【スピーカーの位置調整に挑戦しよう】1. 良い音のスタートは、スピーカーの位置調整から

良い音のスタートは、スピーカーの位置調整から

■私達が聞いている音の半分以上は、部屋の反射音

オーディオ機器の音質アップを狙うとき、誰でも「より高額な機器」や「良い高価なAVアクセサリー」を購入し「お金をかければかけただけ音が良くなる」と考えます。しかし、実は「オーディオ機器の音」はその大半が(50~70%以上)が「部屋の反射によって作りだされた音」なのです。

仮に、全く同じ装置を全く同じ環境で鳴らし較べるとして「私がスピーカーの位置調整を行ったシステム」と「そうでないシステム」の音質は全く違うものになります。極端な場合、「考え得る限り(金額の上限無し)のAVアクセサリーを駆使した音質改善」より「お金を一切かけないで、スピーカーの位置調整だけを入念に行う」方がより大きな音質改善が実現するかも知れないくらい、スピーカーの位置調整による音質改善は大きいのです。

いくら熱心に機器やアクセサリーを買いそろえても「部屋の反射音のチューニング」をおろそかにしては、購入した機器の性能を満足に発揮することができません。

■スピーカーの周囲の環境(反射)を考慮することが大切

これから、スピーカーの位置調整による音質改善方法を詳細にご説明致します。
まず、「環境の差によるスピーカーの音質差がどれだけ大きいか?」を体験しましょう。

同じように思えても、左右のスピーカーの音 (音の広がりも含めて)は大きく違っている
アンプの出力バランスつまみを左右どちらかいっぱいに回すか、CDの信号出力コードの片側を外して「モノラルソフト」を再生し、「右」・「左」それぞれのスピーカーの音を個別に聞き比べると「左右の音」が「かなり違う」のにお気づきになるはずです。
それは決して「左右のスピーカーの音(左右のスピーカーの特性)」が違うからではありません。
スピーカーの特性差よりも大きい、「左右の環境による音の違い(反射音の違い)」が原因です。

左右の環境差は、近くからの反射が原因

スピーカー周囲の環境差では、まず「片側に壁があり、片側には何もない」あるいは「片側は壁なのに反対側にはガラス窓がある」などの極端な差が目に付きやすいと思います。しかし、「そのような大きな環境の違い」より「スピーカーに最も近い反射物との距離と角度の関係」がより大きな「音の違い」を生み出しています。 スピーカーの至近距離にある「壁」・「家具」や「オーディオラック」・「TVなどの家電製品」などが、離れた場所にある「壁」や「ガラス窓」などよりも大きく影響します。 特にツィーターに近い距離の反射物は、大きな影響を及ぼします。

スピーカーの近くからの反射が大きく影響している
スピーカーの音質に最も大きな影響を及ぼすのは、左図の①~⑥のような「スピーカー(ツィーター)に最も近いところにある壁や家具、家電製品などからの反射」です。 
音は光と同じように距離の二乗に比例して広がり、スピーカーのすぐ側の「葉書サイズの反射物」の影響が、離れた位置では「畳一畳ほどの大きさの壁」に相当するほど大きなものになるからです。 
影絵のシルエットが、光源からの距離に応じて広がるのと同じです。

■効果絶大の逸品館式スピーカーセッティング術

逸品館は、音を良くするスピーカーセッティングを長年研究しています。その技術は非常に高く、オーディオメーカーも開催する試聴会にそのノウハウやAIRBOWアクセサリーを取り入れています。これから説明する、逸品館推奨スピーカーセッティングを実施するだけで、あなたのスピーカーは何倍も音が良くなります。

実演ビデオ(初級)
実演ビデオ(中級)

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