CDプレーヤー部に加えられた改良により、CR−L600/KAIはこの価格でありながらCH7700Super2同様、中高域の「きめ細やかさ」・「透明度」・「明瞭度」は遙かに高額なCDプレーヤーを上回るほど「一気に向上」しAIRBOWとして申し分ないレベルに達しています。デジタルアンプ部の改良により中低音の量感と質感はオリジナルよりも遙かに豊かになり、それらが相まって「音楽の表現力」・「リアリティー」は格段に向上しています。
ベースモデルのCR−L600は、発熱が少ないデジタル方式のパワーアンプを搭載しています。それが、このサイズで「最大30W×2の大出力」を達成している大きな秘密ですが、デジタルアンプの特性として「アナログアンプよりも低音がすぐれる」という長所があります。確かに、重量級アンプのような「引き締まった低音の質感」までは実現できませんでしたが、低音が遅れたり膨らんだりすることなく、ボディーサイズや価格をまったく意識させない「厚みと質感のある低域」が再現されます。軽量コンポで問題にされがちな「中高域に対して低域が薄い」ようなことは一切なくまるで大型コンポのように中低音にシッカリとウェイトが乗り、音楽の骨格をしっかり表現します。
もし、現在お使いのコンポで「音が硬い」・「低音が足りない」・「厚みがない」などとお悩みでしたら、CR−L600/KAIをお試し頂く価値があると思います。外観や価格のグレードは、比べようがないほどダウンしたとしても、音質のグレードだけは比べようがないほどアップするかも知れません。特に、小型スピーカーと組み合わせてお使いになるときにこの「良質な低音」は、大きな助けになるはずです。
実際に、逸品館お薦めのPMCやB&WはもちろんJBLやTANNOYなどの大型スピーカーやホーン型スピーカーと組み合わせてみても、それらを驚くほど柔らかく、深みと艶のある音で鳴らしました。(いつもPMCでは、オーディオ的なおもしろ味に乏しいので、TANNOYの限定モデルTURNBERRY/HE75と組み合わせて、クラシックやPOPSを聴いてみましたが「とても楽しく心地よい音」でした)
CR−L600/KAIでお試し頂きたいのは「クラシック」。それもできれば「フルオーケストラ」を聴いて欲しいと思います。それまで嫌いだった、あまり面白いと感じられなかった「クラシック」がとても楽しく聞けることに驚かれると思います。
そしてCR−L600/KAIには、低音と高音を個別に調整できる「トーンコントロール」が装備されていますから、お使いになるスピーカーやお聞きになるソフトに応じて「最適の音質バランス」を調整して頂ければ、どんなスピーカーと組み合わせても音量やソフトに左右されることなく「いつも心地よく」音楽をお楽しみ頂けるのです。
前面には「ヘッドホン端子」が装備されています。下手にヘッドホンアンプに高額なコストをかけるくらいなら、いっそのことCR−L600/KAIをご購入頂く方が、ずっと簡単に良質な音楽をお楽しみ頂けるほど、その音質は素晴らしく「低音の量感」・「中高域の細やかさと柔らかさ」・「音の広がり」など、ヘッドホンで音楽を聴くときに不足しがちな「あらゆる要素」が十分に満たされ、高額なヘッドホンアンプを大きく上回る楽しさで「長時間音楽を楽しんで」頂けるでしょう。
AIRBOWの一体型コンポには、すでに発売中の「SINGING BOX」がありますがCR−L600/KAIは、よりパワーが大きく動作も安定しています。音質の好みは分かれると思いますが「どちらが良い」とは言えないほどレベルは拮抗しています。あえて言うなら、CR−L600/KAIは「デジタルアンプの長所と短所」があり、SINGING−BOXには「アナログアンプの長所と短所」があるかも知れません。
最も大きな違いは、SINGING−BOXの最大出力が2.5Wなのに対し、CR−L600/KAIは30Wと十分な出力があり「大きな音が出せる」・「大型スピーカーを駆動できる」と言う点にあります。音質的にも性能的にもIMAGE11/KAIやQUAD
11L ・REGA
ARAなどの小型スピーカーと組み合わせて、静かな部屋で音楽をしっとりと楽しみたいとお考えの場合にはSINGING−BOXがお薦めです。
より大きなスピーカーと組み合わせたり、POPSやROCKをそこそこ大きな音量で楽しみたいとお考えの場合には、CR−L600/KAIがマッチします。(無料貸出試聴機を用意しておりますので、よろしければご自宅で御試し下さいませ)