高画質スケーラーMERIDIAN DVP2351 DVDO 映像スケーラー iSCAN VP50

プロジェクター・大画面TVの画質を大幅に改善する!

高画質スケーラーMERIDIAN DVP2351

MERIDIAN DVP2351
メーカー標準価格 ¥生産完了

MERIDIAN DVP2351は、すでに日本へ輸入開始されているDVDO社の映像スケーラーiSCAN/VP50の同等品です。というよりは、MERIDIANがDVDO社のモデルを生産しているため、こちらが本家と言えるでしょう。流通が製造により近くなるぶん、弊社での販売価格がDVDO製品よりもちょっぴり割安となっています。

付属品と背面端子

 

DVP2351の入出力仕様

アナログ映像入力

コンポジット×2
S-VIDEO×2
コンポーネント(3RCA)×2
RGB/コンポーネント(3BNC)×1

デジタル映像入力

HDMI(Ver1.3)×4

アナログ映像出力

RGB/HV、コンポーネント(3BNC)×各1

デジタル映像出力

HDMI(Ver1.3)×1

アナログ音声入力

ステレオ(RCA)×1

デジタル音声入力

HDMI(Ver1.3)×4
同軸/光×各2

デジタル音声出力

HDMI(Ver1.3)×1
同軸/光×各1

MERIDIAN DVP2351は、ABT社(アンカーベイテクノロジー社)の開発したチップを搭載した高性能な映像スケーラーです。 映像処理回路のスケーラーは画素変換、アスペクト比、垂直周波数を最適な画像になるように設定し、I/P変換はS/Nが良く、輪郭のギザギザ(ジャギー)や動きボケを効果的に改善します。

ABT社の映像処理回路自体は、マランツDV9600やデノンDVD-A1XVのような高級DVDプレーヤーに搭載されています。また、最新のディスプレイ(PIONEER KURO)などや高級AVアンプにもこのような高画質映像処理回路が搭載されていますが、単体の高級映像スケーラーを使った場合、それらに内蔵された画質処理回路に比べて画像がどのように向上するか?テストしました。

画像

ディスプレイには、高画質で定評のある“THX取得モデル SHARP LV52TH1”を使用しました。

画像出力機器には、高画質DVDプレーヤーとして逸品館オリジナルモデルのAIRBOW DV9600/SpecialをプルーレイプレーヤーにPIONEER BDP-LX80、一般的に使われている高画質プレーヤー(レコーダー)の代表としてSONY BDZ-V9を選びました。

それぞれのアナログ(コンポーネント)映像出力をDVP2351で1080pへアップ・スケーリングしてディスプレイにHDMI接続した場合の画質を比較しました。プレーヤーからの出力にアナログ(コンポーネント)出力を使用したのは、HDMIに比べて圧倒的に画質が優れていたためです。その理由は、こちらのページにも記載していますがD−D変換による画質の劣化がD−A/A−D変換による劣化よりも大きかったためです。

使用機器

DVDプレーヤー : AIRBOW DV9600/Special

ブルーレイ・プレーヤー : PIONEER BDP-LX80

ブルーレイ・レコーダー : SONY BDZ-V9

モニター(液晶TV) : SHARP LV52TH1

画像テストの結果

画像は、次の2種類の接続で撮影しています。
上画像 : プレーヤー(レコーダー)からHDMI(1080p)で出力 → モニター
下画像 : プレーヤー(レコーダー)からコンポーネント(1080i)で出力 → スケーラー → モニター

The Lost World

DVDプレーヤー(DV9600/SPECIAL)でDVDディスクを再生

↑アップスケーリング前 / アップスケーリング後↓

DV9600/SPECIALは、本機だけでもアップスケーリングの画質は良好ですがVP2351を通すことで奥行きの深さや細かなディティールの再現性が向上しています。静止画では、差が出にくかったのですが動画で見るとその差は歴然としていました。

グラディエーター

ブルーレイ・プレーヤー(PIONEER BDP−LX80)でDVDディスクを再生

↑アップスケーリング前 / アップスケーリング後↓

BDP-LX80でのDVD再生では画面全体がベタッとした印象となり 暗部がつぶれ気味となってしましいます。DVP2351で1080Pにアップスケーリングした画像は奥行き感が増し暗部のディティールもきちんと再現されます。
静止画では表現出来ないのですが、実際には画面の動きも滑らかでジャギーも抑えられ動画性能も向上しています。

ブルーレイディスクの再生に比べ、DVDディスクの再生は甘くなりがちです。 DVP2351でアップスケーリングして再生することで、ハイビジョンに近い高画質を得られることが確認できました。

ダイハード 4.0

ブルーレイ・プレーヤー(PIONEER BDP−LX−80)でブルーレイディスクを再生

ブルーレイディスクは1080Pで記録されていますからアップスケーリングの必要はありませんが、1080iのコンポーネント出力でDVP2351に接続し1080pに変換して画像を比較してみました。

↑アップスケーリング前 / アップスケーリング後↓

ブルーレイ・プレーヤーからコンポーネント出力してスケーラーを通した映像は、暗部の階調がよくなり、斜線や曲線の輪郭も滑らかになりました。 また、立体感も感じられます。

ハイビジョン放送

レコーダー(SONY BDZ−V9)で録画したハイビジョン放送を再生

ディスク再生だけでなく、 ハイビジョン放送に対してアップスケーリングがどれくらい効果的に機能するのか試してみました。このテストは、DVDレコーダーのチューナを使ってTV放送を直接見るときにも使える方法です。

↑アップスケーリング前 / アップスケーリング後↓

レコーダーのHDMI 1080P出力は線が細やかで精細感がありますが、画面全体が痩せた印象で アップスケーリング後の画像に比べ情報量が少なく見えます。
アップスケーリング後の画像では肌の質感が良く、画面奥の空気感も感じられ、後方にある花や家具にも立体感や細やかさがでます。ガラステーブルへの映り込みにも透明感があります。 情報量が大幅に増加し、豊かな画像になりました。

まとめ

MERIDIAN DVP2351は、価格が高いですがやはり性能も格別でした。残念ながらこのページに掲載している画像やそれをご覧になるお客様のパソコン・ディスプレイの品質が、実際に我々がテストで見ている「画質」よりもかなり下回るために、その効果があまり顕著には現れていません。しかし、この効果を動画で直にご覧頂ければ、その圧倒的な性能に驚かれることと思います。我々が感じた代表的な効果をあげてみましょう。

DVDプレーヤー(AIRBOW DV9600/SpecialMark2)を使ったテストでは、搭載されている映像スケーラーでも立体的な映像が得られると共に発色、動画の滑らかさなど十分高画質でしたが、DVP2351を通すことでさらに次の点が改善されました。
・明るさと階調表現の違いが如実に現れるので立体的がより顕著になる。
・中間色が見えやすくなり混濁感が少なくなるので発色が良くなり透明感が向上する。
・画像の輪郭のざわつきが軽減され、映像のひとコマ、ひとコマのつながりが良くなるので動きが滑らかになる。

ブルーレイ・プレーヤー(PIONEER BDP-LX80)を使ったテストでは、DVDのみならずブルーレイの再生テストでも大きな効果があったのは意外でした。暗部の階調表現が良くなり、輪郭や動画が滑らかになりました。

ブルーレイ・レコーダー(SONY BDZ-V9)を使ったテストでは、上記2種と同様の効果が得られると共にチューナから出力した映像をDVP2351を使ってリニアタイムでアップスケーリングすることで放送画像の画質改善が実現することがわかりました。CATVチューナなどとの接続で大きな効果を発揮することでしょう。

さらに!DVP2351には、音声の入力切り替え機能が搭載されていますので、スケーラとしてではなく「画質切り替え機」としてもお使いいただけます。

さらに!さらに!DVP2351には、「リップシンク同期機能」が搭載されていますので、入力される画像と音声のタイムラグを調整し、「完全にリップシンクが同期した画像」をご覧頂けます。

このようにMERIDIAN DVP2351をお使いいただければ、様々なシーンでとても自然なフルスペック・ハイビジョン映像をお楽しみいただけます。手持ちのディスプレイやプレーヤー、チューナーの性能を極限まで引き出せる贅沢ですが“確実なアクセサリー”です。

今回、ご紹介したMERIDIAN DVP235は、 逸品館1号館に設置しておりますのでご来店頂ければ、その大きな効果をいつでもご確認いただけます。 お気軽にお問い合わせ下さいませ