PIONEER
S−2EX 音質評価テスト
|
|
PIONEER S−2EX
メーカー標準価格 ¥720,000(本体のみ・税別・ペア)
PIONEER CP−2EX
メーカー標準価格 ¥150,000(専用スタンド・税別・ペア)
ご注文はこちら
|
|
●「S−2EX」 |
型式 |
位相反転式ブックシェルフ型、防磁設計(JEITA) |
スピーカー構成 |
3ウェイ方式、ウーファー:18
cm コーン型、ミッド/トゥイーター:同軸14
cmコーン型 / 3.5 cmドーム型 |
インピーダンス |
6 Ω |
再生周波数帯域 |
34 Hz 〜 100 kHz |
出力音圧レベル |
85.5 dB (2.83 V) |
最大入力 |
200 W (JEITA) |
クロスオーバー周波数 |
400 Hz、2 kHz |
ユニット極性 |
低域(+)、中域(+) 、高域(+) |
外形寸法 |
291 mm (W) × 565 mm
(H) × 413 mm (D) |
質量 |
28 kg (1本) |
付属品 |
グリルネット、 スパイク × 4 |
●CP−2EX |
外形寸法 |
401 mm (W) × 625 mm
(H) × 513 mm (D) |
質量 |
18.5 kg (1本) |
|
音質 インプレッション(仲嶋) |
|
トールボーイ型S−1EXと同じユニットを使用したブックシェルフ型3WAYスピーカーで癖の少ない素直な音質でユニットの音離れが良く、立体的な音像定位が得られます。
音質傾向はS−1EXと似ており素性の良さを感じさせます。
シングルウーファー構成となっており、ダブルウーファーのS−1EXに比べると低域の厚みやゆとりといった所がやや後退致しますが、逆にレスポンスの良さを感じさせる歯切れの良い鳴りっぷりで、小気味良くタイトで生き生きとした印象が
強く感じられます。
質感そのものも、このクラスのスピーカーとしては優れており細やかな音楽表現も充分に伝わってきます。 |
|
音質 インプレッション(清原) |
|
S−1EXから低域のユニットが一つ減りキャビネットのサイズが小さくなったことで「音場空間のサイズ」が小さくなったのと引き替えに「定位がさらにシャープ」になっています。
ニアフィールドで聴くと、歪み感が小さく、音場がホログラムのように浮かび上がり、良く言えば「本当に録音現場を見ているよう」に克明ですが、悪く言えば「温度感が低い=ヒューマンな暖かさに欠ける」感じが否めません。
この点では、過去のPIONEER(EXCLUSIVE)のホーン型のモデルとは少し傾向が違います。新型になって歪み感が少なくなった分とトレードオフの関係で温度感が下がっている。個人的には「音は完全に出ているけど、音にならないような気配感、肌に感じる空気感、心に訴える情感・・・そういった部分に物足りなさを感じる」といった印象です。
このスピーカーの最大の長所は、同軸2Wayを使った良さが「定位」と「音の広がり」、そして「歪み感の少ない音の良さ」です。バスレフポートも前にありますから、背後の壁の影響も受けにくく、小さなスペースに設置した場合にも、このスピーカーは本領を発揮するでしょう。
いずれにしても、アンプやCDプレーヤーなどの「ソースの音」に何も足さない潔い音なので、もし、「暖かさ」や「艶」が足りないと感じたら、アンプなどの選択やアクセサリーの使いこなし、セッティングなどでそれを補ってやると期待に応えてくれる良いと思います。 |
|
2006年 3月 |