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 Focal Sopra No.2、KANTA No.2、1028BE、AIRBOW CLT-5 音質 比較 試聴テスト

  

2018年3月より、Focalの新しいシリーズ「KANTA(カンタ)」の発売が開始されました。

このモデルは、逸品館がお薦めしてきた「Electra 1028BE」のニューモデルという紹介です。けれど1028BEのメーカー希望小売価格135万円(ペア)に対して、同じフロア型のKANTA No.2は120万円(ペア)と値下がりしています。もし、音質が向上して価格が安くなっているのなら、これは大ニュースです。

Focalを日本に広めてきた逸品館としては、このモデルの試聴は「絶対」はずせません。けれど頭を冷やして考えれば、KANTA No.2の上級モデル「Sopra No.2」の価格は、156万円(ペア)とKANTA No.2より僅かに36万円高いだけなのです。ロッキーインターナショナル扱い時に260万円ペアだったSopra No.2の価格が、代理店変更に伴い大幅に引き下げられたのは、政治的な意味もあったと考えられますが、とにかく上位モデルが「たった36万円を追加するだけで買える」というのは、「とてもお得」なことです。

逸品館がお薦めしてきた「1028BE 135万円・ペア」、「KANTA No.2 120万円・ペア」、「Sopra No.2 156万円・ペア」。この3モデルの音質は、Focalのこのクラスのスピーカーを考えなら、とても気になると思います。私もそう思い、KANTAの日本導入が決まった「2017年秋頃」から試聴機の手配をお願いしていたにもかかわらず、輸入代理店側の都合から試聴機が届いたのは一年経った2018年10月になってからでした。理由はどうあれ、皆さまへの比較試聴のご報告が遅れたことをお詫びいたします。

今回、1028BEとKANTA No.2を徹底的に聞き比べたかったのには、もう一つ大きな理由があります。実は2017年にFocal国内代理店が「ロッキーインターナショナル」から「Luxman(ラックスマン)」に変更された時に、1028BEの「特価商材」をFocalから案内され、8SETを購入していたのです。もちろん、その時に「KANTA」発売の話はありましたが、価格は未定でした。蓋を開けてみると新製品が、1028BEよりも安くて驚きました。

いよいよ、KANTA No.2を聞かないことには1028BEに力を入れて販売できなくなってきたのに、試聴機がなかなか来ないことにいらだちは募り、もしかすると「KANTA No.2」に悪い先入観を抱いていたかも知れません。 その点も考慮して、今回の比較試聴は「2つのコンポ」と「2つの試聴室」で行いました。

聞き比べの感想は、レポート(文章)として掲載していますが、マイクでの収録も行い「YouTube 逸品館チャンネル」にアップロードしています(YouTubeは準備中です)。

かなり高価な買い物ですから、ご購入を検討なさっていらっしゃるなら、私情や好みの違いが反映しない「録音」をご自身の「耳」で確認なさることをおすすめいたします。

製品概要

KANTAに限らずFocal製品のユニットとキャビネットはすべて「フランスFocal社」で設計され自製されています。ネットワークパーツの一部に社外品も使われることがありますが、Focal製品はすべて「100%フランス製」なのです。現在、多くのスピーカーがコストダウンのため中国で生産されています。100%フランスメイドにもかかわらず、この価格で販売できるのはすごいと思います。

ツィーターに使われる振動板に要求される「軽さ」と「強さ」を満たすため、Focalの上級モデは振動板に「ベリリウム(Beryllium)」が使われます。また、Focalは振動板を「逆ドーム(インバーテッド)」形状にしていますが、これは正ドームよりも歪みが少ないという理由からです。 KANTA No.2にもベリリウムを振動板に使うユニットが採用されています。さらに、このツィーターのハウジング(ケース)には、Sopraで開発されたIHL(インフィニット・ホーン・ローディング)原理を用いた「IAL3(インフィニット・アコースティカル・ローディング・3)」が使われていますが、これはツィーター背面の音を「密閉された小さなチャンバー」ではなく、「空気が抜けて音が抜けない特殊な形状のチャンバー」を使って消すことで「ツィーター振動板にかかる空気の負荷を低減」し、振幅に伴う歪みを減少させる働きを持っています。この効果により、KANTA No.2のツィーターのひずみ率は、「ELECTRA」シリーズに搭載されている「IAL2」よりも低く、高負荷時にも透明度の高い音を実現すると説明されています。

 Sopra No.2に採用されている「IHL」の構造

次にデザインを比べてみましょう。独特な形状に加工されたKANTA No.2のフロントバッフルは、新開発の高密度ポリマー(High Density Polyethylene)による一体成型品です。この素材は同じ厚さのMDFと比べて剛性で15%、ダンピング特性で25%、密度で70%もの性能向上が実現し、肉厚MDF材を採用する「Sopra」より35%も薄く同等の剛性を保つと説明されています。さらに一体成型のメリットを生かしたスムーズな成形により最適化されたバスレフポート形状、各ドライバーユニット間のタイムアラインメントを整合させるバッフル傾斜を実現しているとされています。

 しかし、高音の濁りを低減するため「別なバッフルにツィーターを取り付けている」1028BEの製作コストはKANTA No.2よりも「高額」です。また、デザイン上の理由からか「バッフルの面積」が1028BEよりも大きくなっているのも気になります。

次は「ミッドレンジとウーファ」を比較してみましょう。 KANTA No.2のミッドレンジには、Ariaと同じ材質の16.5cmFlax(亜麻)サンドイッチコーンが使われます。この振動板は、軽量で剛性が高いフランス製のFlax(亜麻)をグラスファイバーでサンドイッチすることで、フーファーの振動板に求められる「軽さ」と「強さ」を兼ね備えた最新の素材です。

さらに彼らがSopraのために開発した「スピーカーの動的解析ソフト」によって生み出された、スピーカー動作時の磁気歪みを低減するマグネット構造「NIC(Neutral Inductance Circuit)」や、動的に安定した重量バランスを持つ構造のエッジ「TMD(Tuned Mass Damper)」が使われます。

しかし写真から分かるように1028BEの振動板には「上位モデルSopraと同じ材質」が使われています。 このあたりがどのように音質に影響しているのかも、興味のあるところです。

2つのウーファーは、エンクロージャー内でそれぞれ別のバスレフ・ボックスに納められ、フロントのバスレフポートからはソリッドでインパクトのある低域、リアのポートからはより深くみのある低域とのそれぞれに異なる役割が与えられています。KANTA No.2のクロスオーバーは、260Hzと2.7kHz。1028BEでは、350Hzと2.2KHzです。

音質比較

3まずメイン試聴室でTADの最高級コンポーネント「C600/D600/M600(総額約1200万円!)」を使って、KANTA No.2と上級モデルSopra No.2を聞き比べました。

※上の写真では、MANGER Z1を設置していますが、KANTA No.2をZ1のところに置いて試聴しました。
  オーディオ・ボードは、写真に写っている「AIRBOW ウェルフロートボードHD」を使っています。

TAD D600 3,000,000円(税別) (現金でのお求めはこちら) (カードでのお求めはこちら

TAD C600 3,000,000円(税別) ・TAD M600 6,000,000円(税別) (現金でのお求めはこちら) (カードでのお求めはこちら

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Focal KANTA No.2 メーカー希望小売価格 1,200,000円(ペア・税別) (メーカーホームページ

水の音は滑らかだが、中音が少し前に出てくる。鳥の声も、距離が少し近い。 近くの音はやや大きく、遠くの音はやや小さく感じられる。音の広がりはまずまずだが、下方向に音が広がりにくい。バッフルからの反射が少し耳に付く。 音調は少し粘っこく、脂気の強いフランス料理的な味付けが感じられる。

バイオリンのディティールの細やかさはさすで、高域も良く伸びている。しかし、金属的な硬さが僅かに感じられることがある。 中音は粘っこく、甘みの強い音でフォーカルらしいフレンチ的な味わいがある。特に「バイオリン胴の響きの濃さ」が印象的だ。 先に書いた「バッフル反射の影響」を確認するために、スピーカーの前を左右に移動すると、スピーカーの中央ライン上で聞く音と、そこを外れた側方で聞く音の違いが大きい。やはり、バッフルからの反射の影響は無視できないようだ。

ギターの響きが甘く、中音には独特な響きが乗る。この個性豊かなたっぷりとした質感は、好みが分かれそうだ。 グレース・マーヤさんの声は、実物よりも甘ったるく感じられる。 ギターの中音は柔らかく広がるが、高音は少し硬さが感じられる。 聞き慣れているこの曲のイメージから比べると、やや幼い雰囲気になっている。

Pianoは打鍵の瞬間の音(アタック)が丸く、響きにも濁りが生じている。ミルクをこぼしたようなクリーミーな音は、本来のピアノの音とは違っている。ボーカルも鼻にかかり過ぎる。 Pianoとボーカルの関係性は良いが、KANTA No.2が醸し出す、甘いメルヘン調の雰囲気がこの曲にはマッチしない。深みのある寂しさが、美しい夢物語になってしまった。

金管楽器の音は太く、厚みがある。ホールトーンや空気感の出方も良い。 けれど、高音の硬さ、強さにはやはり若干の違和感がある。 音は細かいが、静寂部分が沈み込まず、この曲らしい深みに欠ける。 ストーリーの展開が砂糖をまぶしたように甘くなり、この曲(演奏)らしい精緻さも出ていない。

Focal Sopra No.2 メーカー希望小売価格 1,560,000円(ペア・税別) (メーカーホームページ

せせらぎ KANTA No.2で気になっていた「中音部の過剰な響き」がなくなって、ワンポイントで録音されたこの曲らしい立体感の豊かさや奥行きの深さが出てきた。 鳥の鳴き声からは「意味」が伝わり、水の音の変化も大きい。 部屋の中に醸し出される「せせらぎ」の雰囲気が実に自然だ。 KANTAとSopraの「聞き取れる音」にはそれほどの差がなくても、「伝わってくる表情」には大きな違いがある。

KANTA No.2で甘すぎたバイオリンの響きがスッキリとして、演奏にバッハらしい凜とした緊張感が出てくる。 音の強弱や音色の変化から、奏者が弓を引く速度の違いがハッキリと伝わり、奏者の体の動きが見えるようだ。 KANTA No.2では「音が聞こえただけ」だったが、Sopra No.2では、その音を通じて、音の向こう側に「奏者の存在感」がとても強く感じられる。

KANTAで鼻(耳)についた中域の響きの過剰さ、高域の硬さが完全に消えて、自然で無理のない音が出てくる。 ギターの音色の変化、ボーカルの表情の変化の再現性が、KANTA No.2と比べものにならないくらいデリケートで、ギターとボーカルの関係性が「緻密」になる。 KANTAでは見えなかったボーカルの口元の動きや、ギタリストの体の動きも見えてくる。 この曲では、KANTA No.2との音の違いは、とても大きく感じられた。

中域の過剰な響きや甘さが消え、ピアノの音が太くなり、ピアニストがペダルを踏み込む音が聞き取れるようになった。音の変化から、ピアニストの動きがハッキリと見える。 声は少しだけ膨らんではいるが、心を込めて丁寧に歌っている感じが良く出ている。リップノイズの出方も自然。 ダイナミックレンジが大きく広がり表現力が増し、この曲のメインテーマである「旅愁」も強く引き出されている。

金管楽器の音にストーリーが生まれ、演奏から「意味」が伝わる。 ティンパニーや弦楽器の音も同様に、「意味」を感じる。 KANTA No.2の音は「表面的」で演奏が体の中に入ってこなかったが、Sopra No.2の音は静かに心の中に浸透してくる。 良質な生演奏を聞いている緊張感が漲り、会場の静寂感すら醸し出すSopraと音の向こう側が伝わらないKANTAには、価格や製品ランク(クラス)の違いでは言い表せないほど、大きな差が感じられる。

KANTA No.2とSopra No.2を聞き比べてみて

KANTA No.2とSopra No.2には、本質的な違いが感じられます。

KANTAは、良い音が出ますが、それ以上の何かが不足しています。Sopraは、演奏家が表現したい音楽がつたわります。それは、同じメーカーが作ったスピーカーだとは思えないほどの大きな違いです。

私にはそう感じられましたが、一般的な方はKANTAとSopraにどのような差を感じられるのでしょう?

2017年頃にFocalはメインコピーを「Spirit of Sound」から、「Listen Beyond」に変えています。それは「オーディオ(スピーカー)で訴求したいのは音だけではない」、音の良いのは当たり前でFocalには「その向こう側にあるもの」を想像する力があるという、彼らのポリーシーの進歩だと思いますが、その「音の向こう側」を見せてくれたのはSopraでKANTAではありませんでした。

KANTA No.2とSopra No.2の価格差は、わずかに36万円。私なら、迷わずSopra No.2を選ぶでしょう。

次に「一般的なリビングに近い(残響はかなり少ないですが)」、3号館の手前の部屋でAIRBOWの新型CDプレーヤー「SA12 Master(40万円)」と、フラッグシップ・プリメインアンプ「PM10 Ultimate(78万円)」を使って、KANTA No.2と1028BEを聞き比べました。さらに、逸品館の発明品でとてもお薦めな「波動ツィーター CLT-5」を1028BEに追加して聞き比べています。

※写真では、KANTA No.2は写っていませんが、手前にあるブックシェルフ型スピーカーの少し前、左右をもう少し離した位置に
 KANTA No.2を設置して試聴しました。

 AIRBOW SA12 Master 販売価格 400,000円(税別)現金で購入)・(カードで購入

 AIRBOW PM10 Ultimate 販売価格 780,000円(税込)現金で購入)・(カードで購入

Focal KANTA No.2 メーカー希望小売価格 1,200,000円(ペア・税別) (メーカーホームページ

システムに加え部屋の音響(ルームアコースティック)が変わったせいか、KANTA No.2の印象がかなり良くなってきた。
水の音の細やかさや滑らかさは上々で、鳥の声の表情の再現性も向上している。
気になっていた音の広がりの「歪さ」も改善し、立体感・遠近感も自然になった。
水の「粘り」が僅かに強く、温度感も高いが、Focalらしい有機的な良い音でせせらぎを聞かせてくれる。

響きの甘さ、高域の硬さは緩和され気にならなくなってきたが、中音はまだ少し太い。
バッフルの反射の影響により、奏者がクローズアップされたように「音源が近くに聞こえる」し、フォーカスが甘く音像がやや肥大している。音源をズームアップしている感じで、バイオリニストの「指の動き」はハッキリと見えるが、体全体の動きは見え辛い。
この曲に対しては、醸し出される温度感も明らかに高すぎる。

高域の嫌な癖が消え、静けさも出てきた。けれどギターは「弦(ゲージ)」が太く感じられ、ボーカルも距離が近く、ステージ上の音をクローズアップしてくるような鳴り方をする。
整った響きの「奥の部屋」から、響きの少ない「手前の部屋」に移動したことで鳴りが良くなったKANTA No.2は、バッフルからの反射の影響が小さくなる「響きの少なめの部屋」で鳴らすと具合がよさそうだ。

ピアノは打鍵感(アタック)に甘さが残り、響きの濁りも完全には消えない。
ボーカルは口元が大きく、中域が張り出してくる。
音像はスピーカーよりも前に出てくるが、平面が音を押し出してくるような圧迫感を覚える。
この曲でもバッフルからの反射は明らかに過大だと感じられる。

ハーモニーの複雑さ、厚みは十分に出る。空気感や会場のノイズ(暗騒音)もしっかりと伝わってくる。
音場はスピーカーよりもやや後方に大きく広がり、響きも良くS席でコンサートを聞いている雰囲気だ。
楽器の抑揚も大きく、現場の動きもしっかりと出てくる。
けれど温度感はやはり高すぎて、音調もややカジュアルな方向に寄っている。「バーツラフ・ノイマン指揮、チェコフィル演奏」のこの曲が、「小澤征爾指揮、ウィーンフィル演奏」のように聞こえるといえば、伝わるだろうか?

Focal Electra2 1028BE メーカー希望小売価格 1,350,000円(ペア・税別)
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1028BE

水の音の切れ味、透明感がKANTA No.2を大きく上回る。細やかさ明瞭度も優れている。
鳥の声もバリエーションが豊かでより自然な感じ。
使われているユニットの材質やキャビネットの構造のためか、1028BEは明らかにKANTA No.2よりも上質なサウンドで、その音質や音色はSopra No.2に圧倒的に近い。

バイオリンの弓の動きがかなり細かいところまで見えてくるが、KANTA No.2のような「クローズアップされた感じ」は一切なく、遠近感や広がり感はごく自然だ。
バイオリンの1弦から4弦にかけての音量が適正なことから、再生周波数帯域のバランスの良さがうかがえる。
バッハらしい「張り詰めた緊張感や静寂感」も良く出ている。

ギターの響きがKANTA No.2のように膨らまず引き締まっていることから、キャビネットの強度がより高く不要な残響が上手く処理されていることが分かる。ギターの音質そのものも、よりきめ細かく艶やかで丁寧に演奏している感じがしっかりと伝わってくる。
ボーカルは口元が膨らまず、ギターとの分離や定位も良い。
弦を弾くときのシャープさや子音の発音が容易に聞き分けられるほど高域は明瞭度が高い。しかもKANTA No.2のような癖がない。

ピアノノ打鍵感(アタック)の再現に優れている。ペダルの音の出方も自然でグランドピアノらしいゴージャスな響きも良く出る。
KANTA No.2のようにボーカルの口元が大きくならず、ピアノとの分離も優れている。
バッフルの反射は全く気にならない。ユニット間の音の繋がりも良く、旅愁の雰囲気も良く出てくる。

金管楽器の立ち上るような響きの出方、地を這うようなティンバニーの深い響きの出方も良い。
楽器の音が綺麗に溶け込んでいる美しいハーモニーが聞こえるが、その気になればそれぞれの楽器の音(楽譜)もきちんと聞き分けられる。
曲の流れが厳かで、ゆっくりと夜が明けていく感じが上質に醸し出される。
演奏に正しいストーリーがあり、音に命が宿っている。

KANTA No.2と1028BEを聞き比べてみて

KANTA No.2と1028BEを聞き構造なども比べてみると、KANTA No.2は、価格の近い1028BEの後継モデルではなく、Aria Seriesの上級モデルとして作られているように感じられます。現実にKANTA No.2のユニット素材は、下位グレードのAriaと同一で、1028BEは上位グレードのSopra No.2と同じです。

Sopra No.2と1028BEの音質は、アンプや部屋が違うことを考慮してもかなり近く、ユニットの素材などから考えても、1028BEの後継モデルがSopra No.2だと感じられます。

Focalの新しいラインナップは、モデル展開(関係性)の巧みさで「安くなった」ように見えています。実際には、価格は値上がりしています。しかし、そのように考えたとしても1028BEとSopra No.2の新旧の価格差と音質差は、妥当なラインかむしろお買い得に感じられます。B&W 800 Seriesのように、一気に値上がりしていないのはさすが「安くてうまい」Focalです。

1028BEからの買い換えなら、Sopra No.2で決まりでしょう。けれど、KANTA No.2の音質は120万円クラスの他社製品と比べてぬきんでているとも思えず、同じFocalなら下位モデルのAria Seriesの方がバランス的には優れているようにさえ思えます。

KANTA No.2は、音質よりもデザインが優先されているのかも知れません。

試聴の最後に、Focal 1028BEに「AIRBOW CLT-5」を繋いで聞いてみました。

AIRBOW CLT5は、CLT-1から始まった「波動ツィーター」の最新モデルです。このツィーターの特徴は、通常のスーパーツィーターと動作原理や音質が全く異なるところにあります。詳しい説明は「CLT-5のホームページ」をご覧頂くとして、簡単に解説しましょう。

まず振動板に「軽くて薄い素材」ではなく「硬くて重い素材」が使われているところが違います。これは、楽器から高音が発生する場合と「同じ方法で高音を発声する」ためです。次に、ツィーターが通常の「往復運動(ピストンモーション」ではなく、「波打つような動き(波動モーション)」で動くところが違います。能率(音量)も通常のスーパーツィーターが付け加えようとするスピーカーと「ほぼ同じ音量の高音を発生する」のに対し、CLT-5の音量は「わずかに数十分の一以下」しかありません。これらの特徴により、CLT-5は追加するスピーカーの「音色」や「周波数特性」にほとんど影響を与えず、「スピーカーのグレードが上がったような変化」をもたらすのです。

AIRBOW CLT-5 販売価格 175,000円(税込)現金で購入)・(カードで購入

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水の音のリアルさ、鳥の声の豊かさやバリエーションの多さが全然違ってくる。
音の広がりや立体感にも優れている。
目を閉じると目の前にせせらぎが流れているような気持ちになるほど、本当にリアルで生々しい音になった。

バイオリンの弓と弦のこすれる感じ、弦と弓の当たる角度、動く速度などが実にリアルに感じられる。
トレモロの部分では、左手の指の動きや弦を抑える角度やその強さ(圧力変化)までハッキリと分かる。
中音弦の引っかかる感じが実にリアル。
静けさ、S/N感の向上もめざましく、ホールの最上席で演奏を聞く気分でこの演奏を聞くことができた。

ギタリストが弦をリリースする(断弦)瞬間が克明に分かる。また、その指の動きもハッキリと見える。ギターはアタックと弦のからの音、胴の響きが見事に分離しながら、綺麗なハーモニーになっている。
ギターとボーカルの分離も素晴らしく、表現力もしっかりと伴っている。
Sopra No.2単体よりも、1028BE+CLT-5の方が音質的に優れているように感じられる。
ボーカルの息が耳元に吹きかかるように感じられるほど、とてもリアルな音でMona Lisaが鳴った。

ピアノの余計な濁りが消えて、金属の音と木の響きが綺麗に聞き分けられる。ピアノという楽器が実に複雑な響きで成り立っていることが、再現される音からハッキリと伝わってくる。
ボーカルはとてもデリケートな部分まで再現され、口の動きだけではなく呼吸するときの胸の動きまで見えるようだ。
驚くほどリアルな音。

イントロの金管楽器の音の頭がピタリと揃う。
ハーモニーの複雑さ、厚みも素晴らしい。
バイオリンとビオラ、チェロとコントラバス、それぞれの楽器の倍音構造の違いも明確に再現される。
木管楽器の音、弦楽器の音、打楽器の音、金管楽器の音、それぞれの楽器の音の特徴が見頃に描き分けられ、生演奏を聞いているような、あるいは生演奏よりも良い音で交響曲を聴いている気持ちになる。
聞き応えがあり、演奏に引き込まれる音だ。

CLT-5を聞いてみて
今年、縁があってCLT-5を「韓国に輸出」する機会に恵まれて、韓国オーディオ雑誌はを「音楽再生に不可欠な存在」とそれを高く評価してくれたのです。けれど、日本のオーディオ雑誌に「CLT-1」の取材をお願いしたときは、年間広告費を100万円以上支払っていたにもかかわらず、「存在意義が分からない」という評価が下されました。納得できないので詳しい説明を求めると、雑誌が評価を依頼した評論家が聞くことすらしなかったそうです。
オーディオにかかわらずメディアの責務は、「あるがまま」を知らせて、その真は読者に問うべきです。けれど、今の日本のメディアはそういう「責務」を置き忘れ、自らの懐を肥やすことばかりに執心しています。雑誌だけでなく新聞やテレビ、WEBのニュースソースを安易に信じてはなりません。特にCMは、信じてはなりません。
SONYを始めとする日本の主要オーディオメーカーがCDを売り出したときの彼らの主張を覚えていらっしゃいますか?
彼らは、「デジタルは、絶対にアナログよりも音が良い」と主張し、その結果アナログ・レコードは駆逐されたのです。
次にその舌の根も乾かないうち、SACDやDVD-AUDIOの登場時に「CDの音には限界がある」とも主張を繰り返しました。
最近はそれを一転して、「レコードはデジタルよりも音が良い」と言い始め、ハイレゾレコードプレーヤーとか意味の分からない造語まで生みだして来たではありませんか。
デジタルを売りたければ「デジタルが良い」と言い、デジタルが売れなくなれば「デジタルはアナログに敵わない」といともたやすく主張を翻す。
こんな日和見的でいい加減な主張を繰り返して悪びれないポンコツ企業と、彼らのフェイクニュースを拡散するメディアと音楽を聞けない機械マニアにはほとほと困っています。

考えて、苦労して、手に入れていただいた製品に愛着を感じて、長くお使いいただけたらと思い、できるだけクリアに情報を提供したいと思いながら、このレポートを書いています。
体と心のために「良い音と音楽」を聞くことはとても大切なことだと思います。そのための「道具」だからこそ、オーディオの情報は「クリア」であって欲しいと心から願ってやまないのです。
そういう思いを込めて、逸品館では「試聴機貸し出しサービス」を実施しています。
もちろん、CLT-5(CLT-5S)もご自宅への貸し出しサービスを承っています。実際に聞いて触れていただいて、評価は「お客様自身」が下していただければ、嬉しく思います。購入してからも納得できなくなれば、30日間の返金保証サービスもご用意しています。

2018年11月 逸品館代表 清原裕介 

 

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