2018年6月16日(土曜日)〜6月17日(日曜日)
逸品館は、東京フォーラムで開催される「音展2018」へ出展いたしました。 ・ 出展フロア
ガラス棟6F 「G604」
オーディオ・ホームシアター展 2018 逸品館デモンストレーションプログラム
逸品館は、「より良い音の追求とご提案」のため、音展に参加しています。今年も6月16/17日に開催された「音展2018」に単独ブースで出展いたしました。開催期間中には、多数のご来場を賜り誠にありがとうございます。御礼申し上げます。今年は、「最高音質の追求」と「未来の音の追求」、そして「手ごろな価格で高音質を実現」の3つのテーマを掲げました。
デモンストレーション時間割
※各時間のプログラムをクリックするとYouTubeで録画をご覧いただけます。
時間 | 6月16日(土) | 6月17日(日曜) |
10:10-11:00 | スマホとPC | スマホとPC |
11:10-12:00 | ピュアオーディオ | ピュアオーディオ |
12:10-13:00 | PCオーディオとサラウンド | ネットワークとサラウンド |
13:10-14:00 | ハイエンド・オーディオ | ピュアオーディオ |
14:10-15:00 | スマホとPC(録画なし) | ハイエンド・オーディオ |
15:10-16:00 | ピュアオーディオ | ベストサウンド |
16:10-17:00 | ネットワークとサラウンド | 撤収 |
17:10-18:00 | ハイエンド・オーディオ | |
18:10-19:00 | ベストサウンド |
「スマホとPC」の時間帯は、手ごろな価格で高音質を実現するスマホと繋がる高音質をご提案。
逸品館を開業した当時「オーディオ」は部屋ナカ娯楽の中心でした。けれど、部屋ナカ娯楽がテレビやタブレット・スマホへと移り変わる間に「オーディオ製品」は、とても高価になったり、あるいはマニアックになったり、一般の人たちから「離れた存在」になって
しまいました。そういうオーディオと対照的にYouTubeなどの動画コンテンツの充実にも後押しされたスマホは、今や持ち運べる娯楽として、情報端末としてなくてはならない存在です。
逸品館を初めてから「30年」。オーディオは大きく進化し、高価格・高音質を実現しました。けれど、本当の進化は「エントリーモデルの音質向上」に顕著です。「良い音」には、「人を深い感動に導く力」があります。ハイエンドオーディオの技術を生かした「スマホからの高音質」。それが、今回の音展でお披露目する、逸品館の新しいご提案です。
スマホに使うオーディオで一番簡単なのが「Bluetoothスピーカー」です。けれど、このジャンルの製品は種類が多く価格も多様です。そこで逸品館は「AIRBOW」のノウハウを生かして「オリジナル Bluetooth スピーカー」を完成させました。
価格も5千円程度からと手頃ですが、流行歌からクラシックやジャズのような本格的な音楽まで楽しめる音質に仕上がっています。ブランド名は、親しみやすさを込めて「Fun Sounds(ファン・サウンズ)」としました。
Blue Moon 希望小売価格 5,300円(税別) |
Red Sun 希望小売価格 4,800円(税別) |
デモンストレーション使用機材の一部
「ピュアオーディオ」の時間帯は、オーディオの楽しみを様々な方向からご提案
ピュアオーディオの時間は、ブックシェルフ型とフロア(トールボーイ)型のスピーカーを使い分けて、様々なシステムを聞き比べました。新製品では、AIRBOW・新型波動ツィーター 「CLT-5S」の高音質に注目が集まりました。
「ネットワークとサラウンド」の時間帯は、近未来のオーディオの楽しみ方をご提案
AIRBOWから音楽再生専用PCを発売し、ネットワークオーディオの音質が実用段階に向上してから、私は「光ディスク」をめったに聞かなくなりました。一日中音楽を聞きながら仕事をしている私にとって、ディスク交換の手間がない「ネットワークオーディオ」は、生活必需品とも言える便利なグッズだからです。さらに昨年導入した「Roon」には、ユーザーが作成したプレイリストや良く聴く曲などから、ユーザーが好むであろう音楽を「選曲」してくれる「AIエンジン」が搭載され、Roonに任せておけば自分でディスクを選ぶよりもずっとスマートに音楽を聞き続けられるのでとても気に入っています。「ネットワークオーディオ」のデモンストレーションは、PCをDACにUSB接続するときに重要な「高音質のポイント」を解説しています。
ネットワーク上のNASに記録した「音楽ファイル」は「サラウンドアンプ」で直接再生でできます。また、PCやサラウンドアンプ、BDプレーヤーを使えば「YouTubeの音楽コンテンツ」も楽しめます。今回は、AIRBOW SR8012を使った「YouTubeコンテンツのサラウンド化の実演」も行いましたが、それよりもAIRBOW UD7007 Specialとの組み合わせで聞いた、一昔前の「DVDサラウンド(BDではありません)」の圧倒的な高音質に驚きました。
有楽町の「交通会館」で開催されていたハイエンドショウ、「お台場」で開催されていたときの音展で行ったサラウンドもすごかったのですが、その時はシステム総額500万円を大きく超える高価な機材を使っていました。今回は、スピーカーを含め総額150-200万円程度の機材から、同じ驚きを感じる音を出せました。その音には、私も驚きました。
逸品館が行う「ハイエンド・サウンドのデモンストレーション」では、信頼を寄せる「TAD
Reference System」を国産品の代表として必ず使います。毎回同じ機材を使うのにもかかわらず、二度と同じ音が出ないのが興味深いのですが、イベントをさらに面白くするために「海外製品と対抗」させます。今年の対抗馬には「MAGICO
M Series」を用意するつもりでしたが、残念ながらデモ機が用意できず、代役に「平面3Wayスピーカー
MANGER P1」と「波動ツィーター AIRBOW CLT-5」を組み合わせて使いました。
私がハイエンドシステムに求めるのは「アタックの再現性」です。MANGERは「過渡特性」と表現していますが、振動板を往復運動させる通常のユニットでは、リアルな楽音の再生に必要な「アタック(過渡特性)を得られない」と言う考えは彼らも同じで、彼らは「MANGERと名付けた同軸平面ユニットを開発」してこの問題をクリアーしました。
AIRBOWは、楽器からアタックが発生する「原理」に注目しました。「打楽器」は、強烈なアタックを発生する代表的な楽器です。打楽器がアタックを発生するときは、剛性の高い物質(例えば金属や木)の表面が波打つように振動して(波動モーション)、表面に接する空気を「高速かつ急激に圧縮」します。つまり「アタック」の正体とは、高い周波数であると同時に「高い圧力」を持つ音波だったのです。しかし、薄い膜を前後に動かす「ツィーター」では、この急峻な圧縮が起こらず、スピーカーからは十分な「アタック」が発生しません。そこでAIRBOWは、軽くて剛性の高いカーボンパネルを「波打つように振動させ(波動モーション)」通常のユニットでは実現しない、優れた過渡特性と強い圧縮の再現を可能とする特殊なツィーターを開発しました。
その最新モデル「CLT-5」と「P1」を組み合わせたことで、互いの長所が最高に引き出されました。会場の空気感が伝わるほどの「微小信号再現性」。壁の向こう側から音が聞こえるほどの「圧倒的な広がり感(立体感)」。さらにP1がやや苦手とする「低域の力感と引き締まり感」の大幅な改善など、お世辞抜きに「MAGICO
Q Series」に匹敵するほどの音質が実現したのです。このセットで聞いたカントリーミュージックは、「目の前でカントリーバンドが演奏している」と感じるほどの「恐ろしいリアルさ」で、満席のお客様が一様に驚かれていました。バンジョーの皮のピンとした張り具合、体の中心まで切れ込むようなスピード感で奏でられるバイオリン、そのどれもが「超一流」のサウンドでした。けれど、出てきた音に一番びっくりしたのは、何を隠そうこの私です。
アンプには、真空管プリメインアンプの「AIRBOW Stingray
Ultimate」。音源には、「AIRBOW Music PC」に記録したデーターをネットワーク経由で「AIRBOW
N05 Ultimate」に入力しS/PDIFにD-D変換して、「TAD D600」をDACとして使いました。
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