CHORUS
806V + AUDIO-AERO
仲嶋:このアイクケベックのLOIEという曲は非常に深さを感じさせる演奏ですが、中途半端なシステムだとこの表現の深さが感じられない。
でも、AUDIO
AEROのCDプレーヤーとアンプにJM
LabのCHORUS
806Vの組み合わせだとニュアンスがよく伝わり表情がよく見える。
松田:サックスの悲しそうな音色が心に染み込んできます。あまり広くないライブハウスで聴いている様に感じられました。
仲嶋:狭いライブハウスかどうかはそれ程気にならないのですが、この曲の舞台である夜中のダンスホールの少し淀んだような空気というか、物思いにふける様な気分が感じられました。
松田:このような音楽がフランス製のシステムに合うのかと心配でしたが、よくマッチしています。
仲嶋:そうですね。フランス製だからなのかフランス映画なんかでも感じられるある種の陰影が感じられ、この曲に彫りの深さを持たせている様に聴こえますね。
松田:それも立体感で陰影をつけるというより色彩の濃淡でそういうところを描き分けている様に聴こえます。
仲嶋:これはスピーカーのCHORUS
806Vにもそういう傾向があって上手く合ったといったところでしょうね。
CHORUS
806V + UNICO
松田:少し広めのライブハウスで聴いているように、開放的になりました。大勢でワイワイとした明るい雰囲気の中で演奏しているように、印象が変わりました。
仲嶋:クリアーなんですね。空間の見通しが良くなって音自体も抜けの良い
ストレートな鳴り方になりました。ただ、開放的になった分、含みのある部分はAUDIO
AEROの方が強く感じられました。
松田:どちらも演奏が良くきこえるために甲乙つけることが出来ません。ただ、AUDIO AEROの方が現場の雰囲気に近いように思いました。