代表挨拶(Greeting)

清原 裕介 代表取締役

Yusuke Kiyohara

オーディオ・映画ファンの皆様こんにちは。
皆様が「オーディオ」に興味を持たれたきっかけはなんでしょう?
わくわくするような新しい技術でしょうか?
好きな音楽をもっと良い音で聞きたいからでしょうか?
逸品館は、オーディオショップとして30年近く営業を続ける中で「技術への興味」と「より良い音で音楽を聞きたい」この2つがオーディオに興味を持つ大きなきっかけになっていると知りました。そして「新しい」ということが、一番簡単に「優れている」と理解されやすいことも知りました。

例えば「新薬」と聞けば、従来の薬よりも効果があると感じます。
「新技術」と聞けば、今までのどんな装置よりも音が良いと感じるでしょう。

「新しい」といわれることが一番「消費」をもり上げます。オーディオだけでなく、一般家電製品、化粧品、健康食品など多くの広告で「新しい=優れている」という「巧妙なすり替え」によって消費が煽られています。企業にとって最優先事項は「自己利益の追求」であり「社会全体の利益」ではありません。彼らは平気で「嘘」を使います。企業だから、大きなメディアが発信するからという理由だけで、その情報が「正しい」とは限らないのです。

「新しい」ということが、常に「良い音」に繋がるわけではないのです。特にオーディオの世界では「新しい」よりも「熟成」が有利なことも多いです。

「逸品館」をオーディオ専門店にしたのは、もちろん、私自身音楽を聞くのがとても好きだったというのも大きな理由の1つですが、それよりも販売を通じてふれ合うお客様の「笑顔と満足」を求める中で「音楽に関わる喜び」がとても大きいことを知ったからです。

最初は、私も音楽を聞くことを単純に気分が高揚したり、嫌なことを忘れさせてくれる存在として、そんなに深くは考えていませんでした。けれど仕事を通じてより長く、より深く音楽に携わる中で、そこにはもっと重要な意味があることを知りました。

音楽家達の力を借りて、その理由を考えました。
音楽は私たちが持つ豊かな感情を伝え共有するために生まれました。

逸品館が扱っているオーディオ機器は、そんな音楽の感動を余すことなく、そして可能な限りありのままに伝えるものでなくてはなりません。生き生きと再現された音楽によって、私たちの生活はストレスから解放され、世界は意味豊かなものになるでしょう。それは、映画やアニメを見ることにも共通しています。

良い音楽や良い作品に触れることは、私たちが考えている以上の大きな影響を私たちの生活に与えます。だから「良い音」と共に「正しい音(ありのままの音)」で音楽を伝えてくれるオーディオは、あなたが思う以上に大切な存在なのです。

私たちが生きている世界は、良いものと悪いものが入り交じっています。逸品館は価格という枠に捕らわれず、そんな中から「良いオーディオ」を探し出してご紹介し、あるいは生産したいと考えています。

2024年2月 株式会社 逸品館 代表 清原 裕介