B&W
805SD Maserati EditionとKRELL S-550iをテストしました。B&W 805SD Maserati Editionは805 Signature Diamondをベースにイタリアの高級車MaseratiのカーオーディオをB&Wが受け持った記念に全世界500セットで発売される限定モデルです。日本には100セット入荷の予定で、価格はなんと150万円/ペア・専用スタンド付き・税別という驚きの価格です。届けられた試聴機を見たとき、確かにMaseratiの名前を付けるだけの「オーラ」はあると思いましたが、価格が!?ちょっと「やり過ぎ」ではないだろうかと感じました。
しかし、その音を聞いてみて驚きました。805 Diamond
Signatureと中身は変わらないという説明でしたが、出てくる音はまるで別物ではありませんか!歴代のB&Wで最も自然で細かく、情緒のある音に「やられて」しまいました。価格は高いですが、これは実に良いスピーカーで。SonusFaberの初代ガルネリは、140万円(ペア)でしたが、805SD
Maserati Editionのインパクトはそれに匹敵します。現在ガルネリが200万円を超える価格になったことを考えれば、805SD
Maserati Editionの150万円は決して高いと思えなくなってしまいました。
B&W
805SD Maserati Edition 音質テスト
http://www.ippinkan.com/bw_805sd-me.htm
KRELL S-550i 音質テスト
http://www.ippinkan.com/krell_s550i.htm
KRELL S-550iは、78万円というほぼ最高価格帯のプリメインアンプです。KRELL社は、高級セパレートアンプで知名度の高い、あの「ダン・ダゴスティーノ氏」が興した会社です。S-550iはそのダゴスティーノとの血縁関係を感じさせる、厚みのある熱い音のアンプでした。すこし、音がゴージャスすぎる所などもダン・ダゴスティーノのセパレートアンプに似ています。50万円オーバーのプリメインアンプとしては、HEGEL
H300やAIRBOW PM11S3/ULTIMATEがお薦めですが、これを含めて御三家と呼んでも悪くないほど、それぞれ個性的で言いアンプだと思いました。このクラスのプリメインアンプは、100万円オーバーの下手なセパレートアンプを上回る注目の製品です。