【逸品館が考える"より良いオーディオ"とは】1. オーディオって何だろう? 音の違いを聞き分けよう
■オーディオとは?
一般には、音を聞くための装置を「オーディオ」と呼んでいます。
逸品館が扱っているオーディオとは、家庭で音楽を楽しむための装置です。
価格は、安いものでは数万円から、高いものは高級外車を買えるくらいの値段の製品まで取りそろえています。
■音の違いを確かめて、耳を鍛えよう
今ではこんな仕事をしている私ですが、中学生時代はエアチェックしたカセットテープで音楽を聞いていました。当時印象的だったのは、AMラジオとFMラジオの音の違いです。モノラルのAM放送と同じ音楽をFM放送で聞くと、音の広がりや透明感(AMラジオの音はもごもごしていました)、音のきめ細やかさが全然違ったことを、今も新鮮に覚えています。
私はラジオで音の違いに気づきましたが、今は「TV放送」や「BD/DVDディスク」、あるいは「YouTube」を注意して聞くことで、音質の違いに気付けると思います。
TVでは「NHK」が最も良い音です。落語番組などで「床からマイクが伸びてくるところ」を見たことがあると思います。あのマイクは「SONY C38」という14万円程度の、音の良いコンデンサーマイクがつかわれています。一方で民放の「ロケ番組」などでは、持ち運びが優先されるため、それほど良いマイクが使われず、NHKのスタジオ収録番組より音質が劣ります。
BD(ブルーレイ)/DVDは、ディスクによって音質がかなり異なります。一般的にはBDがDVDよりも高音質とされていますが、収録時に使われる「マイクの性能差」などによって、DVDよりも音の悪いBDが結構あります。音楽ものでは「野外ライブ」などに、音質の良くないものが多いようです。
■コインを聞き分けて耳を鍛えよう
手の中にコインを入れてシェイクすると音が出ます。
10円玉と100円玉の音。大きさが似ていても、材質が違うと音の特長が変わります。
100円玉と500円玉の音。材質が似ていても、大きさが違うと音の特長が変わります。
100円玉と50円玉の音。材質が似ていても、穴があるかないかで音の特長が変わります。
材質で決まる音。大きさで決まる音。形状で決まる音。音はそれが発生する「もの」によって特徴を持っています。
楽器は、このような材質や形状、大きさによる音の違いを利用して、人間にとって良い音が出るように作られています。
コインの聞き分けは1つの方法ですが、楽器の音を素早く聞き取るのと、コインを音で判別するのは、同じ方法です。
楽器を演奏しなくても、普段から音質に注意して聞くことで耳が鍛えられ、音の違いがよりハッキリと分かるようになります。