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HEGEL H70 esoteric rz-1 az-1s marantz  pm-15s2 airbow PM15S2/Master 音質 比較 テスト エソテリック マランツ

AIRBOW  Pm-15s2/Master エソテリック RZ−1 AZ−1s ヘーゲル H70 音質比較テストリポート

デジタル、アナログ プリメインアンプ 比較試聴テストリポート

 RZ-1 ・ AZ-1s ・  H70 ・  PM15S2/Master

  

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Esotericから発売されたAZ-1aとAIRBOW PM15S2/Masterの音質の違いについて、逸品館の掲示板に問い合わせを受けました。個人的にはデジタルアンプの先駆けとして発売されたEsoteric AZ-1にあまり良い印象を持っていなかったので、PM15S2Masterとは比較するまでもない大きな差があるだろうと想像したのですが、昨年発売したAIRBOW初のデジタルアンプ搭載コンポSinging Box2の音質評価が私の想像するよりも遥かに高かったこと、またEsotericとの良好な関係維持のためにも、新製品のAZ-1sの音質を先入観抜きにした比較試聴を行いたいと考え、2機種に新製品のHEGEL H70、さらにデジタルアンプを搭載したesoteric の新型レシーバーRZ-1を加えた4機種の音質比較を行いました。

上の写真は、esoteric RZ-1のテスト風景です。床に直接KRIPTON AB-2000を置き、その上にテスト対象のプリメインアンプを乗せて音質を比較しました。

電源は、写真中央黒色ラック下から2段目のTEACの電源タップ(生産完了品)から取っています。この電源の音質は特別なものではなく、ご自宅の電源と音質は変わらないと思います。

スピーカーケーブルには、Space & Timeの製品を使っていますが、これも取り立てて特別なものではありません。AIRBOW 6N14G相当の音質です。端末はaudioquestのバナナプラグ CF-BFAで処理し、接続の変更を容易にしています。

プレーヤーにはアンプとのマッチングにより音があまり変わらないことを優先して、ピュアオーディオプレーヤーよりも個性の小さいAIRBOW DV60/Ultimateを選びました。

 AIRBOW DV60/Ultimate

電源ケーブルは、"メーカー付属品"とAIRBOW KDK-OFC、AET SIN/EVOを比較に使いました。

 Esoteric AZ-1s(RZ-1) 付属電源ケーブル

 AIRBOW KDK-OFC

 AET SIN/AC/EVO

RCAケーブルにはデジタルアンプにマッチすると考えて"音が細かく癖が少ない"AIRBOW MSU X-Tensinを使いました。また、音質比較にはAIRBOW HIN-LINE-QUAD3(生産完了品)を使っています。デジタル入力の音質テストには、AIRBOW MSD-130/EVOを使いました。

 AIRBOW MSU-X Tension

 AIRBOW HIN-LINE-QUAD3(生産完了品)

 AIRBOW MSD-130/EVO

スピーカーには、Vienna Acoustics (ウィーンア・コースティック)のフラッグシップ、The Musicを使い、補助ツィーターにAIRBOW CLT-3を追加しています。

 Vienna Acoustics The Music

  AIRBOW CLT-3

CDソフト

  : DJ KAORI'S J-MIX2 UMCK-1272

CD/SACD ハイブリッドソフト

バルトーク:管弦楽のための協奏曲 : バルトーク管弦楽のための協奏曲、フリッツライナー(指揮)・シカゴ交響楽団

試聴に使ったソフトのお求めはこちらからどうぞ

音質比較テスト

Esoteric AZ-1s
 希望小売価格 350,000円 (税抜価格)
カラー:シルバー
専用リモコン付属

この製品は生産完了しました
無信号時消費電力:8w

 +  + 

付属品の電源ケーブル、AIRBOW MSU-X TensionをつかってJ-POPを聞く。

メーカーから到着したAZ-1sに機器を接続し音を出した瞬間!AZ-1を聞いたときに悪い感覚が蘇った。高域がまったく伸びず、中域だけがやけに厚い小型フルレンジのような音。低域にはデジタルアンプらしい押し出しと厚みがあり、パンチ力も抜群だけれど、高域がもやもやと曇って音に表情がない。こんな音では音楽なんて聴けない!と思ったが、我慢して聞き続けることにした。

するとどうだろう、約3時間もかけてAZ-1sは目を覚まし始めたではないか!

AZ-1sの素晴らしさを最も強く感じるのは、中低音のリニアリティーとドライブ能力。トールボーイ型スピーカーとしては、大型のウーファーを3個も搭載するVienna Acoustics The MusicはVienna Acousticsの特徴で中低音に響きが多く低音が膨らんだり、ぼやけやすい。しかし、AZ-1sはこんなに小さい筐体でありながら、まるで大型のパワーアンプのように3個のウーファーを軽々と、しかも正確に動かす。リズムセクションに遅れはなく、低音が膨らむこともなくユニットが空気をしっかりと掴んで鳴らす。このクラスのアンプでこれほど正確な低音が得られるのはデジタルアンプだからこそ実現できる画期的なサウンドと言って良いだろう。

特に声の帯域はクリーンでクリアだが、色気があまり感じられないさっぱりした音だ。私はもう少し厚みと艶がある音が好きだ。ややモニター的な印象を受ける中域は、好みが分かれると思う。

高域は中域同様クリアでクリーンだが、色彩感が薄くやや単調な印象を受ける。低音が弾むので音楽としては楽しく聞けるが、高域が好きな私には「サービスが足りない」ように感じられる。どちらかと言えば、淡々とした印象が強い。

 +  + 

電源ケーブルを付属品から、AIRBOW KDK-OFCに変える。

付属電源ケーブルでも十分な低域が出たが、電源ケーブルを変えると低音の力強さがさらに数段向上する。しかし、中域〜高域はほとんど変わらないので、音のバランスとしてはさらに高音の曇りが強くなったように感じられ、あまり楽しいとは言えない。

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電源ケーブルをAIRBOW KDK-OFCから、AET SIN/AC/EVOに変える。

AZ-1はアナログアンプよりも電源ケーブルによる音質差がかなり小さく、AET SIN/AC/EVOを使ったにもかかわらず、付属品の電源ケーブルとの有意義な音質差が感じられない。音の精度が上がるのは感じられるが、淡々とした印象にはほとんど差がない。普通のアンプにAET SIN/AC/EVOを使えば劇的に音が変わるのに、AZ-1sではほとんど変化がない。不思議なことだ。

確認のため電源ケーブルを付属品に戻す。情報量は減ってしまうし、低域のパワー感も減少するが、なぜか音楽を安心して聞けるバランスになる。AET SIN/AC/EVOによる情報量の増加が、音楽性の向上に繋がらない。こんなことは今までに経験したことがない。

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RCAケーブルをAIRBOW X TensionからHIN-LINE-QUAD3に変えて見た。

電源ケーブルでは、ほとんど変わらなかった音がRCAケーブルの変更では比較にならない程大きい変化を聞かせる。電源ケーブルの交換による反応は鈍いが、ラインケーブルの変更には敏感に反応した。

高域の切れ味が増し、表情が豊かになる。しかし中低音がさほど変わらないので、今度は中域が薄くなったように感じられる。音は変わったが、バランス的には改善したとは感じられない。電源ケーブルと同じようにRCAケーブルに対する反応も通常のアナログアンプとは違っている。

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ケーブル類を最初の状態に戻し、補助ツィーターとしてAIRBOW CLT-3を追加する。

ケーブル類を最初の状態に戻すと音がまとまって音楽が聞きやすくなる。違和感もなくなって自然な音だ。

次にVienna Acoustics The Musicに波動ツィーターのCLT-3を追加するとまったく違う音になる。電源ケーブルの約10倍、ラインケーブルの数倍の圧倒的に大きな変化が感じられる。

全帯域で音が細やかになり、演奏の温度感が向上してニュアンスに細やかな変化が出てくる。淡々と聞くだけの音から、聞くのが楽しい音に変わる。この組合せでは、もはやCLT-3を外して音楽を聞くことは考えられない。

バルトーク:管弦楽のための協奏曲 +  + 

付属品の電源ケーブル、AIRBOW MSU-X TensionをつかってクラシックのCDレイヤーを聞く。

音は細かい。空間の見通しも良く、楽器の分離感も高い。低音のリニアリティーも非常に高く、ティンパニーやコントラバスの明確な分離感が心地よい。楽器の音色の分離やオーケストラレーションの表現も十分だが、高域がやや乾いた感じで、どこか無機的な感じが残るのが惜しい。しかし、J-POPで感じたネガティブなイメージはなく、充分に納得できる音質でシンフォニーが楽しめた。

バルトーク:管弦楽のための協奏曲 + +  + 

ケーブル類を最初の状態に戻し、補助ツィーターとしてAIRBOW CLT-3を追加し、SACDレイヤーを聞く。

太鼓を叩く「バチ」の動きまでが明確に聞き取れる。弓に押されて弦がたわむ様子、弓が弦を擦る様子、管楽器奏者の唇の動き、そういった細かい部分までが明確に聞こえてくる。しかもそれは分析的な感じではなく、極めて自然だ。各々の楽器の音色の違いが明確に描き分けられ、それらが見事なオーケストラレーションとして昇華して行く様子がとてもよくわかるし、心地よくもある。

低音の力感や量感も一気にアップし、この価格帯のこんなに小さなプリメインアンプで聞いているとは到底信じられないほどの豊かなスケールでシンフォニーが展開する。壮大なシンフォニーを聞く音として十分以上の音質でスピーカーが鳴る。それでもまだ、多少"無機的"な感じは残っているが、生演奏と比べて"極端に無機的すぎる"とは思えない。デジタル、アナログという方式の違いを抜きにして絶対的に「優れた音質」だ。

バルトーク:管弦楽のための協奏曲 +  + 

付属品の電源ケーブル、AIRBOW MSU-X TensionをつかってクラシックのCDレイヤーを聞く。

題2楽章の太鼓でCDとSACDを比較する。SACDでは「太鼓が周りの空気を震わせている(太鼓の周りの空気の響き)」様子まできちんと再現されたが、CDでは「太鼓が鳴っている」という感じに音質が後退する。小音量のリニアリティー、空気感・雰囲気の再現性で、CDとSACDにはかなりの違いが感じられた。最近はあまり感じたことのない、このCDとSACDの音質差の大きさもAZ-1sの特徴のように思われる。

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入力を同軸デジタルに切り替えて、J-POPを聞く。

アナログ入力に比べ高音が伸び、ボーカルにも表情が出てくるが、低音の量感がかなり減って音の線が細くなった。嫌な音ではないし、癖も少ないが、MP3で圧縮された音を聞いているような印象で、あまり面白くない。入力をデジタル変えても、AZ-1sとJ-POPの相性の悪さは、あまり変わらない。

バルトーク:管弦楽のための協奏曲 +  + 

アナログ入力に比べ中音に厚みが出るが、ピントが甘く定位がやや散漫になる。それは悪いばかりではなく音が暖かなって心地よいのだが、アナログ入力のシャープな音がバルトークにはよりマッチしているように思う。ただし、実際のコンサートにはデジタル入力のやや曖昧な音の方が近いように思うから、このあたりは好みによるのだろう。デジタル入力で聞くクラシックのサウンドは、AZ-1sのサイズや価格を考えると同価格帯のライバルよりも明確なアドバンテージを感じさせた。

HEGEL H70
 希望小売価格 250,000円 (税抜価格)
カラー:ブラック
専用リモコン付属

メーカーWEBへのリンク

生産完了

無信号時消費電力:39w

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付属品の電源ケーブル、AIRBOW MSU-X TensionをつかってJ-POPを聞く。

AZ-1sに比べ導入部のシンセサイザーの効果音が早いのに驚く!

高音が伸びやかで明るく、ボーカルの表情も生き生きしている。

中音も見通しが良く、スピーカーから音がすっと離れて部屋中に広がる感じ。

しかし、低音はAZ-1sよりも膨らむし、量感も少ない。

それでも全体的な印象や音楽を聞いている楽しさは、H70がAZ-1sを大きく越える。

違和感のないしっくりした音質で、音楽を楽しく聴けた。

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電源ケーブルを付属品から、AIRBOW KDK-OFCに変える。

低音の量感が増え、音質のバランスが少し低音よりになって音の厚みが増すが、高音の切れ味はやや後退する。表現のウェイトが中音へ移り、音調は落ち着いた方向へ変わる。

ボーカルの質感は向上したが、パーカッションの弾けるような明るさは付属品の印象が良かった。

J-POPで聞き比べる限りでは、良くなったと言うより変わったという感じだが、アコースティック楽器を主体とするソフトなら、音色の複雑さの表現などでKDK-OFCが付属品を上回ると予想される。

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電源ケーブルをAIRBOW KDK-OFCから、AET SIN/AC/EVOに変える。

中低音の厚み、高音の切れ味、透明感、質感、細やかさ・・・。付属品とは比べものにならないくらい音質と表現力が大きく向上する。

そう、SIN/EVOの音はこれでなければ!

H70での電源ケーブルの効果の大きさに、デジタルアンプにはアナログアンプから得られた経験則が通用しないことが確認できた。

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RCAケーブルをAIRBOW X TensionからHIN-LINE-QUAD3に変えて見た。

低音の量感が1割から2割ほど増し高音がなめらなになるが、高音の透明感や切れ味はX Tensionの方が上だった。

切れ味がやや後退するのでKDK-OFCで感じたのと同じように、音楽の調子が穏やかになる。

X Tensionがパワフルなサウンドなら、HIN--LINE-QUAD3は音色が細やかで質感の高いサウンドで、どちらかと言えばアコースティック系の音楽、特にクラシックによりマッチする印象が強い。

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ケーブル類を最初の状態に戻し、補助ツィーターとしてAIRBOW CLT-3を追加する。

電源ケーブルをSIN/EVOに変えて得られた大きな変化が、CLT-3でも実現する。

高域の切れ味は鋭さを増し、ピントはシャープになり定位感が向上する。

中音の表現力の細やかさも大きくアップする。

アコースティック楽器がほとんど使われないJ-POPのソフトでもその効果はハッキリと感じ取れるし、その量もかなり大きい。

高音を伸ばすだけのスーパー・ツィーターが多い中で、CLT-3は例外的に中低音の力感も同時に向上させるから、高域だけが強調された感じがまったくしない。

周波数帯域のエネルギーバランスが崩れず、表現が細やかになり、楽器の音がリアルになる。音楽の表現力が大きく向上し、演奏の温度感も上がる。
発売から時間が経ってしまったため、最近はあまり表に出してこなかったCLT-3だが、The Musicのような高性能のスピーカーに組み合わせても、その性能をワンランク以上向上させることができた実力の高さ、価格対効果は、SIN/EVOを超えている。

バルトーク:管弦楽のための協奏曲 +  + 

付属品の電源ケーブル、AIRBOW MSU-X TensionをつかってクラシックのSACDレイヤーを聞く。

音の細やかさはAZ-1sほどではないが静かな空間から重々しく音が出てくる様子、バルトークらしい深さの表現は素晴らしい。

ストリングスの分離もAZ-1sには劣るが弦の上を弓が滑るような滑らかさが加わり、バイオリンのそれらしい音色の鮮やかさがより強く感じられるようになる。

ピアニシモからフォルテに移行する音量の違いと、空間スケールの違いが見事に描き分けられ、AZ-1sでも素晴らしいと感じた演奏がH70では、より芸術的かつドラマティックな意味合いを帯びてくるから凄い。

音質としてはAZ-1sが素晴らしいが、演奏の雰囲気の出し方はH70がより生演奏に近いように思えた。

バルトーク:管弦楽のための協奏曲 +  + 

付属品の電源ケーブル、AIRBOW MSU-X TensionをつかってクラシックのCDレイヤーを聞く。

最近CDとSACDの音質差が小さくなったと感じていたため、AZ-1sでは例外的にCDとSACDの音質差が大きく感じられると評価した。しかし、それは間違っていたようだ。H70で聞き比べても、このソフトではCDとSACDの音質差がかなり大きい。

ほとんど生演奏に近い音質と雰囲気で演奏を楽しめるSACDに対しCDでは情報量が半分以下に減少し、録音された演奏をオーディオで聴いているという感じになってしまう。音質がどうこうと言う前に、これほどまでに情報量が違ってしまうと、比較すること自体無意味に感じられる。

逆に言えば、それくらいこのソフトのSACDの音が素晴らしいと言うことだ。ソフト一枚でこれほど音が変わるのを経験すると、装置に大金をかけるのが空しくなってしまうほどだ。

でも残念ながらこんな素晴らしいソフトが多くないから、装置にお金を掛けざるを得ない。儲け主義を先行させなければならない資本主義経済は、芸術に対して罪が深い。

バルトーク:管弦楽のための協奏曲 + +  + 

ケーブル類を最初の状態に戻し、補助ツィーターとしてAIRBOW CLT-3を追加し、SACDレイヤーを聞く。

AZ-1sによる比較と比べると、CLT-3の追加による音質の変化量はかなり小さい。それはきっと、CLT-3がAZ-1sの弱点を上手く補っていたためだろう。H70では耳に聞こえる音質変化はそれほど大きくは感じられない。

しかし、空間を満たす音の粒子の細やかさは確実に数段細かくなり、楽器の音の繊細さやデリケートさが極限まで高まる。もはやオーディオを聞いているのか?生演奏を聴いているのか?その区別すら付かなくなり、目を閉じれば自分自身がコンサート会場にいるような錯覚さえ覚えてしまう。鳥肌が立つ。月並みな表現だけれど、この音を聞いていれば自然に鳥肌が立ってくる。何が良いというのではなく、すべてが良いという感じだ。そういうレベルにまで表現力を高めたCLT-3は、さりげなく凄いのだろう。

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入力を同軸デジタルに切り替えて、J-POPを聞く。

高音は伸びやかで切れ味が良い。ボーカルも肉厚で好ましい。低音はややぼやけるが、量感は十分になる。楽しく元気にJ-POPを鳴らす。

アナログ接続で受けた好印象そのままに、レンジ感や切れ味の良さ見通しの良さはほとんど変わらないが、音の数が若干減少した印象を受けた。

バルトーク:管弦楽のための協奏曲 +  + 

入力をアナログからデジタルに変えてもバランス良く音楽は楽しめるので、音にうるさくない人が聞けば、この音でも充分に驚かれるだろう。しかし、このクラシックのデジタル入力は残念ながら、AIRBOW DV60/Ultimateとのアナログ接続とは比較にならなかった。

まるで楽団の人数が1/3になったかのように音の数が減ってしまう。SACDを100点とすれば、COAX入力のCDは、30点かもしくはそれ以下だ。

ただ、それでH70のCOAX入力の音質が悪いと考えるのは早計だ。58万円もする単体プレーヤーが、25万円のプリメインアンプに内蔵されるDACに負けてはならない。当然、この比較テストではソフトに収録された複雑な音質を見事に引き出した、AIRBOW DV60/Ultimateの性能が優れていたと考えるのが順当な評価だ。

AIRBOW PM15S2/Master
販売価格 250,000円 (税込価格)
カラー:ゴールド
専用リモコン付属

メーカーWEBへのリンク

この製品のご注文はこちら
無信号時消費電力:41w

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付属品の電源ケーブル、AIRBOW MSU-X TensionをつかってJ-POPを聞く。

※PM-15S2の付属電源ケーブルが手元になかったのでSR6004の付属品の電源ケーブルを使用

H70と比べて高音の切れ味はややマイルドになるが、中音の表現が細かくボーカルがより上手に聞こえる。

パッと聞いた感じではH70の派手さに軍配を上げたくなるが、じっくり聞くとH70では聞き取れなかった音の後ろに隠れていた音が聞き取れるようになる。

PM15S2/Masterは音が重なる部分での音数が多く、楽曲に深みや厚みが感じられるようになる。

H70やAZ-1sでは主役がボーカル、楽器は脇役、という感じで演奏を聞いていたが、PM15S2/Masterでは脇役(伴奏)の音質(解像度)が大きく向上し、脇役を聞く楽しさがぐんと増す。

音が多くなって単音のコントラスト感は相対的に減退したが、質感の向上がそれを補って余りある。

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電源ケーブルを付属品から、AIRBOW KDK-OFCに変える。

高音の切れ味が大きく向上する。音のスピードが上がり、透明感が増す。低音の量感や力感も改善する。

KDK-OFCを聞くと、最初に使った電源ケーブルではPM15S2/Masterの実力が発揮できたと言えないほどの大きな差が感じられる。

例えるなら、アクリル製のステンドグラスとガラスでできたステンドグラスを比べるくらい、あらゆる音のクリアさと鮮やかさがまったく変わってしまった。

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電源ケーブルをAIRBOW KDK-OFCから、AET SIN/AC/EVOに変える。

高音の切れ味や質感、中音の滑らかさや厚みが電源ケーブルの交換だけで一気に向上する事に驚くが、低音の力感と量感の改善の著しさはそれを軽く上回る。パワーアンプを付け足したくらい違う!と言えば、その違いの大きさを感じとって頂けるだろうか?

あらゆる音、演奏の躍動感がまるで変わる。

それはCLT-3の追加と同じくらいの大きな変化だが、CLT-3が「スピーカーの音を良くした感じに変化する」のに対し、SIN/EVOは「アンプを良くした感じに音質を向上」させる。

この音を一度でも聞いてしまうと、もはや付属の電源ケーブルに戻ることは出来なくなる。

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RCAケーブルをAIRBOW X TensionからHIN-LINE-QUAD3に変えて見た。

PM15S2/Masterとの組合せでは、高音の切れ味が損なわれることなく音が太くなる。中音の押し出し感が向上し、ボーカルが寄り繊細で滑らかになる。だたし、低音はX Tensionの勝ちだ。

ケーブルの価格の違いが、中域の細やかさに出てくる感じ。

安室が少し大人になったように音楽の表現に落ち着きがでる。

X Teisionは勢いのあるフレッシュな音で、HIN-QUAD3は厚みのある質感の高い音だ。どちらも悪くないが、音質はやはり価格の高いHIN-QUAD3がX Tensionを超えている。

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ケーブル類を最初の状態に戻し、補助ツィーターとしてAIRBOW CLT-3を追加する。

AZ-1s、H70でも感じたが、The MusicにCLT-3は"絶対"と言って良いほどの大きな効果を発揮する。もちろん、そうだから3号館ではThe MusicにCLT-3を組み合わせて展示しているのだが、The MusicはすでにMURATAのセラミック・スーパー・ツィーターを搭載しているにもかかわらず、CLT-3を追加する効果は圧倒的だ。極端な表現をするなら、冷凍食品と採れたての食品との"活きの良さ"を比べるほどの大きな違いが音楽に出る。

クリアネス、シャープネス、フォーカス、あらゆる部分が数割以上向上し、音楽の表現力は2倍以上!大きくなったのではないだろうか?

少なくともThe Musicとの組合せによる限り、CLT-3の効果はSIN/EVOよりもかなり大きいと断言できる。

バルトーク:管弦楽のための協奏曲 +  + 

付属品の電源ケーブル、AIRBOW MSU-X TensionをつかってクラシックのSACDレイヤーを聞く。

PM15S2/Masterは、H70よりもコンサート会場の温度感が高く感じさせる。極寒の地ですべてが凍り付いたように澄みきった空間から音が湧き上がってきたようにバルトークを鳴らしたH70に対し、PM15S2/Masterの音は暖かく人間味に溢れている。

クリアさではH70が勝ったが、空間を満たす音の粒子の密度はPM15S2/Masterの方が高く、各楽器の音の違いや奏法の違いもよりPM15S2/Masterでは克明に聞き取れる。演奏全体を聞かせるH70に対し、それぞれの部品まできちんと見せてくれるのがPM15S2/Masterだ。

演奏が始まった瞬間に飲み込まれる様に演奏に入って行けるH70に対し、最初に音の良さに耳を奪われ、それを耳で追っていと知らない間に演奏にハマってしまうのがPM15S2/Masterだ。

会場での座席位置に例えるなら、H70よりもPM15S2/Masterの方がより舞台袖に近い。そのためか、PM15S2/Masterは奏者の動きやコンサート会場の様子をより強く可視化(イメージ)させる。

バルトーク:管弦楽のための協奏曲 +  + 

付属品の電源ケーブル、AIRBOW MSU-X TensionをつかってクラシックのCDレイヤーを聞く。

今回テストした4台の中でPM15S2/MasterのSACDとCDの音質の違いが最も小さい。

AZ-1sとH70では、CDでは演奏が楽しめない!と断言できるほどSACDとの違いが大きかったが、PM15S2/Masterは大きな違和感を持たずにCDを聞いていられるほど、SACDとCDの音質差を感じさせない。

PM15S2/Masterは、できるだけ多くのソフトや多様な環境にマッチし、より良く音楽を楽しめるアンプに作り上げたかった。極限の音質を求めるのではなく、ソフトに対する寛容さ、接続するプレーヤーの音質に対する寛容さを何よりも大切にした。その結果が、今回のCD/SACDの音質比較で図らずも明確に聞き取れた。

AZ-1sやH70ではSACDの音が100点とすると、CDの音は50-60点でしかない。それに比べPM15S2/Masterでは、CDでも80点くらいの音は鳴る。アンプでCDとSACDの音がこれほどまでに違ってしまうのは、ちょっと意外だった。

バルトーク:管弦楽のための協奏曲 + +  + 

ケーブル類を最初の状態に戻し、補助ツィーターとしてAIRBOW CLT-3を追加し、SACDレイヤーを聞く。

CLT-3を追加するとコンサート会場の空気が澄みきって、演奏の温度感が少し低下するが、その効果はやはり非常に大きい。

H70の音が細かくないわけではないが、PM15S2/Masterのほうが明らかに音数が多く、それぞれの楽音を容易に耳で追える。H70では鳥肌が立つほどの凄さを感じさせたバルトークだが、PM15S2/Masterではフレンドリーで暖かく、心にじんわりと染み込んでくる演奏に聞こえる。

H70は石で作られたホールで聞くシンフォニーで、PM15S2/Masterは木で作られたホールで聞くシンフォニーのような違いがある。どちらも素晴らしいが、その傾向は明らかに異なった。

Esoteric RZ-1
 希望小売価格 350,000円 (税抜価格)
カラー:シルバー
専用リモコン付属

メーカーWEBへのリンク

この製品のご注文はこちら
無信号時消費電力:15w

Esotericから発売されたAZ-1sは、2006年に発売されたAZ-1のマイナーチェンジで、内部にはそれほど大きな変更が加えられていない。しかし、レシーバーとして登場したRZ-1は新製品で、その心臓部であるDACデバイスには、最新のDSDとPCMの両フォーマットに対応する旭化成エレクトロニクス社製の「AK4392」が搭載されている。

この「AK4392」の特徴は、デジタル演算が32bitのきめ細やかさで行われることで、デジタル処理における量子化bit数の向上はそのまま高音質化に繋がる可能性が高い。そこでAZ-1からら約4年を経て、どれくらいしてデジタルアンプが進歩したか?最も重要な比較として締めくくりに、急遽RZ-1を追加テストすることにした。

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付属品の電源ケーブル、AIRBOW MSU-X TensionをつかってJ-POPを聞く。

音が出た瞬間から、AZ-1sとの違いが感じられる。

まず、AZ-1sに感じたデジタルアンプ特有だと思われる「音の粉っぽさ」がRZ-1では感じられない。高音もかなり綺麗に伸びている。この音質の向上は、デジタル演算が32bitに伸張されたことによる「波形のスムージング」が効いているのだと思われる。

初期のCDプレーヤーにおける「アップサンプリング(オーバーサンプリング)」の説明で、階段状の波形を見たことがあると思う。あるいはワープロなどで文字を大きくすると、文字がモザイク状に鳴ってしまうことを経験した方もいらっしゃるかも知れない。これはデジタル処理のbitすなわち「段階が少ない」ために起きてしまう。しかし、階段の数を増やすとエッジはどんどん滑らかになり、最後には「滑らかな線」になってしまう。これが、デジタル処理におけるbit数増加の効果だ。

音声処理では、デジタル回路から出力される「階段状の波形」を「アナログ信号のような滑らかな波形」に戻すために「ローパスフィルター(ハイカットフィルター)」が使用される。階段が大きいとフィルターが重くなり、高音が鈍ったり音が硬くなってしまう。bit数が増えると階段が細かくなり、フィルターは軽くてすむ。そのため、アナログアンプと変わらない澄みきった高音が出せるようになる。

RZ-1で「高域の曇り」がほとんど感じられないのは、bit数が増えたことでフィルターの悪影響が低減したためだろう。

もはやデジタルだから!という言葉はこのアンプにはふさわしくない。細やかで滑らか、そして表情もAZ-1sよりも豊かだ。

高域〜超高域こそ他の2機種のアナログアンプに比べると、僅かにトゲトゲしく感じられることがあるが、ざらついた感覚ではなく充分に許容範囲だ。すくなくとも、音楽が伸びやかに明るく元気に鳴る心地よさでRZ-1は、POPSをAZ-1sよりも楽しく歌わせる。

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電源ケーブルを付属品から、AIRBOW KDK-OFCに変える。

高音のざらつきが消え、色彩が濃くなる。ボーカルの滑らかさや表現の細やかさも改善し、一段と冴えた音になる。楽器の分離も良く、低音も弾んで音楽をより楽しく聴ける。

スッキリと音抜けの良い、パワフルで楽しい音だ。

AZ-1sでは、あまり音質に影響しなかった電源ケーブルの交換が、RZ-1では確実に効きKDK-OFCの良さが音に出た。

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電源ケーブルをAIRBOW KDK-OFCから、AET SIN/AC/EVOに変える。

一段と音が早くなりアタックのエッジが細くなる。中音は厚みが増し、低音のエネルギー感も向上する。エッジがシャープになることで高音のざらつきもほぼ完全に消え、音の木目が細やかになって滑らかさが際立ってくる。

RZ-1はAZ-1より遙かに電源ケーブルの差に敏感だ。

しかし、それでもSIN/EVOとKDK-OFCの差はアナログアンプほど大きくないように感じたので、念のため電源ケーブルを付属品に戻し、もう一度SIN/EVOに変えて聞き比べてみると・・・どうだろう!

RZ-1による電源ケーブルの効果は、アナログアンプの様に帯域バランスに変化を与える(例えば低音が良く出るようになる、高音が伸びやかになる)のではなく、音の細やかさが格段に向上することであらわれた。だから、

パッと聞いた感じで変化が分かりにくかっただけなのだ。付属品に比べSIN/EVOでは情報量が大きく増加し、ハイビジョンのように細やかで繊細な音が聞けた。

 +  + 

RCAケーブルをAIRBOW X TensionからHIN-LINE-QUAD3に変えて見た。

RZ-1のRCAケーブルによる音の違いは、アナログアンプとほとんど同じように出る。音が滑らかになり、中音の厚みや表現力がアップする。

ケーブルをMSU-X Tensionに戻すと、低音の力感がアップするが、中音の表現力、高音の色彩の豊富さではHIN-QUAD3が勝り、高音の鮮やかさが若干後退した。

RZ1のRCAケーブルによる変化は、アナログアンプと同じように出た。

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ケーブル類を最初の状態に戻し、補助ツィーターとしてAIRBOW CLT-3を追加する。

CLT-3を追加すると高音の鮮やかさが一気に向上し、音の立体感や広がりも2〜3倍くらい大きくなる。

MSU-X TensionとHIN-QUAD3との価格差は約3万円。KDK-OFCとSIN/EVOの価格差は、約10万円。CLT-3の追加は14万円近いが、RZ-1とThe Musicの組合せでは、CLT-3追加の音質改善効果が最も大きく、分かりやすい。CDとSACDを比べるほどの大きな差が感じられた。

バルトーク:管弦楽のための協奏曲 +  + 

付属品の電源ケーブル、AIRBOW MSU-X TensionをつかってクラシックのSACDレイヤーを聞く。

AZ-1sと比べると、一聴して音が細かいのがわかる。

演奏の温度感も明らかに高く、その音質はHEGEL H70を超えAIRBOW PM15S2/Masterに近い。

このソフトを聞くとRZ-1の最大の長所は、国産のアンプにありがちな「変な癖」を感じさせないところにあることがわかる。そして、それがデジタルの良さなのだろう。

素直で暖かく、きめ細かいサウンドだ。楽器の音色の変化もよく出て、AZ-1sよりも明らかに有機的だ。

唯一の不満は、H70やPM15S2/Masterに比べると、前後左右方向への音の広がりがやや浅いことだろうか?

いずれにしても、その実力は相当に高いことが確認できた。

バルトーク:管弦楽のための協奏曲 +  + 

付属品の電源ケーブル、AIRBOW MSU-X TensionをつかってクラシックのCDレイヤーを聞く。

AZ-1sに比べるとCD/SACDの差が圧倒的に小さく、CDでも充分に演奏を楽しめる。

確かにSACDに比べるとCDはややさっぱりした感じはするが、SACDを100点としてCDでも80点近い音が出ているように感じられる。

CD/SACDの聞き比べによって、RZ-1のデジタル演算が32bitになりAZ-1sに比べ小音量のリニアリティーが大きく向上していることがハッキリと聞き取れた。

バルトーク:管弦楽のための協奏曲 + +  + 

ケーブル類を最初の状態に戻し、補助ツィーターとしてAIRBOW CLT-3を追加し、SACDレイヤーを聞く。

CLT-3の追加によって楽音の分離がほぼ完全になり、前後左右方向への音の広がりが一気に大きくなる。

シンフォニーホールのあるべき位置に楽器が立体的に展開し、上下方向への音の広がりもきちんと感じられるようになる。生演奏を聴いているような錯覚を覚えるほど、リニアリティーが高い音だ。

H70は感性に訴える音。PM15S2/Masterは、理性と感性の両方に訴える音。RZ-1は寡黙で、アンプによる色づけを一切感じさせない。面白いか?そうでないかは別として、これはこれで一つの音として"あり"だと思う。音楽へのオーディオ的な着色を好まないなら、このアンプはベストの選択になる。

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入力を同軸デジタルに切り替えて、J-POPを聞く。

アナログ入力との音の差が小さく、一瞬デジタル入力に切り替えたことが分からなかった。音の広がりも十分でボーカルにも説得力がある。

低音は僅かに膨らむが、それがかえってデジタルらしさを消し、アナログらしい暖かさ躍動感を与えてくれる。

しかし、聞き込んでゆくとやはり、アナログに比べると音の細やかさが失われているのが感じられる。高音の切れ味や透明感も減退し、音の良さではアナログ入力に敵わない。それは58万円の単位プレーヤーと比べるからであって、35万円のレシーバーとしては充分に良い音で高く評価できる。

バルトーク:管弦楽のための協奏曲 +  + 

CLT-3の助けを借りないと、高音の分解能や表現が物足りなく感じられる。

暖かく心地よい音だが、アナログ入力のシャープさが感じられない。

しかし、J-POPで感じたのと同じように、35万円のレシーバーとしては他の類を見ないほど良い音だと高く評価できる。先ほど聞いた音があまりにも良すぎただけだ。

 内蔵メカを使ってCDを再生

DV60/Ultimateから同軸デジタルで入力して聞ける音との違いはかなり小さいが、ほんの僅かに音の粒子が粗くなった。

しかし、それでも十分良い音で35万円のCDプレーヤーと35万円のアンプを繋いで聞けるトータル70万円くらいの音が、35万円のレシーバーから出る。

外観も美しく、デジタル入力を備え、これだけの音が出れば、太刀打ちできる製品はそうざらにはないだろう。

出てくる音は暖かく躍動感がある。デジタルと聞いて想像するような「冷たさ」や「平坦さ」は、まったく感じられない。RZ-1をデジタルアンプだと言っても、もはや誰も信じないはずだ。

 内蔵メカを使ってSACDを再生

バルトーク:管弦楽のための協奏曲

バルトークでCDとSACDを聞き比べたが、アナログ入力で感じたのと同じように「その差」はかなり小さい。

CDの方がややさっぱりとした感じに聞こえるが、演奏は充分に楽しめるし、SACD/CDの切り替えを言わなければ、気づかないくらい小さな違いでしかない。

RZ-1は嬉しいことにCDの音が良いから、あえてSACDを買わなくても充分に納得のサウンドで音楽を楽しめる。

総合評価

Esoteric AZ-1s

AZ-1sの低音のリニアリティーの高さは、もはやアナログアンプの及ぶところではない。しかし、そのリニアリティーの高さが災いして、中域〜高域にかけての音があっさりしすぎる。また、ツィーターの響きを止めてしまうためか、高音の響きと伸びが足りない傾向を感じることがある。もちろん、それはリスナーの好みやスピーカーとの相性、リスニングルームの音響との相性による違いも大きいから、それを欠点や問題と断じるのは早計だと思う。また、電源ケーブルによる音の変化は従来のアナログアンプとまったく違っていた。デジタルアンプにオーディオ・アクセサリーを使用するときには、これまでの経験が通用しないことがあるかも知れないと頭に置かないと失敗する可能性が高い。

AZ-1sは可能性を信じて格闘すれば奥が深い。逆に言えば鳴らしにくいとも言える。新しい物好きの人にお薦めしたい。

HEGEL H70

H70はこれまでのHEGELの製品と比べると、高音が細やかで華やかに感じる。色彩感も豊富で25万円のプリメインアンプとしては、価格をかなり超える実力の高さが聞き取れた。外観の素っ気なさをどう判断するか?プロっぽい色気の出し方を地味に感じるかどうか?は重要な決め手になるが、同軸/光/USBのデジタル入力を備える点も考慮すると、そのコストパフォーマンスは相当に高く、侮りがたい製品だ。

H70はある種の大人の割り切りを持って音楽表現の深さに特化した音作りが感じられる。アクセサリーなどにこだわらず「聞かせて頂く」のがその手法だと言えそうだ。オーディオと格闘せず、音楽を聞きたいとお考えの方にぴったりの製品だ。

AIRBOW PM15S2/Master

PM15S2/Masterは今回テストした中で最も解像度が高く表現も細かい。特定の音や帯域にスポットを当てるのではなくすべての楽音を平等に再現するため、パッと聞きは地味に感じることがあるかも知れないが、じっくりと聞いて行くと「聞こえない音がない?」と感じるくらい情報量が多く、音の裏側にもしっかりと音が隠されていることが聞き取れる。音楽の全体像の描き方はH70が巧みだが、細部の明確さではPM15S2/MasterがH70を凌駕する。コンサートを絵画に例えるなら、H70は抽象画を離れて鑑賞するイメージで、PM15S2/Masterはそれよりも一歩か二歩前に出て、画法も含めてより細やかに観察できるイメージだ。

PM15S2/Masterには一音を聴くオーディオ的な楽しみがH70よりも強く感じられるが、高級コンポが陥りがちな「木を見て森を見ず」つまり「音を聞いて音楽が聴けない」というジレンマからは完全に抜け出し、非常に繊細で微妙な感覚で音楽を聞かせてくれる。細かな部分への拘りも捨てない日本的な音作りを突き詰めたらこうなるという見本のような音に感じられた。もちろん、アクセサリーに対する反応も鋭いから音を作る楽しみも4機種中最も大きく、また寛容な性格故に失敗することも少ないはずだ。音楽もオーディオもとことん楽しみたいとお考えの欲張りな方にお薦めの製品だ。

Esoteric RZ-1

RZ-1はAZ-1から4年間のデジタルの進歩をまざまざと見せつけてくれた。もはやデジタルアンプと言っても誰にも分からないほど「まとも」な音が出る。比べるのが可哀想なくらいAZ-1sよりも完成度が高い。さらにアナログ入力でもデジタル入力でも、内蔵メカニズムを使っても出てくる音にはほとんど違いが無く、感じられるのは「僅かなクォリティーの違い」だけなのも凄い。音作りを突き詰める方には、その素直すぎる性格故にあまり向かないかも知れないが、35万円という予算の中では最も納得できる(じたばたしなくてすむ)音が手に入る。ただ、なぜかAZ-1sにあった低音の魅力がRZ-1にはなくなっている。もしかすると、あれは未完成なAZ-1sだけが感じさせてくれた、アンバランスの美だったのかも知れない。

完成に近づけば近づいたで、物足りなくなる。人間の欲望には限りがない。そういう意味では、欲深い人には向かない製品だが、そう断言できるほどRZ-1の完成度は高い。それをつまらないというのは間違っている。多機能が便利で簡単に誰でも良い音が聞ける。しかも外観の質感も価格相応以上に高い。フロントパネルの厚みなど、とてもこの価格で作れる製品とは思えない豪華さだ。工業製品として最も進歩した形に仕上がっているのがRZ-1だ。レシーバーという一体型の形を取ったことも正解だ。イギリス製の非常に高価なミニコンポがあるが、RZ-1はそれを足下にも寄せ付けないコストパフォーマンスを持っている。また、レシーバーは日本よりも海外で好まれる傾向があるから是非ともヨーロッパに輸出して、高いばかりしか脳のないヨーロッパの高級ブランドをぎゃふんと言わせてやって欲しい。本場でも間違いなく日本の物作りの実力がオーディオにおいても、世界で最も高いことを示せるだけの実力を持っている。久しぶりに胸がすっとするほど、痛快なコンポだった。

総まとめ

今回のテストは、それぞれのアンプのウォーミングアップに時間を掛けたため、3日にわたってしまった。そのため「音質差の量的な評価」には、あまり自信がない。なぜなら気温や湿度、その日の隊長で聞こえ方が変わることが充分に考えられるからだ。また、AIRBOW贔屓の評価も否めないかもしれない。

しかし、「傾向的な評価」は、間違っていない自信がある。

幸いにも今回テストした4種のアンプはその性格が明確に分かれているから、このレポートで「好みのアンプ」を選ばれるのは、それほど難しい選択ではないだろう。

それでも迷ったら?AZ-1sを除く3機種を展示する予定なので、実際に聞き比べて頂ければ答えは自ずと出せるはずだ。

2010年2月 清原 裕介 

  

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