SANYO LP−Z3 と LP−Z2 EPSON EMP−TW200H の画質比較テスト ★LP-Z4,EMP-TW600,VP8600の画質テストはこちらです 2004年末の新製品・液晶プロジェクター/SANYO LP−Z3とEPSON EMP−TW200Hに加え、前回テストした旧モデル SANYO LP−Z2を交え、画像を比較しました。
前回のテストでは素の画質を比べるため、画像設定は「工場出荷値」にしていましたが、今回のテストでは、現実的な画質差を見るため「画像調整」を行っています。 ※後日、テスト中の画質に疑問を感じたため、LP−Z3は「MEDIXの調整ディスク」に頼らず「清原が目視調整」を行った画像を下段に追加しました。
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LP−Z2 | LP−Z3 | EMP−TW200H |
LP−Z2と比べると、LP−Z3 TW200Hともに「明るく」・「鮮やか」なのがわかります。カラーバーでの比較では、色合いの差がLP−Z2とLP−Z3で大きく写っていますが、実際の見た目ではこれほど大きな差はありません。しかし、「色抜け=色の鮮やかさ」の差は、Z2とZ3では画像同様、観てすぐにわかるほどの差があります。 |
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LP−Z2のグレースケールは、階調が十分なものの最も白い部分はやや飛び気味です。スケールが明るくなると「青緑」になっています。このように「明るい方向」で「色彩が緑や青にシフトする」のは、明る差を欲張った液晶プロジェクターにありがちな問題です。 |
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まず、LP−Z2とLP−Z3をくらべましょう。Z3では、色合いの出方が正確になっています。Z2ではグレースケールの白側が飛びましたが、花びらの一番明るい部分の描写が不完全です。(白飛びを起こしています)それに対してLP−Z3の「階調」は、非常に正確で端正です。 |
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LP−Z2では、全体に画面が青緑がかっていますが、全体的な画質としては3台とも大きな違いは見られないようですが、強いて言えば「文字の白さ」と「文字の浮き上がり感」に差がみられます。奥行き感はLP−Z2でも良くでています。 |
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LP−Z2とLP−Z3の比較では、色合いこそ違いますが「画面の奥行き感」などLP−Z2でも十分なことがわかります。ただ全般的にLP−Z2は「輪郭が強調され気味」で「クッキリ感」が他の2機種よりもずいぶんと強めです。 |
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この絵をみれば、からバランスなどの絵作りが3種3様なのがよく分かります。それぞれ一長一短があります。 |
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この絵も3種3様ですが、明暗のコントラストと階調、明部とアンプの画像の明瞭度が最も高いのはLP−Z3だとわかります。 |
画像では、LP−Z3とEMP−TW200Hの実力は非常に拮抗しています。 実際にみた印象も両機種とも液晶ではトップクラスの高画質を実現しています。シネマ調でやや柔らかい絵作りのTW200Hに対し、しっかり、ハッキリとした絵作りのZ3と言う印象も画像通りです。 画像ではわからないのは、ファンノイズがLP−Z3が小さいこと。外見の質感や形状がLP−Z3が勝ること。画質の緻密さ、情報量などを含め、LP−Z3はTW200Hよりも「質感が高い」イメージです。 TW200Hは、明るさを上げすぎてやや無理をしている感じがあります。ファンノイズは、最近のプロジェクターとしては明らかに大きめです。特にランプの照度を上げたときのファンノイズは、相当大きく感じます。 フォーカスやズームが電動になっているTW200Hが、毎回調整を行うような場合には便利ですが、定位置に設置している場合には、リモコンのスイッチに誤って触れるなど、逆に仇となる場合もあります。 実売価格も近く選択に迷う2機種ですが、基本的な性能の高さ(コントラストや色分解能の鮮やかさ)などは、確実にLP−Z3がTW200Hを上回ります。後は実売価格と財布の中身を比べて、お選び頂ければよいと思います。どちらのモデルを購入されても、後悔なさることはないはずですから。 また「追加の画像」により「プロジェクターのセッティングの重要性」とその難しさがおわかりいただけたと思います。 リポート掲載日:2004年10月26日 |