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イタリア製小型USB D/Aコンバーター内蔵プリメインアンプ

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「Carot One」は、イタリア「OpenItem社」のブランドです。OpenItme社は長い年月オーディオメーカーに携わったメンバーが集まり2009年に設立された新しい会社ですが、「素晴らしいハイファイ製品を適正な価格で提案する」ことを目標に掲げています。

高額 なオーディオ製品には素晴らしい製品が沢山ありますが、長年オーディオ業界に携わってきた彼らは、決して適正とは思えないプライスタグ付いたオーディオ製品が存在すると考えています。その反省を踏まえ、Open Item社は聴いた人、見た人が驚くような高品質な製品を適正な価格で提供することを目標にしています。

そんな彼らが生み出し2010年日本に導入された「Carot One Series」は、オレンジ色のかわいらしい外観と真空管を使った暖かな音質などが高く評価され、大ヒットしています。

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Carot One Ernestolone 希望小売価格 ¥79,800(税別) (お問い合わせはこちらから

デジタル入力 microUSB×1
対応周波数 96kHz/24bit
アナログ入力 RCA×1
アナログ出力 ヘッドホン出力×1
φ3.5mm ミニステレオジャック

LINE出力×1
φ3.5mm ミニステレオジャック

スピーカー出力×1

最大出力 25W×2(4Ω)

12W×2(8Ω)

サイズWxDxH 50×78×33(mm)
突起部含まず
付属品 ACアダプタ−、USBケーブル

・使用真空管

・音質テスト

acer
Aspine one D257

Sennheiser
HD 25-1


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テストにはAcerのNet book Aspine One D257(メモリーを2GBに増設済み)とヘッドホンにSennheiserのHD 25-1、再生ソフトにWin Ampを使いました。音質のチェックは「PCヘッドホン出力」、「PCヘッドホン出力にErnestoloneを接続」、「PC USB出力にErnestoloneを接続」を比較して行いました。てぃだ~太陽・風ぬ想い~ てぃだ~太陽・風ぬ想い~ 夏川りみ より「赤田首里殿内」を聞きました。

PCヘッドホン出力
イントロの漂うような電子音に若干の濁りを感じますが、十分美しい音で再生されます。この小さなPCで音楽を聞く度にいつも思うのですが、この価格でこれだけの音質と便利さが実現されてるのは素晴らしいと思います。ただ、厚みや豊かさが不足するので、聞き続けているとすこし飽きが来ます。

夏川りみさんの声は透明ですが、もう少し中低音に厚みがあれば申し分ないと思います。間奏の鈴の音は、ハイエンドオーディオ機器で聞くときと比べるとさすがに少し安っぽく、良質な金属が響く音には聞こえず少々やすっぽい感じです。ハーモニーの部分では若干分離が悪く音が濁りますが、不愉快なほどではありません。

全般的に色彩感が薄めで細かい音の再現ももう少し頑張って欲しいですが、普通の人が聞くのであれば十分驚かれるくらいの良い音で鳴っていると思います。

・PCボリューム最大 → Ernestolone アナログ接続
 audioquest Mini3

イントロの電子音に大きな変化は感じられませんが、響きが消える時間が長くなりました。PCのボリュームを最大にしたことでデジタルのビット落ちによる音質ロスが解消され、PCダイレクト出力では聞こえなかった細かい音が再生されるようになったのでしょう。

夏川りみさんの声は浸透力が大幅に増大し、耳(鼓膜)で留まっていた音が心までダイレクトに届くようになります。太鼓を叩いているのが、手のひらだと言うことも音を通じて伝わるようになります。間奏部の笛の音もリアリティーが大幅に向上、鈴の音は立ち上がりが早くなって、まったく別物のように美しい音に変わりました。音が重なった部分の分離感も向上し、高級オーディオ機器と変わらないほどの透明感と分離感が実現します。

今まで多くのPC外付け用ヘッドホンアンプを聞いてきましたが、10万円以内の製品ではCarot Oneの音質は別格です。Ernestoloneと同じように真空管を使う高級オーディオ機器、EARと同様の味わいを持つと言っても褒めすぎではないくらい良い音です。

今回はPCとErnestoloneの接続にaudioquest MINI-3を使ったのでその助けもあったのでしょう。10万円以下の外付けヘッドホンアンプで最高評価のErnestoloneが一番素晴らしいと思ったのは、音が良くなったという意識よりも先に「音楽の表現と浸透力が深まり、演奏が全く別物のように聞こえた」ことでした。

・PC USBs出力 → Ernestolone USB接続 (付属ケーブル)

PCのオーディオ出力(ヘッドホン出力)は回路に余計な工夫が施されていないため、ほとんどの場合癖のない自然な音に仕上がっています。テストに使ったAcerの小型PCでもヘッドホン出力の音質は侮れません。しかし、せっかく素直な音で音楽を楽しませてくれるPCでも、音作りの下手な技術者が頑張った外付けアダプターを使うと音が変わります。それは音作りができない(誰が作っても大体同じ音になる)単純なPC内蔵回路より複雑な外付けDACの回路の音決めが未熟だからです。

Ernestoloneはアナログ接続でもUSB接続でも、PC直接出力と比べて音調がほとんど変わりません。これは、Carot Oneの音質チューニングが、正しくなされている証です。この点でもErnestoloneは練られています。

接続をアナログからUSBに変えると中低音の力感と量感が拡大し、伴奏の低音がよりパワフルでボリューミーに変わります。しかし、ヘッドホンとの組み合わせが悪かったのか、やや低音が過剰になってしまいました。

真空管らしい甘さ柔らかさは不思議なことにアナログ入力よりも拡大し、演奏が一回り雄大でゆっくりと流れているように変化します。夏川りみさんの声も、適度な緊張を伴ったいかにも「プロが気合いを込めて歌っている」ムードに変化し、弦や鈴、太鼓など伴奏の音質感も向上して音質は明らかに改善しました。

しかし、デジタル入力ではその曖昧さも魅力だったアナログ入力から曲調がややスタジオ録音的に変化しました。音は良くなりましたが、アナログ入力で聞くこの曲のライブなムードも好きです。

雰囲気のあるアナログ入力と音質の良いUSB入力は、甲乙付けがたい魅力を持っています。

・PC USBs出力 → Ernestolone USB接続 (audioquest USB-Carbon)

 audioquest USB-Carbon

USBケーブルをグレードアップしてもさほど大きな差を感じられないのは意外でした。驚いたのはボーカルの存在感が全然変わることです。

付属品のケーブルで聞くとボーカルは割と近くで歌っているように感じたのですが、USB Carbonだとボーカルは空中を漂い広がって聞こえます。ボーカルの定位感は拡散しましたが、演奏のバランス感は向上しました。

どうやら付属のケーブルは、音の輪郭をやや強調していたようです。USB Carbonだとその強調感が緩和されるので、音の輪郭が柔らかくなり解像度感や明瞭度感は若干低下して感じられますが、一つ一つの音の実在感は確実に向上し空間の広がり、音の分離感などがより自然な雰囲気で聴けるようになりました。

はっきり、クッキリした音がお好みなら、USB Carbonに交換すると一瞬音が悪くなったと感じられるかも知れません。しかし、USB-Carbonにケーブルを変えると音の混ざりが良くなり、演奏との一体感が強まります。

USB-Carbonを使うことでUSB入力の音質は、アナログ接続のバランスに近づきました。しかし、それでも高域の透明感と響きの美しさはアナログ接続の方がUSB接続よりも良かったと思います。

・スピーカー出力

  AIRBOW IMAGE11/KAI2

最後にAIRBOW IMAGE11/KAI2を繋いでプリメインアンプとしての実力を探ってみました。

スピーカーケーブルを繋ごうと思ったのですが、本体に付いているスピーカー端子が非常に華奢でかなり細いケーブルしか繋げません。また、ケーブルを締め付けて固定するためのプラスティックの部品が柔らかく固定が緩く、ケーブルが外れてショートしそうです。スピーカーケーブルの接続時には、安全のためにバナナプラグをお使いになることをお薦めします。

IMAGE11/KAI2を繋ぐと、音を出していないにもかかわらずスピーカーから「キ〜〜〜ン」という高周波音が聞こえます。無視できるほど小さいかと言えば、私にはちょっと無理です。この高周波音を聞かされているだけで疲れます。デスクトップで使われそうな超小型プリメインアンプ Ernestoloneの性格を考えれば、まずこのノイズが出ている時点で「アウト」です。

とりあえず高周波音は無視して「赤田首里殿内」を再生しました。真空管が1球だけなのでそれほど大きな音が出せるはずがないし、どうなっているのか不思議に思いながらボリュームを上げると、結構大きな音が出たので中にデジタルアンプが搭載されていると分かりました。

出てくる音は、中庸な音です。それほど細かくもないですし、それほど官能的な音でもありません。しかし、いやな癖や不自然な硬さもありません。ちょっとぬめぬめしているようにも感じますが、滑らかで暖かい音です。

先に書いたノイズの件もあり、私はErnestoloneでスピーカーを鳴らそうとは思いませんが、まあ聞けるくらいの音量と音質は確保されている感じです。

試聴後感想
Carot One Ernestoloneををプリメインアンプに使うとすると、期待は裏切られるかも知れません。しかし、PC用のアナログ/USB入力のヘッドホンアンプ、あるいはLINE アンプ(LINE バッファアンプ)として使えば、想像以上の音の良さに驚かれると思います。

メーカー希望小売価格は約8万円と少し高価です。その価格ならばSTAXのコンデンサーヘッドホンのエントリーセットが購入できます。しかし、Sennheiser HD25-2を組み合わせて出てくる音は、STAXのエントリーセットを十分に超えているはずです。

話は変わります。

趣味のカートレースで19才の女子学生と話す機会があったのですが、彼女から、「数万円出して買ったブランドヘッドホン(名前は忘れましたが、ミュージシャンやDJの名前が付いているような製品です)よりも、1万円以下で購入したAKGのヘッドホンの方が断然良かった。もっと良い音のヘッドホンを買いたいけれど何かないだろうか」と相談されました。「AKGが好きなら、AKGの数万円のヘッドホンを購入するのがお勧めだよ」と返答しました。

オーディオには素人のはずの彼女でさえ「価格と音質が一致していない」ことに落胆していました。Carot Oneが主張するようにオーディオの世界、特にヘッドホン関連商品の「価格と音質の無関連さ」には、呆れてしまいす。しかし、悪いことに高いとマニアが買うのです。そして、音の分からない連中がそれに迎合するようなことをWEBに書き込むから、ますます具合が悪いのです。

インターネットのレビューを書く一部の人たちは「インターネットで繋がりを感じる」ことを目的としています。それはもしかすると「自信がない自分の感覚を他人と共有することで安心したい」のかも知れませんし、「自分の感覚を絶対視して他人との違いに気づかない」からなのかも知れません。もしかすると「ステマ(隠れ広告)」が行われているのかも知れません。これでは、本当に良い製品が売れなくなってしまいます。まるで評論家が薦めるとそればかり売れた、ひと昔のオーディオ市場のようです。

それはさておき、Carot One Ernestolone+ HD25-1は、PCと接続するだけでとてもレベルの高い音を聞かせてくれます。

ボディーはゴールド・アルマイト加工が施された引き抜きアルミ材が「二階建て」の構造で組み上げられていますが、この方法なら低コストで質感とデザイン、さらに音質を追求できるでしょう。非常に賢いやり方だと感じました。後でカタログの説明を読んでなるほどと思いましたが、こういう音作りや設計は長くオーディオ機器作りに携わらないとなかなかできない芸当です。

Carot One Ernestoloneは、その小さなボディーからは考えられない本格的な音質を持っています。こんなに簡単な製品なのに楽音の美しさや、その表情の細やかさ、良い演奏が持つ素晴らしさがきちんと伝わります。この価格で音楽の深さや美しい造形をこれほどまできちんと再現してくれるオーディオ機器は希有です。

また今回テストを省きましたが、ヘッドホンで聴いた感じではCarot One ErnestoloneのLINE出力を使って、CDとアンプの間やDACとアンプの間にそれを繋いで使った場合にも高級プリアンプと同じような音質改善効果が十分期待できると感じました。下手に高額ケーブルに手を出すよりも、その方が効果的かも知れません。

8万円という価格は、高級オーディオとして見れば頼りなく、小型ヘッドホンアンプとして見れば高価です。しかし、その使い方さえ間違えなければ、その価格は決して高くありません。真空管の透明で芳醇なサウンドが、この価格で実現するのは素晴らしいと思います。

2013年9月10日 逸品館代表 清原 裕介

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