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2011年8月27日(土曜日) 逸品館3号館にて下記の試聴会を開催しました。TAD CR1/ST1 、 C2000 、 M2500 、 M4300 Hegel P30 、 H30 (BTL×2) Burmaster 069 (電源別置きモデル) 当日はTADとエレクトリ(Hegel輸入代理店)から講師を招き、技術的な説明をお願いしました。 TADは今までバラバラにしか聞いたことがなく、またPioneerが開催する販売店対象の試聴会でもあまり良い印象がありませんでした。そういう経緯から「万が一納得できる音が鳴らなかったら」という不安から、抑えのアンプとしてHegelを用意しました。 さらに直前になってBurmester 069(電源別置き) 790万円(税別)という高価なCDプレーヤーを借りることができたので、TAD D600と069の鳴らし比べも行いました。 Burmester 069 (この製品のお問い合わせはこちらからどうぞ) まずTADのフルシステム、そしてアンプをHegelに変えてCR1を鳴らすという、前半と後半に分けて試聴会を開催しました。 第1回目の前半はTADから来られた講師のお話が半分で、音出しが半分です。TADというブランドの成り立ちや今回試聴したTAD製品の詳しい説明をお望みなら、この会の録画が参考になると思います。 第2回目の後半はHegelを使ってD600と069を鳴らし比べたり、TAD CR1とB&W 802Diamondの鳴らし比べ、CR1と802Diamondを同時に鳴らすなと、いろいろな「遊び」があります。オーディオセットのグレードアップや、 鳴らし方の工夫尾を知りたいとお考えなら、この会の録画が参考になると思います。 第3回目は機材も十分に暖まり、一番良い音が出せました。侮っていたTADですが、私の想像を遙かに超える素晴らしい音が出て、マイケル・ジャクソンの「SMILE」をかけたときは、思わず目頭が熱くなるほど感動しました。ご来場頂いたお客様も同じ意見で、試聴会が終わってからもなかなか熱が冷めませんでした。印象的だったのは、TADのブランドアンバサダー「宮川」さんの笑顔です。あまりの良い音に終始頬が緩みっぱなしで、その笑顔を見られてただけでも今回の試聴会を開催して良かったと実感できたほどです。TADのフルシステムはすごい!お見それしました。完全に脱帽です。翌日の28日にも何人かにその音を聞いて頂き感想を伺ったのですが、異口同音に「TADからこれほどの音が出たことを体験したことはない。今まで聞いていたTADとは全く別物ですごい!」という感想を頂戴しました。第3回目は説明を控え、音出しに徹しています。 第3回目前半でTADのフルシステムから予想以上によい音が鳴ったため、Hegelの存在感が薄れてしまいました。そこでCDプレーヤーをD600から069に切り替えて、音を出しTADの音と他メーカーの音の違いを楽しむことにしました。 TADの音はまさしく「ノン・カラーレーション」です。マイクが捉えたそのままの音が再現されます。28日に来店された年配のお客様が「新しくて高い機械の音があまりにも悪いので、最近はビンテッジ製品しか聞いていない。でも、このTADの音はまるでTannoyのように暖かく表現力が豊かで、その考えを改めなければならない」と仰ったのがその音を端的に言い表しています。ノン・カラーレーションを突き詰めると(それはTADだけの世界)音は無機物から有機物に変わるのだということを今回私も始めて経験したのです。 Hegel+Burmasterの音は「客席で聞く音楽」です。色づけはあるのですが、その色づけはコンサートやライブを客席で聞く音に非常に近くオーディオの音を変えてくれます。自然体で聞き疲れることなく、音楽を聞くことだけに意識を集中できます。さすがにHegel、Burmesterの最高モデルを組み合わせただけあってその水準はものすごく高く、しばらく聞いていると生演奏を聴いているのと錯覚してしまいました。 今回の試聴会を通じて、オーディオには「良い音を出す絶対方法」が「絶対に存在しない!」ことが分かりました。高級機になればなるほど、料理と同じで「味わい」の違いを楽しめても、良否など付けられません。超高級機を聞き比べたことで、それが何より実感できました。お客様にもそれがしっかりと伝わったようです。 オーディオ機器はある意味「素材(材料)」です。それを料理するシェフの腕が伴わなければ、良い音が出ません。それも絶対的な事実です。自画自賛するわけではありませんが、逸品館の試聴会を聞いてみて下さい。高級オーディオ、オーディオ製品に対する見方ががらりと変わるかも知れません。
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