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Luxman L590AX2 プリメインアンプ 音質 比較 評価 レビュー 試聴 AET SCR/AC/EVD1.8m SCR/AC/HE/1.8m 電源ケーブル 音質 比較 試聴 評価 テスト レビュー 販売 価格

 L-590AX U 

 AET SCR/AC/HR/1.8m SCR/AC/EVD/1.8m 音質比較試聴

  

その他の音質テストはこちら

  

Luxman L-590AX Uの概要

L-590AXUは、Luxman伝統の純A級回路を搭載したプリメインアンプ L-590AXの後継モデルです。L-590AXUには、Luxmanの上級セパレートアンプに搭載される、Luxmanオリジナル増幅帰還回路ODNF4.0や、LR独立ブロックコンデンサー、ディスクリート構成のバッファー回路、新LECUA1000(電子ボリューム)の搭載など、最新の高音質テクノロジーをふんだんに採用され、Luxmanプリメインアンプ至上かつてないほどの空間表現力と、純A級ならではの音場密度感を両立させ、浸透力に満ちた音色を実現していると説明されています。

今回は、このL-590AXUの最終プロトタイプ(プロダクトモデルとほぼ同じ)を付属電源ケーブル、AET新型電源ケーブル「SCR-AC-HR」と一つ前のモデル「SCR-AC-EVD」を使って聞き比べました。

試聴環境

 スピーカー:Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(お問い合わせはこちらからどうぞ

 プレーヤー: AIRBOW NA11S1 Ultimateお問い合わせはこちらからどうぞ

 データーストレージ:i-pod Touch

試聴ソフト (CDからリッピングしたWAVファイルを再生)

Della
「せせらぎ」

Decca
「Your Best Tunes」

Grace Mahya
「Last Live at DUG」

noon
「500 Miles」

DENON
「新世界」

システムのメンテナンスにも使える、川の流れる音を収録した自然音のソフトです。

どこかで聞いたことがある。そんなクラシックを集めたソフトです。弦楽セレナードを聴きました。

試聴によく使います。録音が最高!もちろん演奏も素晴らしいです。

音質と演奏に優れる楽曲が集められたダイジェスト盤です。"500Miles/noon"を聞きました。

ワンポイントステレオマイクで録音された、良質なソフトです。納得の音質、納得の演奏。第2楽章を聞きました。

今回の試聴には、常に使う5曲に最新録音POPSの代表として、Lady Gaga「The Fame MONSTER」から「Telephone」を追加して試聴しました。

Luxman L-590AX2 メーカー希望小売価格 \580,000(税別)お問い合わせはこちら

最大出力 30W×2(8Ω)・60W×2(4Ω)
入出力 LINE×4、XLR×2
Phone×1 (MM/ MC)
録音入出力×1
セパレート入出力×1
スピーカー出力 2系統(A/B切替式)
サイズWxHxD 440 ×193×463 mm
重量 28.4Kg
消費電力 310W (電気用品安全法) 
230W (無信号時)
0.4W (スタンバイ時)

音質評価(標準付属・電源ケーブル)

せせらぎ
水の音は新鮮で瑞々しい、鳥の声は明るく楽しげに聞こえる。水温が少し高め(水がぬるく)感じられるのは、Luxman 純A級の特長によるのだろう。
広がり感は自然で、音場が前後方向、左右方向に綺麗に広がっている。

セレナード
中音のエネルギーが強く、高音と低音は少し控え目に感じられるが、僅かにかまぼこ形の聞きやすいバランスで鳴る。
弦の音は切れ込みが鮮やかで、メロディーラインがハッキリ聞き取れる。
ホールの響きも綺麗に出て、歴代のLUXMANプリメインアンプの中では最も、音が自然なイメージがある。

モナリザ
ギターの響きが甘く、ムードがある。ボーカルには艶と、Luxman純A級プリメインアンプらしい粘りが感じられる。
子音は綺麗に出ているが、一切荒れを感じさせないのがLUXMANの流儀だ。
比較的小さめのライブ会場で、語りかけるような雰囲気でモナリザが鳴った。

500Miles
ピアノの音はやや軽いが、タッチはしっかりとでている。ボーカルは少し鼻声になるが、艶と甘さが濃い。
かわいらしいムードで、ゆったりとこの曲が鳴る。「甘さ」を感じさせるラックストーンはL-590AX2でも健在だ。

新世界
ホールのサイズは僅かに小振りだが、前後左右に音場がむらなく広がり、スピーカー後方に音場が展開する。
ホールの空気感が暖かく、純A級らしい「暖かい音」が出る。少し明るく、楽しいイメージで新世界が鳴った。

テレフォン
低音は少し膨らむが、それはBeethoven Concert Grand(T3G)の影響もあるだろう。力感は十分だ。
フォルテの部分での音の混濁感も小さく、それぞれの音が綺麗に分離している。電話の呼び鈴は、コロコロと転がる動きが楽しい。
ガガの声は、もうすこし厚みとパワーが欲しいが、色彩感が鮮やかでイタリア系らしい張りのある声が出ている。
リズムが若干遅れ気味な点を除けば、綺麗に鳴りきっている。従来のLUXMANのアンプの帯域を広げ、エネルギー感を向上させた感じだ。

総合評価
中音がやや膨らんで、響きがほんの少し付く。それが「甘さ」として感じられるのが、いわゆる「LUXトーン」だとすれば、このアンプはそれを確実に継承している。しかし、ともすれば従来のLuxman純A級プリメインアンプでは、それが原因で中低音が膨張しがになるのだが、L-590AX2ではその副作用は最小限に抑えられているので、テンポの速い曲でも鳴らすことができそうだ。

LUXMANの良さを失わない範囲で、音質がリファインされている。モデルチェンジで、正常に進化している。

AET SCR/AC/EVD/1.8m(生産完了) メーカー希望小売価格 \108,000(税別)お問い合わせはこちら

●導体:プレミアムバージン無酸素銅

●導体構造:4芯平行配置

●絶縁材:高純度FEP(非カドミウム系)

●シールド:アモルファス合金・リボン 

●端末
PSE018GR/PSE320GR(純ロジウムコーティング)

●価格
\102,000(完成品1.2m、税別)

\108,000(完成品1.8m、税別)

\132,000(完成品3.0m、税別)

次に電源ケーブルを、2010年発売のAET SCR AC EVD 1.8mに交換して音質をチェックしました。

音質評価

せせらぎ
水の音の角が立ち、鮮度が上がる。鳥の声と水の音の分離感が向上し、音の広がりが大きくなった。
LUXMANの癖が薄らいで音質が自然さが増すが、LUXMANらしい良さは失われていない。
耳で聞ける音にはそれほど大きな変化はないが、音場空間の密度感が大きく向上した。

セレナード
弦楽器の音が太くなったが、音色の鮮やかさは僅かに後退しているように感じられる。

弦楽器の響きがよい標準ケーブルにも捨てがたい味わいがあった。
モナリザ
ギターの音が太くなり、タッチがしっかりとした。響きの収束が長くなり、響きの透明感も増した。ボーカルは表現のデリケートさが増している。

空間には生暖かい空気が満ちているように感じる。この生暖かさがなければ、音質と表現力の改善はかなり大きい。これはAETに癖があると言うよりは、電源ケーブルでアンプの能力が向上した結果、元々持っている癖(LUXトーン)がより強く感じられたと解釈すべきと思う。

500Miles
ピアノの打鍵感が向上したが、中域の響きの残留感は逆に大きくなった。ボーカルとピアノの分離感、音の細やかさや密度感が改善し、それぞれの音がクッキリしたが、その結果としてそれ以外の部分、このアンプが作り出している響きが分離してしまったようだ。

せせらぎではLUXMANの癖が小さくなったように感じられたが、この曲ではそれが逆に大きくなっているように感じられる。

新世界
情報量が増え、テンポがゆっくり感じられる。けれど、解像度が上昇した結果、標準ケーブルが持っていた「絶妙な混ざり具合」のバランスが変わってしまった。音は良くなったが、アンプそのものの雰囲気の良さは若干後退している。功罪ありといった感じ。

テレフォン
低音の遅れが緩和され、標準電源ケーブルでは出なかった「重低音」が出てくる。また、ベースラインの力強さと押し出しが大きく改善し、ウーファが一回り大きくなったイメージがある。フォルテの部分では、音と音の間の隙間が大きくなり、それぞれの音の分離感、解像度感が大きく向上した。

音が止まる部分の精度が上がっているが、LUXMANらしい癖は良い部分も悪い部分も残っていて、LUXMANらしい「緩い感じ」は払拭されていない。
標準電源ケーブルの音調は変わらないまま、アンプの性能が数割〜5割程度アップした感じ。

総合評価
AET電源ケーブルは、上位モデルになればなるほど「艶」が濃くなる。SCRグレードではその艶がやや薄く、響きや艶の濃い標準付属電源ケーブルのと交換では、音質は向上したがL-590AX2らしい雰囲気の良さがソフトによっては後退して感じられることがあった。

AET SCR/AC/HR/1.8m メーカー希望小売価格 \120,000(税別)お問い合わせはこちら

●導体:プレミアムバージン無酸素銅

●導体構造:4芯平行配置

●絶縁材:高純度FEP(非カドミウム系)

●シールド:アモルファス合金・アルミリボン 

●端末
PSE018GR/PSE320GR(耐電磁波特殊プラグ)

●価格
\108,000(受注生産0.8m、税別)

\114,000(完成品1.2m、税別)

\120,000(完成品1.8m、税別)

\144,000(受注生産3.0m、税別)

\192,000(受注生産5.0m、税別)

次に電源ケーブルを、2015年7月発売のAET SCR AC HR 1.8mに交換して音質をチェックしました。このモデルは、SCR AC EVDと同じ導体と構造を継承していますが、ケーブル(上写真右)とプラグの電磁波シールド性能が改善されています。この改善に伴い、プラグのソケット部分が金属(上写真左)に変更されています。

音質評価

せせらぎ
EVDと比べ高域がさらにスムースで、切れ味に優れている。

LUXMANの癖も緩和されて感じられるが、この曲ではHRとEVDとの差はそれほど大きなものではない。

セレナード
ホールの空気感の「もやっとした感じ」が少なくなった。各弦楽器の倍音にまとわりついていたよけいな響きも少なくなった。

EVDはLUXMANの癖をより強くしてしまうイメージがあったが、HRは逆にそれを緩和するように感じられる。

モナリザ
EVDに比べ、ギターの音が辛口になった。けれど、それはEVDが甘すぎただけで、HRの音がより自然だ。ボーカルも素直になった。

EVDで気になった、ボーカルとギターの響きの間にあった「もやもや」が解消して、音場がスッキリと透明になった。

この曲では、EVDとHRの違いはハッキリ出てくる。

500Miles
ピアノの打鍵感がスッキリとして、響きの収束が早くなった。ボーカルは子音がクッキリして、抑揚とリズムが改善した。

EVDに比べ、全体的に透明感とエネルギー感が向上した。

新世界
弦楽器の音が太くなり、よけいな響きが消えた。金管楽器の音と弦楽器の音の区別がハッキリとした。

EVDでは音が熱く、明るすぎるイメージがあったが、HRではノイマン・チェコフィルが持っている「元々の雰囲気」に近づいた様だ。

ただし、標準ケーブルとの音質差を考えれば、HRをLUXMANに奢るのは少し贅沢かも知れない。音質の差は感じられるが、HRにはSINやEvidenceが持っている、抗しがたい雰囲気の向上感がそれほど大きなものではない。明確な変化を望むなら、さらなる上級機種を狙うべきかもしれない。

テレフォン
イントロの弦の音に色彩感が増した。EVDは高域を少し無理矢理持ち上げているような感じがあったが、HRではそれが消えている。また低音の立ち上がる速度感もEVDよりも早く、響きの収束もEVDよりも早い。ただHRでは響きの収束が早くなった分、EVDに比べて低音のドライブ感が減っているように感じられることがあった。

テンポの変化、それぞれの音の変化の大きさが、EVDよりも大きくなり、音楽の抑揚(運動)が大きく感じられる。パワフルで楽しい音。この曲ではEVDとHRの違いはハッキリと感じられる。HRは正常進化している。

総合評価
すでにEVDを持っているなら、HRは替えるほどの差はない。けれど、買い替えればその違いはハッキリとわかる。

2015年7月 逸品館代表 清原裕介 

 

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