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PC、i-PODは、CDトランスポータとして使えるか? 徹底テスト

携帯電話とi-PDOの普及は、音楽のポータブル化を一気に薦めました。発売された当初のそれらの音質は、到底オーディオとは呼べないほどお粗末でしたが、圧縮技術とハードウェアーの進歩は目覚ましく、i-Phoneの登場でポータブルオーディオの高音質化が一気に進み、その音質はピュアオーディオ機器として充分に使えるレベルに達したように思います。

また、i-Phoneはパソコンとの親和性が高く、多くのユーザーはi-Tunesを介してi-Phoneとパソコンをミュージックサーバーとして連動させています。そこで今回は、PCとi-PODがピュアオーディオ機器として通用するか?CDトランスポーターとして使えるか?この命題について徹底比較テストを行いました。

試聴装置

BDプレーヤー

 AIRBOW UD8004 Special

AVプリアンプ

 AIRBOW AV8003 Special

AVパワーアンプ

 AIRBOW MM8003 Special

スピーカー

 VIENNA ACOUSTICS T3G(Beethove Concert Grand)

接続ケーブル

USBケーブル

 Wireworld Ultra Violet 5-2 USB2.0

同軸デジタルケーブル

 AIRBOW MSD 130/EVO

試聴ソフト

Ken's Bar

 

平井 堅

 

DFCL-1122

 

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このソフトは、「バーの生演奏の雰囲気」をコンサート会場で再現するという平井堅のライブを「スタジオで再現」して作られたアルバムです。

1曲目は、バーに向かう平井堅が雑踏の中を歩いてきて、バーに入ってピアノに座る所までを「効果音」だけで表現しています。

雑踏の中から平井堅が靴音を立てながら近づいてきて、1度立ち止まりドアを開けてバーに入ります。CDにはバーの外と中の喧噪の違い、靴音の響きなどが収録されシーンが表現されます。この手法は、マイケル・ジャクソンのスリラーでも使われています。

Ken's Barの一曲目の効果音は、録音状態が良くリアルに仕上がっています。このような、「音楽ではない音源」を試聴に用いると「好き、嫌い」に左右されず、音の細やかさリアル(正確)さなどが音楽をソースに使うよりも素早く、正確に判別できます。

2曲目には、ピアノのインストゥルメンタルが収録されています。比較的小さなホール(もしくはそれを模して電子的に作られた環境)にピアノの音だけが響きます。

楽器の音を正確に聞き分けるのは、楽器の数は少ない方が理想です。しかし、それには「一台で広帯域な音波」を発生する楽器が必要です。

超低音〜超高音までを発生するグランドピアノは、オーケストラに匹敵するほどの周波数帯域を持ち、また弦楽器に比べて不協和音成分(濁った音)が多いため、楽音が非常に複雑で上記の条件を満たします。

音域が広く楽音が複雑なピアノのソフトを、私は好んでテストに使いますが、それは子供の頃にピアノの生音を良く聞いていたことも関係しているかもしれません。

以上の理由で今回の比較試聴は、すべて「Ken's Bar」の1/2曲目だけを用いて行いました。

Windows vs Mac vs i-POD

PCオーディオでピュアオーディオのCDトランスポーターに相当するのは、PCそのものです。そこでPCで音は変わるのか?最初にテストを行いました。

GATEWAY 7430JP

OS Windows(R) XP Home Edition Service Pack 3
CPU モバイル AMD AthlonTM64 プロセッサ 3700+ (動作周波数 2.4GHz)
メインメモリ PC2700 DDR-SDRAM 512MB (最大 1.5GB)メモリスロット×1(空き×1)
サウンドシステム AC'97 Audio
ハードディスクドライブ 80GB (IDE / ATA-5)

HP Mini 5101

OS Windows® XP Professional Service Pack 3
プロセッサー インテル® Atom™ プロセッサー N280 (512KB L2キャッシュ、1.66 GHz、667MHz FSB)
メインメモリ 2GB (2048MB×1) PC2-6400 DDR2-SDRAM 
ストレージ 高速128GB SSD
Bluetooth® 内蔵 Bluetooth v2.1

Mac Book Pro

OS Mac OS X 10.6.2 (10C540)
プロセッサー インテル® Intel Core 2 Duo (3MB L2キャッシュ、2.66 GHz)
メインメモリ 4GB (2048MB×2) 
ハードディスクドライブ 320GB

D-Dコンバーター 音質比較

Gataway 7430JPはモデルがやや古いですが、パイパワーなCPUを搭載するWindows搭載パソコンとして選びました。HP Mini 5101は、低消費電力CPUのATOMと可動部分のないSSDを搭載することで、7430JPよりも「ノイズ」が少ないだろうという理由で選んでいます。OSは、両機ともXPで統一しました。Mac Book ProはハイパワーなCPUとMac OSを搭載するPCとして、Windows搭載機(7430JP)との比較対象として選びました。

PCテストの前にUSB出力を同軸デジタル出力に変換するために必要な「D-Dコンバータ」として、オーディオショップでよく売られている「LINDEMANN USB-DDC」とパソコンショップで人気の高い「RATOC RAL-2496UT1」の2機種を選び、その音質を比較しています。ただし、今回試聴したLINDEMANN USB-DDCは試聴機の関係で、旧型の16/48です。新型の24/96は搭載されるチップが異なるため、音質は違っているはずです。

音源は平井堅のCDソフト、“Ken's Bar”をWAVファイル形式でPCにリッピングして用いました。その音源をPCからUSBで出力し、LINDEMANN USB-DDC/RATOC RAL-2496UT1で同軸デジタルに変換、AIRBOW AV8003 Specialへデジタル入力して音出ししました。

LINDEMANN USB-DDC

RATOC RAL-2496UT1 (この製品のご注文はこちら

LINDEMANN USB-DDC と RATOC RAL-2496UT1の音質比較

LINDEMANN USB-DDC
1.前後左右への音の広がりが浅く平面的。音質も少し幕が掛かったようで情報量が少ない。
2.ピアノの音が混濁する。弱音部がノイズ?に埋もれたような感じで、ピアノの響きが伸びない。質感も曇っている。

RATOC RAL-2496UT1
1.リンデマンに比べると明らかに音の数が多く、前後左右への広がり(立体感)にも優れている。靴音もかなりリアルで、リンデマン=偽物、RATOK=本物、くらいの差が感じられる。

2.ピアノの弱音部の美しさ、音色の良さ、楽器としての表現力は数割アップする。アクリルとガラスのような質感の違いが感じられる。

総評

LINDEMANN USB-DDCとRATOC RAL-2496UT1の「情報量」の差はかなり大きく、さらにRATOCの方が音楽的な表現にも優れている。

PC音質比較

PC音質比較テストに先立って、7430JPでAC電源を繋ぐ、繋がない(完全バッテリー駆動)の音質を比べました。結果は、ACを繋ぐ方が明らかに音に力があり明瞭度も増加しました。「AC有りがよい」という結果になったので、すべてのPCはAC電源で動作させて音出ししています。

まず最初に7430JPとMini 5101を比較しました。事前に、Windows搭載機同士でも「CPUとデータストレージ」のノイズが小さいMini 5101が7430JPを大きく超えるだろうと予想していたのですが、結果は大ハズレ!「有意義な差が聞き取れません」でした。驚いたことに、これほど環境が違う2台のPCにも関わらず、再生される音質にはほとんど差が聞き取れなかったのです。たった2機種のテストでは確実ではありませんが、Windows搭載機ノート同士ではPCによる音質差はあまり大きくない可能性があります。

次に7430JPとMac Book Proを比較しました。

結果は、Mac Book Proが7430JPよりも透明感、細かい音の再現性共に高く、「デジタルノイズの影響が減少し情報が増えた」ことが確認できました。これは、Mac Book Proが、デジタル回路に使用すると音の良い「SANYO OSコンデンサー」を使用しているのと関係があるのかもしれませんし、WindowsとMacというOSの違いなのかもしれません。とにかく、Windows搭載機同士ではほとんど変わらなかった音が、Macでは明らかに良くなりました。

再生ソフト音質比較

最後にPCオーディオで話題に登ることが多い、「再生ソフト」による音質差を比較しました。

今回は、Windows Media Player、i-Tunes、Roxio Creatorの3種を比較しました。結果は、「Windows Media Player < i-Tunes < Roxio Creator」となりました。再生時にi-Tunesを選ぶとWindws Media Playerにくらべ高域の透明感、雰囲気の濃さなどが明らかに向上しました。Roxio Creatorでは、i-Tunesよりも更に音質は向上しました。

Windows Media Player と Roxio Creator の音質比較

Windows Media Player
1.雑踏の音の数が少なく、靴音と雑踏の音の分離が甘い。

2.ピアノの音の響きに濁りがあり、高音が霞んだように感じる。

Roxio Creator

1.WINに比べ明らかに音の数が多く、雑踏の雰囲気が生々しい。靴音と雑踏の音の分離も改善する。

2.Pianoの高音の透明感が向上し、低音も厚みも増す。無音部最寄り静かで、ピアノの余韻もリッチで長い。

総評

Windows Media Playerを100とするとRoxio Creatorは110くらい。i-Tunesはその中間くらいだが、再生ソフトで音質が明らかに変わることが確認できた。

PC、i-POD音質比較

PCのテストの次に、PCよりも多く音楽のデータストレージとして普及しているi-PODの音質を検証することにしました。手元には、i-PODがなかったので代わりにi-Phoneをトランスポータとして使っています。

i-PhoneとAV8003/Specialは直接デジタル接続できないため、D-D変換器として、Wadia 170i Toransportを使いました。結果は素晴らしく、PCよりもデジタルノイズの悪影響が遥かに小さい、透明感の高く情報量の豊富な音質が得られました。

Wadia 170i Transport (この製品のご注文はこちら

さらにD-D変換器による音質差を確認するため、最近発売されたaudio-technicaのAT-HA35iと比べてみました。

audio-technica AT-HA35i (この製品のご注文はこちら

逸品館とは古くから馴染みの深いaudio-technicaの製品だから高く評価したいのは、山々でしたが残念ながら音質はWadia 170iに及びませんでした。音色や音色が変わるのではなく、PCや再生ソフトでの比較とまったく同じように「高域の曇り(ノイズで何かが消えているような感じ)」が、Wadiaよりも強く感じられました。

※今回はi-Phoneで動作しましたが、公式にはi-Phoneでの動作保証はありません。

ヘッドホン出力音質テスト

RATOC RAL-2496UT1、audio-technica AT-HA35iには、ヘッドホン出力があります。そこで“いつも”のヘッドホンを使って、接続器機のヘッドホン出力との音質を比べてみました。

ヘッドホン

 SENNHEISER HD25-1 2

RAL-2496UT1は、Mac Book ProのCヘッドホン出力に比べて中高域の透明感が高く、繊細な音色の変化まで良く再現しました。若干低音が足りなく感じますが、女性ボーカルなどを聞くと心地よいと思います。

AT-HA35iは、i-Phoneのヘッドホン出力に比べてエネルギー感が大きくアップし、低音の量感力感も比べものにならないほど向上しました。元気が良く、i-Phoneのヘッドホン出力の音質とは比べものにならないほど音質が向上します。D-D変換器としては、WADIA 170iに及ばなかったAT-HA35iですが、D-D変換に加え、DAC、ヘッドホン出力も搭載するi-POD用の多機能ドックとして考えると、かなり魅力的な商品に見えてきました。

UD8004/Special、i-POD音質比較

テストの締めくくりとして、UD8004/SpecialからダイレクトでCDのデジタルアウトをAV8003/Specialに入力し、PCやi-Phoneの音質と比較しましたが、“情報量的”には、驚くほどの差は聞き取れず、i-Phone+170iは、ピュアオーディオ用のデジタル出力機として20万円前後の機器に相当する実力を持つことが証明されました。

総合結果

一連の比較試聴で興味深いことに気付きました。それは、従来のCDプレーヤーの比較試聴とは違って、PCやi-PODをデーター・トランスポーターとして使った場合、音の変化は「音質(音色や雰囲気)の差」としてではなく、単純な「情報量の差(音がどれくらいまで細かく聞こえるか、ハッキリ聞き取れるか)」として表れることです。

CDプレーヤーでは搭載されるアナログ回路で音声“信号”が変調され、再生機によって「特徴的な音質」が生み出されます。これに対し、アナログ回路をほとんど持たないPCやi-PODでは、音声“データー”読み出し〜転送中にデーターが損なわれることがなく、音が大きく変化することがありません。

つまり、PCやi-PODでは機器によって「読み出せるデーター量(精度)」には差がなく、音質が変わる(損なわれる)原因は「機器が発生するデジタルノイズの総量に起因している」可能性が非常に高いと思われます。

PCやi-PODでは、このように「機器による個性の少ない音」が再現されるのが特徴です。それが音楽を聞く時にどのように影響するか?は、このリポートの終わりにまとめています。

USB DAC アナログ音質比較

比較テストをできるだけ正確に行うために欠かせなかった、PC、i-POD、D-Dコンバーターによる音質検証を終え、ここから本題のUSB-DACの音質比較に入ります。

USB-DACの音質比較テストのトランスポートにはGateway 7430JPを使いました。Mac Book Proを使わなかったのは、PCをトランスポーターとして使った場合には機器による色づけの違いがそれほど大きくないため、どのPCを選んでも公平なテスト結果が得られること、これまでに行ったリポートでは7430JPを使っていること、使い慣れているという利便性を重視して7430JPを選びました。

GATEWAY 7430JP

USBケーブルはこれまでのテストで音質に大きく影響することが分かっています(PCの違いよりもUSBケーブルの違いの方が音質には大きく影響する)。今回のテストでは、私が信頼しているWireworldのUSBケーブルを使いました(試聴機と一緒に送られてきたトランスペアレントのUSBケーブルも聞いてみましたが、Wireworldのほうが優れていました)。

USBケーブル

 Wireworld Ultra Violet 5-2 USB2.0

DACからのアナログ音声出力は、AIRBOW X TensionをつかってAIRBOW AV8003/Specialに7.1ch入力しました。
DACによる音質向上確認のため、7430JPのヘッドホン出力から、audioquest Mini3を使ってAV8003/Specialにアナログ入力した音質と比較対象として使っています。

RCAケーブル

 AIRBOW MSU X Tension

Mini-RCAケーブル

   audioquest Mini3

テスト環境、試聴ソフトは同じです。

RATOC RAL-2496UT1 メーカー希望小売価格 ¥54,000(税別) (この製品のご注文はこちら

1.PCヘッドホン出力に比べて低音に厚みがあり、また輪郭もしっかりしている。情報量は少し多くなり、通常CDソフトを高音質ソフトにしたような変化が感じられた。

2.ピアノの左手の響きが増し、グランドピアノらしい厚みが出る。D-Dコンバート時のテストで感じたのと同じく、前後方向への奥行きが深く、音場の広がりが自然。CDプレーヤーの音質に近くPCオーディオで良くある「無表情」なつまらなさがほとんど感じられない。

 

CHORD Chordette GEM メーカー希望小売価格 ¥79,000(税別)(この製品のご注文はこちら

PCとUSB接続

1.音調はRATOCと似ているが、透明感が増しそれぞれの音の芯がよりクッキリする。靴音の方向性、雑踏との分離はRATOCを明確に上回る。かなり、明瞭なサウンドだ。 

2.ピアノの線は少し細くなるが、高域の透明感や美しさは増す。音楽的なバランスはRATOCが良かったが、音質は明らかにコードがRATOCを上回る。クリアで無駄のない音だが、アタックが強くなり、響きは引き締まる。RATOKよりもデジタル的な音で硬さを感じるが好印象。

i-Phoneとブルートゥース接続(ワイヤレス)

1.PC-USBよりもノイズ感が少なく、透明度が高い。細やかな音も良く聞こえるようになり、音場もより大きく広がる。明らかに音が良い。

2.PC-USBよりも音に厚みと実在感があり、音楽的な表現力が大きくなった。PC-USBよりも明らかで戻りたくないくらい良い音で音楽を楽しめる。i-Phone→ブルートゥース→Chordette GEM→AV8003/Specialの接続で、AYRE QB-9(PC-USB)を超えるのでは?と感じられるほどの好音質が得られたには驚いた。

 

CEC DA53N メーカー希望小売価格 ¥85,000(税別) (この製品のご注文はこちら

1.情報量(音数)はコードとそれほど変わらないが、音のエッジが不要に立たず耳当たりがよい。靴の音もコードよりも柔らかいが、質感はきちんと再現される。広がりのある、暖かいサウンドだ。

2.アタックと響きのバランスは、コードよりも自然で誇張感がない。音の広がりもコードより自然。音楽的にバランスしたサウンドで安心して聞いていられる。ただし、情報量的にはコードとそれほど大きな違いはない。
音の芯(エッジの強さ)はコードがDA53Nを上回るから、明瞭度の高さを求めるならコードを、音の柔らかさを求めるならDA53Nを選ばれれば気に入ると思う。

HEGEL HD10 メーカー希望小売価格 ¥160,000(税別) 生産完了しました

1.DA53Nよりも明らかに情報量が多く、聞こえなかった細やかな音まで聞こえるようになる。低音の量感や厚みも増し、生々しい雰囲気がかなり強く感じられる。自然でリアルな音。

2.細かい音をマスキングしていた、耳に聞こえないデジタルノイズがかなり低減され、ピアノの響きが豊かになる。低音の量感も増す。
ピアノの音の立体感、演奏の運動量は今までテストしてきた3機種を明らかに上回る。音が消え入る部分の静けさや余韻が、綺麗に出る。中域に厚みがあり、グランドピアノらしいゴージャスな音でピアノが鳴る。

AYRE QB-9 メーカー希望小売価格 ¥380,000(シルバー/税別)

1.それぞれの音の質感の差がHEGELよりも大きく、よりリアル。雑踏からバーの中に入った気配、雰囲気の差もよく出る。耳に聞こえる音質は大差ないが雰囲気の差は確実に感じとれる。

 2.ピアノの響きの美しさや輝きがかわる。ピアニシモとフォルテシモのタッチの差や、一瞬音を溜めたときの間合い(気配)がハッキリと聞き取れる。
音調はDA53Nと似ているがより洗練され、上質なサウンドが得られる。価格は高いが、今回テストした5機種の中では最も聴き応えのある音で音楽を再現する。音楽好きが1度聞くと戻れなくなるような、チューニングの行き届いたサウンドに仕上げられている。

音源のアップコンバートによる音質向上テスト(アップサンプリング方法はこちら)

かねてから、逸品館(だけではありませんが)では、PCに取り込んだ音源をPC内部でアップコンバートすることで音質が改善することを提唱しています。そこでAYRE QB-9を使って、CDそのまま“44.1KHz/16bit”とそれをアップコンバートした“88.2KHz/24bit”の音質を比較して見ました。

アップコンバートした信号を入力すると、インジケーターが44から88に変わることで、信号が正しくアップコンバートされていることが確認できます。

1.44.1KHz/16bitに比べノイズ感が低減される。空気の動き、雑踏の様子が見えるように感じられるほど、細やかな音まで「感じ」られる「伝わってくる」ように変化する。音が暖かく、そして熱い。

2.楽器の質を一つ上げたように、響きが美しくなる。左手と右手の分離感も一層鮮やかになり、演奏の緊張感や凄みが感じられるようになる。ピアノの響きも一番長い。
通常のCDプレーヤーなら、30万円クラスには相当しそうなサウンドだ。音楽を聞くには十分な音質。プレーヤーがPCというマイナスイメージはまったく感じられない。

USB DAC vs AV8003/Special & UD8004/Special 音質比較

テストの総仕上げとして「PC-USB-DAC-AV8003/Special」と「PC-LAN-AV8003/Special」の音質を比較に加え、PCと従来のCDプレーヤーの音質を比べるためAIRBOW UD8004/Specialから同軸デジタル出力してAV8003/Specialを繋いだ音質、UD8004/Specialからアナログ出力してAV8003/Specialを繋いだ音質も比較しました。PCの音源は、CDとの比較のためアップサンプリングしない44.1KHz/16bit(WAV)を使っています。

AVプリアンプ

 AIRBOW AV8003 Special

接続ケーブル

 LAN audioquest RJ45-G/2.0m ¥5,000

PCとAV8003/Specialをaudioquestの高音質LANケーブルで接続

1.AYRE QB-9と比べて情報量は明らかに多く、また細かい音の明瞭度も抜群に高い。
AYRE QB-9では雰囲気としか伝わらなかった音が、LAN接続+AV8003/Specialでは明確な音の違いとして感じられる。その差ははっきりとわかる。

2.ピアノの鍵盤、ハンマー、など楽器の中の動きまでが見えるように感じられるほど、細かい音までハッキリと聞こえる。情報量は数割以上多く、まるで違うディスク、違うレコーディングのディスクを聴いているようだ。
静寂感も素晴らしく、無音の中にピアノの響きが消えていくのがよくわかる。USB接続+AYRE QB-9とは圧倒的な音の違いが感じられた。

BDプレーヤー

 AIRBOW UD8004 Special

UD8004/Special 同軸デジタル接続

1.情報量的にはPC+LANと大差がないか、場合によってはPC+LANが勝っているように感じられるときもある。しかし、その圧倒的な自然さ、雰囲気の濃さは、PCベースの音とは確実にどこか違っている。

2.ピアノの音の美しさやバランス、そういった部分ではPC+LAN接続もかなりのレベルに到達していたことがUD8004/Speciaとの聞き比べでわかる。
しかし、演奏の強弱、弱音部の美しさ、静寂感ではUD8004/Specialをアナログ同軸デジタル出力がPC+LANを大きく上回る。この安心感はやはりオーディオ用にチューニングされた再生機でなければ得られないものだ。
一音の深み、音楽としてのグレードの高さがひしひしと伝わってくる。
長く開発を重ねられてきた、オーディオ用プレーヤーには、数字にできない、体と心でしか感じられない深みがあった。

UD8004/Special アナログ接続

1.デジタル入力と比べて情報量は少し増える。しかし、むしろ変わるのはそう言う「耳に聞こえる部分」ではなく、体に伝わる気配、心に伝わる雰囲気の差がPC+LANや同軸デジタルよるもさらにリアルで濃い。

2.AYRE QB-9(USB)入力は音楽として楽しめる音。PC+LANは、圧倒的な高音質で音楽が楽しめる音。同軸デジタルは、圧倒的な高音質と雰囲気の濃さを楽しめる音。アナログ入力は、圧倒的な高音質と、圧倒的な雰囲気の濃さが楽しめる音。そういう違いが感じられた。

総評

演奏会に例えるなら、AYRE QB-9は「良い演奏を聴けて良かった」という音。

PC+LANは「こんなに良い音の演奏会があったなんて知らなかった」という音。

UD8004/Special/同軸デジタル接続は「プロの演奏って凄いんだ!本物の楽器ってこんなに音が良かったんだ!」と感じる音。

UD8004/Specialをアナログ接続は、「言葉も忘れて聞き入っていると、知らない間に演奏が終わっていた」という音。

音としての違いは僅かだったが、雰囲気にはそんな“大きな違い”が感じられた。

総合結果

PCオーディオは最近クローズアップされ、多種多様な製品が登場しつつある。その目新しさ、あるいは「情報ソースとしての確かさ(CDにはエラー訂正があるが、PCにエラーはない)」から、CDプレーヤーをこえる新たなメディアとして取り上げられることも少なくない。私は、CDで聞く音楽に満足していたし、ソフトも沢山所有しているので、とりたててPCオーディオに対して魅力を感じたことはなかった。しかし、AV8003/SPecialというAVプリアンプを作り、その音質を検証してゆく中でLAN接続によるリッピングサウンドの高音質に気付いた。さらに、PC内部での音源のアップサンプリングがCDをさらによい音にしてくれることも知った。その新しい音源の可能性、新しいオーディオの楽しみに心奪われ、CDはもうダメだ!と思ったほどである。

しかし、私が感銘を受けたPC-LANによる再生はまだまだ一般的ではなく、PCオーディオはもっぱらUSB出力が用いられている。これまでも単発的にUSB-DACのテストは行ってきたが、このジャンルの製品は開発スピードがオーディオに比べ驚くほど速く、商品はどんどん発売される。すべてをテストすることは到底無理な話なので、今回はその中から、比較的ポピュラーな5機種を選んで比較テストを実施した。

結果から述べると、残念ながらどのUSB-DACもUD8004/Specialから直接デジタル出力したAV8003/Specialの内部DACに及ばなかった。その事実を踏まえて上で、それぞれの機器を評価したいと思う。

※今回テストに使ったWindows Media Player (OS:XP)では、USB再生時にWindowsのカーネルミキサーを通過することが原因で音質が劣化します。しかし、カーネルミキサーを回避するためには最新OSのWindows7/Vistaを使うか、あるいは新たにソフトウェアーをインストールする必要があるため、あえてそのままの状態で音質を比較しています。AYRE QB-9やRAL-2496UT1の説明書などには、カーネルミキサーを回避する方法が掲載されています。

◆AYRE QB-9

テストしたUSB-DAC中最も高価で音が良い。しかし、USB以外のデジタル入力を持たず、USBでなければ接続できない。それに比べるとPC-LANの音は、DACを使わずAIRBOW AV8003/Specialに入力してもAYRE QB-9を軽く上回る。さらに、PCでアップサンプリングした音源のPC-LAN接続による音質は、CDプレーヤーのダイレクトデジタル出力を超える可能性さえ感じさせる。LANよりも悪いUSB出力の音を聞くために、この投資はちょっと高すぎると私は感じる。

◆HEGEL H10

USB入力こそAYRE QB-9に少し劣るが、切り替え可能な複数の同軸デジタル入力を持ち「通常のDAC」として使うことができる。さらにXLR(バランス)アナログ出力を備えるなど、USB入力を装備するオーディオDACとして十分な価値を持っている。

◆CEC DA53N

HD10同様に豊富なデジタル入力を備え、さらに音の良いヘッドホン出力まで装備される。10万円を大きく切る価格、音楽的に良くチューニングされた音、オーディオ機器とPCを橋渡しする製品として、とても高く評価できる。

◆CHORD Chordette GEM

USB入力しか持たない代わりに、ブルートゥースによるワイヤレスでi-PODと接続ができる。DACとしての性能も高いから、PCとi-PODが混在する(ほとんどそうだと思う)PCオーディオユーザーにとって、最も使いやすくお薦めの機種だ。外観も美しく、価格を十分に納得できる。

◆RATOC RAL-2496UT1

パソコンサプライメーカーの製品とは考えられないほど、音楽的なまとまりが高い。メーカー自身が、シリーズ名にAudio”を使ったことは伊達ではない。後で知ったことだが、RAL-2496UT1の設計者は、初代のAIRBOW CD-1の愛用者だそうである。オーディオ好きだから作れる音。そういう、親近感を感じられる良い製品だ。DAC、D-Dコンバータ、ヘッドホン出力などを備えるので、PCを中心に音楽を楽しむオーディオファンに打って付けの製品だと思う。価格も安い。

◆Wadia 170i

i-PODを繋いで使う「デジタルトランスポーター」としての性能が非常に高い。i-PODと同時に購入しても価格は10万円を大きく切り、お手軽で高音質なミュージックサーバーとしての資質は最も高い。これもまた、お薦めのモデルだ。

一応考えていたすべてのテストを終えることができた。そこから感じられたのは、PCオーディオに使われる“デジタル機器”は、価格と音質差は比例するものの、その違いは、ピュアオーディオの“アナログ機器”よりも遥かに小さいことや、また場合によっては接続ケーブルによる音質差が機器による差よりも大きいことだ。

今回テストした製品の中からどれを購入対象に選ぶか?どちらかと言えば、大きな差がない“音質”よりも、使い勝手に大きな差が付く“機能”で選択する方が簡単なように思える(まるで家電品のようだ)。そこで、それぞれの機能を比較した一覧表を用意した。

機能比較

モデル

デジタル入力

アナログ出力

デジタル出力

その他

COX

XLR

TOS

USB

Brue-T

RCA

XLR

HP

COX

TOS

リモコン

RAL-2496UT1

-

-

-

1

-

1

-

1

1

1

-

USB-DDC

-

-

-

1

-

-

-

-

1

1

-

Chord GEM

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-

-

1

1

-

-

-

-

-

DA53N

1

1

1

2

-

1

1

1

-

-

-

HD10

2

-

1

1

-

1

1

-

-

-

-

QB-9

-

-

-

1

-

1

1

-

-

-

-

170i

-

-

-

-

-

1

-

-

1

1

AT-HA35i

-

-

-

-

-

1

-

1

1

1

最後になるが、今回テストした製品の中でリビングに設置するオーディオの核にふさわしいのは、CD/DVDとの同軸/光デジタル接続に加え、BDとのHDMI接続、さらにHDDレコーダーとのLAN接続を備え、音質でも高価なAYRE QB-9を軽く上回る内蔵DACのポテンシャルを感じさせたAV8003/Specialに間違いはない。

最近AIRBOW製品では、AVアンプとBDプレーヤーに人気が集中している。お客様はよく考えられて、正しい選択をなさっているのだと改めて感じ入った次第である。

後書き

PCオーディオという趣味はまだ始まったばかりだが、その敷居の低さ(価格が安い)から大きな注目を集めている。私もPCによるアップサンプリングとLAN接続による高音質の実現から早合点して、PCは即座にCDに変わる音源となるのでは?とまで考えていた。そこで関係が深いオーディオメーカーには、CD/SACD/DACには必ずUSB入力を付けるべきだと口を酸っぱくして進言してきた。それは、間違っていなかったことがUSB入力を備えるデジタル機器の売り上げが伸びていることから証明された。

しかし、頭を冷やしてPCオーディオと従来のCDプレーヤーを比べてみると、やはりその「音楽性」にはまだ埋められない大きな差が感じられる。ここであえて「音楽性」と書いているのは、PCのソフトウェアーの切り替えによって今回テストした機器の「音質」は向上する事が分かっているから、あえて「音楽性」という玉虫色の表現を使っている。では、PCオーディオの「音楽性」がピュアオーディオの水準に達していない理由を説明しよう。

PCオーディオはCDが発売された初期の状況に似ている。CDは発売当時レコードよりも音が悪かったにもかかわらず、新しい高音質メディアとして脚光を浴びレコードを駆逐した。しかし発売から30年を経て、CDの音質と音楽性はやっとレコードに追いついた段階にしか過ぎない。

今回のテストで私は、PCオーディオにも同じ事を感じる。PCオーディオの情報量(音質)は、時としてCDを超えるかもしれない。しかし、CDが長い間レコードに敵わなかったのは「ハード」ではなく「ソフト」に問題があったことを知るオーディオマニア(だけではなくハードを作るメーカーの技術者も含めて)は、ほとんどいない。

彼らは、生音をそのまま損なわずにトラックダウンすれば「良い音=良好な音楽再生」が得られると誤解しているがそれは明らかな間違いだ。なぜならば、録音された生音は「聞きやすい=音楽として再生されやすい」ように、様々な方法で「加工」されてソフトに仕上げられているからだ。商品として「気持ちよく聞ける音」を目差し、レコーディング・スタジオやマスタリング・スタジオでは、最も普及している「再生装置(CDプレーヤー)」でソフトを再生したときに「もっとも良い音」になるようソフトを“作って(加工して)”いる。

料理に例えるなら、オーディオマニアの信仰は「刺身神話(手を加えない材料が一番美味しい)」である。しかし、素材に最適に手を加えてこそ「料理」は完成する。その「料理人」が、レコーディング・エンジニアであり、ソフトを再生するオーディオマニアである。

私たちは生音(生演奏の記録)をそのままの音で聞いているのではない。レコーディング・エンジニアがスタジオで作り上げた「架空の音」を我々は、聞いている。スタジオでの「味付け」に手を加えることはできないが、オーディオマニアは再生機器を選ぶことで「好みの味」をさらに付け加えて行く。そうして完成したのが「私たちが聞いている音」である。

オーディオマニアが音源を料理するとき、その味付けはレコードプレーヤー>>CDプレーヤー>PCオーディオの順に薄い。だから、味付けの濃いレコードで聞くことを前提にマスタリングされた“あっさり味のソフト”をCDで聞くと「味が薄く」感じるのは当然のことで、それが初期のCDはレコードよりも音が悪いといわれた大きな原因の一つである。同じようにCDで聞くことを前提にマスタリングされたソフトをPCで聞くと、やはり「味が薄くなる」これが、現時点でPCオーディオがCDのような心地よい音が出せない最大の理由だと私は思う。この話については、著名なレコーディングエンジニアも同じ感想を持っているから、いずれ何らかの形で発表されることがあるかもしれない。

話を戻す。今回のテストでも判明したが、PCをトランスポーターとして上手く使えば、かなり高額なCDプレーヤーに匹敵するサウンドが“安く”得られる可能性がある。また、PCの持つ多機能低価格を考えると、そのコストパフォーマンスはピュアオーディオ製品を大きく凌駕することも否定しない。また、PCオーディオの音質がハードよりも「ソフト」により強く依存することを考えれば、今回のテストで得られた音質ははなはだ不十分で、さらなる「高音質」が実現することも否定しない。

しかし、それはあくまでもピュアオーディオ(高音楽性再現)の入り口のお話であって、30年近い時間を掛けてレコードの水準に到達したCDプレーヤーとレコーディングの良好な蜜月の関係に割り込むには、PCオーディオはまだ若すぎる。少なくともIRBOW UD8004/Specialのアナログ出力、またそれを大きく越えるUX1 Supreme Emotionで音楽を聞く「雰囲気(ムード)」に、今回テストしたPCオーディオは遠く及ばなかった。

PCから「音楽再生専用機のピュアオーディオ」を超えられる音楽が取り出せるかどうか?その答えが出せるまでには、まだまだ時間がかかると思う。

最後になるが、PCオーディオへの「価格と音質の差」について一言付け加えたい。

スピーカーを除き「一桁は誤差の範囲」と表現するほど、ピュアオーディオ製品の音質と価格は比例しないと私は主張するが、今回のテストから判断するとPCオーディオ製品の価格と性能は、それとは対照的に見事に比例している。問題は、「その差」が非常に小さいこと(投資に見合う音質改善が得られにくい)ことだ。

今回、Gateway 7430JPのヘッドホン出力にaudioquest Mini3を繋いでAV8003/Specialにアナログ入力する音質と、7430JPからUSB出力してAYRE QB-9でDAC変換してAV8003/Specialにアナログ入力した音質差を比較したが、その差は驚くほど小さかった。AETのケーブルに当てはめるなら、SCR/EVOとSIN/EVOの音質差よりもPCとAYRE QB-9の音質差は遥かに小さかった。

Mini-RCAケーブル

   audioquest Mini7

PCに高音質を求めるなら、私ならGateway 7430JPのヘッドホン出力からaudioquestのMini 7を使ってアンプに繋ぐ。あるいは、RATOC RAL-2496UT1を追加する。また、便利さを求めるならi-POD+WADIA 170i(リモコンが使える)から同軸デジタル出力して、お気に入りのオーディオ機器に繋ぐだろう。それで十分に納得できる音質が得られるはずだ。

しかし、趣味の世界では、「価格対効果(コストパフォーマンス)」という考え方は通用しない。それはあくまでも個人の主観によって変わるし、そもそも「無駄」こそ趣味の真髄だから、コストパフォーマンスという考え方自体が趣味の世界は邪なことかもしれない。

話がとりとめなくなってしまったが、私は最近「オーディオ」という趣味には、二つの楽しみがあると考える。一つは「音を良くする楽しみ」。もう一つは「音楽を聴く楽しみ」だ。これは似ているようだが、実はまったく違っている。

最大の誤解は「高音質=高音楽性」だ。音が良くなれば、必ず音楽が楽しく聴けるようになるのではない。そこにオーディオ・マニアの「苦しみ」がある。

ピュアオーディオ製品は、高価になりすぎた。そこそこのシステムを揃えてしまえば、それを買い換えて高音質を追求することは難しくなる。しかし、それに比べるとPCオーディオは安い。そして安くても、そこそこ良い音が出る。また、フリーの再生ソフトを複数試すことでも、音が変えられる。

もちろん、PCオーディオが実現するのは「ソース・プレーヤー(CDプレーヤ)」に相当する部分だけであって、アンプやスピーカーは従来のピュアオーディオと何ら変わることはない(良質なヘッドホンを使えば、高価なアンプとスピーカーは必要ない)が、ピュアオーディオ機器よりも、より安くより多様な音質を手軽に試せるのは、「高音質の追求」から見れば、非常にありがたいことである。「音質追求」を手軽に試せる手段として、今後PCオーディオ関連の情報も、お粗末ではあるが積極的に提供して行きたいと思う。

2010年2月 清原 裕介

 

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