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Esoteric Grandioso C1 S1 K01X TAD C2000 M2500 D1000 プリアンプ パワーアンプ 音質 比較 評価 レビュー 試聴 グランディオソ C1 S1 タッド C2000 M2500 パワーアンプ プリアンプ 音質 比較 試聴 評価 テスト レビュー 販売 価格Grandioso C1 S1 、 TAD C2000 、 M2500 プリアンプ・パワーアンプ 音質比較テストEsoteric Grandioso C1(プリアンプ) S1(パワーアンプ)TAD / ティー・エ−・ディー C2000(プリアンプ) M2500(パワーアンプ)EsotericからGrandiosoシリーズのプリアンプとステレオパワーアンプが発売されました。そこで、試聴会を兼ねてGrandioso C1(プリアンプ)とS1(パワーアンプ)をTAD C2000(プリアンプ)とM2500(パワーアンプ)と聞き比べました。 CDプレーヤーには、Esoteric K01XとTAD D1000を使い、スピーカーにはB&W 802DiamondoとTAD E1、MAGICO Q1などを使いましたが、この試聴テストレポートではTAD E1での音質比較を掲載しています。 スピーカー:TAD E1(お問い合わせはこちらからどうぞ) CDプレーヤー: TAD D1000(お問い合わせはこちらからどうぞ) CDプレーヤー: Esoteric K01X(お問い合わせはこちらからどうぞ) 試聴ソフト 音質テスト Grandioso C1・S1の概要
TAD C2000・M2500の概要
試聴後感想 Esotericが満を持して発売した、国産最高峰のオーディオコンポーネント「Grandioso」は、Accphaseや海外高級モデルの市場を奪う形でよく売れています。それは「見た目の豪華さ」とEsotericらしい「高スペック・新技術」の満載によるところが大きいと思います 私はオーディオ機器の音質は「二つに分けられる」と考えています。 一つは「精密写真」のように、常に「音の良さ」を感じさせながら、音楽を再生する音質。EsotericやAccuphaseなど、多くの国産高級コンポがこれに当てはまると思います。 もう一つは「絵画」のように、「音の良さ」を感じさせるのではなく、自然に音楽の雰囲気が伝わる音質。多くの海外製品や、国産品ではLuxmanやTADなどがこちらに当てはまると思います。私はどちらかというと「音の良さ」を意識することなく、音楽の美しさは雰囲気の良さが伝わるこちらの方向の音が好きです。マシンミニマム、ミュージックマキシマムのこういう音は、オーディオで音楽を聞くための上がりの音かも知れません。スピーカーでは、Tannoyのビンテッジ(現在も発売されている昔ながらの形状)モデルや逸品館お薦めのVienna Acoustics、Stirling Broadcast、Harbeth Super HL5+、Mujikeelectornicなどが当てはまると思います。 私が感じるGrandiosoの音は、前者の頂点に立つものです。まず「音」が頭に入り、そしてその音を基に頭の中で音楽が鳴ります。対照的なのがTADの音で、Grandiosoのように「音」をほとんど意識することがありません。音楽の持つ雰囲気や、演奏の素晴らしさがダイレクトに伝わる感じです。とは言え、TADも日本製品なので、海外製品のように脚色が過ぎることはありません。絵画に例えるなら「写実画」に該当します。海外製品、特に真空管を使うEARやUnison Researchの製品は、「抽象画」でしょう。かなり思い切って音を色づけし、音楽の深さや美しさを際立たせるような音作りがされています。 先ず最初に5つの楽曲を「フルEsoteric」のセットで聞きます。レンジが広く、音が細かく、驚くほど高品位なサウンドです。画像に例えるなら、今話題の「4K」でしょう。次にアンプをGrandioso C1・S1からTAD C2000・M2500に変えると、前者がフルアナログアンプで、後者のパワーアンプがデジタルアンプにもかかわらず、音楽の響きの長さや艶やかさ、情緒感が深まります。さらに、CDプレーヤーをEsoteric K01XからD1000に変えると、よりその傾向が強くなります。 今回の試聴会では、最初B&W 802 Diamondをモニタースピーカーに使ったのですが、Grandiosoの持つ「理知的な傾向」がB&Wで強調され、音が乾いて硬くなりすぎた(潤いや艶が少なくなりすぎた)ため、後半ではスピーカーをTAD E1に変えました。E1の方が、Grandiosoの良さが出せたように思います。 Grandiosoの価格と外観、TADのそれを比較するとどうしてもTADの分が悪いように感じられます。逸品館ではそうでもありませんが、実際の販売現場でもGrandiosoが圧勝しています。けれど、目に見えないところでTADはとてもお金と時間をかけて作られたコンポです。写真では素っ気なく見えますが、実機はかなり質感が高く、日本的な佇まいの良さや高級感が感じられ、Grandiosoに決して引けを取るとは思えません。また、発熱の少ないD1000やM2500は、音の艶が出るまでにかなり長いウォーミングアップを必要とするなど、店頭でちょっと聞いただけでは、その良さはなかなか伝わらないと思います。この試聴会のレポートでGrandiosoの魅力と共にTADの魅力もお伝えできれば、それほど嬉しいことはありません。 2015年4月 逸品館代表 清原裕介 |
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