ちゃんと音楽を聞き、そして真摯に学んで下さい。

2017年4月 逸品館代表 清原裕介

 

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