今回皆様にご協力いただいたアンケートの結果
プルーレイプレーヤーには、PIONEER
BDP-LX80、DVDプレーヤーにはAIRBOW
UX1SE/Limitedを使用し、接続はブルーレイにHDMI(WIRE-WORLD
SHH)DVDにコンポーネント(適当に余っていた線をつなぎ合わせて使用)を使っています。NEC
LCD2690BK-SVとDVDプレーヤーの接続は、DVIケーブルで行いました。
各フラットディスプレイの画質についてお教え下さい。
1.
The Blossoms Digest/PIONEER Blu-ray DEMONSTRATION Disc 2007からをご覧頂いて
(スタジオで収録したソースの代表としてこの素材を選びました)
大変不満〜大変満足の項目のグラフの縦軸は、評価いただいたお客様の総数です。
総合評価は、大変不満(−3)〜どちらでもない(0)〜大変満足(+3)とし、評価の数をかけて算出しています。
LV65TH1
・
やや液晶感が残るものの十分視聴に耐える。大変素晴らしい。
・やや動きがボケる(ブレる)。
・とてもシャープな画質でした。
PDP−6010HD
・
非常に色乗りが良かった。
・KUROの色が素晴らしい。
・黒はもちろん、赤もすごく綺麗。動きのボケも少なく大変良い。
・人物がとても生き生きとしています。
LCD−2690BK−SV
・黒浮き、発色。
総合評価(清原)
LV65TH1の発色は、フィルムに近く自然です。中間調も深みがあっていろ温度感を含めプロの視聴に耐える本格的な表現力を持っています。私はこの「肌色」が最も生に近いと思いました。ボケるというネガティブな評価がありますが、液晶は画面に近づくと液晶特有の「残像感」が強めに感じられるので、今回視聴位置がやや近かったという事が影響していると思います。
私から見れば「生に近い」と感じられるLV65TH1に対して、PDP−6010HDはメーカー講師の説明にもありましたが積極的に「赤」をやや強目にしてより暖色系で「血色の良い肌色を再現」するように留意しているとのことです。そのため赤色が生よりもより鮮やかに見える傾向があります。それがよい方に作用して今回の結果になったと考えられます。お客様のコメントにある「赤の良さ」の評価からもそれが伺えます。
2.
PIRATES OF THE CAROBBEAN / DEAD MAN’S
CHESTをご覧頂いて
(CGを多用した最新の映画ソースとしてこの素材を選びました)
LV65TH1
・映画館でこれを見たが、同じようなフィルムライクな画質。最も自然な肌色。
・照明を落とした部屋でも安心してみられる画質。
・動きブレがひどい。
PDP−6010HD
・LV65TH1とどちらがよいかわからなかった。
・黒が沈んで良かった。
・色がとても綺麗に見える。
LCD−2690BK−SV
・CGでは、一番画質がよかった。
・黒浮き。
総合評価(清原)
スタジオ素材の再現性では、LV65TH1より評価の高かったPDP−6010HDですが、CGを多用した現代的映画の再現ではその評価の差が小さくなっています。個人的には、LV65TH1にやや黒浮きが感じられましたが、今回の視聴質が完全な暗室であったことが大きく影響しています。1号館店頭は、かなり明るい環境ですがそこでLV52TH1とPDP−5010HDを比較すると、黒浮きは全く感じられなくなり、逆に黒の階調はLV52TH1の方が豊かに感じられます(白黒映画の素材でよくわかります)。同じ理由で明るい場所で見ることを前提にしているLCD−2690BK−SVも黒浮きが指摘されています。
このように完全な暗室の環境であれば、PDP−6010HDの方が黒がしまって見えることは間違いありません。とはいえ、照明を落とした部屋でも安心してみられルノコメントがあるようにLV65TH1は、他の液晶TVとは違って完全暗室で見ても全く問題のない高画質を実現します。
3.
THE BROTHERS GRIMMをご覧頂いて
(フィルムライクな映画の代表としてこの素材を選びました)
LV65TH1
・遠近感が最も感じられた。
・PLUS-VISION
PIANO(HE3200)のような画質だった。
・動きブレ。
PDP−6010HD
・個人的にベスト。
・プラズマ特有のざわざわ感を全く感じなかった。
・遠近のボケ感が良い。液晶は、もやーとボケている感じがする。
LCD−2690BK−SV
・黒浮き。
総合評価(清原)
フィルム素材の映画素材では、Pirates
of Caribeanとほぼ同様の評価となりました。
4.SHAKESPEARE
IN LOVE (DVD)をご覧頂いて
(DVDのリファレンスソフトとして最も画質が良いと思われるこの素材を選びました)
LV65TH1
・正確に描写されている。
・色割れを起こしている。
・やはりDVDは、いまいちかなと。
PDP−6010HD
・シャープより少しボケているが、どれか一つと言われれば、KUROが欲しいと思った。
・粗さはあるが、ブラウン管に負けていない。
LCD−2690BK−SV
総合評価(清原)
ブルーレイを見ていただいた直後に情報量が1/7しかないDVD(ブルーレイの200万画素に対してDVDは、30万画素しかありません)を見ていただくというかなり過激?な比較視聴であったにもかかわらず画質の評価が大きく下がっていないことに注目します。各メーカーの講師からも「字幕のガタガタを見なければ、ブルーレイとの区別がわからない!」という驚きの声が上がっていました。これは、AIRBOW UX1SE/Limitedの画質が優秀であることはもちろんですが、DVD作成時のダウンコンバートが入念に行われていれば、一般に思われているほどブルーレイとDVDの間に絶望的な差がないという証拠でもあります。
このソフトでは、LCD−2690BK−SVの評価が大きく高まっていますが、画面サイズが限られているのでDVDソースでも画素の粗さがほとんど目立たないためです。画面サイズから計算するとLCD−2690BK−SVの画素は、LV65TH1の僅か1/6.5です。実際にかなり近くで見てもその「画素」が見えることはありません。LCD−2690BK−SVで見るブルーレイとDVDの差は、もうほとんどわかりません。1号館ではLCD−2690BK−SVにAIRBOW DV6600/KAI−MLを接続してDVDを写していますが、それでもブルーレイとの差は、ごく僅かです。画面の小ささは、七難隠します。ご家庭では、視聴距離に対して画面を欲張りすぎないことが最も大切です。
UX1SE LIMITED + SR7002/Special-SRの音質についてお教え下さい。
フロントスピーカー:PMC BB5 + AIRBOW CLT−3
センタースピーカー:AIRBOW IMAGE11/KAI2 + CLT−THEATER
リアスピーカー:PMC OB1 + AIRBOW CLT−3
サブウーファー:サーロジック SPD−SW1600 (生産完了品)
接続:RCAインターコネクト(AIRBOW SU−095WE相当品)によるアナログ5.1ch接続
1.
HERO (dts/DEMONSTRATION No.9)をご試聴いただいて
(映画音声のリファレンスとして、ダイナミックレンジ、方向性などサラウンドに必要な要素が凝縮しているこのソフトを選びました)
・このソフトでこんなに水の音が聞こえるとは知りませんでした。
・すばらしい。
・自宅サラウンドと比較して、前方の奥行き感がでていて素晴らしいと思った。
・迫力ありすぎ(良い意味で)。
・台詞の解像度は、抜群に良いと思います。センタースピーカーの効果がよく出ていると思う。IMAGE11/KAI2とBB5の組合せでここまで行くかと驚嘆。
2.
ニューイヤー・コンサート 2002 小澤征爾(DVD)をご試聴いただいて
(サラウンドで収録されたクラシック・コンサートの代表としてこのソフトを選びました)
・まるでコンサート会場にいるかのようだった。
・ウィーンフィルの柔らかい音質が感じられた。
・クラシックは、さっぱりわからないが拍手や観客のざわめきがリアルでした。
・槇原敬之の特長は、ア行の母音!それがとても素晴らしい。ピアノとの実在感はすごい!
3.
ザ・コンサート 槇原敬之(DVD)をご試聴いただいて
(サラウンドで収録されたPOPS・コンサートの代表としてこのソフトを選びました)
・ドルビーデジタルの音でも全く不満はない。
・本当のコンサート会場にいるようで感動した。
・槇原は、そんなに好きではなかったがこんなに深みのあるヴォーカルとは・・・。ぐっときたなー。
4.
COME AWAY WITH ME / NORA JONES (SACD)をご試聴いただいて
(CDとSACDの音質差の比較のためこのソフトを選びました)
・空気感は、やはりSACDの方が良いか?
・ウッドベースのピチカートがすごく良い。JAZZは、SACD(高音質フォーマットの意味)になるとリアル感が無くなって嘘っぽくなるのだが、これはOK!
・2chとは思えないサラウンド感。
・同じソフトのSACDは、自分の所有しているが音の伸びが素晴らしい。
5.
COME AWAY WITH ME / NORA JONES (CD)をご試聴いただいて
(CDとSACDの音質差の比較のためこのソフトを選びました)
・当たり前ですが、自宅のシステムの音とは全く違う。
・Good!
・CDとSACDの音質差をほとんど感じないのに驚いた。
・SACDと比べて響きがなくなった。
・SACDと大差なく驚いた。
・大変まろやかに聞こえた。SACDよりも良い。
総合評価(清原)
自社製品なので多くはコメントしませんが、SR7002/Specialでも今回の大型システムをきちんと鳴らせた(音質に対するネガティブな評価は一切無かった)ことや総合評価が平均している(グラフ参照)ところが、とてもAIRBOWらしい結果を頂戴できたと、私は大変満足(納得)しています。
なぜなら価格やソフトのフォーマットの違いで「満足」・「不満」が出ていないということは、あらゆるソフトを「納得の音質画質でお楽しみ頂きたい」というAIRBOWの目標が達成できていると言うことになるからです。
今回、御試聴頂きました製品全般についてお教え下さい。
音質(セッティングを含む)は、どのように感じられましたか?