PIONEER PDP−428HX 定価(税別)\428,572/生産完了
2007年秋、パイオニアから発売された注目の新世代のプラズマTV「KURO」の機能と画質を検証しました。
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逸品館1号館に展示中のPDP428HX
| PIONEERが世界で初めてレーザーディスクを商品化し、Victorが次々と「高画質ビデオレコーダー」を送り出していた頃、SONYは「プロフィールプロ」という高画質のブラウン管TVを発売し、PIONEERも「プロシード」というこだわりのブラウン管TVを発売していました。VHSからS−VHSへ、ベーターからEDベーターへ、VIDEO8からHi8へ、高画質な製品がひっきりなしに発売され「春の新製品発表」が待ち遠しく感じた時代です。家庭用のビデオカメラの画質が放送局の水準に近づきつつあった、この時代こそ「高画質の幕開け」だったに違いありません。この時には、各メーカーが「高価格・高画質」の製品をこぞって発売していました。そして、その時代は1997年秋、“PIONEER”が世界で初めて50型のハイビジョンプラズマTVを発売した時にピークを迎えました。
しかし、それから今日までの10年は、量産とコストダウンの風が吹きすさび、とうとうPIONEERのみならず、そのバッチがあれほど輝いて見えたVicotorやSONY製品にも昔のオーラは感じられなくなってしまったのです。今のAV家電は、贅沢品、プレミアム品という面影はまったく見られず、なんだかすべてのAV製品が、横並びの「機能満載で一山いくら!」のような商品ばかりになってしまってとても残念です。
しかし、そんな逆風を物ともせず今年再び!“PIONEER”から、圧倒的な高画質を実現した新生代のプラズマTVが発売されました。その名は、“KURO”! この“KURO”の発売に伴いPIONEERは、「薄型化、大画面化、低価格化」を追求する製品作りから、「観る・聴くこと」においてかつて無い感動・感情を創り出す製品作りへシフトすると宣言を行いました。そして、この“KURO”こそ質よりも量を優先する総合家電メーカーと決別した道を歩み、オーディオビジュアル専門メーカーとして生き抜いてゆくことを選んだ、社運をかけた意欲的な製品なのです。この“KURO”というネーミングは、「絵画において白のキャンバスがすべての元になるように、映像における全ての始まりは黒であると」いう意味が込められています。
“KURO”に搭載される第8世代パネルには、電子を放出するアドレス側に新材料の電子発生源を配置した新セル構造を採用し、従来セルの安定発光のために行なっていた予備放電をほぼ不要としています。予備放電による「光漏れ」が激減したことで、黒輝度が従来の1/5に抑制され“締まりのある黒”と“濁りのない原色の再現”が可能となりました。さらに室内光の映り込みを抑えて色再現性とコントラストを向上させる、PIONEER独自の「高純度クリスタル層」にも新たな改良が加えられています。
そして、この素晴らしいパネルの高画質を生かし切るための「超高画質映像処理回路」と「AI画面調整機能」が搭載されているところが「見えないPIONEERのこだわり」と言えるでしょう。どんなにパネルの性能が良くても、黒子となるべき「映像回路」を手抜きしたら、感動できる美しい画質は絶対に実現しないことを高画質一筋に歩んできた、PIONEERの技術陣は、誰よりもよく知っているからです。音質のためには、先進のデジタルアンプを搭載し、従来のTVとは次元の違う「高音質」も実現しました。このように“KURO“は、隙のない、誰がどのように使ってもその高画質・高音質を実感できる「超高性能プラズマTV」に仕上がっています。
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| PDP−428HXの主な仕様と機能
| ※上位モデル60型「PDP-6010HD」と50型「PDP-5010HD」ではフル HD/1,920×1,080ドットパネルを採用。コントラスト比は20,000:1。PDP-508HXは1,365×768ドット、PDP- 428HXでは1,024×768ドットパネルを採用し、508HX/428HXのコントラスト比は16,000:1です。
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| PDP-428HXとPDP-5000EXの画像比較
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| PDP-428HXの画像入力コンポーネントとHDMIの比較
| 最近世の中は「HDMI V1.3」一色です。この方法で接続しなければ「高画質は実現しない」ように思われていますが、それは大きな間違いです。我々の経験では、多くの場合アナログ・コンポーネントによる接続の方が、画質が優れているからです。
確かにアナログ変換を必要としない「フル・デジタル伝送」のHDMI接続の方が、原理的に考えると有利なように思えるのですが、実際には「HDMIケーブルでの劣化」、「D−D変換時のロス」などによって、デジタル伝送でも避けようのない「画質の劣化」が、確実に発生します。「デジタルだからロスがない」、「アナログよりも絶対に綺麗」と言う考え方は、明らかに間違っています。
また、すでに十分に吟味、開発された「アナログ接続(アナログ画像処理回路)」に比べ、HDMIというデジタル映像の接続方式は「新しく」、「実際の見た目を綺麗にするにはどうすればよいか?」という部分が発展途上で(ケーブルでの著しい画質の低下などは、設計段階で予期されていたのだろうか?)高画質画像伝送方式としては、まだ不十分な部分も多いと思います。
これらの事柄から判断して逸品館では、現時点でHDMI接続は「一本ですべてがまかなえる便利さ優先」で、音質画質を求めるなら「コンポーネント接続+アナログ音声接続」が未だに有利ではないだろうか?と考え、実際に最新型のプラズマではどうなっているのか?今回それを検証するため「HDMI接続」と「コンポーネント接続」の画質を比較することにしました。
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| リビングモードの画像の変化
| “KURO”には、他社製品にも搭載されている「周囲の明るさをセンサーで感知して画面の明るさを自動的に調整する」という機能に加えて、入力される映像信号から画像の「シーン(スポーツ、ライブ、映画など)」を判別し、現在映っているコンテンツを最も美しく再現できる画質に“KURO”を自動調整する「リビングモード」という大変優れた機能が搭載されています。この機能こそ、PIONEERがユーザーの立場で「高画質」を実現しようと考えている、強い姿勢の現れだと度思われませんか?逸品館では、実際にリビングモードをテストして「我々プロフェッショナルがそれぞれの場面に最適調整した場合と比べて大差がなく、他社の映像調整機能とは明らかに性能が違う!」異を確認した上で、この機能を非常に高く評価しています。
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| ワットチェッカーで画像の違いによる消費電力を計ってみました
| 最近の家電製品は「省エネ対応」が一つの流行になっています。TVも大画面になると消費電力がかなり大きくなります。薄型TVの消費電力は、液晶TVでは液晶を発光させる為のバックライトは常に同じ明るさで点灯しているため、画面も明るい、暗い(明るい場面、暗い場面)で消費電力に差は出ませんが、プラズマTVは、暗い部分の画素は電力をほとんど消費しないので、画像の明暗で 消費電力が変わります。実際に場面によってどれくらい消費電力が異なるのか?消費電力チェッカーを使って計ってみました。
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| PIONEER「KURO」の安心機能
| 高性能なパネルを末永くお使いいただくための気の利いた焼き付き防止、軽減対策です。
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| まとめ
| 今回の「KURO」発売前にパイオニアが全国各地で行った「KUROフェスタ(発表会)」の大阪会場には、逸品館からもスタッフが参加しました。 当日は、“KURO”の期待以上の画質を体験したお客様から、「是非購入を検討したい」という声がたくさん上がりました。その後、店頭でデモ中のPDP-428HXを御覧頂いた方からのご予約が多く、一部機種は出荷前に既に品薄状態になるほど好評を博しています。 イベントのアンケートや店頭(PDP-428HXを試聴)でご視聴されたお客様からは次のような声が寄せられました。
ハイビジョン映像やHDMIのデジタル信号だけでなく、搭載された高性能なアップスケーリング回路の効果でD端子接続などのアナログ映像信号でもキレイに映る「KURO」は、DVD、レーザーディスク、ビデオ素材などでも十分な高画質で楽しんでいただくことができます。 その鮮やかな発色に奥行き感のある立体的な絵づくりは、高画質なブラウン管テレビを見ているようで、これまで薄型ディスプレイの平面的な映りや不自然な動きがどうも苦手だったと仰る方にも、この「KURO」なら安心しておすすめできそうです。 |