■各種コンテンツ ■サービス・キャンペーン ■逸品館運営・外部ショップ ■Twitter・Facebook ■試聴機レンタルサービス ■オーディオ逸品館 MI事業部 オフィシャルサイト |
Graham
Audio Chartwell LS3/5
|
Graham Audio Chartwell LS-/5 | |
Stirling Broadcast LS-3/5a V2 | |
※写真の仕上げは、チェリーです。
Graham Audio LS-3/5a チェリー仕上げ メーカー希望小売価格 350,000円(ペア・税別)
Graham Audio LS-3/5a ローズ仕上げ メーカー希望小売価格 380,000円(ペア・税別)
Graham Audio(グラハム・オーディオ)製品のご購入お問い合わせは、経験豊富な逸品館におまかせください。 |
||||||
|
※写真の仕上げは、ウォールナットです。
Stirling Broadcasto LS-3/5a V2 チェリー、ウォールナット仕上げ メーカー希望小売価格 280,000円(ペア・税別)
Stirling Broadcasto LS-3/5a V2 ローズ、ゼブラ、エボニー仕上げ メーカー希望小売価格 3000,000円(ペア・税別)
Stirling Broadcast(スターリング・ブロードキャスト)製品のご購入お問い合わせは、経験豊富な逸品館におまかせください。 |
||||||
|
Graham Audio Chartwell LS3/5 と Stirling Broadcast LS-3/5a の違い。
ツィーターの製造メーカー | |
ツィーター回りのフェルトのある・なし | |
サランネット(グリル)の違い | |
ネットワーク回路と入力インピーダンス、バイワイヤリング対応の違い | |
再生周波数帯域と重量の違い |
試聴環境
レシーバー |
音源(USBメモリ)+(Jitter Bug) |
電源ケーブル |
\250,000(税込) |
\7,700(税別) |
\30,800(税別) |
スピーカーケーブル |
スピーカースタンド |
ボード |
\6,680/1m(税別) |
\65,000(ペア・税別) |
\67,800(税込) |
試聴は、スピーカースタンドに「Tiglon MGT-LS3/5a」を選び、CDから取り込んだWAVファイルをUSBメモリーに記録し、「audioquestのJitter Bug」を介してそれを「AIRBOW HD-AMP1 Special」に接続して行いました。
スピーカースタンドはスパイクを装着し、カーペットの上に直に置いています。
HD-AMP1 Specialは、「AIRBOW Beat Board」に設置し、電源ケーブルには「AIRBOW CPCS-LV1」を使っています。
スピーカーケーブルには、今回高級品の「QED Signature Revelation」を使いました。端末には「QED AIRLOC」を取り付けています。
試聴動画
パブロ・カザルス 「無伴奏チェロ組曲」
音が明るく、クッキリしていて「チェロの芯」がしっかり出る。
低音も良く出てメリハリがある。
ノイマン指揮 ドボルザーク 「新世界より」
解像度が高くクッキリとした、現代的な鳴り方をする。
メリハリがあり、音場がスピーカーより前方向に広がる。
音場が大きく広がるのではなく、ある程度の大きさの中で高密度になる感じ。デスクトップモニター的な音質。
キース・ジャレット 「ケルン・コンサート」
ピアノの低音が驚くほど良く出る。
観客席の観客の声が聞き取れるほど音が細かく、解像度感が高い。
アタックの立ち上がりが早く、タッチの「強さ」が良く表現される。
カーペンターズ 「レインボウ・コネクション」
イントロの高音が澄み切って良く伸びている。低音も良く出て、音場の透明感がとても高い。
カレンの声は伸びやかで、ストレスがない。
エンクロージャの響きが少なく、S/Nが高い。キリッとした音だが、暖かさもある。
オレンジ・ペコ 「Selene」
低音の量感は素晴らしいが、少し膨らむ。この膨らみは、カーペットの上に直にスタンドを置いているせいもあるだろう。
声は明るく、スピーカーからまっすぐに抜けてくる。
伴奏とボーカルは少し混じってしまうが、オーガニックな音が心地よい。
試聴後感想
サイズの割に低音がすごく良く出て、解像度が高く、明瞭で明るくメリハリの効いた音。
スッキリとしてクリアな音だが、暖かさも十分にある。
歴代のLS-3/5aでは「Harbeth」の音色に近く、それをもうすこしクッキリさせた感じだ。
現代的なモニターとして十分通用する、高性能な小型スピーカーに感じられた。
パブロ・カザルス 「無伴奏チェロ組曲」
Grahamに比べて、チェロの抑揚が大きく、演奏が躍動する。
楽器の音の強弱の差が大きく、カザルスの身体の動きが伝わってくるようだ。
Grahamの音はハッキリ・クッキリしていた。Stirlingの音はしっとりしているが、演奏はより大きく躍動する。
ノイマン指揮 ドボルザーク 「新世界より」
Grahamよりも滑らかなイメージで、音場はスピーカーの後方により大きく展開し、ホールで生演奏を聴いている感じに近い。
響きの余韻がより長く尾を引く。奏者や演奏者の「気配」をより強く感じる。
キース・ジャレット 「ケルン・コンサート」
低音はやはり驚くほど良く出る。
Grahamで聞いた時は「マイクが捉えた音を聞いている」という印象だったが、Stirlingで聞くと、それが「会場の音を聞いている(その場にいる)」という印象に変わる。
HD-AMP1 Specialとケーブルやボードの効果も大きいのだろうが、USBに記録したWAVファイルで驚くほど質の高い、解像度も高い音が出る。CDとプリメインアンプを別々に買ったら、この値段でこんな音は絶対に出ない。
Grahamの音は「ONマイク」だが、Stirlingの音は「OFFマイク」で、直接音と間接音のバランスはStirlingの方が「生(現場)」に近い。
カーペンターズ 「レインボウ・コネクション」
イントロの高音が澄み切って良く伸びているが、Grahamよりも響きが深い。
カレンの声は優しく、情緒が深く、Grahamよりもさらに表情がきめ細やかに再現される。
低音はGrahamよりも僅かに少ないが、膨らまず、音階やリズムはStirlingの方が正確に聞き取れる。
説得力のある音で、自然に演奏に引き込まれて行く。
オレンジ・ペコ 「Selene」
この曲でも低音が膨らまず、低音部の音階がよりハッキリと聞き取れる。
同じボリュームで聞いている。本来ならインピーダンスの高い(11Ω)Stirlingの方が音量は小さくなるはずだが、聴感上では音量が大きくなったように感じられる。
より音楽が豊かになる。
試聴後感想
Grahamよりも落ち着いた音調で、全体的にしっとりして表現がより深い。
Grahamは「音」に惹かれたが、Stirlingでは「音楽」に惹かれる。
人間味のある音で、オリジナルのRogers LS-3/5aにとても近い音だ。
2016年7月 逸品館代表 清原裕介
|