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audioquest (オーディオクエスト) Jitter Bug FMJ(ジッターバグ フルメタルジャケット) 音質 評価Jitter Bug FMJをTAD D1000Mark2、M10000、E1TXで聞いてみた。 初代 JitterBugの音質テストはこちら 、 JitterBugとスマホの連動はこちら 製品の概要 2021年7月21日、高級オーディオケーブルなどの専門メーカー「audioquest(オーディオクエスト)」から、USB端子に差し込んで使うノイズフィルター「JitterBug
FMJ(Full Metal Jacket)」が発売されました(発売開始時の価格は、¥8,200/税別) その後、audioquestから「Dragon Tail」という名称の短いUSB/USB-C変換ケーブルが発売され、スマートフォンをAVアンプやネットワークプレーヤー、あるいはDACなど接続する場合にも使えるようになりました。 今回新発売されたJitter Bug FMJは、その名の通りケースが初代のプラスティックから金属に変更され、電磁波輻射の影響を受けにくくなっています。さらにUSB Type-Aコネクター(JitterBugの出力側)を塞ぐゴムのキャップも高周波を吸収するカーボン素材に変更され、より効果的に高周波が低減できるように改良されています。 audioquest JitterBug FMJ メーカー希望小売価格 8,200円(税別) (現金で購入)・ (カードで購入)
主な仕様 ・PCなどのデジタル回路内部で発生する高周波ノイズを低減し、ストリーミングオーディオのパフォーマンスを向上させる「デュアルディスクリートノイズディシペーション回路」を搭載 Jitter Bug FMJの効果と使い方 ネットワークオーディオの普及で、USB端子にオーディオ機器を接続する機会が増えてきました。しかし、ノートPCやスマートフォンは、オーディオ機器よりも大きい(多い)「RFI/EMIノイズ」や「共振」を発生し、これらのノイズが音質を劣化させる原因となっています。また、デジタル信号伝達ラインにこれらのノイズが混入すると、それが原因で信号波形が劣化しジッター(時間軸の揺らぎ)やパケットエラーを増やす原因となっています。 JitterBug FMJ(ジッターバグ)は、AudioQuestが考案した「デュアルディスクリートノイズディシペーション回路」の搭載により、USB電源ライン(VBUS)と信号(データ)ラインの雑音電流と共振を共に減少させ、音質劣化の原因となるジッターとパケットエラーを減らし音質を改善します。 JitterBug FMJは、初代モデルよりも僅かに大きいUSBメモリー程度の大きさの金属ケース製の装置で、片端がUSBプラグ(オス)、反対側がUSBポート(メス)で構成され、USB端子とUSBオーディオ機器の間に挟み込む形で使います。 システム全体のサウンドをさらに改善したい場合は、2つ目のJitterBugを空いているUSB端子に差し込むと、音質をさらに改善することができると説明されるJitter Bugは、USBハブの「空き端子」や、ルーターやNASなどに備わる「USB空き端子」に差し込んでも効果が期待できる、便利で万能な「USB音質改善アクセサリー」なのです。 試聴環境 今回の試聴は、TADの新型スピーカー 「E1TX」の試聴と同時に行いました。使用したコンポーネントは、AIRBOW ミュージックPC「MBN-N54LTD2」、CDプレーヤー「TAD D1000」、パワーアンプ「TADM1000」です。 AIRBOW MBN-N54LTD 販売価格 385,000円(税別) (現金で購入)・ (カードで購入) 4コアのi5をCPUに搭載し、高速接続の1TB SSDを内蔵するノート型のミュージックPCです。Linuxをオーディオ用にチューニングしたOS(MsHD)を搭載し、サーバーソフトに「Aseet uPnp」、USBプレーヤーに「Signalist HQ Player4」、さらにJ-Riverの最新版とRoon Coreがプリインストールされています(プリインストールされているソフトの総額は10万円を超えます)ので、細かな設定なしに電源を入れるだけですぐ使えます。さらに、このモデルには「専用外部電源(IDC-RMP18V2)」が付属しています。 TAD D1000Mark2 生産完了 最新TAD製品ご購入へのリンク(現金で購入)・ (カードで購入) TAD M1000 メーカー希望小売価格 1,400,000円(税別)(現金で購入)・ (カードで購入) JitterBug FMJを聞いてみて JitterBugの試聴は、次の4通りで行いました。「・・・の音を聞く」をクリックすると、YouTubeにアップロードした動画で実際の音質をお聴きいただけます。 JitterBug FMJの音質チェックを動画で見る。
1.なし 基準の音となります。細やかで素直な音質です。 せせらぎの音を聞く ・ バイオリンコンチェルトを聞く ・ Jazzボーカルを聞く 2.従来モデル(JitterBug)をUSB DAC(D1000 Mark2)への出力に装着(画像なし) 高域のざらつきがとれて見通しが良くなりますが、音の角がわずかに丸くなり、ほんの少しですが明瞭度が低下します。ボーカル、弦楽四重奏(室内楽)、交響曲などの音源にマッチしますが、RockやPopsなどメリハリが欲しい音楽では、音質がややおとなしくなる傾向があります。 せせらぎの音を聞く ・ バイオリンコンチェルトを聞く ・ Jazzボーカルを聞く 3.新型(JitterBug FMJ)をUSB DAC(D1000 Mark2)への出力に装着 従来モデルのJitterBugと同様の効果ですが、透明感がさらに磨かれています。音のエッジのざらつきが解消し、音が滑らかになります。従来モデルでややマイナスに感じた「音のエッジの丸さ」は、ほとんど感じられなくなり、RockやPops系のソフトとのマッチングも良くなっています。 せせらぎの音を聞く ・ バイオリンコンチェルトを聞く ・ Jazzボーカルを聞く 4.新型(JitterBug FMJ)をUSB DAC(D1000 Mark2)への出力に装着した状態で、空いているUSBスロットに従来モデル(JitterBug)を装着(マウスを繋いでいます)。 新型(JitterBug FMJ)の効果に従来型(JitterBug)が混じって悪くなるかと思ったのですが、結果は真逆でした。新型(JitterBug FMJ)で感じた効果がさらに数割アップし空間はさらぶ濁りなく透明に、音のエッジもより滑らかになっています。マイナス(副反応)もほとんどなく、一度経験すると元に戻せない効果があります。 せせらぎの音を聞く ・ バイオリンコンチェルトを聞く ・ Jazzボーカルを聞く 総合評価 前回の試聴は、小型ヘッドホンアンプの「audioquest Dragon Fly Red」との組み合わせてヘッドホンで行ったのですが、今回と同様に、せせらぎでの「透明感と水音の澄んだ感じが向上する、音が滑らかになる」、バッハコンチェルトでの「弦楽器の団子になった音が解れる、弦楽器の音色が冴える」、Loveでの「ピアノの響きの深みとボーカルの表現力の向上」など、最高級コンポとの組合せで聞いたスピーカーでも同じ効果が確認できました。 また、旧型と新型の比較では、「効果の出方が大きくなる」と共に効果そのものが「より洗練されている」ことが確認できました。さらに「余った旧型を空きスロット」に使うことで、JitterBug FMJの効果が「さらに向上する」ことが確認できました。 まだ、JitterBugを経験したことがない方には、JitterBug FMJを自信を持っておすすめいたします。すでに従来モデルをお使いの方には、「新型の追加購入」で旧型もさらに生かせることが確認できたので、追加のご購入をお薦めしたいと思います。 2021年11月 逸品館代表 清原裕介 |
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