逸品館メルマガ バックナンバー 192

20世紀初頭にレコードという形で普及を開始したオーディオは、1980年前後のモジュラー・ステレオ時代に最盛期を迎えました。今は、主役の座を大型TVに奪われてしまいましたが、あれほどレコードという形で音楽が大衆に愛された時代はありませんでした。我々オーディオ業界も当時が最隆盛期でした。今はそれと比べて不況に陥り、昔は良かったとよく言われます。確かにハイエンドオーディオの市場規模や商品構成を昔と比べると、種類が少なくなり価格も上昇しているのでそれは間違いではありません。

しかし、オーディオが不況だと考えるのは、爆発的に普及したI-Phone(iPod)などの携帯プレーヤーやヘッドホンをオーディオに「仲間入り」させないからです。著名なオーディオ専門誌が取り上げないから、価格が安いから、そんな理由で簡便な機器や安価な機器を「オーディオ」でないと決めつけるのは間違いです。もし、そんなことを押し通せば「私たちのオーディオ」が逆に仲間はずれになってしまうでしょう。価格・音質などの壁を越え、音楽を楽しめる機器はすべて平等に「オーディオ」だと考えます。


オーディオのデジタル化は、オーディオの音源をコンパクトに変えました。超小型になった携帯プレーヤーの普及で、今ではTPOを選ばず音楽が楽しめます。これから私たちが実現しなければならないのは、それらのゼネラル・オーディオ(大衆音楽再生装置)を飛躍的に高音質化することです。大型で高価なモジュラー・ステレオと同等の音質が、もっと小型で廉価な装置から出せるようになれば素晴らしいことです。


その夢を現実に変えるのが、逸品館オリジナル製品AIRBOWです。SA8004/StudioやNA7004/Special、SingingBox3やAIRBOWのAVアンプとi-Podの組み合わせから出せる音は素晴らしく、音源がMP3(320bps)にも関わらず、従来のCDと変わらないほどの音質が実現します。さらにDLNA対応製品ならインターネットラジオやHDD内の楽曲の再生にもずば抜けた音質を発揮します。廉価でも音の良いCDプレーヤーとして今年発売したCD2300/Specialは、PC/ネットワークプレーヤーとは、一線を画す「レコードプレーヤーに近い濃い音」を5万円以下で実現します。


今までに培ってきたオーディオの技術を低価格の機器につぎ込んで、音質を大きく向上させたAIRBOW製品は「安くてうまい」がモットーの大阪/逸品館の自慢の製品です。

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