EMP−TW10H |
XV−Z10 |
U5−111 |
PE5120 |
U5−111(調整済み) |
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U5−111(推奨設定)とPE5120は、DLPらしくカラーバランスが正確です。
PE5120は、空色(シアン)とグリーンが明るめのバランスです。
U5−111(デフォルト)は、明らかに緑が強い。DLP、液晶にかかわらずデータプロジェクターは明るさ優先なので緑が強くなってしまいます。
液晶の2台は、色再現に液晶特有の癖が見られます。
XV−Z10は、赤が強く補色系(イエロー、シアン、マセンダ)が薄めの傾向。
EMP−TW10Hも、XV−Z10同様に原色が濃く、補色が薄めの傾向で液晶の発色が派手になるのはそのためです。
EMP−TW10Hのカラーバーをよく見ると「格子状のノイズ」が見えますが、実際にもこの格子はよく見え画質を大きく損ねています。 |
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液晶はDLPに比べるとどうしても階調表現は弱く、カタログデータ上のDLPとのコントラスト比の差が画像にそのまま出ています。
グレースケールの白側の飛び、黒側のつぶれ、が発生するのはプロジェクターの設定がやや明るさを強調しているためです。
U5−111(推奨設定)のコントラストが最も正確。それも「グレースケール」ではなく、通常の画像を見ながら調整した結果なので気分が良いです。
U5−111(デフォルト)は、明るさを優先しているためカラーバランスが緑側にシフト、BENQはやや紫方向にシフトしています。
EMP−TW10Hはグレースケールでも「格子状のノイズ」がハッキリ見えます。XV−Z10でもすこし見えます。DLPの3台はまったく見えません。DLPが滑らかだという証拠です。 |
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上記5枚の画像から明るさとカラーバランスの関係がよくわかります。
色が正確なEMP−TW10HとPE5120は、くらい部分がつぶれ気味で、コントラストがクッキリしくらい部分もつぶれていないXV−Z10とU5−111(推奨設定)は、赤が派手になってしまっています。
立体感(奥行き感)は、液晶よりもDLPの方が良く再現されています。 |
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それぞれを比べると、明るさとカラーバランス、明るさと色の濃さの関係がよくわかります。
EMP−TW10は、後方人物の顔の色は良くでていますが、前方人物の腕の色は明らかに不健康です。
XV−Z10は、逆に前方人物の再現に優れ後方人物の顔色がやや薄くなっています。
双方を比べると、服やバックの植物の再現などはXV−Z10がクッキリとして立体的に再現されていることがわかります。
U5−111(デフォルト)は見られたものではありませんが、データープロジェクターを未調整でシアターに使うとこんなことになってしまいます。
PE5120とU5−111(推奨設定)を比べると、かなり色は濃いもののU5−111が綺麗なことがわかります。PE5120は、ややバランスが崩れていますが、実際の見た目も違和感がありました。 |
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液晶の2台は、それぞれ一長一短がありますが、XV−Z10が非常にクッキリしています。また、くらい部分と明るい部分の双方の再現性にも優れています。
PE5120とU5−111(デフォルト)とU5−111(推奨設定)を比べると、U5−111(推奨設定)が細かい部分までも正確に出しています。
しかし、入力はU5−111(推奨設定)のみS端子で他の4台はコンポーネント(プログレッシブ)です。接続の規格が上位だからといって、必ずしも綺麗ではないという良い証明です。
宇宙船の窓の外に見える小惑星のかけら(氷のかけら)を見比べると、このようなデリケートな階調は液晶よりDLPがかなり優位なことがわかります。(より立体的) |
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くらい場面では、液晶の2台に「霧のなかに格子状のノイズ」が発生しています。EMP−TW10Hは、この小さな画像でもハッキリわかるからいの盛大なノイズを発生します。
色の数があまり多くないシーンなので、各プロジェクターの色の差はあまりわかりません。 |
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上の画像と同様にEMP−TW10がノイズが多く非常に汚い。XV−Z10は、それほどでもありません。
PE5120は、シアタープロジェクターらしくこのような「淡い色」の再現性に優れています。
U5−111(推奨設定)もスッキリとしたマイルドで見やすい絵ですが、全体的な色の再現性はPE5120ほど正確ではありません。
PE5120とU5−111(推奨設定)の細部(例えば花の茎の部分)などを見比べるとU5−111の基本性能がPE5120に決して劣っていないことがわかります。 |