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ドイツ・クリアー/オーディオの廉価版フォノイコライザーアンプをテストしました。プレーヤーにノッティンガム/スペースデッキHD、カートリッジにはortofon MC20−Super2を使用し音質チェックを行いました。 一聴したイメージでは、ドイツ製らしく歯切れの良いサウンドで分解能も高く、プリメインアンプなどに内蔵されているフォノイコライザーよりはかなり優秀だと感じられました。音調は濁りが少ないストレートなもので、ドイツのコンポーネントらしく低音の量感や力感は非常に優れています。中高域はクリアでクォリティーが高いのですが、超高域の切れ味や伸びに若干欠ける嫌いがあります。それを補うために接続ケーブルは慎重に選んでください。 価格を考えると水準以上の出来であることは間違いありませんが、そこから先・・・心に訴えるものがもう少し欲しいと感じる物足りなさを感じます。しかし、それはMicro Basic Phone Stageの問題ではなく、昇圧トランスを使わずにmcカートリッジを繋いでいることが原因です。他のフォノイコライザーのテストでも、MCカートリッジには昇圧トランスを併用することで「エネルギー不足」、「高域の切れ味の不足」は、ほぼ完全に解消しています。 組み合わせるお薦めのカートリッジは、MMで音との良いオルトフォンのコンコードやピカリング、あるいは逸品館お薦めのGoldringのような「音楽表現に秀でた海外製MMカートリッジ」の組み合わせがベストです。 |
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2004年 5月30日 清原 裕介 |