FOCAL 新型スピーカー"Theva No.1 / No.2" を聴いてみた
目次
テストレポート概要
逸品館おすすめのスピーカー・ブランド、フランス「FOCAL」(フォーカル)からエントリーモデルの新製品「Theva」(テイバ)シリーズが発売されました。
Theva シリーズは全4モデルで構成されていますが、日本へ導入されるのは、「Theva No.1」(ブックシェルフ型)と「Theva No.2」(フロア型)、「Theva Center」(センタースピーカー)の3モデルとなります。
今回は、「Theva No.1」(ブックシェルフ型)と「Theva No.2」(フロア型)の2モデルをAIRBOW - Stereo 70S Special(HDMI入力搭載ネットワークステレオレシーバー)で聴き比べました。
今回のメイン使用機材
■ FOCAL - Theva No.1
(ペア・ブックシェルフスピーカー)
希望小売価格 110,000円(ペア・税別)
FOCAL - Vestia(ヴェスティア)シリーズの下位グレードにあたる、FOCAL - Choraシリーズの後継モデル(ブックシェルフ型)スピーカー。
仕上げはそれぞれ、ブラック、ダークオーク、ライトオークの3色展開となります。
■ FOCAL - Theva No.2
(1本・フロアスタンドスピーカー)
希望小売価格 110,000円(1本・税別)
FOCAL - Vestia(ヴェスティア)シリーズの下位グレードにあたる、FOCAL - Choraシリーズの後継モデル(フロアスタンド型)スピーカー。
仕上げはそれぞれ、ブラック、ダークオーク、ライトオークの3色展開となります。
FOCAL - Theva(テイバ)シリーズの主な特徴
採用されるツィーターは、FOCAL - Ariaシリーズに採用されているものと同一の軽く剛性の高いアルミニウムと、ダンピングに優れるマグネシウムの特徴を併せ持つAl/Mg合金の振動板を中央がへこんだFOCAL独自のインバーテッド・ドーム型に成形した「TNFツィーター」です。
このツィーターは、金属振動板を使うツィーターの特徴である力強く張りのある高域と、テキスタイルドーム型の長所である滑らかさと艶やかさが両立したFocal独自のテイストを持っています
▼インバーテッドドーム型 TNFツイーター
▼高性能振動板"スレートファイバー・コーン"
ウーファーとスコーカーに採用される「スレートファイバー・コーン」は、スピーカーの振動板に求められる高剛性、適度な内部損失、超軽量を実現するために、コーン紙に「スレートファイバーを添加して強化された振動板」を使うユニットで、単層構造ながら フォーカルの上位モデルが採用するWサウンドイッチ構造の振動板にも迫る優れた特性を備えています。「サイズを超える重低音と、軽く吹き抜けるようなレスポンスの良さ」を両立します。
その他の使用機材
組み合わせたアンプは、6系統(内3系統は8K対応)のHDMI入力や有線/無線ネットワーク入力を備えるステレオ(2ch)のサウンドセンター「marantz - STEREO 70s」のカスタムモデル「AIRBOW - Stereo 70S Special」です。このアンプは、ベースモデルのmarantz - STEREO 70s の内部パーツを約70個交換し、大幅に音質を向上させた製品です。
ミュージックPC | CHUWI - Lake Box(高音質インバーター電源:AIRBOW - IDC-RMP12使用) |
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アンプ | AIRBOW - Stereo 70S Special(HDMI入力搭載ネットワークステレオレシーバー) |
スピーカーケーブル | AIRBOW - SPK-300(特殊エイジング済) |
音源データの送り出しには、Celeron N100を搭載するCHUWIの小型PC「Lake Box N100」にAIRBOW - IDC-RMP12(ミュージックPC用電源)を組み合わせて使いました。再生ソフト(サーバーソフト)には、Roonを使いたかったのですが、アンプのベースモデルのメーカー(marantz)がまだRoonに対応しておらず(近日、Roon Readyになっル予定です)、Roonを使うと通信プロトコルが Air play2 になり「音質が100%発揮されなくなってしまう」ため、今回は J River Media Center 29 を使用し、ネイティヴでデータを転送し、最高の音質が発揮できるよう配慮しました。
使用機材メーカー・ブランド
FOCAL
(フォーカル)
AIRBOW
(エアボウ)
試聴テスト使用楽曲
試聴テスト本文
今回の試聴は、Theva No.1(ブックシェルフ型)とTheva No.2(フロア型)の2モデルです。
以上、大きく3つの内容・項目に分けて試聴テスト内容・動画を掲載しました。
1. 機材紹介と試聴概要のご説明
2. FOCAL - Theva No.1 & No.2 聴き比べ(2)Theva No.1
(AIRBOW - Stereo 70S Special:Pure Direct モード に設定)
サランネットあり | 中域に厚みが感じられるFOCALらしい暖かい音だが、再生レンジは十分に広い。 音場の広がりは非常に大きく、ネットに音が邪魔されている感じはない。 Focalらしい有機的な感覚が心地よい、リラックスできる音でせせらぎが聴けた。 |
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サランネットなし | ネットを外したことで聴こえなかった細かな音が聴こえるようになり、音の広がりも大きくなる。情報量が20%程度増えた感じ。 音源(対象物)までの距離が近く感じられ、鳥の鳴き声はクッキリする。 ネットを外すことで。水の始める音など様々な音の輪郭が明瞭になる。 明らかに音は良くなるが、ネットありの時に感じた牧歌的な鳴り方の雰囲気もそれはそれで良かったと思える。 ネット着脱は簡単なので、再生する楽曲、リスニングポジション(スピーカーの正面で聞かない場合は、ネットを付けた方が良いだろう)、その時の気分などで「あり・なし」を使い分けられそうだ。 |
※Pure Direct モード:DACとプリアンプ、パワーアンプだけが動作し、映像出力など不必要な
回路への電源が遮断される。もっとも純度の高い音が再生出来るモード
(サランネットなし)
Direct モード | 再生モードをDirectに切り換えるとPure Directで切断されていた映像回路への電源が供給され、映像が出力される。良い音を聞きながら動画を見るときや、音楽を聞きながら楽曲情報を見たいときに音質を向上できるのが、このモードの特徴。 モードを切り換えると音質は少し劣化し、輪郭の明瞭度や解像度感は、サランネットあり/なしの中間くらいの感覚にかわる。 しかし、それは「悪いこと」ではなく、モード切替による「僅かな明瞭度の低下」によって生まれる、良い意味でのソフト・フォーカス感がスピーカーから音が出ているという違和感が解消され、スピーカーから音が出てくる違和感が軽減する。 スピーカーの存在が消えより自然でリラックスできるサウンドに変化し、私がFOCALに期待する「柔らかく心地よいサウンド」でせせらぎが聴けた。 |
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Stereo モード | Directでバイパスされていた、トーンコントロールやバランス調整回路などの「音質調整回路」を信号が通過する。もっとも多機能になるが、音は最も濁りやすくなる。 音響効果を実現する複雑な回路(DSPチップ)を音声信号が通過することで、音が濁って分離感が低下する。回路が増えたことによる「響き(ある意味では濁り」も増える。 Pure DirectからDirectにモードを変更したときに生まれた「ソフトフォーカス感」がさらに強くなる。しかい、マイク特有の音のシャープさが緩和され、スピーカーの存在感がより薄れ、さらに聴きやすい音になる。また。響きが加わることで艶やかさも生まれた。 オーディオ的なピュアな音も良いが、煮込んだ料理のように音が上手く混ざり合い、オーディオ装置の存在が最も希薄になるこの音も悪くない。演奏の雰囲気が良くなり、ソフトの粗が目立たなくなる。 ソフトの音質が理想的でない時などには、積極的に使いたい。 |
音質チェックに不可欠な「基本的な聴き比べ」を終えたので、念のため Roon + Airplay2 の音質もチェックした。
私が愛用しているRoonは、Roon Readyの装置と組み合わせると、独自の高音質データ転送方式「RAAT」が使え、通常のDLNA(UPnP)での音楽再生よりも音質に優れている。しかし、そのためには再生機器側が「RATTに対応」している必要がある。それを識別するために「RAAT」が使える機器を「Roon Ready」と呼ぶ。現時点でD&Mの国内製品はまだRoon Readyではないので、Roonは「そうでない機器との接続のため」に、より一般的な「Airplay2での接続」が可能になっている。Airplay2の規格はアップル独自のため詳細は公表されていないが、情報量的にはCDより僅かに少ない程度までデータが圧縮(間引きされて)転送されるため、ネイティブ転送やRAATよりも音質は劣化する。その劣化がどの程度なのか?念のために聴いてみた。
《Airplay2》
Pure DirectをStereoモードに変えたのと同じような「音質の劣化」が引き起こされるが、その程度はかなり軽微で良く聞いていないと気づかない程度に留まる。
圧縮によって「細かな音」が損なわれ、例えば水泡が「はじける感じ」は伝わるが、水泡がはじけた後に「水の微粒子が空気中に拡散する様子」までは伝わらなくなる。
しかし、Airplay2が意図する「聞きやすさ」が感じられ、これはこれで心地よい音だと思えた。さすがアップルの「音へのこだわり」は素晴らしい。
(サランネットなし/AIRBOW - Stereo 70S Special:Direct モードに設定)
エルガー 愛の挨拶 五嶋 みどり | ピアノの低音には広がりがあり、ブックシェルフ型なのに「ゆとり」すら感じさせる。 バイオリンは色彩感が濃く(音色の変化が大きく)躍動的。バイオリンが「歌っている」ように感じられる。 解像度はこのクラスとしては相当高く、もっと高価なスピーカーで聞いているような感覚。ピアノとバイオリンのコンビネーションも素晴らしく、納得のサウンドでこの曲が聞けた。 |
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バッハ・バイオリン協奏曲 ヒラリー・ハーン | この曲でもブックシェルフ型なのに低音が不足する感じがしない。 コントラバスやチェロが奏でる低音のメロディーがきちんと効いている。 芯のあるしっかりした高音が再生されるのに、高音が硬くならないのは、FocalこだわりのオリジナルユニットTNFツィーターの持ち味なのだろう。 滑らかで心地よい弦の音。ハーモニーの分離と重なりも見事に再現される。 バランスが良くナチュラルな音。とても心地よいサウンドでこの曲が聴けた。 |
Never An Absolution (タイタニック) | 金属振動板を使う芯の強いバグパイプの音と、ふわりと広がる響きの豊かさのコンビネーションが実に心地よい。これもTNFツィーターの良さだろう。 低音の音階は最低域まで聴き取れるが、さすがに最低域の量感は僅かに少ない。しかし、逆説的に考えるなら普通の部屋には低音が出過ぎないこの程度の量感がマッチするのではと思えなくもない。「過ぎたるは及ばざるがごとし」という訳だ。 B&Wは、直感的に「音が主役」と感じられる。良い音=良い音楽再生という方程式に乗っ取って作られている。それに対して、FOCALを聴いていつも感じるのは、音楽を視覚的に聴かせるということだ。 例えば、ドビュッシーやリストのような「映像と音楽がリンクした世界観」がFOCALには感じられる。この曲を聴いていても、脳裏に映画の一場面が強く浮かんでくる。 ローズの手を離れ、ジャックが海底深く沈んで行く。あるいは、老婆ローズがペンダントを海に沈める。そんなシーンが見えてくる。 |
Stranger Double | イントロに使われる金属打楽器(ウインドベル)の音にも細かなニュアンスが感じられる。指打ちの音の抜け感も好ましい。アタックが素早く立ち上がり、余韻が過度に響き過ぎない証拠だ。 低音は出しゃばりすぎず、この曲でも全帯域のバランスが実に良い。 また、伴奏の効果音からボーカルがすっと抜けてくる感覚も心地よい。非常にハイセンスで上品な大人の音。 FOCALが目指すサウンドテイストが、このエントリーモデルにもしっかりと実現されてた。 |
夏の終わりのハーモニー 玉置 浩二 | ピアノ、ギター、楽器の音の色彩感が濃く、響きの余韻も美しい。 ボーカルは静かに語りかけてくるよう。 伴奏とボーカルのバランスとコンビネーションが素晴らしい。 FOCALの良さを引き出せるAIRBOWの魅力も相まって、夢見心地に引き込まれるような、リラックスできる癒やしのサウンドでこの曲が深く鳴った。 |
3. FOCAL - Theva No.1 & No.2 聴き比べ(3)Theva No.2(フロアスタンド型)
(AIRBOW - Stereo 70S Special:Direct モードに設定)
サランネットあり | 一聴した段階では、Theva No.1との大きな違いは感じられない。 しかし、曲が進むとTheva No.1では聴こえなかった「ゴー」という地を這うような低音まで出ていることがわかる。フロア型の大きさは伊達ではないのだ。 その僅かな低音の違いを除き、音の広がりや色彩感、鳥の声など様々な音調にTheva No.1との違いがほとんどなく、解像度や明瞭度にも差がないことが聴き取れた。 つまり、Theva No.1はフロア型のような低音が出たということであり、No.2はブックシェルフ型のような優れた定位を実現したと言うことである。 両モデルともブックシェルフ型とフロア型のウィークポイントが厳しくチェックされ、それをクリアしていると言える。 |
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サランネットなし | Theva No.2はTheva No.1よりもネットのあり/なしの差がずいぶん大きい。 Theva No.1が+20%だったのに対し、Theva No.2は+50%くらい差があるように感じられる。明瞭度が大きく向上し、水の音や鳥の声の輪郭がクッキリする。 水泡がはじけた後、空気中に水の微粒子が広がる雰囲気まで感じられるような細やかさ。 良質なサブウーファーを追加したときに実現する、中高域のリアリティーの改善がネットを外した状態のTheva No.2に聞き取れた。 |
(サランネットなし/AIRBOW - Stereo 70S Special:Direct モードに設定)
エルガー 愛の挨拶 五嶋 みどり | 低音が出たことで演奏のゆとりや躍動感がより強く感じられる。イントロ部分のピアノの低音にフロア型らしい余裕感が出た。しかし、下手にサブウーファーを追加したような膨らみや過剰感は一切ない。 様々なメーカーの同シリーズのブックシェルフ型とフロア型を聴き比べてきたが、Thevaほどその違いが小さい製品は初めてだ。 スピーカーが大きくなったことによるネガティブがないので、この曲はフロア型のTheva No.2で聴きたいと思った。 |
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バッハ・バイオリン協奏曲 ヒラリー・ハーン | この曲でもサブウーファーを追加したような極端な違いは感じられないが、極低音方向への伸び感やゆとりは向上している。 良い点はバイオリンの定位がブックシェルフ型のTheva No.1と同じように肥大せず、シャープなまま保たれることだ。 この曲でもTheva No.1とTheva No.2の違いはとても小さいが、ごく僅かにNo.2の方がHi-Fiでモニター的なテイストが強いように感じられた。 |
Never An Absolution (タイタニック) | 高域は素直に伸び、響きの広がりも良い。 Theva No.1でもそう感じたが、Thevaでこの曲を聴いているとスピーカーを聴いている感じが全くしない。目の前の生演奏を聴いているような気分になる。 低音はTheva No.1よりも良く出るが、それでも過剰感はなく、家庭で使いやすい範囲に収まっていると感じられる。 B&Wのようにオーディオ的な高性能を感じさせるスピーカーも良いが、Thevaはよりリスナーに寄り添う立ち位置にある。 スピーカーやオーディオの存在をリスナーに意識させないという魅力がある。 |
Stranger Double | フロア型なのにもかかわらず、高域の音はTheva No.1よりもシャープで、金属の音は澄み切って冷たく、指打ちの音もよりシャープに感じられる。 伴奏の低音は十分に出るが、やはり下手な誇張感や過剰感がなく安心して聞いていられる。 Theva No.1同様に深く静かなムードでこの曲を鳴らすが、性格は明確に違う。 Theva No.1は明るくキュートでFOCALらしさがより強い個性的な音でこの曲を鳴らし、Theva No.2はより一般的な現代スピーカーらしいニュートラルなHiFiサウンドでこの曲を鳴らした。 |
夏の終わりのハーモニー 玉置 浩二 | Theva No.2でも音楽の可視化ははっきりと感じられるが、明瞭度がTheva No.1よりも高くため、楽器までの距離感は近い。高音の再現性は、No.1よりもB&Wに近い。 Strangerで感じたのと同じように、この曲でもTheva No.1は雰囲気を味合わせる、Theva No.2は音を聴かせるというテイストの違いが感じられる。例えば、Theva No.1で聴くこの曲がプライベートコンサートなら、Theva No.2で聞くそれは大箱のコンサートのようだ。演奏者との距離感が違う。 個人的にはよりFOCAL色の強いTheva No.1が好みだが、そこから僅かにB&Wに寄せられたTheva No.2のほうが一般受けは良いかも知れない。 |
試聴テスト後の感想・総評
レポート 逸品館代表 清原 裕介
作成日時 2024年5月
■ FOCAL - Theva シリーズ 総評
Thevaシリーズは、ブックシェルフ型のTheva No.1とフロア型のTheva No.2の違いが非常に小さいという特徴を持つ。ブックシェルフ型の「No.1」は言うに及ばず、フロア型の「No.2」でさえユニット間の音の繋がりがとても自然で、まるでフルレンジスピーカーを聴いているような自然な立体感・定位感が実現する。つまり、あるべき音があるべき位置から聞こえ、音場の広がりが大きい。どちらのモデルもスピーカーの存在感が良い意味でとても小さく、使いやすいスピーカーだと感じられる。
他方その性格には明確な違いがある。
「No.1」は、家庭で音楽(再演奏)を楽しむとい目的に沿って「欠点がない」という一言に尽きる完成度の高いスピーカー。
一つ一つの音や、ハーモニー、メロディー、リズムに深いニュアンスが感じられる。
AIRBOWと組み合わせることで、心地よく暖かい生命感に溢れる世界が創出され、心の奥底(琴線)に音楽が触れてくる感覚が味わえる。この価格帯では希有だと思える。
ただし、付け加えなければならないのは、ブックシェルフ型スピーカーはスタンドで音質が大きく変わるということだ。今回は、AIRBOW - STAND-G21という10万円を超えるスタンドを使ったことで、Theva No.1はその性能を残さず発揮したが、そのためTheva No.1とTheva No.2の価格差がほぼゼロになってしまった。
スタンドに拘らない場合、Theva No.1の音質は今回よりも落ちるから、同じ価格なら使いやすいTheva No.2がおすすめと言うことになる。
けれど、それを逆に考えるならTheva No.1にはスタンド選びという魅力があるとも言える。
「No.2」は、少し性格が違っている。
Theva No.1がキュートでかわいらしい性格なのに対し、Theva No.2はそれよりも素直な分ソースを明確に描き分ける厳しさを持つ。
B&W的な「良い音を聴く楽しみ」を持っている。一般的には「No.2」の方が癖がなく使いやすいだろう。スタンドも不要だし、No.2を選ぶメリットは小さくない。
どちらも完成度が高いスピーカーである上に見事な性格の違いまで実現しているから、結果として両方欲しくなるという悩ましい製品だ。ただひとつ言えるのは、どちらを選んでも価格帯でのベストチョイスであることには太鼓判が押せると言うことだ。最廉価モデルだが、Focalの良さを存分に味わえる。