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逸品館ショッピングカートメルマガ 2008.12.20
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本日のメルマガは、AIRBOWの新製品のご案内です。12月25日から発売を開始するのは、「あなたのスピーカーを楽器に変えてしまう、デジタルプレーヤー!」X-05/Ultimateです。
このプレーヤーはその名の通り、Esoteric
X-05をベースとしています。X-05に搭載されているVMK-5と名付けられたCD読み取りメカニズムは、D-05にも搭載されているEsoteric社の最も廉価な「VRDS方式メカニズム」です。しかし、その実力は非常に高く、X-03/UX-03に搭載されている「廉価版VRDS-NEO」を上回る程なのです。特に中高域の透明感と細やかさ、低音のナチュラルな感覚で「廉価版VRDS-NEO」を上回るのではないだろうか?とさえ感じています。
それは、最上級メカニズム「VRDS-NEO」のコストを下げるために、無理矢理?グレードダウンされた「廉価版VRDS-NEO」に対し、VMK-5は最初から「コストを計算に入れた最適設計」されている所が、最上級メカ「VRDS-NEO」と拮抗する性能(音質)が実現した最大の理由ではないかと思うのです。
それはともかく、「VMK-5」メカニズムは、世界最高を標榜する「あのdcs」に採用が決まるなど、内外にその性能が認められています。もちろん、dcsが「VMK-5」メカを搭載した製品を発売するときには、EsotericのD-01を遙かに上回る「価格の逆転現象」が引き起こされることは疑う余地がありません。
今回高額製品の例として取りあげた「dcs」に関わらず、最近のハイエンドオーディオ機器の価格は、余りにも高く「異常」すぎます。私は、AIRBOWを製作する関係で「パーツなどのコスト計算」が行えるのですが、それで海外製品の「中身」を見た場合、数百万円を超える製品にかかっているパーツと筐体の総合計は「定価の10%程度」でしかありません。もちろん、彼らの「ノウハウ」が加われば、原価はグンと上昇するのでしょうが、それにしてもそれらの高額機器は余りにも「高すぎる」ように感じられるのです。この現象は、一部のお金持ちの要求に合わせて車や時計がどんどん高くなったのと同じです。
もう一つ注意しなければならないことがあります。数年前「ルーメン・ホワイト」というポルシャが買えるくらい高価なスピーカーが登場しました。結局、国内では数セットも売れずに終わった製品です。では、この製品の発売で「誰が儲かった」でしょうか?それは、紛れもなく「製造メーカー」です。製造メーカーが商品を作ると、試聴機や在庫を始めとして、まず「輸入代理店」がその新製品を「購入」しなければなりません。それらは、もちろん「有償」です。つまり、製造メーカーは「原価を低く:売価を高く」設定することにより、エンドユーザーに商品が一切売れなくても「新製品を発売=代理店に押し込む」だけで、利益が出るはずなのです。こんなつまらない「詐欺まがいの価格トリック」に騙されてはいけません。新しく、そして「バカみたいに高い商品」それは、詐欺まがい商品かも知れないのです。
疑い深く、「ドケチ」の私が「出来るだけ安く高性能な製品を製作する」という考えからスタートしたブランドがAIRBOWですから、従来そういう「無駄に高いもの」とは無縁でした。しかし、内外製品の「高価格化」に伴って、一部のAIRBOWユーザー様がその価格に物足りなくなり、他店から「良いですよ」と言われて購入したかなり高価な機器が明らかにAIRBOWに劣るという、残念なお話を耳にする事が度々起きるようになりました。確かに、今月号のステレオサウンドを見れば「うん百万円の機器が欲しくなる」お客様の気持ちは、私にも痛い程よく分かります。しかし、先ほど申し上げたように、それらの機器の中身=性能には、大いに疑問があるのです。
そういう経緯から生まれたのがAIRBOW UX1/SEシリーズです。この製品は150万円の価格にもかかわらず、シリーズ合計で30台以上が売れるというかなりの「大ヒット商品」となって、現在に至ります。しかし、この価格のデジタルプレーヤーを購入することが出来るのは、ほんの一握りの恵まれた方に限られます。
逆に予想しなかったことが起こりました。UX1/SEの発売によってそれまで「最高」と考えられていたAIRBOWプレーヤー・トップモデルの影が薄くなったようなのです。決してそんなことはありませんし、それは取り越し苦労かも知れませんが、近頃のオーディオのインフレぶりを見ると、トップモデルが30万円前後ではお客様の気持ちが収まらないのかも知れません。かといって150万円は尋常ではありません。そこでお客様の気持ちに応えるべく「手の届く上限の範囲内」でのフラッグシップの製作を計画し、生まれたのが58万円という価格のX-05/Ultimateです。
もちろん「ただ単純に高価な製品をラインナップした」のとは訳が違います。十分な計画と検討の後に「名ばかりの高級機をすべてやっつける!」ため、X-05/Ultimateが生み出されてたのです。
最近のAIRBOW製品は「音楽性能」を重視するため、あえて「音質の頂点を狙わない傾向」があったのですが、X-05/Ultimateは違います。この製品は、まごうことなき「正統派Hifiサウンド」に仕上げています。音の細やかさ、滑らかさ、周波数レンジ、ダイナミックレンジ、音場の広がり感など「耳に聞こえる音質」は、優秀な「VMK-5」メカの能力を最大限に引き出せたため、内外の100万円を越える最高価格帯の製品を「軽く凌駕する」はずです。
CDの再生でさえ、50万円クラスの下手なSACDプレーヤーで聞くSACDを上回るでしょう。AIRBOWらしい「ずば抜けた高音質」を実現した上で、音楽的にも高度にチューニングされています。ほとんど癖がなくストレートなその表現で、接続されるコンポーネントのスピーカーそのものを「楽器」に変えてしまうほどの高い支配力も持っています。
この製品に先んずること1年前に発売した、SA10/Ultimateが「無闇に音質を追わず、雰囲気の濃さ」を追求したのに対し、全く逆方向からの「音楽性」へのアポローチが成され、それを達成していると自負します。
AIRBOWが世界最高レベルと考えるUX1/SEシリーズを頂点として、SA10/Ultimateはその「雰囲気」を低価格で実現し、X-05/Ultimateはその「音質」をやはり低価格で実現したモデルです。この2機種の音質をミックスするとUX1/SEのサウンドになる!という分かりやすい構成です。残るUX1/SEの「DVDプレーヤー」としての能力は、Esoteric
DV-60をベースに58万円程度の価格でAIRBOWとしてのユニバーサルプレーヤーのフラッグシップを発売することで実現しようと計画しています。
それが実現すると、SA10/Ultimate=43万円+X-05/Ultimate=58万円+DV-60/Ultimate=58万円のトリオの合計価格は159万円となり、UX1SE一台の価格とほぼ同じになる!という、音質と価格の関係が明瞭なラインナップが実現できます!来年のAIRBOW新製品にも、ご期待下さい!