■徹底的に高信頼化/静音化を図ったターンテーブルを採用したVRDS-NEO(VMK-5)メカニズムを搭載。
20 年にわたるESOTERIC
ターンテーブルメカニズムの集大成として新開発したVRDS-NEO(VMK-5)は、高精度アルミニウム製ターンテーブルを採用。
スーパーオーディオCDの高速ディスク回転に俊敏に対応するため、徹底的に高信頼化/静音化が図られたことにより、不要振動の原因となる回転イナーシャを最小化することに成功。さらに、ターンテーブル面に同径のポリカーボネート素材をはり合わせたハイブリッドにすることにより、ターンテーブルのレゾナンスを抑え、メカニズム回転時の静粛性も高めています。
高剛性BMC(Bulk
Molding compound)とスチールによるハイブリッド構造のブリッジ部
ターンテーブルを保持するブリッジ部は精密成型が可能で、質量があり内部損失を持つ高剛性BMC(Bulk
Molding compound)と高質量のスチールによるハイブリッド構造を採用。ターンテーブル回転時に発生するモーターなどの振動を大幅に減衰させ滑らかな回転に貢献しています。
エソテリック独自の高精度ローディング機構
トレーの開閉からディスククランプまでの動作をエソテリック独自技術の差動ギア方式で行うディスク・ローディング機構を採用。トレー開閉用のギアとクランプ用のギアが常にかみ合ったまま一連の動作が行えるため、ガタつきが無くより滑らかで静かなディスク・ローディング動作を実現しています。(特許第2861798号
ティアック株式会社所有)
新開発のスピンドル機構
スピンドル部は、ディスク・ローディング時にターンテーブルを一時的に分離する新方式を採用。これによりターンテーブル回転用のスピンドルモーターを下側に配置することが可能となり、メカニズム全体の小型・薄型化に成功しました。(特許出願中)また、スピンドルモーターはモーター自体の回転検出信号が得られるFG付き方式を採用、高度な
回転制御を可能としています。さらに、モーター軸を最短にすることにより回転時の軸振れを極少とし、ターンテーブルの高精度回転に貢献しています。
レーザー光軸の傾きを発生させない軸摺動型ピックアップを採用
P-03でも採用している軸摺動型ピックアップを搭載。レンズを移動させたときにレーザーの光軸が常に垂直方向を維持し、傾かない構造のピックアップと面振れを極少とするターンテーブルメカニズムの組み合わせにより高精度な信号読み取りを実現しています。
■ハイスピードで余裕の電源供給力を誇る大型トロイダル・トランスを搭載
低ノイズ、低歪みに加え高効率でハイパワー駆動が可能なトロイダル・トランスを採用。メカニズム駆動や回路へ余裕の電源供給を実現しています。
■CDのPCM信号アップコンバート機能
CDから読み出されたデジタルオーディオデータは高精度水晶発振器からの高精度クロックを用いて、ジッターの低減とアップコンバートが行われ出力されます。CD再生時のアップコンバート機能はfs88.2kHz(2倍)、fs176.4kHz(4倍)での出力が可能です。(スーパーオーディオCDはDSD信号/1bit64fsのまま出力されます。)
■ワードシンク機能
ワードシンク機能により、外部からワードクロックに同期することができます。入力可能周波数は、44.1/88.2/176.4/100kHzに対応。エソテリック独自のユニバーサルクロック(100kHz)も入力でき、マスタークロックジェネレータ(ルビジウム搭載のESOTERIC
G‐0Rb等)やワードクロック出力を搭載する機器との同期運転することで、ジッター精度を飛躍的に向上させることが可能です。
■ジッターを低減するフローレートコントロールに対応したi.LINKインターフェースを装備
i.LINKインターフェースにより出力が可能。独自に開発した高音質IEEE1394(i.LINK)回路は、ジッターを低減するフローレートコントロールに対応。フローレートコントロールに対応した「D-05」などの接続機器(受信側)の高精度クロックを用いて信号を制御、スーパーオーディオCDならではの良質なデジタル伝送での再生をお楽しみいただけます。
i.LINK端子は6Pに加え4Pも装備しています。
■音質に悪影響を与える内外部振動を徹底排除する高剛性ボディコンストラクションを採用
肉厚アルミ材のフロントパネルに加えトップパネルと側板にも5mm厚のアルミ材を採用。ボディ全体を強化すると共にボトムシャーシー内部に8mm厚のスタビライザー、外部に5mm厚のスチール製ボードを装着。エソテリック独自の3点支持ピンポイントフットとあいまって、メカニズム取付けの高精度化と筺体の高剛性・低共振化を図っています。トップパネルにはVRDS-NEO(VMK-5)の動作が視認できるウインドウを設けました。ターンテーブル停止時のみ照明が点灯、ディスクのレーベルが確認できます。