Polk Audio - MXT90 / MXT70 / MXT60 / MXT35 / MXT12 + DENON - AVR-X1700H による超高音質サラウンドのご紹介
目次
レポート概要
大型テレビもプロジェクターも安くなりました。サラウンド音響システムも安くなってきました。
今回ご紹介する、
Polk Audio - Monitor XTシリーズ(MXT70/MXT60/MXT90/MXT35/MXT12)と
DENON - AVR-X1700Hの組み合わせなら、システム合計でも約35万円。
本当にこんな 安く!て大画面にマッチする「良い音」が聴けるのか?
大丈夫です!!
動画の 証拠 を添えて、逸品館が太鼓判を押しておすすめします。
今回のメイン使用機材
■ スピーカー
まず、Polk Audioのスピーカーですが、すでにご紹介した Reserve(R)シリーズ や Signature Elite(ES)シリーズ と共に、この Montor XT(MXT)シリーズ も素晴らしい音質に仕上がっています。スピーカーは、逸品館一推しの「バリュー製品」。Polk Audioの中でも 一番廉価なシリーズを使用しています。
▽ Polk Audio - MXT70(フロントスピーカー)
(1本・フロアスタンドスピーカー)
■メーカー希望小売価格 45,000円(1本/税別)
▽ Polk Audio - MXT35(センタースピーカー)
(1本・センタースピーカー)
■メーカー希望小売価格 35,000円(1本/税別)
▽ Polk Audio - MXT60(リアスピーカー)
(1本・フロアスタンドスピーカー)
■メーカー希望小売価格 30,000円(1本/税別)
▽ Polk Audio - MXT90(イネーブルスピーカー)
(ペア・イネーブルスピーカー)
■メーカー希望小売価格 25,000円(ペア/税別)
▽ Polk Audio - MXT12(サブウーファー)
(1台・サブウーファー)
■メーカー希望小売価格 45,000円(1本/税別)
■ アンプ
さらにもう一つの音質の決め手であるAVアンプは、DENON SX1 Limitedの音決めを行った山内慎一氏が、設計段階から参加し、細かなパーツの選択だけではなく、パワートランジスターまで専用品で統一するなど、この価格では考えられないほど念入りな作り込みがされています。
山内慎一氏に"AVR-X1700H"の音質の決め手についてインタビューしましたが、AVアンプという枠ではなく「ピュアオーディオと同等の音質や表現力を目指した」とのお答えが得られました。例えば、「スピーカーの存在を感じさせない繋がりの良い音」「細やかな音の表情の変化の再現」など、これは今まで逸品館が AIRBOW のAVアンプで目指してきたこととまったく同じです。
実際に聴いたAVR-X1700Hの音質も、「この価格でこんな素晴らしい音が出せるんだ!」と驚かされました。
▽ DENON - AVR-X1700H(生産完了品)
(7.2ch・AVサラウンドレシーバー)
■メーカー希望小売価格 70,000円(税別)※生産完了品
その他の使用機材
■ ルームアコースティックアクセサリー
ホームシアタ-「セッティング」のポイント
■ルームアコースティックと遮光
時々インストーラーの手によって美しくまとめられた「ホームシアター」を見ることがあります。けれど、見た目は良くても質は不十分だろうという気がします。理由はリビングの居心地の良さとシアタールームに求められる特質が正反対だからです。例えば、映画館の壁が白いものであれば、画像は綺麗に写ると思いますか?答えは「No」です。
白い壁や天井を使うとプロジェクターから投影(TVの画面)された光が壁や天井あるいは床で反射して、それがスクリーン(画面)に戻り(照らし)、画面の黒色が浮いてしまいます。そのため、ホームシアターの壁や天井は、光を反射しないような色(例えば黒)が理想です。けれど、天井や壁が黒いと、部屋のイメージが暗くなって、居心地が悪くなります。
音も同じです。スピーカーから出た音が壁や天井で反射すると、濁った響きが発生し、音の広がりや音像のフォーカスが低下します。コンサートホールが楽器の音を綺麗に反射できるように設計されますが、その音をサラウンドで再生するシアタールームでは、作られた反射が再生されるので、それをさらに余計に反射させないように、壁や天井、床を音を反射しにくくすることが大切です。
以上の点を考慮した場合、特別に外観にこだわるのでなければ専用の部屋を作るよりも、既存のリビングに遮光カーテン(光を通さず、光を反射しないカーテン)を取り付ける方が、映像も音も良い環境が作り出せます。普段はカーテンを開けておいて、より良い画質音質を望むときだけカーテンを閉めれば良いのです。床からの反射を防ぐために、スピーカーの前の床に毛足の長い絨毯や、ムートンを敷くのも効果的です。
カーテンの施工が難しい場合には、今回のセッティングにも用いたAIRBOWのルームアコースティックアクセサリー「もや取り君」をお薦めします。この製品は、小型軽量で最大の効果を発揮しつつ低価格を実現するために、私が長年研究を重ねた上で生み出した、画期的な音響チューニング材です。部屋の外観を大きく損ねることなく、大型で高価な吸音材を超える効果を発揮します。
この製品の最も大きなポイントは吸音材に音を通すための穴を開けていることです。サイズと形状、場所を研究して決定されたこの穴から吸音材の背後に回り込んだ音は、打ち消し合い(サイレンサー)効果により消したい周波数が効果的に低減され、サイズを超えた大きな効果を発揮します(意匠登録済)。また素材が軽いので、付属のピンで壁や天井に簡単に取り付けられ、取り外しも簡単なので賃貸物件でもご使用いただけると思います。
プレミアムは、表面に反射体(厚紙)を貼り付け、反射と吸音を両立させたピュアオーディオ(ステレオ)向きの製品です。ピュアは、形状と表面反射を見直すことで、吸音効果を維持しながら価格を抑えたモデルです。三角形状のスマイルは、部屋のコーナー部や、壁面(天井)にすこし浮かした状態で取り付けることで、従来の同サイズの吸音材の数倍の効果が期待できます。
いずれの吸音材もAIRBOWらしく、できるだけ低価格で作っていますが効果は抜群です。
もや取り君「プレミアム」・「ピュア」の使い方
■もや取り君「スマイル」の使い方
プレミアムは、表面に反射体(厚紙)を貼り付け、反射と吸音を両立させたピュアオーディオ(ステレオ)向きの製品です。ピュアは、形状と表面反射を見直すことで、吸音効果を維持しながら価格を抑えたモデルです。三角形状のスマイルは、部屋のコーナー部や、壁面(天井)にすこし浮かした状態で取り付けることで、従来の同サイズの吸音材の数倍の効果が期待できます。
※ルームアコースティックについての詳細は、こちらのページをご覧下さい。
使用機材メーカー・ブランド
Polk Audio
(ポークオーディオ)
DENON
(デノン)
AIRBOW
(エアボウ)
試聴テスト使用楽曲
レポート本文
冒頭でも触れた、証拠の動画はこちらをご覧下さい。
スピーカーの配置
スピーカーの配置は高さと壁から離すことが重要なポイントです。センタースピーカーは、可能な限り画面中央の高さ合わせたいのですが、サウンド透過型のスクリーンでないと無理です。けれど画像が4Kや8Kになると、サウンド透過型スクリーンの生地の荒さが画質の問題になってきます。かといって、天井や床にセンタースピーカーを取り付けるのは止めるべきです。
できるだけ画面に近いところにセンタースピーカーを設置する
アトモスなどのスピーカーを壁や天井に埋め込むのもあまり良くありません。センタースピーカーを天井や床に設置した場合と共通する問題点は、スピーカーと平面を繋げるとその平面が仮想バッフルとして働き、音が濁り音像が肥大する原因になるためです。スピーカーと壁や天井の間に僅か数㎝の隙間を空けるだけで、この問題は回避できます。天井にスピーカーを取り付ける場合には、できればアームで天井から離れているモデルをお選び下さい。無理な場合は、ユニットがむき出しになっているものではなく、きちんとしたボックスに入っている製品をお選び下さい。同様な理由で、フロントスピーカーを壁に作ったボックスに埋め込むのも悪い方法です。どうしてもそうしたい場合には、音質は期待できないのであまり高価なスピーカーを使ってもその能力は発揮できないとお考え下さい。
以下動画にて、スピーカー配置のポイントを詳しく説明しています。
■センタースピーカーの選び方
ほとんどのメーカーは、ツィーターが中央にウーファーをその左右に配置した横型のセンタースピーカーをラインナップしています。それが絶対にダメというわけではありませんが、ウーファーが1つの小型密閉型スピーカーが理想です。
その理由と、一般的なセンタースピーカーとの音の違いを比較した動画をご用意しました。
センタースピーカー選択・実演動画
サラウンドのセッティングについて、さらに詳しくは以下の特集をご覧下さい。
納得の画質・音質 を実現する!
「失敗しない、ホームシアターの作り方」
レポート 逸品館代表 清原 裕介
作成日時 2022年2月